小説・文芸 - ディスカヴァーebook選書作品一覧

  • 坂道
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    第二回芸術選奨文部大臣賞受賞。壺井栄による、終戦直後の青年が苦難を乗り越えようとする姿を描いた短編小説。 (※本書は1994/7/1に発売し、2022/2/10に電子化をいたしました)
  • 武蔵坊弁慶 (1)
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    源氏再興に義経と行動を共にし、衣川で果てたわれらが弁慶。身の丈2メートル、130キロの巨躯のみなぎる怪力に似ず、美女・玉虫との恋に身を焼く純情な青年でもあった。正義感に燃えてふるった蛮勇故に叡山を追われた弁慶を待つものは……。剛力無双のヒーローの波乱の生涯を描く痛快巨編。 電子版分冊全23巻。 (本書は、1951年8月-1955年4月に東京新聞に連載され、1952年4月-1955年6月に刊行された小説『弁慶』を分冊・電子化したものです。)
  • 石瓦混淆
    4.0
    大衆文学の巨匠が、戯曲を、人生における師を、名もなき庶民の心を精妙な語り口でつづる、興趣あふれる私家版随筆集。 (※本書は1989/7/1に発売し、2022/5/17に電子化をいたしました)
  • 伊曾保物語―天草本
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    1593(文禄2)年にイエズス会天草学林にて刊行されたローマ字綴の日本文イソップ物語を新村出氏の手によって漢字仮名交り文に翻刻したもの.伊曾保物語は西洋文学を日本語に移した最初のものであり,桃山時代京阪地方の口語を基調とした文体,語法,語彙,発音など,国語史・国語学研究の上で貴重な資料となっている. (※本書は1997/11/1に発売し、2022/4/13に電子化をいたしました)
  • 生きている小説
    4.0
    見聞のはしり書き、人の語った挿話の留め書き、読んだ新古の書籍からの抄記など、手控帖に書きとどめられた数多くの覚え書きから選ばれた、心にしみる生きた小説のタネ集。 (※本書は1990/3/1に発売し、2022/4/13に電子化をいたしました)
  • 生命の樹
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    ふとしたことから知り合った銀座のバーの女・由美子との情事。由美子は不思議な魅力を持つ女だが、その私生活にはどこか謎めいたところがあった。「先生、私、顔を切られちゃった」由美子からの電話だった…。親子ほども齢のはなれた女に惑溺する小説家の生命の渇き。透徹した文書で描く高見文学の傑作長篇。(※本書は1990/3/1に発売し、2022/4/13に電子化をいたしました)
  • 上杉太平記
    -
    森平右衛門は軽輩の出ながら、奢侈に耽る九代米沢藩主・上杉重定に取入り、租税を一手に押さえ、併せて人事も掌中にした。凶作・水害が打ち続き、藩の経営が危殆に瀕している中で、独り栄耀を極める平右衛門に、漸く非難の声が挙った。その中心にいたのは、竹ノ股当綱ら、後に名君鷹山に仕えて藩政改革に着手する賢臣の一群であった。藩主の寵臣をいかに誅すべきか。名門・上杉家の内訌を描く長篇歴史小説。 (※本書は1987/1/1に発売し、2022/4/13に電子化をいたしました)
  • 都に夜のある如く
    -
    第一回芥川賞候補にもなった、昭和を代表する作家高見順による長編小説。 (※本書は1985/7/1に発売された書籍を電子化したものです)
  • 大寺学校/ゆく年
    -
    浅草に生まれた万太郎(1889‐1963)が,青年期までをすごしたその土地に寄せる,エレジイともいうべき2篇である.代用学校が市立の学校へ「座」を譲ろうという時代の激しい変動が,さまざまの人の上に,どう乱反射したかを活写した「大寺学校」.「ゆく年」とともに明治末の東京の一隅の特異な風土を巧みな話術で描いた作品である. (※本書は1989/1/1に発売し、2022/4/26に電子化をいたしました)
  • 都会の憂鬱
    3.0
    「田園の憂鬱」とならんで作者の青春記ともいうべき作品である.「田園」における主人公・妻・2匹の犬は東京の日の当たらない崖下の家に無為の生活を送る.自己の文学的才能への疑惑,無名の新劇女優である妻との確執など――.作者はこの作品を書くことによって,「田園」に含まれていたモティーフを完成し,真の自己の領土を発見した. (※本書は1983/1/1に発売し、2022/3/10に電子化をいたしました)
  • 坂本竜馬―土佐海援隊 (時代小説文庫)
    5.0
    竜馬の胸に身内のふるうような感激が湧いてきた。無意識に袴の膝をごしごしこすっていた…。今日、熱烈な攘夷論者の竜馬は、勝麟太郎と会い、少年の頃から抱いていた海への夢が広がるのを感じていた。海の豪商と海軍建設の夢。混乱の幕末、暁暗の星のごとく現われ、時代の開拓者として維新回天の軌道をつくり、明治の夜明けと共に光りの彼方に消えた男の豪快で波乱に満ちた実像に迫る傑作長篇。 (※本書は1991/6/1に発売し、2022/1/7に電子化をいたしました)
  • 国姓爺〈上〉
    -
    戦国の世も末。鄭芝留、号は飛黄、明末の福建省に生れ、18歳で九州平戸に渡る。在日十年、宮本武蔵の門人・花房権右衛門について武術を極める。海運と密貿易で南海に君臨する大船主・顔思斉の下に馳せ参じた芝竜、やがて寵臣の劉香をしのぐほどに重用されたが、思斉が毒殺され、後継は海の掟に従い、劉香との剣米の神事争いとなった…。海の無頼・海寇たちの活躍を描く海洋活劇ロマン。 (※本書は1989/9/1に発売し、2022/4/13に電子化をいたしました)
  • 春色江戸巷談
    -
    神田皆川町の〈竹床〉だの〈松の湯〉、それにめし屋の〈やなぎ屋〉などは、長屋の連中の溜り場だ。将棋をしたり噂話に花をさかせるのが、ささやかな楽しみなのだ。大工の勝蔵が、弟分の千代吉が近ごろ吉原がよいにうつつをぬかしていると聞かされたのも〈竹床〉だった。ふと思い当ることがあって勝蔵は…。江戸庶民の色模様を、老練、鮮やかな筆致で描いた情感あふれる時代傑作小説。 (※本書は1991/7/1に発売し、2022/4/13に電子化をいたしました)
  • 敗戦日記
    -
    「書け、病のごとく書け」と、自らを追いつめるほどに創作の意味を問い続けた“最後の文士”高見順が遺した戦中日記。そこには貸本屋「鎌倉文庫」設立の経緯、文学報国会の活動などが詳細に記録されており、戦時下に成し得ることを模索し、文学と格闘した作家の姿がうかがえる。膨大な量の日記から昭和二十年の一年間を抜粋収録。 (※本書は2005/7/26に発売し、2022/4/13に電子化をいたしました)
  • ある市井の徒―越しかたは悲しくもの記録
    3.5
    母との生き別れと一家離散、小学校中退、その後の職業遍歴など、逆境にありながら独学をかさね人生を学んでいく。小説・戯曲に数多の傑作を生み出した著者が、東京で新聞記者になるまでの半生を回顧する自伝随筆。 (※本書は2001/7/1に発売し、2022/3/10に電子化をいたしました)
  • みんなで楽しむ絵本―おはなし会のためのリスト
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 二十年近く本読みのボランティアを続けてきた中で感じたり、経験してきたことなどを書き留めておきたい、人に伝えたいと思ったことが、この本を出すきっかけになりました(あすなろ文庫主宰・徳丸邦子)。 ※本書は2008/3/1にてらいんくより刊行された書籍を電子化したものです。
  • 詩集 海
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 繊細なことばでノスタルジックな景色を綴る佐々木寿信の最新詩集。45編収載。 (本書は2019/9/2 にてらいんくより刊行された書籍を電子化したものです)
