池田真紀子の作品一覧
「池田真紀子」の「リンカーン・ライム」「スパイダー・ゲーム」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「池田真紀子」の「リンカーン・ライム」「スパイダー・ゲーム」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
上智大学卒。1994年翻訳を始める。主な訳書は『バーニング・ワイヤー』、『血霧』、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』、『死神を葬れ』など。
Posted by ブクログ
普段であればこんな厚い文庫本は手に取らない。だが、クリスマスの陽気が私をそうさせたのだと思う。この本を買ったのは10年近く前になる。そして短編集だと知ったのは先日だ。
事実は小説よりも奇なりと言うが、やはり小説の方がよほど「奇」だ、なぜなら事実を時系列に並べているはずなのに「大どんでん返し」が成立するのだから。
なごやかな雰囲気で読む短編集では無いと思う、一転二転三転する内容に心の準備が追いつかない。
どんでん返しの瞬間は一瞬だ。字を目で追う一瞬。痛い話だが、紙で指を切ってしまう、あの一瞬に似ている。心臓からじんわり血が滲んで痛む気持ちだ。
よかった。ディーバーの長編もトライしてみたい。
Posted by ブクログ
過去に虐げられ、不当に扱われた歴史というのは今もなお個人に、家族に、民族に深く根差している。
日本人がチャイニーズやコリアンに対して抱くマイナスの感情というのは、メディアの印象操作や何の根拠もない事実に基づいたステレオタイプであり、逆もまた然りだと思う。
いい日本人もいれば悪い日本人もいるというのは本当にその通り。
民族的ルーツと生まれ育った町が異なるということは、想像以上に生きづらさや肩身の狭さを感じてしまうのかもしれない。
すごく考えることの多い作品だった。
在日の歴史、パチンコと在日コリアンの深い結びつき、もっと深掘りして勉強したい。