尾原和啓のレビュー一覧
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デジタル技術によって「最大多数の最大幸福」ではなく「最大多様の最大幸福」を目指すことが可能になってきている。相互の評価が参照可能な形で残るDiDiやUber Eatsのような仕組みにより誠実な行動が促進される社会になってきている。
そうしたテクノロジーに社会の方が追い付いていないこととして、GDPを唯一の指標とする社会評価や、政策の組み合わせを主張する人間としての政治家が多様な民意を代弁する間接民主制が挙げられる。より多様な指標をリアルタイムで評価し、政策単位で人々のニーズを吸い上げる直接民主制を実現できるはずである。
全員が納得する課題が解決され人々の不満が解消された今、社会のニーズは多様になり、その平均をとるしかない社会システムでは誰も満足させられなくなっている。国家の枠組みにとらわれず、複数の社会システムを存在させて、人々はそれらの中から自分で選択するような仕組みを著者らは主張する(いきなり実装するのは暴論以外の何物でもないと思うが。)。その社会では、人は移動と再チャレンジのチャンスを持ち、ベーシック・インカムによって企業ではなく個人が直接保護される制度が前提として必要になる。
そうして、多様な幸福を人が自由に選択し追求できる社会の到来こそがDXの目指すものであるとの提言と受け取った。
面白い視点があったが、対談もので論点が深掘りされないまま発散していく内容であったため、星3つ。 -
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会社の上司にお借りして一読。
世代による仕事感の差異を『乾いた世代』『乾かない世代』というワードで分かりやすくまとめてくれています。
前半は世代によって、違いがあるんだよということ。
後半は、尾原さんが仕事を通じて気づいた、これから我々はどう働くべきなのかを短い断章形式でまとめています。
新卒社員や、これからの自己啓発に悩む人におすすめの内容です。
この本から読み取った大事な気づきは?
世代間の考え方の違いを、古き良き時代、新しい劣った時代と懐古主義的に切り分ける偏見。
それが、社会情勢を理由とした違いに過ぎないことを解説してくれていることです。良し悪しではないのです。
国のため、会社のため!と拳を振り上げない若手が多いのは、親世代の劣化版だからじゃない。
その必要がない時代に生まれたからです。
(いろいろ課題はあれど)今日明日国が転覆すると思っている人は少ないですし、日本企業の競争力は世界でもまだまだ高いものです。少なくともそう感じられます。
その代わりに、仕事の意義、身の回りの人たちとどのような関係が築けているかといった、これまで犠牲にされがちだった価値観を強く持つようになりました。
満たされたコップ(価値観)に水を継ぎ足すのではなく、自分たちが自分で一から注げるコップに視点が移っている。
それが今の社会出てくる世代だと、尾原さんは語ります。
ちょうど社内の従業員満足度を検討していたので、
考え方を改める、とてもいい資料となりました。
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アフターデジタルとは、完全オフラインの世界はほぼ存在せず、社会全体がデジタル世界に内包されるような状況のことを指している。
第1章で紹介されているとおり、中国やエストニアはかなり進んでいるのだよね。
第2章で今後の競争原理が2つ提示されている。
1: 高頻度の接点で行動データとユーザー経験品質のループをまわすこと
2: 最適なタイミングで最適なコンテンツを最適なコミュニケーション形態で提供すること
文字だけ読むと当たり前のようだがフムフムと感じる。
行動をすべてデジタル把握された信用スコア社会というのはちょっと気持ち悪く思うけれど、もう避けられない方向性なのかなと思った。 -
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データ×エクスペリエンス
データを顧客へのサービス改善として使う、顧客視点へと変えることをがメインメッセージ
なるほどと思ったのは、
新しいブランディングについて P143
・いままでは情報の付加価値、背景のストーリーや共感を生むように印象付けること
・くまもんを地元ブランディングに自由に使っていい例、コミュニケーションをつくる仕組みで、参加者が自発的に広めていく環境を作った
◉思い浮かべるストーリーではなく、ユーザーに世界観にのってもらい、そこで自発的にコミュニケーションや体験を創り出してもらうこと
環境を創り出すことで生み出される体験価値を作り出すことが大事 -
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乾けない世代の説明がドンピシャだった一冊。乾けない世代とは?今の30代以下の生まれた時から「ないものがない」世代。そんな世代を「乾いた世代」が快楽で釣っても釣れない、つまり下の世代のモチベーションがなぜか上がらない、世代間格差、世代で対立するという問題が発生するのです。
●自分の軸を持って挑戦し続ける
本書を通して感じた「乾かない世代」の理想の生き方を表現する言葉です。たしかに挑戦し続けることは最近読んだ「仕事は楽しいかね?」にも紹介される一般的な成功の心理です。ただその成功率はうまくいって2割ほど。YouTube や SNS でその2割に当たった人たちが多数見られる中で自分が成功するまで軸を持って挑戦できるかというのはかなりやりがいがあります。その中には結局夢やぶれ「乾いた世代」の下で働く方が出てくる人がでてくるのも現実的で共感できました。今の自分もそうですし。その中でもコツコツ挑戦できる方は「乾いた世代」が経験してこなかった人生を歩めるのではないかと思います。