  • 初すがた
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 美貌の清元芸人のお俊は,さまざまの障害で恋人との愛を遂げることができなかった.そればかりか,養父母への義理から余儀なく高利貸の許へ嫁がねばならなかった.華やかな芸人生活の裏にひそむ人生の悲哀.明治30年代の初め,ゾラの「ナナ」の影響の下に書かれたもので,自然主義の先駆的作品として文学史上重要な地位を占める. (※本書は1955/04/05に発売し、2022/5/17に電子化をいたしました)
  • 語源をさぐる
    値引きあり
    -
    〈ごまかす〉は文化文政江戸の胡麻菓子。国語音韻史、中世、近世の国語研究に多大な業績を残した『広辞苑』の編者・新村出の語源探索セット。「天と地」「日と月」「しぐれ」「風の名」「霞と霧」「鶴」「松竹梅」「毒だみ」「香と臭」「本の語源」「家庭という語」「馬鹿考」「胡麻菓子」など、多角的論証と平易な文章で説く興味尽きない語源談、48歳。 (※本書は1995/3/10に発売し、2022/2/10に電子化をいたしました)
  • 終戦日記
    -
    自己について、書くべきときが来たようだ。自己を愛するが故に、容赦なく剔抉する。自己のうちの不潔をのこらずさらけ出して、自己を不潔から救う―。 時は太平洋戦争終戦直後の昭和21年。40歳になった作家の血を吐くような声が聞こえてくる。これは「敗戦日記」の続篇といえる、“最後の文士”の生き様の記録である。 (※本書は1992/1/1に文藝春秋より発売された書籍を電子化したものです)
  • 揚子江は今も流れている
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    満州事変に発した大陸の戦乱はとめどもなく拡がる。蘆溝橋銃声の謎、暗殺の街上海から隅田川辺の離れ座敷へ、和平に動く汪精衛・陳公博たち。戦火を越えて友情に結ばれた日中和平運動秘話。 (※本書は1984/2/10に発売された書籍を電子化したものです)
  • 柔〈上 〉

    -
    美空ひばりが主題歌を歌ったテレビドラマ「柔」の原作である、長編柔道小説上巻。 (※本書は1989/9/1に発売し、2022/4/13に電子化をいたしました)
  • 戸並長八郎
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    高畠二万石織田家のお家騒動を背景に、京都で藍坂党と死闘を繰りひろげた戸並長八郎。女神のようにあがめるおちい様の仏門入りを知らされて江戸に舞い戻るが、かつての生彩はない。そんな長八郎を藍坂党の残党がつけ狙う。「おいち様落飾おやめ」。京の叔父からの便りで明るさを取り戻した長八郎、早速、東海道を一路京へ。それを追う藍坂党の残党。桑名宿で、ついに果し合いの火花が。痛快時代長篇。 (※本書は1987-12-01に発売された書籍を電子化したものです)
  • 金色藻
    -
    本書は昭和七年六月から九月まで『週刊朝日』に連載された長編で、起伏の激しいサスペンス十分の展開で、そこに家族の絆や人情といったものが色濃く現れている。(※本書は1995/5/1に発売し、2022/3/25に電子化をいたしました)
  • 注文の多いカウンセラー
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    就職に失敗し、ひきこもり生活を送る、身長165センチ、体重60キロ、容姿はお世辞にもカッコいいとはいえない佐藤司、27歳。 「人生オワタ」。自虐の毎日をすごすそんなかれのもとに、ある日突然、可憐な美女が現れる。 「ひきこもりカウンセラー」を名乗り、司にあれこれと注文をつける彼女は一体何者なのか? 遠い記憶と彼女の面影が重なり合ったとき、司は夢にむかって歩き出す。 (※本書は2016/12/16に発売された書籍を電子化したものです)
  • 有明詩抄
    -
    藤村・晩翠によるわが国新体詩勃興期の後をうけ,その爛熟期の明治詩壇にあって明星のごとく清新に輝くのが蒲原有明(1875‐1952)である.優婉きわまりない象徴詩において探りえた詩境は余人の追従を許さず,その価値は不滅である.本書には「草わかば」「独絃哀歌」「春鳥集」「有明集以後」の作品から代表的な詩篇を収めた. (※本書は1928/12/10に発売し、2022/5/17に電子化をいたしました)
  • 泣き虫ピエロの結婚式
    -
    日本感動大賞第4回大賞作品(応募総数1732通)を小説化。 今秋、志田未来主演で映画化される、涙必至の感動実話。 (あらすじ)結婚式からわずか五十日で隣からいなくなったあなた。わたしたちの結婚生活は、病院の狭いICUの中でした。残された日が少ないことを知っても、あなたの前では涙をこらえました。あなたには、最後の一瞬まで笑っていてほしかったから。だってわたし、道化師だもの。 (※本書は2016/6/21に株式会社 リンダパブリッシャーズより発売された書籍を電子化したものです)
  • 結婚相談所を10倍楽しむ本 ―運命の人と出会う方法を教えます―
    値引きあり
    -
    今の時代は努力しないでよい結婚はできません。だからこそ、よい人と出会うためには結婚相談所を利用するのがオススメです。 本当にこの男性と結婚していいの? 彼女はなぜ理想の男性と結婚できたのか? 理想の男性と結婚するためのルールとは? 人もうらやむ結婚の成功法則を結婚相談所所長の著者がスバリ教えます。 (※本書は2010/8/6に青山ライフ出版株式会社より発売された書籍を電子化したものです)
  • 俳談
    5.0
    昭和18年,虚子の古希を記念して刊行された俳話集.大正15年から昭和15年にかけての『ホトトギス』座談会等での発言を抜粋したもので,俳論,文学的回想,身辺雑記など150余りの短文からなる.座談の名手であった虚子の,最も脂がのりきった還暦前後の時期の俳話がたのしめる1冊 (※本書は1997/12/16に発売された書籍を電子化したものです)
  • 江戸無情〈上〉
    -
    放埒と奢侈に耽る十一代将軍家斉の治世。江戸市中では次々と大工が襲われるという事件が続いた。八丁堀の同心・鏡源次郎は殺された大工が馴染みの女郎に贈ったべっ甲の中挿を手に入れたが、倹約令によるご禁制の品、大奥女中の持ち物と判明した。一方、寺社奉業・脇坂淡路守は目に余る僧侶らの腐敗堕落を粛正すべく、近習の名越兵馬らを使い、谷中延命院を探らせていた。時代小説大作。 (※本書は1990/4/1に発売し、2022/2/10に電子化をいたしました)
  • 随筆 女ひと
    4.5
    「夏になると女の人の声にひびきがはいり、張りを帯びてうつくしくなる」。声、二の腕、あくび、死顔、そして蛇。老作家が抱き続ける「女ひと」への尽きぬ思いを、哀しみとおかしみを交えて軽やかに綴る。晩年の犀星ブームを導いた豊潤なエッセイ集。 (※本書は2009/5/15に発売し、2022/3/10に電子化をいたしました)
  • 死を見つめる心
    4.0
    人間が死というものに直面したとき、どんなに心身がたぎり立ち、猛り狂うものか――すさまじいガンとの格闘、そしてその克服と昇華……言語を絶する生命飢餓状態に身をおいた一宗教学者が死を語りつつしかも、生きることの尊さを教える英知と勇気の稀有な生死観。第18回毎日出版文化賞受賞。 (※本書は1973/3/15に発売し、2022/3/10に電子化をいたしました)
  • 随筆滝沢馬琴
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 かつては厭わしさのみを感じたが,10年ほどしてあらためて読み直すと,倨傲で偏狭と見えた彼の性癖の1つ1つが,かえってその人間としての弱さや正しさの証しと見え,しみじみと心に迫ってくる親しみを覚えた,と青果(1878-1948)は言う.好悪をむきだしにして迫りながら,あくまでも客観性を失わない渾身の馬琴伝.
