Posted by ブクログ
2019年04月03日
OJTのメンターにアサインされたので、さわりだけでもと読んだ。研修の目的は、学習者が学ぶこと、すなわち、学習者が研修を通じて変化することにある。ナレッジ、プラクティス、バリューの3つの点での変化があり、「〜できる」という達成条件で記述できる。
企業における人材育成は、組織の戦略達成や事業の存続を...続きを読む目的としており、育成そのものが目的ではない。企業の組織戦略(組織のありたい姿)に紐付いていなければならない。
大きな組織では、トップダウンで組織のあり方を描くことができておらず、現場がボトムアップで組織づくりを行なっている印象を受ける。全体最適な組織設計をできていない現状だ。
研修の内製化が進んだ理由として、
・競争優位を生み出す意識の変化
・コアコンピタンスの維持と世代継承
・情報増加(外注との差別性低下)
を挙げている。これをもってパッケージ型の研修から自社開発の研修へと移り変わろうとしているのだという。
2つ目のコアコンピタンスはともかくとして、他2つはなんとも言い難い。
研修設計におけるニーズ探索
・戦略(経営層)ー経営戦略に紐付く
・事業(現場)ー現場の課題に紐付く
・組織(人事)ー??
研修を通じてクリアできる問題を設定することが重要
OJTの脆弱性とは、
1. 学習効果、教育の品質は現場のマネジャーに依存する。
2.現場のマネジャーの能力範囲を超えて学ぶことができない。
3.学習が起こるタイミングが偶然に依存する。
4.学び多きはずの仕事経験が単なる労働になってしまう可能性がある。