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もう「研修評価」で悩まない!もう誰にも「研修なんて役に立たない」と言わせない! 人材開発・組織開発の第一線で活躍する著者陣が、「数字」と「物語」による新しい研修評価の考え方と方法を徹底解説!研修の効果と持続性を高め、経営・現場にインパクトをもたらす評価手法を身につける!研修・教育担当者の必読書
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Posted by ブクログ
研修終了後「今日の研修はよかったね。みん前向きにたくさん発言していたし、ワークも積極的に取り組んでた」「○○さんの話し方すごく聞き取りやすかったよ」と、研修担当者同士で褒めあっている光景が、僕には気持ち悪い。 僕は根がネガティブ思考のせいもあるが、研修直後は「本当に伝えたかったことが正しく伝わった...続きを読むだろうか」「職場に帰って明日から実践してくれるだろうか」と不安になる。 研修で一時的に熱量が上がっても、一晩寝たらなにもなかったかのように、なにも変わらぬ日常が流れる。 果たして、研修に意味はあるのだろうか。 僕は人材育成に携わりながら、いつもこの疑問が頭の中を旋回していた。 この本は、僕の長年の疑問に一筋の光を当ててくれた。「研修評価」つまり「研修は何のためにあるのか」を数字(定量)と物語(定性)で表そうという試み。 研修の目的は、研修転移(学んだことを仕事に活かす)である。 できることなら、「研修によって会社の業績(成果)にインパクトを与えた」という証明をしたいところだが、業績には研修以外にも多くの要素が複雑に絡み合うため、立証は非常に難しい。 著者はアカデミックな研究にはこだわらず、その手前の研修転移(行動)に焦点を当てよ。と説く。 従来の研修アンケートで評価していたのは「反応」と「学習」のみである。 ・講師の話や資料は分かりやすかったですか? ・今日、あなたが学んだことは何ですか? それに対して、研修転移を評価するためのアンケートでは、このように問う。 ・この研修はあなたの仕事に関連していると思いますか? ・あなたの仕事に役立つと思いますか? ・学んだことを、あなたの仕事で活用できると思いますか? つまり、研修が面白かったとか、新たな学びがあったという、反応や学習の評価ではなく、研修転移のイメージができたかを問い、研修を評価するのである。 アンケートの自由記述欄によくこんなコメントがある。 「講師の話に引き込まれ、新たな学びがありました。自分の職場はまだそのレベルに達していませんが、いつかやってみたいと思いました。」 このコメントについて、反応や学習レベルで評価するなら「前向きで良いコメントがついたから、今回の研修は成功」となる。 しかし、研修転移の観点で評価すると「受講者の行動を変えるには至らなかった。受講者と内容のミスマッチ」となる。 当然のことながら、研修担当者は「研修は大成功でした」と経営者に報告したい。そのため、自分たちにとって都合がいい、反応・学習レベルの評価を採用する。そもそも行動に関しては、自分たちの領域ではないと考えている研修担当者も多い。 僕が「気持ち悪い」と感じる原因はそこだった。 研修後の反応にのみ関心を示し、その後の行動や行動によって生み出される成果に対しては、無関心な担当者の態度が許せないのだ。 会社はそれぞれが専門性を発揮し、一つの大きな目的や夢に向かって、力を結集させる集団であるはずなのに、“研修は研修”と部分最適で満足する姿勢に違和感がある。 介護事業では、たくさんの研修が義務付けられている。義務化された研修以外にもたくさんの研修が日々開催されている。 いま一度「研修は何のために行うのか」という問いに立ち返り、本当に意味のある研修、人材育成について、話し合ってみたくなった。
研修評価の良書
今までの研修評価の常識を覆し、モヤモヤと気になっていたことをズバリと言い当てられたようで心に刺さるポイントがたくさん。 途中についていたアンケート例はそのまま使えるような設問で実務に非常に参考になる。明日から、すぐにでも現場で使いたくなる知恵が詰まった一冊。
研修評価ってそもそも何?とか、どういうアンケートが良いの?とか、すぐに実践できることが、実例と共に書かれているとても良い本だった。研修提供側(コンサルティング・研修会社)として読んだが、企業の人事の方は本当に必読書として各社に1冊はおいておいた方がいいんじゃないかという内容。
研修評価に特化した珍しい一冊。 研修担当者なら誰もが共感すると思いますが、研修評価はとにかく後回しになりがちで、惰性で事後アンケートをとりあえずとっているだけということも多いものです。 この研修評価の捉え方をアップデートし、実戦に根差した具体的方法論を提示してくれる超良書です。 人材開発に携わる方...続きを読むには特に必読の一冊です。
人財育成の仕事をするようになって初めての課題本。 いい勉強になりました。 まずは研修受講後アンケートの設問から変えてみました。
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研修開発入門 「研修評価」の教科書
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中原淳
関根雅泰
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