  • わたろかなもどろかな―徳丸邦子詩集 (子ども 詩のポケット)
    値引きあり
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    わたろかな もどろかな ふゆがせなかを ちょっとおした はるはおずおず わたったよ あたまにちょっぴり ゆきのせて (「わたろかな もどろかな」より)
  • 夕日は一つだけれど―戸田たえ子詩集 (子ども 詩のポケット)
    値引きあり
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    みんな しっているのかな…… ゆかちゃんに おしえたい としくんにも おしえたい 夕日は一つだけれど 山は たくさん たくさんあるってことを―― (「夕日は一つだけれど」より) 目次 1 夕日は一つだけれど(夕日は一つだけれど;公園で蟻さんとあそんだよ;おにいちゃんのカサ ほか) 2 考える(みんな会えたかなあ;ネコはネコのままです;「こんにちは猫君」 ほか) 3 大滝山のなぞ(伝えたいこと;竹とぼくと「時間」と;小さな外交官 ほか)
  • おひさまのパレット―いとうゆうこ詩集 (子ども 詩のポケット)
    値引きあり
    -
    今でもときどきおもいだす オレンジ色のみずうみに オレンジ色の船をうかべて (【オレンジ色のふるさと】より抜粋) 同人詩誌「かもめ号」発表された こころ暖かまる詩を一冊にまとめました。 社団法人日本児童文学者協会が主催 【三越左千夫少年詩賞】 受賞 第11回(2007年)
  • 母の陽だまり―吉田百合子詩集 (子ども 詩のポケット)
    値引きあり
    -
    母、家族、周囲の人への愛、そして私たちが生きている、この世界の美しさを温かく描いた詩集。シリーズ・子ども 詩のポケット。 今になって 身にしみて その 苦労が理解できる どんなに 感謝しても しきれない ありがとう お母さん あなたのおかげで 息子たちは お父さんになり 私は おばあちゃんに なれました (本文より抜粋) 【目次】 I. 母の手(暮しをささえて;子どもの仕事;えり子と共に;後悔 ほか) II. コスモス街道(コスモス街道;カサブランカ;もくれん;月下美人 ほか)
  • 銭形平次捕物控〈15〉茶碗割り
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    十日前に死んだ巣鴨の万両分限、井筒屋重兵衛の死にようが怪しいから、再度のお調べを願いたいという投げ文があった。さらに、重兵衛が死ぬ前に、高価な茶道具が滅茶滅茶に叩き割られるという事件も起きていた。平次と八五郎が井筒屋に出向いてみると、今度は若主人重太郎が…。 表題作「茶碗割り」など十篇を収録 。(本書は2005年9月1日に株式会社 嶋中書店より刊行された書籍を電子化したものです)
  • 銭形平次捕物控〈14〉雛の別れ
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    大地主、岡崎屋の支配人の娘が、土蔵に雛の道具を運んで入り、巨大な唐櫃の下敷になって無残な死を遂げた。この家では、先代が亡くなった一と月前から、火箸、鉄瓶の蓋、用箪笥の鍵など、変なものが無くなる事件が起きていた。娘の死と紛失事件の裏に隠された真相に平次が迫る。 表題作「雛の別れ」など十篇を収録。 (本書は2005年8月1日に株式会社 嶋中書店より刊行された書籍を電子化したものです)
  • 銭形平次捕物控〈13〉青い帯
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    お秀の家で月見がてら営まれた迫善の催し。二階で客が歓声をあげるなか、腹痛を起こし階下で休んでいた油屋の娘お勢が背中を刺されて死んでいた―お秀に借りた空色の単衣に青磁色の帯を身につけて。三輪の万七は、お勢を嫁に欲しがっていた炭屋の猪之松を引っ立てるが…。 表題作「青い帯」など十篇を収録。 (本書は2005年7月1日に株式会社 嶋中書店より刊行された書籍を電子化したものです)
  • 銭形平次捕物控〈12〉狐の嫁入
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    雨のショボショボ降る晩に、荒川堤で“狐の嫁入”が目撃される。最初の晩は提灯が六つ、それから三日目の晩は倍の十二、さらに五日目の晩には三倍の十八になっていた。くしくも、この不思議な狐の嫁入見物で空っぽになった家へ空巣が入り、金品とともに十八になる娘が盗まれる…。 表題作「狐の嫁入」など十篇を収録。 (本書は2005年6月1日に株式会社 嶋中書店より刊行された書籍を電子化したものです)
  • 銭形平次捕物控〈11〉懐ろ鏡
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    「ね、親分。幽霊が人を殺すでしょうか」―八五郎がもってきた今度の事件は…。町道場の高弟・川波勝弥が後ろから一と突きに刺されて死んだ。最も疑わしいと思われる人物には完璧な不在証明がある。一方、死体の傍には川波に捨てられ自害した娘の懐ろ鏡が割れて落ちていた。 表題作「懐ろ鏡」ほか十篇を収録。 (本書は2005年5月1日に株式会社 嶋中書店より刊行された書籍を電子化したものです)
  • 銭形平次捕物控 〈9〉不死の霊薬
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    野村胡堂による「銭形平次捕物控」第9巻。 本書は2005年1月1日に株式会社 嶋中書店より刊行された書籍を電子化したものです
  • 銭形平次捕物控〈4〉城の絵図面
    4.0
    主人姓名の儀は仔細あって申し兼ねるが…」と、武士が二人、平次の住む長屋を訪れ、さる大名家の一大事に手を貸してほしいと言う。何者かが国許居城修復の絵図面を盗み、藩に謀叛の疑いをかけているらしい。一度は断わった平次だが、必死の頼みに事件解明へと乗り出した。表題作「城の絵図面」など十編を収録。 (本書は2004/8/1に嶋中書店より刊行された書籍を電子化したものです)
  • 銭形平次捕物控〈10〉金色の処女
    -
    筆頭与力笹野新三郎、平次に折り入っての頼みとは、三代将軍家光公が御鷹狩を催す明後日までに、先に遠矢を射かけた曲者を探せというものだった。家光公暗殺の陰謀か!?まだ平次の女房になっていないお静が平次を助け事件の渦中へ…。 「オール読物」第一回作品「金色の処女」など十編と、巻末に胡堂年譜を収録。 (本書は2005年2月1日に株式会社 嶋中書店より刊行された書籍を電子化したものです)
  • 今ひとたびの
    -
    あらざらん此の世の外の思ひ出に今ひとたびの逢ふこともがな――。 運命的に出逢い、魅かれ、かりそめでない慕情を胸に秘めつつ、左翼運動に破れ投獄、そのひとの結婚、徴兵……うち続く転変の波にさいなまれながらも、ただひたすらそのひとの面影を抱き続け、ついに再会の街頭に立った『私』の瞳に映じるそのひとの姿は……。 美しくもはかない至高の恋愛小説の決定版。 (※本書は2005/1/1に発売し、2022/4/13に電子化をいたしました)
