小説 - 双葉文庫作品一覧

  • ロンツーは終わらない
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    孤独を貫く中年男の岩山は、何の因果かロングツーリング中の青森で東京駅を目指す若者・斗児を拾ってしまう。親の敷いたレールから外れ、我が道に踏み出そうとする斗児。だがその行く手には追手の影が……。東北から関東を縦断し、様々な移動手段で逃走劇を繰り広げる二人を待ち受けていたものとは!? 痛快青春ロードノベル。
  • 僕は君を忘れない 五つの風の物語
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    心を寄せ合いながら離ればなれになってしまった愛しき人。その記憶が蘇るとき、目の前に切なくも不可思議な奇跡が……。日常の中に潜む、儚くも心温まる五つの物語。多くの感動を呼んだ短編集『穴おやじ』を改題、文庫化に際して書き下ろし一編を追加収載。
  • ル・ジタン<新装版>
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    女性歌手撮影のため、カメラマンは日本からパリまで同道した。会心の一枚が撮れたと確信した直後、目の不自由なストリートミュージシャンがギターを強奪される。ギターを取り返してくれと懇願され困惑するカメラマン。ギターを奪ったのはネオ・ナチどもだった――。表題作「ル・ジタン」を含む珠玉のミステリー短編集
  • この青い空で君をつつもう
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    12月23日、高校2年生の早季子に宛名だけが印刷された郵便はがきが届く。25日、クリスマスの朝、そのはがきで「猿」が折られていた。その猿を見るうち、はがきの文字を目にした早季子は驚く。10か月前に亡くなった同級生、和志が書いたものだったのだ。いったいどういうことだろうか……。四季の移ろいや高校生の瑞々しい姿を丁寧に描き、人が人を想う気持ちに寄り添った青春ラブストーリー。
  • 涼やかに静かに殺せ
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    西新宿のラグジュアリーなホテルにあるバー「バッカス」。そこには夜な夜な怪しげな紳士たちが集まってくる。その中のひとり星名は、ある常連から、最近奇妙な遊びが流行っているという噂を聞かされる。プロの犯罪集団が一般人に悪の手口を教えるビジネスを始めたというのだ。折しも、星名のもとに誘拐された愛猫の捜索依頼が舞い込むが、犯人は、身代金として一万円を社会福祉事業団に送るように要求してきた。人を食ったような誘拐事件に、星名は胸騒ぎを覚える。
  • 越境捜査<新装版>
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    警視庁捜査一課で継続捜査を担当する鷺沼友哉は14年前に起きた12億円を搾取した男が失踪後、死体となって発見された未解決事件の捜査に乗り出すが難航する。真相解明を拒むかのような圧力。それは一体誰が? 神奈川県警の“不良刑事”宮野裕之とともに真実を抉り出す大ヒット警察小説、伝説のシリーズ第一弾。
  • 十津川警部 ストーブ列車殺人事件
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    同人雑誌「北風」の世話人で、F賞を受賞し、有望新人と注目されていた菊地順二が、太宰治の生地の雪原で自殺した。一年後、井上昭は菊地と同じルートをたどった旅に出た。そこで、同人たちで立てた墓標に死にまつわる文字を発見。菊地の死の謎を解くには、自ら手記を書くことと考え「北国」に掲載した。それに応える形で、同人たちもそれぞれの思いを綴った手記を発表する。その頃、F賞の予選委員である文芸評論家の岡本裕三が殺害された。捜査に乗り出した十津川警部は……。
  • 十津川警部 「子守唄殺人事件」
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    銀座のクラブのママが殺された。死体の口にはおしゃぶりが、胸には子供をあやすでんでん太鼓が置かれていた。さらに演歌歌手が殺され、この死体の口にもおしゃぶりがあり、胸にはこけしが置かれていた。奇妙な遺留品は、日本各地の子守唄を暗示していることに注目した十津川警部が、連続殺人の謎を追う!
