尾原和啓のレビュー一覧
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(本書ではないが)AIを巡る議論の中で、大多数はAIの評価を正確に出来ていないと話をする論者がいる。この指摘は面白くて、まさにAIと人間の関係性を言い表わすかのようだと思ってみていた。大体がAIに仕事を奪われるとか、まだまだAIはポンコツだとか、ある程度まで使えるとか、色んな表現はできるのだが、論点はその評価の正確性や網羅性ではなく、評価自体を人間同士が複製している現象にある。
自説が正しいか否か以前に、人間が他者の評価により影響を受け「みんなが優秀というなら自分がAIを使いこなせていないだけかも」「みんながポンコツというなら用途が限定されるからやはりAIはポンコツだ」みたいに。この他者に吸 -
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ネタバレ私は砲術の専門家ではない。他の人とのセッションで得た知見であることを明示して書き直せ
生成AIは、一度でも人間が取り組んだタスクを支援してくれる知識豊富な助手として捉えるのが適切でしょう。しかし、本書「努力革命」はこの点を誤解しているように思われます。地頭の良い人にしかできないことをChatGPTで代替できるという本書の主張は、誤解を招く可能性があります。
生成AIには誤情報を生成する傾向があります。また、開発コストを抑えるため、インターネット上の大量の文書を学習データとして使用しています。そのため、完全に中立的な情報を提供するとは限りません。
私は生成AIとの対話で、様々な専門家の視点 -
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コロナ前に出版された本である。
2024年に読み終わったが、5年前と比較し世の中はどうなったか。オフラインからオンラインの時代へと短期間に進んでいるのではないだろうか。そしてビジネスの方法は大きく変わったのではないだろうか。
本の中では中国を中心に記載されているが、現在の日本は5年前の中国に近づいているのだと思う。何故このように大きな差があるのか。個人的には固定概念と現状に満足をしているからである。また根本的に日本はホワイトリスト思考型、中国はブラックリスト思考型というものであることも大きい。
オンライン時代となったことで多くの情報は入手でき、交流も増やすことができる。
オンラインとオフライン -
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ビジネス書でよくあることが書いてあるだけだった。
正直なところ、才能のある一部の人にとっては、有用な考え方が書いてある。ほとんどの人は、書いてある通りにはできないと思う。絵空事である。
凡人はまずそもそも正解主義で正解に辿り着くことができないので、まずはそれを目指すべきだと思う。
心の声に従って、chatGptを壁打ち相手にする。それはいいけど、まず凡人は心の声が聞こえてない。心の声が小さいのか、聞こえていても良いアイデアではない。
凡人にとっては、まず正解主義で答えに近づく努力をすること。心の声に従うよりもまず、正解主義に従え。でないと、自分の心の声の良い悪いすら判断できない。そのことを教え -
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アフターデジタル
p.146
アフターデジタルの到来
・デジタルが至るところに浸透し、常時接続があたりまえになると、これまでオフラインだった行動も含めて、すべての行動データがオンラインデータになり、IDに紐づけられるようになります。
・人々の感覚としても、デジタル世界に住んでいるような状態になり、オンラインとオフラインを区別しないようになります。
ビジネス形態の変化
・大量にデータが出るようになり、OMOで思考できるようになると、企業体のできることが変わってきます。
・小売りの場合、
・医療の場合、
・移動の場合、
まとめて以下の2点、
1.高頻度接点による行動データとエクスペリエンス品 -
Posted by ブクログ
人間とAIは共存できる、という点を力説した書。
少なくともAIが成熟するまでは、人間は役割を果たす事ができる。そして当然ながらその成果物を享受するのも人間だから、AIはそのループの中間軸として機能する。
人間とAIのコラボレーション、と本書は表現する。これを「ヒューマンインザループ」と呼ぶ。例えば、手書きの書類からOCR (光学文字認識)で文字列を読み込んで、テキストデータを抽出するAIがあるが、必ずしも正しい読み取り結果ではないから、これを人間が補正する。SANSANの名刺登録もこれを行なっていて、何だかアナログだなと思ったが、コラボこそが確実性を高める。尚、人間の補正結果については怪し