  • 男子厨房学(メンズ・クッキング)入門
    4.8
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 “ダンチュー先駆者”の一人である著者は、「料理とは愛情ではない。技術である」と言い放つ。なるほど、日常の家庭料理にいちいち愛情に介入されては、美味いものも不味くなり、迂闊に食べちゃいられない。まずいものはまずいと言いたかった諸君、まず、その前に自らも台所に立ってみることをおすすめする。超初心者のための男厨料理入門、超指南書。(※本書は1999-09-30に中央公論新社より発売された書籍を電子化したものです。)
  • 昭和文学盛衰史
    -
    大正文学の終焉から「文学界」創刊を経て太平洋戦争の終結に至るまで、激動の時代を生き抜いた文学者たちのありようを、自らの見聞に基づき、豊富な資料を駆使してヴィヴィッドに描いた文壇回顧録。同人雑誌や同人の名前が細かく記述されるなど、昭和文学史研究の上でも貴重な作品となっている。 (※本書は1987/8/1に発売し、2022/6/9に電子化をいたしました)
  • 国技館
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    横綱審議委員を長く務め、大の相撲通だった『人生劇場』の作家の、相撲ノンフィクション小説代表作。力士や親方と深く交わった著者ならではの、交友と知見に裏打ちされた、戦前戦後三十年の角界黄金時代の見聞録。清水川、綾川、高砂、朝潮、若乃花…。「人生そのもの」の土俵の思い出を愛惜をこめて綴る。 (※本書は2015/12/8に発売し、2022/2/28に電子化をいたしました)
  • 秘文鞍馬経
    3.0
    信玄の秘宝を求めて、三組が三つ巴の抗争を展開する道中物。 (※本書は2018/9/6に発売し、2022/1/7に電子化をいたしました)
  • 人生劇場 青春篇
    3.0
    先が思いやられるような人間になれ―。これが父の教育方針だった。悪ガキとして名を馳せた中学時代を経て、青成瓢吉は早稲田大学に進学、学園紛争の口火を切る。やがてお袖との同棲生活にはまり大学を中退するが、彼の脳裏には芸妓になった幼なじみのおりんの姿が…。大志ある親友たち、味のある教師、任侠道を貫く渡世人など、脇役陣も多士済済。今、不朽の人生ドラマが幕を開ける。 (※本書は2000/3/1に発売し、2022/4/13に電子化をいたしました)
  • 酒ほがひ―歌集
    -
    『ゴンドラの唄』『午後三時』などで知られる吉井勇による歌集。 (※本書は1998/3/1に発売し、2022/2/10に電子化をいたしました)
  • 石の下の記録
    -
    本作は戦後間もない頃に起こった「光クラブ」事件がモデル。この事件を題材にして、著者は戦後の虚無感というものをまざまざと描写していく。ひとつに縛られていた戦時中の価値観が崩壊し、目標が見えなくなった戦後という時代。そしてその時代に生きる若者たちの姿は、さまざまな価値観に溢れている今の時代にも案外通じるものがあり、ぐいぐいと物語に引き込まれてしまった。 (※本書は1995/5/1に発売し、2022/3/10に電子化をいたしました)
  • 明治開化安吾捕物帖
    -
    時は明治初頭。勝海舟は持ち込まれた様々な難事件に、“明治の大頭脳”らしい“安楽椅子探偵”ぶりを発揮して鋭い推理を披露するのだが、さてその首尾は如何に…。戦後文学の旗手・坂口安吾の連作ミステリー。 (※本書は2006/9/1に発売し、2022/6/9に電子化をいたしました)
  • つむじ風 (上)
    -
    金の亡者たちの滑稽な争いを描いた傑作 クルマに跳ね飛ばされたらしい、ちょっと変わった青年・松平陣太郎を自宅に連れ帰った浅利圭介。失業中で妻から尻を叩かれっぱなしの圭介は、目撃したナンバープレートを手掛かりに一発逆転を狙っていた。しかし、ボーっとしていると思われた陣太郎が意外としたたかで、徳川家の末裔を名乗り、賠償金を巡る工作の主導権を握りはじめる。 加害者として浮上したのは、公衆浴場の主人と流行作家の2名。そこに浴場同士の争いや作家の美人秘書、浴場主人の愛人らが絡んできて……。 渥美清主演で映画化もされたユーモア小説の前編 (※本書は2021/5/13に発売し、2022/4/13に電子化をいたしました)
  • 母のない子と子のない母と
    5.0
    終戦直後の小豆島を舞台に,母のない子どもたちと,子のない母であるおとらおばさんがくりひろげる,あたたかい人間愛の物語。 (※本書は1976/5/1に発売し、2022/4/13に電子化をいたしました)
  • もうすぐ春です―佐々木寿信童謡集 (子ども 詩のポケット)
    値引きあり
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 シリーズ 子ども詩のポケット。童謡集。 1 やぐるま草(あざみ;ゆり ほか) 2 もうすぐ春です(ゆうびん;岬の風 ほか) 3 入道雲(雨上がり;鯉のぼりのうた ほか) 4 僕がうたう秋のうた(夕風;秋ですよ ほか)
  • 小説 子規
    -
    NHK歴史ドラマ「坂の上の雲」の第2部。その主人公のひとりが俳人正岡子規。流れるような達意の文章で、まだ江戸の残る東京の子規を追った、唯一の長編小説。 (※本書は2010/10/5に発売し、2022/4/13に電子化をいたしました)
  • 太宰治の手紙: 返事は必ず必ず要りません
    4.0
    太宰治が、戦前に師、友人、縁者に送った百通の手紙。井伏鱒二、木山捷平宛てなど。優しさ、本音、ダメさかげんが赤裸々に伝わる。 (※本書は2018/6/6に発売し、2022/2/10に電子化をいたしました)
  • 小説四十六年
    3.0
    文壇登場までの奮闘、宇野千代との出逢い、代表作『人生劇場』に纏わるエピソードなどが満載。 (※本書は2015/10/23に発売し、2022/3/10に電子化をいたしました)
  • 杏っ子
    3.9
    生い立ちに数奇な運命をもちながら、文壇に老大家としての地位を築いた作家平山平四郎の生涯と、野性をひそめたその娘杏っ子の生々流転の姿を鮮やかに描く。さまざまな浮き沈みを経た犀星の筆は、父と娘の微妙な情愛と絆を捉え、不幸な結婚にあえぐ杏っ子のなかに女の愛と執念を追究する。人生の底のよどみを苛酷なまでに抉り出し、生涯の情熱を傾けて描ききった自伝的長編小説。 (※本書は10962/6/10に発売し、2022/4/26に電子化をいたしました)
  • 相楽総三とその同志 上
    -
    歴史は多くの血と涙、怨みによって成り立っている。御一新と「年貢半減」の理想を信じて各地を転戦するも、薩長に「偽官軍」の汚名を着せられて下諏訪に散った相楽総三ひきいる赤報隊。彼ら憐れむべく悼むべき「草莽の志士」はいかなる者たちだったのか。一人ひとりの生死を丹念に追うことで、大衆文学の父は「筆の香華」を手向けた。 (※本書は2015/2/11に発売し、2022/5/17に電子化をいたしました)
  • ひみつにされた登戸研究所ってどんなとこ?