  • サンライズ・サンセット
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    亡き夫との思い出の地、ニューヨークで白タクに乗った田舎者の老女に、運転手は高値を吹っかけようとするが/「ホワイト・キャブ」。街なかで拾ったカモを池に戻すため、少年たちが小さな冒険に出発する/「C・P・D」。絶品六編を収録。時代小説の名手が肌で感じた現代NYの街の匂いや人情が、鮮やかに伝わる短編集。
  • 本日もセンチメンタル<新装版>
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    成屋詩織、十七歳はひと一倍感激屋の女子高生。そんな詩織がデートの最中、強盗事件に巻き込まれ、おさな妻・啓子と赤ん坊の二人を引き取ることになってしまった。ところが、その母子が次々と成屋家から蒸発。しかも啓子は暴力団の娘だったから大騒動!! 長編ユーモア・ミステリー。
  • 十津川警部 篠ノ井線・姨捨駅 スイッチバックで殺せ
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    新宿西口バス爆破事件に巻き込まれた作家志望の北村悟は、思いがけないことから大金を手にした。それを機に、長編小説を完成させるために長野へ取材旅行に赴いた。そこで出版社を経営する親娘から意外な申し出を受け、ますます意欲的に作品の完成を目指すが、そこには、数奇な運命にもてあそばれる人々が……。
  • 圏外同士
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    「アラカン男の鼻息とアラサー女のため息」。男(秀一郎)/喫茶店で見かけたいい女(乃絵)に勇気を出して話しかけ、調子にのって自分が社長をやっている某食品メーカーの子会社(食品メーカーの備品を扱う業務)に社員として雇って、愛人を囲ったつもりで得意げになり、社員たちから密かにばかにされている。 女(乃絵)/生活苦から喫茶店で声をかけられた秀一郎に誘われるまま、その会社で働き出すも、聞いていたのとは違うショボい会社。男の「自分の女」感がうざい。デザイナーの夢を復活させ、しばらく放棄していた服作りをまた始める。2006年に単行本刊行された“知られざる傑作”を満を持して文庫化!
  • フルコース夫人の冒険 <新装版>
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    カルチャースクールを次々と渡り歩き、「フルコース夫人」と呼ばれる主婦・中沢なつきに突然舞い込んだ娘との映画出演の話。平穏だった日常は一転し、撮影に忙しい毎日を送るなか、夫が女優と浮気し、そして殺人事件も起きてしまい……。この母娘、どうやって難題を乗り越える!?
  • 再雇用されたら一カ月で地獄へ堕とされました
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    1巻572円 (税込)
    県立高校の社会科教師として38年間の教職生活を終えた笹川。定年後は常勤講師として再雇用され、4月から再び教壇に立つことになったが、それからわずか一ヵ月後、校長から衝撃の宣告を受ける。さらに、定年後の生活を見据えて、退職金の大半をはたいて実家の大規模リフォームを実施したが、明らかな手抜き工事が見つかってしまう。同時に、妻が勤務する学童クラブには閉鎖の話が持ち上がり…。「バラ色の老後」は、いったいどうなる!?
  • スパイは楽園に戯れる
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    突然、目の前に現れた見知らぬ男は少年に言った。「世の中のためになる人間――誰かの役に立つ人間になれ。大切なのは何のためにそれが必要か、ということだ」と。そして月日が流れ、少年は政治家になった。情報分析員の葉山隆は、HUMINTとして、ある男の調査を始める。真実に近づくことは、前途有望な若き政治家の人生を翻弄することにもなるとも知らず……。大藪春彦賞受賞作家が放つ、本格スパイ小説!
  • GF ガールズファイト
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    若い女性がそれぞれの世界で頑張る姿を描いた短編集。落ち目のアイドルがかつての栄光を取り戻すべく一発逆転の大勝負に出る。果たして復活できるのか?(「キャッチライト」)や、白バイ隊員になりたかったが、背が伸びず断念したバイク乗りの情熱(「ペガサスの翼」)など、どれを読んでも共感度抜群の5編を収録。
  • 棟居刑事の証明
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    政財界に大きな影響力を誇っていた大物総会屋・税所重信の変死体が雑木林で発見された。捜査の過程で棟居刑事は、夏の終わりに海で偶然出会った六人の男女と、思いがけない再会を果たす――。人間の本質に鋭く迫る著者会心の長篇ミステリー。
  • ひがた町の奇跡
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    大手ビール会社でCM製作に携わり異例の出世をした出水英一は、仕事に疑問を持ち半年ほど前に故郷のひがた町役場に転職してきた。その頃、町の海岸で謎の生物を見たという情報が多く寄せられ、メディアでも取りあげられるようになる。すると、町長を先頭に、この生き物で町おこしをしようというプロジェクトが持ち上がった。商工観光課の一員として、出水は同行取材をするフリーライター・白銀力也を従え着々と計画を進めていくのだが……。 ※本電子書籍は2012年1月に小学館文庫より刊行された『海獣ダンス』を改題し、加筆訂正を加えたものです。
  • きばいやんせ!私
