感情タグBEST3
Posted by ブクログ
島田さんを早くトップにすれば良かったのに、
と思わずにはいられない。
そして、切り売りをやめたら良かったのに。
繋がる世界は、繋がりたい人が、勝手に
繋がりたいと思う先に繋がっていく。
人気のあるところは、多くの人から繋がられる。
ちょうど、ハブ空港に、多くのエアラインが
集まったように。
このように、数少ないハブとなる人や企業が
多くの人や企業から繋がられるような
ネットワークを、スケールフリーネットワークと呼ぶ。
これから、モノが繋がる世界になる。
モノが繋がる世界において、
自社がハブになる。
日本企業には、モノがある。
強いモノを繋げる仕組みをつくり、ハブとなる。
ハブに来てくれる人に、データを活用した
サービスを提供する。
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製造業で働く身として、勇気をもらった。日本は、インターネットの到来におけるソフトウェアビジネスでは敗北したが、IoTの時代が進むと、そこは、ハードウェアがネットにつながっていくということであり、そこに、ものづくり日本の底力やニッチさを活かせるチャンスがある。そのため、日本の閉鎖的な村社会的なビジネスアプローチは改めるべき。すべてをオープンにはできなくとも、ギリギリの線でオープンにすることで、日本企業にしかできないネットワークビジネスが膨大に広がる可能性を感じる。アメリカもそれに気づいているだろうし、ドイツは先行して取り組みを始めている。日本もおちおちしていられない。武者震いがする。
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東芝社長(当時は役員)の島田太郎と、京都大学の人工知能研究者の尾原和啓の共著。「スケールフリーネットワーク」を起点とした日本企業のDXの方向性について論じた内容となっている。
「スケールフリーネットワーク」とは、ノートルダム大のバラバシ教授らが発見した現象で、ランダムネットワークとは異なり、大多数のノードがごくわずかなリンクしか持たない一方で、膨大なリンク持つノード(ハブ)が存在するという、ネットワークの形のことである。
これにより多様な要素が繋がりやすくなり、イノベーションやパーコレーション(何かが飛躍的にネット上で広がる現象)が起こりやすくなるとされる。
著者らはインターネットの普及と日常化フェーズである「一回戦」は、北米企業の独り勝ちとなったと振り返った上で、現在の世界のビジネスはあらゆるフィジカルなものがインターネットを介してつながるフェーズ「二回戦」に移りつつあるとする。
一回戦では「広告」「小売」がサイバー化したが、これはGDP構成比では8%に過ぎない。
対してこれからの主戦場となる製造業はGDP構成比で25%と、はるかに規模が大きい。
だからこそ衰退する日本経済はきたる二回戦に備えて、自社の製品を中心としたスケールフリーネットワークを構築し、本当の意味でのDXを遂げなければならない、というのが本著の主張。
この主張は安宅和人『シン・ニホン』でも著されていたもので、目新しいものではない。しかし、本著では島田氏がシーメンスや東芝での経験や事例を踏まえて書かれているため腹落ち度が高いと感じた。
JTCのDXは非常に難易度が高い。保守的な社員が多い上にデジタル能力が低く、そもそも経営陣がDXとはなんたるかを理解していない。これではDXなど何年かかってもできない。
本著ではDXの手順を「定義」「浸透」「展開」としているが、これを丁寧に、粘り強く進めていくしかないと感じる。
自分も典型的JTC、かつFAを担う企業に籍を置く身として、DXと製品をコアとしたサイバーフィジカルを推進していきたいと思う。
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島田氏✖️尾原氏の本。製造業中心の話とは想像しつつもスケールフリーネットワークという思想からなんらかのヒントを得るべく読書。
ドイツの話はさすが島田さんとてもおもしろい。、
メモ
・dxのための場を提供する。コトを提供するのでなく、コトが起こる場を提供しようという発想。
・スケールフリーネットワークは一部のハブが膨大なリンクをもち、強大な力を発揮する。何が起こるか予測できない世の中ではスケールフリーネットワークが持つ多様性が大きな強みとなる。
・東芝のユーザデータの考え方
自分のデータを確認しコントロールできること
自分のデータを自由に移動できること
データをつなぐのは自分自身で行うこと
・データは外に触れさせて空気に触れさせるコト。溜め込むと腐って使えないものになってしまう。
・dxの3ステップ
定義、定着、展開
・実世界におけるスケールフリーネットワーク、ユーザーにアクションは委ねる。
・選択と集中は未来がわかっているときのモデル