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【目次】 はじめに 登戸研究所を知っていますか? 戦争中、登戸にはひみつの研究所があった! いまの多摩登戸(絵地図) 1930年代の多摩登戸(絵地図) そのころ子ともだった人に聞いてみよう だんだん変わっていく学校 街が戦争で変わっていく 登戸研究所がやってきた 登戸研究所ってどんなとこ? 研究所ではどんなことをしていたの? なぜひみつにされたの? たくさんの人が働きにいった 女学生も風船爆弾つくったんだって 登戸研究所専用住宅 多摩区の空襲(絵地図) 空襲をまぬがれた登戸研究所 消された登戸研究所 登戸研究所の“いま” いまも残る登戸研究所遺跡を歩いてみよう 明治大学平和教育登戸研究所資料館に入ってみよう 登戸研究所関係年表 おわりに (※本書は2014/5/1にてらいんくより刊行された書籍を電子化したものです。)
  • 分水嶺 濁流の果て
    -
    人は、 時に、想定できない形で、「人生の分水嶺」を迎える。 一人娘を遠隔地に嫁がせることに父が反対したため、週末に佳子(妻)が東京浅草の実家から福島県浪江町の純一(夫)宅に通う形で新婚生活が始まった。 幸せの絶頂で妻が懐妊したが、丁度その時、「幸福と不幸、平穏と不穏、安堵と恐怖」の分水嶺となる東日本大震災が発生。大津波と原発大事故が浪江町を襲った。 被災避難者となった純一は、福島県浪江町から妻の実家近くのマンションに移り住み、期せずして、寝食を共にする二人の生活が実質的に始まった。 支え合い、二人で仲睦まじく暮らすと思われたが、実際は、津波で母・家・仕事のすべてをなくし、将来への不安などで精神的に押し潰されそうな純一から、以前の陽気な性格は完全に消え失せた。些細なことでも夫婦の口論が絶えなくなった。 こうした日常的現実から逃避するように、純一は、元職場関係者で妻の性格とは真逆の自由奔放な佳奈子の魅力に惹かれ、その結果、不倫に陥るのにさほどの時間を要しなかった。 不倫の発覚を防ぐため細心の注意を払っていたが、ある出来事から妻に不倫を悟られたと思い込む。そのため、もともと結婚に反対されて嫌悪感を強く抱き続けてきた義父に不倫を告げられると感じて激高し、自宅台所で、妊娠中の妻を刺し殺した。 殺人犯のレッテルを貼られた上、長期の服役生活等を余儀なくされることに耐え切れないと思った純一は、逮捕直後から、「妻が先に刃物を持ち出し自分に突進してきた」旨、真っ赤な嘘の供述に終始した。 不倫相手の佳奈子も純一との情事を全面否定。 これらの嘘が分水嶺となり、裁判員裁判では、殺意が認められないばかりか、純一の供述に沿って犯行に至る経緯が認定されてしまった。 妻の父は、最愛の娘と生まれ来る孫を突然奪われ悲嘆の日々を送らざるを得なかった。 加えて、虚言で塗り固められた判決を受け入れ難く、墓で眠る娘に純一を絶対に許さないと誓う。果たせるかな、父は、純一と佳奈子の供述が完全な嘘であるとの「最期の証明」を試みる。 (※本書は2019/3/16に日本橋出版より発売された書籍を電子化したものです)
  • 異界からきた舟
    -
    「それはUFOだったのか」 「この宇宙に生命が存在する意味とは……。」 「うつろ舟」の伝説を追った若き物理学者と生物学者が、地球外生命体の謎を解き明かし、 遙かな時空へと導かれていく。 物理学・生物学などの専門的な観点から描く新感覚理論派SF。 (※本書は2021/6/10に株式会社 リーブルより発売された書籍を電子化したものです)
  • 見たのは誰だ
    3.0
    貧しいアプレ大学生桐原進は、友人の古川昌人と起業を計画するが、資金難から古川の持ちかけた宝石強盗に、正統性を見出し行動に移す。だがそこに思いもよらぬ殺人事件が…。伝説の雑誌『新青年』でデビューし、“変格の鬼才”の勇名を轟かせた大下の、倒叙モノの最高傑作の初文庫化。人情派弁護士探偵・俵岩男奮闘! (※本書は1959/1/1に発売し、2022/3/10に電子化をいたしました)
  • わが文芸談
    -
    慶応義塾長、経済学者小泉信三は、かつて塾卒業直後、「三田文学」の創刊に際会し、親友水上滝太郎と文科教授永井荷風の講筵に列なった文学好きな青年でもあった。本書は、水上や久保田万太郎と生涯の友であった小泉が、歿前年、慶応大学学生を前に座談風に語った9回の講義をのちに単行本として刊行したもの。鴎外・漱石・露伴・荷風・鏡花らを、愛惜と創見に満ちた語り口で論ずる。 (※本書は1994/5/1に発売し、2022/2/28に電子化をいたしました)
  • 「捨てる」「思い切る」で人生がラクになる
    3.3
    「生きづらさ」―それは、執着心や焦燥感、コンプレックスといった負の感情によるもの。完璧な理想を追い求めすぎると、むしろ、負の感情が付きまといます。 本書は、そのような囚われから抜け出し、晴れやかに生きるヒントを与えてくれます。何かを得るためではなく、捨てるために動く。少しの「思い切り」で、心に溜まった負の感情を「捨てて」みませんか。そのあとには、自分だけの幸福が残されるでしょう。 <内容> ●いまを変えれば、過去は捨てられる ●「しつこい性格」はお捨てなさい ●「理想主義」を捨てると、安らかな関係になる ●二十代のうちに「心の甘え」は捨てておく ●ヒメラキは「捨てたとき」にやってくる ●重いストレスは「何かをして」捨てる ●人と折り合いながら、「我」を大切にする ●「捨てる力」で自分だけの幸福を見つける (※本書は2014/7/24に発売し、2021/4/1に電子化をいたしました)
  • 天馬の脚
    -