●モチベーションを上げるための本ではない
著者のライフスタイルなどが紹介されたりしており、モチベーションのハウツー本ではありません。他の方のレビューにもある通りタイトルが誤解を招きやすいのではないかと感じました。
●最近の成功者はライフとワークが溶け合ってバランスをとっている
本書を読んで感じました。「乾かない世代」が憧れる?ホリエモンさんや落合陽一さんはそんな仕事の仕方をしているのではないでしょうか。好きなことを仕事にしている人の様子がすぐ感じられる一方で現実の仕事は勤務時間キッチリとした働き方。このギャップに「乾かない世代」は迷いを感じているのではないでしょうか。 -
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これまたコテンラジオを聴いていて、著者の方に興味をもったので手に取ってみた本。
字が大きくてとても読みやすい。
本の内容を要約すると、
生まれた時から「ないもの」がない時代に生きている今の若者(乾けない世代)と、「ないもの」を欲してより豊かな生活を目指す上の世代とは、働くことに対するモチベーションが違っていて、上の世代が仕事の先に目指す達成や快楽といった欲求よりも、乾けない世代は意味合いや没頭に重きをおく傾向があるという。
そしてより個人的で一見歪んで見える偏愛でさえ、インターネットの普及でそれに共感する人たちと繋がれるようになった現代の世の中では、前の世代では考えられなかった特殊な需要が生まれている。
こういった件について、いろんな例を読んでいくうちに、時代は確実に進んでいて、しかもスピードを増しているんだなぁと改めて実感した。
あと、ワークライフバランスからライフワークバランスへの移行という話もとても興味深かった。
ちなみに乾く乾かないという区別について乱暴に考えると、仕事へのモチベーションからは飛躍してめちゃくちゃズレるけど、わたしは販売をしているので、最近の消費の傾向でこの感覚に近しい感想を持っている。
安いからって別に買わないのよね、最近のお客さま。
それって、すでにいろいろ持っていて、乾いてないからなのかな。
それがなくて、モノそれ自体に使用価値を感じるというよりは、そこに付帯する何かに反応して購入するケースが多くなったように思う。
漫然とある商品をただただ売っているだけじゃ、仕事のモチベーションさえ変わってきた今の世の中、商売することはやはり難しいってことだな。
なんにせよ、仕事や働くことの意味について、少し広い視野で考え直すよいきっかけになった。 -
Posted by ブクログ
まるでサブスクリプションの本をもう1回読んでいるような気になった。結果も大事ではあるが、今の時代は過程も大事である。その過程の中で新たな価値を発見しようとする。
著者の本ではモチベーション革命も読んでおり大変共感を覚えたのは昨年のこと。それがたまたま違う人から借りるという運命的な再会に感動した。
何かをするその行動自体が物語になる。それを沢山の売れっ子さんを引用しながら説得力ある話を展開している。
思い出したのがサブスクリプションでCDリリースまでをファンと一緒に手掛けるアーティスト。CDを出すことが目的ではあるがそれまでの過程をファンと築き上げる。
一つの行動には、たとえそれが思いつきであったとしても、それ自体が価値を生む。だから物語を紡いでいく意識を持ち続けたいと思わせてくれる本だ。 -
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タイトルの「数字」とはいいね数などのこと。
数(量)ではなく、あなただからお願いしたい、というような信頼(質)を求めることが今後はキーポイントになるということ。
以下、気になった内容やフレーズ
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ギブを仕事の基本とすることで、「相手の視点でものを考える」ことができるようになる。
相手のことを知り、信頼関係を築いていくことで、その人にとっての「何者かである自分」になりえる。
すべての人間関係は「相手の視点に立つこと」からはじまる。相手の視点に立つことで新たな着想を得る。
打ち合わせなどで、皆、無意識に自分のこだわりをもってディスカッションしているので、話が合わないことがある。相手の視点にたつことで、相手のこだわりも理解して話すことができる。
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演繹法と帰納法の中間の考え方アブダクション(abduction)が重要。
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自分にとっての当たり前は居場所を変えれば誰かのありがとう。
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心の居場所としての空間や時間をインターネットに持つことは、同調圧力の中で苦しむ多くの人にとって、健全に生きていく上での保険ともいえるくらい、重要な習慣になりえるのではないかと考えています。
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「いいお願いごと」とは、相手にとって「しょうがないなあ、俺にしかできないだろう?」と、つい腕まくりをしてしまうような、相手の心をくすぐるようなものであり、こちらもそういう気持ちを起こさせる作法を尽くすことが大事だと思うのです。
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エフェクチュエーションとは繰り返し手段を変え、ゴールを上書きしていく循環をつくっていくための柔軟な思考プロセスのこと。