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企業がDX化を進めて、日本をこれから盛り上げて行く時には以下のメモ内容を再認識し、如何にオープン化したネットワークを意識して作っていくことが重要だなと考えました。
寝る前に読んでて面白かったけど、、眠い
◾️メモ
DX成功のためにはビジネスモデルそのものを変革する必要がある。
蓄積したアセットをオープン化してスケールフリーネットワークを作らなければならない。
提案は御社であれば、例えばこの製品をこうすると、自分ごとにさせる。
サイバー2割、フィジカル8割で、
日本はフィジカルの資産がたくさん残されているので必ず優位な立場に立つことができる。
→開かれたネットワークを作ることが重要。
※自社の大事な部分はキープしながら、接続は仕様をオープンにして他社製品やサービス含めて自由に繋がれるようにすること。
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シーメンス幹部の座を投げ打ち、厳しい経営環境からの復興を目指す東芝に転身した島田太郎さんが主に記述しています。
スケールフリーネットワークや島田さんの目指しているイノベーションの世界、ものづくりに強い日本だからこそできる世界を論理的かつ明快に描いている素晴らしい著書です。
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東芝、島田さんの考えがわかる本。
サイバーとフィジカルの融合、その中でどう日本企業は戦っていくか、ということがテーマ。
個人的には後半の松尾先生との対談が面白かった。
スケールフリーネットワークを作る。
ユーザーが欲しいものはユーザーが一番わかっている、ユーザー体験を提供するのではなく、ユーザーがことを生み出せる場を提供する
米お金を投じる、EUデジュールスタンダードに続く、規模に頼らない方法がアセットのオープン化、みんなを呼び込みスケールフリーネットワークを作る。
サイバーの世界ではGAFAに大敗したが、フィジカルの方が圧倒的に規模がでかい、両者を融合した世界で日本企業は勝機あり。
スケールフリーネットワークが作れればマネタイズのポイントはいくらでも見つかる。大事な技術は自社で持っておけばいい。どうやって儲けるかを書かないところがやはりポイントですね。
Posted by ブクログ
チンパンジー 群れ限界50匹まで、人類 噂話により150人へ、虚構でさらに拡大
未来は予測できない、偶発的なもの
「コト」ではなく、コトが起こる「場」を提供
技術をオープンに、自由に接続し ネットワーク化、多様性
パーコレーション=浸透
スケールフリーネットワーク(尺度ない、ノード間格差)↔ランダムネットワーク
膨大なリンクのハブと小数のリンクの無数のノードの多様性 偶然のつながり
アメリカ方式:投資マネーで無料の商品でシェアを取りマネタイズ
デジュールスタンダード方式:公的規格を作り広める
アセットオープン化:製品の一部を開放、自由に接続 結果的にデファクト
どこまでを自社のビジネスとし、どこまでを公開するか?
例:東芝 スマートレシート、ifLINK
データは人とモノからしか出ない
インターネット革新は小売りと広告だけ(アメリカのGDPのわずか7%)
選択と集中(効率化)できない日本に残る多様なものづくり × ネットワーク
Posted by ブクログ
「スケールフリーネットワーク」という概念が言語化され納得できたという意味で得るものはありました。
インタビュー形式の内容が結構多く、その部分はなかなか体系立っていないので学びという点では少し弱いと感じました。好みの問題かもですが。
Posted by ブクログ
東芝のDXの信念の話、って感じかな。「日本の企業」という括りで語られるが、「日本の製造業系大企業」という話になると思う。この打ち手が使える企業は、社員2桁の企業ではない。ゲーム開発者は、オープンなコミュニティで、スケールフリーネットワークになってるし、UnityとかOclusとかをプラットフォームに生態系できてるけど、そーゆーのを東芝の土俵で、企業をプレイヤにやりたいのかなと思った。VRにコミットする有志の延長としてホロラボが生まれたように、東芝のプラットフォーム上にそうした現象が起こるかどうか、ということかなと思った。あと、ifLinkの話でIFTTTって一言も出てこないのは、ちょっと気になった。ユーザ体験が違うから競合じゃないという整理なのかも知れないけど。IFTTTがデファクト取りに行くアメリカ型としたら、ifLinkは標準化ベースの欧州型のアプローチって言えるし、書けたと思う。
Posted by ブクログ
DXをスケールフリーネットワークと捉えて説明展開されているのが分かりやすい。ただ実際にこれから日本の製造業が筆者の展開する考えでIOTの勝者となれるかはこれからの結果如何に拠るところだと思うので、島田さんのこれからを注視して行きたい。