    自伝的小説で新進作家として文壇に地歩を築いた犀星は、小説、随筆、評論、詩、発句、時評と、書きに書いた。奔馬にごとく疾駆した酬いか、精神的な危機に陥った犀星に追討ちをかけたのが盟友芥川龍之介の自死だった。十年余を過した田端の居を引払い、犀星は心機一転出直しを企てる。本書は、そうした転機に当る時期の随筆を集成したもので、多彩な文業のなかに天翔ける馬を夢見る犀星の真情が仄見える。 (※本書は2010/2/19に発売し、2022/3/10に電子化をいたしました)
  • かげろうの日記遺文
    5.0
    原点『蜻蛉日記』の中に僅か数十行しか記述はされていない町の小路の女〈冴野〉は、学問も名もない下賤の女ながら己れのすべてを男に与えて消え失せた、妖しい女であった。室生犀星は『日記』の書き手紫苑の上以上にこの女を愛し、犀星自身の消息を知らぬ生母ハルの身の上に重ねて物語り、限りない女性思慕の小説とした。川端康成をして、当時、“言語表現の妖魔”と迄言わしめた野間文芸賞受賞の名篇。 (※本書は1992/10/1に発売し、2022/3/10に電子化をいたしました)
  • 晶子曼陀羅
    -
    与謝野寛・晶子夫妻の生涯の詩と真実を、明星派の歌人山川登美子の哀しい死にからめて描く読売文学賞受賞作。若き日、晶子らに師事して文学の道に歩んだ佐藤春夫が、晶子・寛・登美子三者三様の秘めた愛の絶唱の心の裡を無限の共感をこめて語りつくす名篇。『晶子曼陀羅』完結後、あらためて三者の愛を寛の長詩をもとに深く洞察して執筆した「ふたなさけ」を併録。(※本書は1993/11/1に発売し、2022/5/17に電子化をいたしました)
  • わが胸の底のここには 上
    -
    私は己れを語ろうと決意した。憎悪すべき己れの過去を。生きようとする生命の火を、情熱を燃え上がらせるために――。終戦直後から五年に亘り執筆した、著者の代表作ともいえる自伝的長編小説。 (※本書は2015/9/11に発売し、2022/5/17に電子化をいたしました)
  • 現代語訳 好色一代男
    3.0
    異常なまでに好色な男の自由奔放な人生を活写するこの小説は、日本文学史における人間性賛歌の代表作である。愛欲の追求に一代の生涯を賭けた男・世之介。「世之介」という語は、西鶴の作品の一主人公の名を離れて、一つの男性像を象徴する日本語として広く定着している。近世文学の大古典を、文豪の名訳で味わう。 (※本書は2015/8/18に発売し、2022/5/17に電子化をいたしました)
  • 岬の風
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※本書は2010/8/19にてらいんくより刊行された書籍を電子化したものです。
  • 癌で妊婦で45歳です
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 もし本当に産めて、いつか子どもが「うるせー くそばばあ! 」なんて言い出したら、「なんやとー どの口が言うてんねん!? これ読んでから言うてみぃぃぃ!!」と言い返すために書いているのかも、などと思うようになっていた。だけど、出産が近づくにつれ、なんとなくそれも違うなと感じ始めた。誰かに知ってもらいたかったのかもしれない。こんな規格外の妊娠・出産もあるよってことを。 ※本書は2019/1/15に文芸社より刊行された書籍を電子化したものです。
  • ぴょんぴょん しまのらくえん
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 地図から消された島が、愛される楽園に生まれ変わる。 うさぎのぴょんぴょんが家族を連れて引っ越したのは、わるい動物がいない静かな島。豊かな自然にめぐまれたその島で、安心して暮らせるようになったぴょんぴょんたちは、子孫を増やしていく。やがて、たくさんのうさぎが暮らすようになった島には、たくさんの人が集まるようになり……。 戦争中に毒ガスをつくる拠点となり、存在ごと地図から消し去られた過去をもつ大久野島。現在はうさぎの楽園として世界中から人が集まり、愛されている島をモデルに、平和への願いを込めて描かれた物語。 (本書は2019/4/25にてらいんくより刊行された書籍を電子化したものです)
  • ぴょんぴょんのぼうけん
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 さとやまの やまごやから こどもたちの みらいを いのって。 ~里山に暮らすうさぎのぴょんぴょんの成長譚~ 短い前足と長い後ろ足で“ぴょんぴょん"ととぶ、うさぎのぴょんぴょん。 やさしいおばあちゃんとおじいちゃんにかわいがられ、広い草原のある里山で暮らしています。 とっても元気だけど、こわがりなぴょんぴょんは、周りにいるやまいぬや他のうさぎたちにいじわるされてしまうことも。 あるとき、ぴょんぴょんはいじわるなうさぎたちに追い出されてしまい……。 こわがりで気弱なところがあるぴょんぴょんが、おじいちゃんとおばあちゃんの愛情に触れ、仲間をつくっていく姿を描いた絵本。 (本書は2018/9/10にてらいんくより刊行された書籍を電子化したものです)
  • きみに贈る千の花
    -
    ひとつの言葉に、千の想いをこめて、あなたへ…秋風に誘われる想い出は、懐かしくて少しだけ切ない。消えていく、夏の名残の青空に、甘い記憶が甦る。優しさだけに彩られた、幸せばかりの二週間。雨の匂いのする街の、夢の欠片は今も煌めく。 (※本書は2005/8/1に株式会社 日本文学館より発売された書籍を電子化したものです)
  • 花月の神話
    -
    “ねぇ、真実は誰が私たちに教えてくれるの?生きていくうえで、何が一番大切なのか、誰が私たちに教えてくれるの?”無垢すぎる魂は、現実の世界で哀しいほど傷つきやすく、でもそれでも、生きる術はあるはず。何処かにきっと。 (※本書は2004/3/1に株式会社 新風舎より発売された書籍を電子化したものです)
  • 童話作家になりたい!!
