様々な利害関係者との対話や調整が求められる仕事をしている方に是非読んでいただきたいと感じました。
話し合い→決断のプロセスについて、ここまで言語化されていることに感動しました。
【メモ】
・話し合い=多様な人々がこの世に生を受け、他の人々と「ともに」生きるための知恵でもある
・話し合いがあるからこそ、さまざまな葛藤や矛盾を乗り越え、多様な人々と共生し、ときには協力し合い、独力では達成できないことすら達成できる
・話し合い
①話し合いとは、人々が身近な他者とともに働いたり、学んだり、暮らしていくために、
②自分が抱く意見を、お互いに伝え合い(=対話)、
③他者との「意見の分かれ道」を探り合い、メリット・デメリットを考え、
④自分たちで納得感のある決断を行い、ともに前に進むこと(=決断)
・日本人が話し合いが苦手な理由
①同質性の高い集団
②ダメな話し合いを積み重ねている
③正解主義に陥っている
・話し合いが必要な理由
①不確実性の高い世界
②多様性を乗り越える
③民主主義を守る
・深層のダイバーシティ:一見同じように見える日本人同士の中にもさまざまな価値観があり、こうした「多様性の壁」を話し合いの力のなかで解決していく必要がある
・よい話し合いのプロセスは対話するフェーズと決断するフェーズから成り立つ
・対話=お互いの意見のズレや違いを表出させ、認識し合うようなコミュニケーション
・残念な話し合いの病
①とりあえず、かみついちゃう病
②対話ロマンティシズム病
③みんな違ってみんないい病
④アンケートフォームで意見をすいあげちゃう病
⑤誰もついてこない病
・対話に必要な8つの要素
①対話とは「ケリのついていないテーマ」のもとでの話し合いである
②対話とは「人が向き合って言葉を交わす風景」である
③対話には「フラットな関係」がよく似合う
④対話では「自分」を持ち寄る
⑤対話では「お互いのズレ」を探り合う
⑥対話とは「今、ここ」を生きることである
⑦対話では「自分を疑い、他者に気づく」
⑧対話は「共通理解」をつくりあげる
・問いをつくる3つの基準
①問いを開く
②問いで解像度を上げる
③問いと自己を関連させる
・問いをつくる方法
①定量的に踏み込む
②定性的に踏み込む
③仮定法で問う
④ジレンマを問う
・対話とは自己を持ち寄ることであり、自己をさらすこと
・対話にはスループットが必要
・他者の合理性を大切にすること
→他者には他者なりの筋道の通った世界がある
・対話とは、無知の知を自覚する場
・対話を繰り返すと、「メンバーとの間に共通の理解が生まれる」ことがある→スタートライン
・決断の5つのルール
①メリット・デメリットを明らかにする
②多数決に安易に逃げるな
③誰が決めるかを決める
④いつ決めるかを決める
⑤どのように決めるかを決める