    -
    アンデルセンが持っていたのと同じ魔法の杖を、わたしたちみんなが持っています。 使えばたちまち、はるか遠くへ、まっしぐらに走っていくことができ、どこまでも高く昇っていくことができるようになるのです。魔法の杖が心につけてくれるのは空想の翼を思い切りはばたいて、たのしい、幸せ、と感じているうちに、優れた童話が必ず生まれてきます。優れた童話を書くコツは、努力と呪文と魔法の杖だと答えようと、このごろのわたしは思うようになりました。 立原えりか (※本書は2019/2/1に株式会社 愛育社より発売された書籍を電子化したものです)
  • 四十九日の抱擁
    -
    最愛のパートナーをガンで失った実話をもとにファンタジーをプラスした、 ハニーとダーリンの 愛と笑いの物語。 日本人のハニーと外国人のダーリンはいつもラブラブで穏やかな毎日を送っていました。 ある日原因不明のせきがとまらなくなったダーリンが、ガンの診断を受けます。 ガンサバイバーのハニーの最強のサポートでもダーリンのガンは進行を続け、 ダーリンは息をひきとります。その時ハニーの耳に思いがけない声が聞こえてきて……。 自身もガンを経験した著者が、闘病生活や死と明るく向き合う衝撃作。 当事者家族、医療関係者、そして旅立った仲間たちに心からの感謝と敬意を込めて贈るラブファンタジー。 (※本書は2020/12/23に発売された書籍を電子化したものです)
  • ミミズの心臓、ノミのため息
    -
    人生いろいろ、仕事もいろいろ、 人もいろいろ、虫もいろいろ、 いろいろいるから、楽しいのだ、 猫も人も虫も大好き、しかし、 えらそうなヤツは、許せない! 木と虫、本に落語、猫に絵、 社会へのぼやき、仕事と人生のことなど。 「ミミズの心臓」でつぶやく、「ノミのため息」のようなエッセイ集です。「きんぎょのおつかい」で知られる、高部晴市さんに絵を描いてもらいました。 (※本書は2007/6/1に発売し、2022/06/23に電子化をいたしました)
  • 続 妖異博物館
    3.0
    空を飛ぶ話、羅生門類話、離魂病、白猿伝、化鳥退治など、奇譚の数々を集めた『妖異博物館』続篇では、日本の古典のみならず中国の志怪にまで範囲を広げ、様々な怪異を取り上げる、動物変身譚や竜宮譚について比較考証を試み、怪異の系譜をたどってシェイクスピアやアポリネエル、『アラビアン・ナイト』にまで話は及ぶ。まさに融通無碍、博覧強記の不思議物語集。 (※本書は2005/8/10に発売し、2022/4/13に電子化をいたしました)
  • 現代史の課題
    -
    本書第一論文「現代歴史家への疑問」(1956)を契機に、昭和史論争が巻き起こった。岩波新書『昭和史』には、人間が描かれていない、歴史叙述が稚拙である…批判・反批判の応酬において、天皇制、中国問題、共産主義、近代化等々の問題点の所在が明らかになる。日本人にとっての戦後を考えるための基本文献。 (※本書は2005/5/17に発売し、2022/3/25に電子化をいたしました)
  • 妖異博物館
    4.3
    『甲子夜話』『耳嚢』など、江戸時代の随筆から不思議な話を蒐集・分類した怪異大百科。舟幽霊、轆轤首、人魂、化け猫、河童、怪石など、様々な怪異を取り上げながら、その筆はあくまで軽く、ある時は『今昔物語』の昔へ遡り、あるいは明治へと下って綺堂や八雲、鏡花作品の典拠を指摘する。簡潔にして含蓄ある語り口が味わい深い、奇譚アンソロジーの決定版。 (※本書は2005/8/10に発売し、2022/2/28に電子化をいたしました)
  • 紫草
    -
    「アララギ」歌人である今井邦子による短歌集。 (※本書は2000/4/25に発売し、2022/2/10に電子化をいたしました)
  • ホントに欲しいものを、言ってみな! 深呼吸和歌集
    -
    2008年に刊行した深呼吸和歌集「ドラマで泣いて、人生充実するのか、おまえ。」(バジリコ)は、Mixiのレビュー欄で58本のレビューが登録された。メディアと共に生きてきたメディア活動家の辿り着いた表現形態。 (※本書は2009/8/24に発売し、2022/2/10に電子化をいたしました)
  • 学生に贈る 深呼吸する言葉
    -
    「深呼吸する言葉」について 著者の橘川幸夫は、大学生の時に友人の渋谷陽一らと、音楽雑誌『ロッキング・オン』を創刊した。それ以降、参加型メディアをテーマにして、メディア開発の活動を続けてきた。現在、多摩大学経営情報学部の客員教授として、メディアについての講義を担当している。 「深呼吸する言葉」は、橘川が提唱した、インターネット時代の詩の運動である。百文字以内の短い文章の中に、自由にメッセージを込めることができる。自分が生きた経験の中で実感したことだけを言葉に凝縮させてあります。 (※本書は2017/3/10に発売し、2022/1/7に電子化をいたしました)
  • 生き方上手はよく笑う
    5.0
    「笑い」は万病のモトであるストレスを解消する。また免疫力を高め、身心の治癒システムを活性化させる。楽しいから笑うのではなく、笑顔をつくるから気持ちが楽しくなるのだという報告もある。さらに、明るい笑顔は他人の気持ちまで穏やかに明るくする。笑って楽しく生きるコツを、精神神経科・斎藤病院名誉院長であり、悩める現代人の「心の安らぎコンサルタント」として活躍した筆者が綴る。 ●うれしいと笑みが出るのは本能である ●「笑い」で自然治癒力が強くなる。 ●何歳になろうとも息子の“ニンジン”でいたい ●「笑い」は老化を防ぎ、ボケを遠ざける ●「笑い」は好奇心を刺激し、生きるのが楽しくなる ●「面白い」と思って見る世の中が、面白いのである ●大切なのは相手とともに笑うことができること ●お金やストレスとは、ほどよくつき合う ●ただ長生きより、日々の楽しさを目標にする ●明るく楽しく生きれば笑って大往生できる (※本書は2018/11/26に発売し、2021/4/1に電子化をいたしました)
  • 「あなたに会うと元気になる」といわれる人
    -
    長いつきあいの知人から、ふと、「あなたに会うと元気になる」といわれたら、 どんな気持ちになるでしょうか。おそらく、その「意外な言葉」に驚き、 後になって喜びが押し寄せてくるのではないでしょうか。 「人と人」が織りなす世の中で、自分がだれかを元気づけられるとしたら、 だれかからそのように喜んでもらえるとしたら、うれしいことでしょう。 モタ先生は、『「あの人」に会うと元気になる。落ち込んだときは「あの人」に会いたい。 そんな「あの人」があなたのまわりにいるなら、ただそれだけで 「幸せの種」を握っているようなものだ』といいます。 「あなたに会うと元気になる」といわれる人とは、どんな人なのか、 また、だれかを元気づけられる人になるには、どうすればいいのか。 本書では、モタ先生が生活の中で感じ、考えたさまざまなアドバイスを送っています。 ●笑顔のいい人が得をする ●自分が楽しんでこそ、人も楽しくなる ●「もう年だから」は禁句にしよう ●人の弱点を指摘してはいけません ●「大きな気づかい」より「小さな気づかい」がいい ●楽しいところが「自分の居場所」になる ●自分に謙虚な人は、どこまでも優しい ●自分の価値観が、長い人生を支える (他) ◎本書は新講社より出版された『「あなたと会うと元気になる」といわれる人の共通点』 を改題し、再編集した新版です。 ◎本書は2018/3/27に発売し、2021/4/1に電子化をいたしました)
  • いい人生は「ありがとう」がつくる
    3.7
    人と人とがたったひとことで共感できる言葉、それが「ありがとう」です。 「ありがとう」のひとことで、相手も自分もやわらかい、あたたかな心持ちになる。それがこの言葉のちからでしょう。 本書は、著者の長い執筆活動から「ありがとう」をキーワードに抜粋し、86の項目に再編集しました。 どの項もユーモアたっぷり、やさしい文体で、読み進めるうちに幸せな気分につつまれます。 心で思っているだけでなく、実際に「ありがとう」と声に出す。すると気持ちが発散され、明るくなる。相手の気持ちも分かり、ほがらかな雰囲気になり、人間関係もよくなる。 「ありがとう」は人間関係の潤滑油、「ありがとう」を実際口に出して相手に伝える「効用」を説きます。 また年を重ねると、さらに「ありがとう」の言葉は、あたたかい人間関係といい人生をつくります。 長年の人間観察から得た、モタさんの知恵のつまったあたたかい人生アドバイス・エッセイです。 ●「ありがとう」は心のゆとりのバロメーター ●「幸福な時間」があってよかった ●「ありがとう」といえる相手が必要だ ●「ありがとう」から始まる会話がある ●「ありがとう」と、いわれる人より「いう人」になる ●「すみません」より、明るく「ありがとう」を ●苦手に人にも「ありがとう」 ●「ありがとう」で心が浄化する ●「ありがとう」を要求しない ●不満は「ありがとう」で消える (他) ◎本書は新講社より出版した『「ありがとう」というだけで元気が出る』を原本として、 『「先のばしぐせ」を直すとすべてがうまくいく』『「断る力」を身につける!』『「あきらめる」力が次のチャンスを生む』 『そんなに自分を叱りなさんな』『人に必要とされる人』『「好感を持たれる人」はシンプルに考える』 などからも抜粋し、再編集した新版です。◎本書は2017/11/26に発売し、2021/4/1に電子化をいたしました
  • 「ゆっくり力」でいい人生をおくる
    5.0
    普通の人は長生きすべし、これがモタさんの持論だ。 おいしいものをたくさん食べ、いろいろなところに旅をして、いろんな人と知り合って、 愉快に、のびやかに、ゆっくり生きる。 「ゆっくり生きる」とは、自分の人生をていねいに、大切に生きることにつながる。 そこになんともいえない豊かなものを感じる、というモタさん。 明るい、楽しい人生を後押しする、モタさんの「ゆっくり力」を発揮した好エッセイ88本。 ●善きことはカタツムリの速度で動く ●世の中のことはほとんどのことが長丁場だ ●「一怒一老」とはさようならしよう ●人と人とは、ゆっくり時間をかけて熟成する ●自分の気持ちは笑いとともに伝える ●私は、人生80パーセント主義だ ●ほどほどの人に備わっている品性のよさ ●悪口をいわれてもいいじゃないかのゆっくり力 ●身の周りの「いいもの」が心を豊かにしてくれる ●ゆっくりがいい、でも小まめに動こう (他) ◎本書は新講社より出版した『「ゆっくり力」ですべてがうまくいく』を原本とし、『病気になりたくなかったら「急がない」「怒らない」』『安らぎの処方箋』 『人から「大切にされる人」されない人』からも一部抜粋し、再編集した新版です。 ◎本書は2015/6/26に発売し、2021/4/1に電子化をいたしました
  • 老いへの「ケジメ」
    4.0
    日本はいまや、総人口の33%(3300万人)を65歳以上が占める超高齢化社会となりました。もちろん800万人団塊世代も等しく「老い」への仲間入りです。 そこで、人生の先輩・モタさんが「老い」への「ケジメ」のあれこれを本書で紹介します。 晩年をすっきりと、フットワークよく過ごすには、先手、先手でモノとこころの整理を心がけることが大切。 何よりも「モノを捨てる」ことを心がけなさいとアドバイスします。それがハッピーエンドを迎える大切な条件でもあります。 ●人生に小さな「ケジメ」をつけてゆく ●「身辺整理」が「安心」を生む ●折り返し点を過ぎたら、やりたいことだけをやる ●こころの整理をひとつして、夢を持つ ●未練とどう折り合いをつけるか ●大きくなっていた欲を小さくする ●今日一日を精一杯楽しく生きる ●妻に先立たれた男はなぜかボケるのが早い ●一人ではないという気持ちを育てる ●あの世にいくときも、ユーモアを忘れないで (他) 本書は新講社より出版された『老いへの「身辺整理」』を改題し、再編集した新版です。 (※本書は2015/6/26に発売し、2021/4/1に電子化をいたしました)
  • アインシュタイン講演録
    1.0
    今世紀最大の科学者アインシュタインは、1922年の末日本を訪れ、約1ケ月半にわたって各地で講演し、熱狂的な歓迎をうけた。この本は、アインシュタインが日本の学生に語った私はいかにして相対性理論を創ったかなど生々しい苦心談や講演、アインシュタイン自身が筆をとった日本感想記、さらに岡本一平の漫画と文章で構成されている。アインシュタインがいかに親しみ深く謙虚で、子供のような好奇心と茶目気を失わない愛すべき人物であったかを生き生きと描いた唯一の記録。 (※本書は1986/6/1に発売し、2022/1/7に電子化をいたしました)
  • 現代語訳 蜻蛉日記
    3.5
    王朝日記文学の代表作『蜻蛉日記』を、室生犀星の現代語訳で味わう。大政治家の藤原兼家の妻として、波瀾に富んだ生涯を送った道綱母が、その半生を書き綴った回想録。結婚生活の苦しみ、夫兼家とその愛人たちへの愛憎の情念が、流麗にして写実的な筆致で描かれる。作品中の和歌は、一段の精彩を放っている。韻文と散文が互いに交響することで、物語に独特の陰翳を与えている。(解説=久保田淳) (※本書は2013/8/11に発売し、2022/4/26に電子化をいたしました)
  • 映画はボクのおもちゃ箱
    -
    子供の頃の一番の遊び場は映画館だった、という著者の映画へのこだわりを綴ったもの。名画座めぐりや好きな銀幕のスターの話など、いかにして映画を自分の栄養にして育ってきたのかが熱く語られる。 (※本書は1995/12/1に株式会社 社会思想社より発売された書籍を電子化したものです)
  • 父の章 母の章
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 父になった男、父 になる男の揺れる心 情を三話の短編で描く「 父の章」。 母の死の通夜に集まった 子供たちの想いから、偉大 な母 の生き様や残したものを描く中編「 母の章」。 四つの珠玉 の作品を収録。 (※本書は2023/12/25にメタ・ブレーンより刊行された書籍を電子化したものです。)
  • 児童文学への3つの質問
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    3つの質問に仮託して、読書へのいざないともとれる児童文学評論。子どもたちの自己肯定を励ます物語を、明日に期待して…。 (※本書は2001/5/1に発売し、2022/3/10に電子化をいたしました)
  • パパにかママにかハーモニカ
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 家庭にめぐまれない子どもたちが暮らす児童ホーム、5月5日のイベントに、なぞめいた夫婦がやってきた。こよみとしょうくんに面会した夫婦は、夏になると姉弟を旅行につれ出す。養育家庭制度、この家族はこんなふうにはじまりました。 児童養護施設で暮らす姉弟が、里親と結ばれるまでのキラキラした物語。
様々な事情から親と暮らせない子どもたちは、児童養護施設で親を待つ。
または、自立するまでほかの子どもたちとともに暮らす。
待っても、親の迎えがない子どもたちも多い。
実親と暮らせない子ども、子どもに恵まれない大人、血縁がなくても子どもを育てたいと願う大人たち。そんな大人と子どもが出会って親子になるまでの心の葛藤を描く。
  • アオや!
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 長野県栄村を舞台に、温かみのある絵と栄村の方言で語る、真っ黒で大きな馬の「アオ」と老夫婦の愛情を描いた物語。 (※本書は2020/10/07に鬼灯書籍より刊行された書籍を電子化したものです。)

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