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    不倫騒動で週刊誌に叩かれ左遷された女子アナ・貴子は投げやりな日常を過ごしていた。だが、取材先の南の田舎町でひょんなことから「消えようとする伝統の祭り」を再興させるために奮闘することになっていく。ままならぬ日常に元気を与える、夏帆主演、2019年3月9日公開映画の原作本。
  • 十津川警部 家族
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    十津川警部に辞表を提出して失踪した田中刑事。飲酒運転で人を轢いて死亡させ、遺体を奥多摩山中に埋めたという弟を助けるための決断だった。十津川が捜査を始めたが、捜査の進展とともに、弟が埋めたはずの遺体が消失。さらに、田中家を監視する謎の男や兄弟の犯罪を告発する手紙までが捜査本部に送られてきた……。
  • 十津川警部 哀しみの余部鉄橋
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    西落合のマンションで、歌舞伎町で働くホステスの中村愛が絞殺死体で発見された。十津川警部が現場に到着すると、初動捜査班の警部から、捜査は慎重にやった方がいいぞ、と忠告を受ける。なんでも、十津川警部と同期の高橋警部が、被害者と親しくしていたということで、その後、高橋警部は被害者との関係をあっさり認め、事件当日のアリバイも交番の巡査によって証明されるが……。
  • 小夏と麦の物語
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    あるきっかけから殺処分寸前の犬「小夏」を引き取った真央。仕事も恋もうまくいかない毎日に、小夏がリズムを与えてくれる『ニューサマーオレンジ』。野良猫「麦」と暮らす夫婦に訪れた試練。生への希望と儚さを描いた『麦ねこ』。人間に寄り添う「小さな命」との温かくも穏やかな日々を描く中編小説二編を収めた感動の物語。
  • 十津川警部 愛と祈りのJR身延線
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    私立探偵・橋本豊は、身延山参詣の旅に出て予定日を過ぎても戻らない叔母・緒方みさ子が心配になり、旅行会社に問い合わせた。旅行には、その会社の早田敬子が同行していたからだが、早田という社員はいないと言われる。しかしその後、橋本はホテルで早田と男性を見かけたが、その男性が刺殺され、十津川警部が捜査に乗り出した。殺人事件とみさ子の失踪は関連があるとみた十津川は身延山へ。そこで、善意の人々を欺く、ポストマンの存在を知るが……!?
  • 十津川捜査班の「決断」
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    盛岡発宮古行「快速リアス」の車中で荒木圭介が毒殺された。荒木はインターネットの仕事探し掲示板で見つけて引き受けた、怪しげな仕事の最中でのことだった。一方、六本木のクラブママ、山本由佳里殺害容疑で逮捕された原田健太郎は、事件当夜、荒木と会っていたとアリバイを主張。二つの事件解決のため、同じ列車に乗った十津川警部が気づいたこととは……!?
  • 十津川警部 高山本線の昼と夜
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    飛騨高山の屋台会館で画家の緒方幸太郎が殺害され、彼の描いた「春の高山祭」という大作が盗難にあった。さらに東京で、美術学校の後輩画家の橋本誠も殺害された。捜査を任された十津川警部は岐阜県警と合同捜査に乗り出す。
  • 学園×封鎖
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    ある昼下がり、平和な高校がテロリストに占拠された。テロリストたちは謎の生物兵器を所持しており、重傷を負ったテロリストの女リーダー、鬼灯は、生物兵器のウィルスを自らの体に注射させた。 それは、自衛隊すら侵入を躊躇させる危険なものだった――テロリストと生徒たちによる、命がけの戦いが始まった!! E☆エブリスタ発、大人気学園サバイバル。
  • 青春の十字架
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    警視庁警護課のSP・寒川は、捜査一課・棟居刑事の大学山岳部時代の盟友。その寒川の妹・加菜が、奥飛騨山中で遺体となって発見された。フリー記者だった加菜は何を追っていたのか。独自に調べを進める寒川は、事件の背後に、自分の警護対象者である国土交通省大臣の存在を知る。
  • LOOP THE LOOP 飽食の館(上)
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    1~2巻605円 (税込)
    『望んだ物が何でも手に入る』という不思議な館に囚われた12人の男女。互いを「家族」と呼び、仲良く暮らす彼らだが、そんな平穏な日々は一人の「家族」の死によって終わりを迎える。膨らむ猜疑心。増えていく犠牲者。犯人は誰なのか、事件の真相は? 【究極の飽和状態】が生み出す、惨劇と絆の物語が幕を開ける。三度の舞台化&200万超DLの人気ミステリー・サスペンスゲーム、待望の小説化! ※Kate書下ろしの新作特典エピソード「revolver -藍川拓都の場合-」が遊べる開錠パスワードも収録されています。
  • 探偵・竹花 帰り来ぬ青春
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    竹花のパリ時代の旧友で、有名作家の国分英二郎の遺体が軽井沢の別荘で発見された。警察は自殺と決めつけ、事件とはならなかったが、竹花は現場の状況に違和感を感じた。やはり自殺を疑う国分の娘・麗子の依頼で調査を開始した竹花だったが、事態は意外な展開に!
  • 棟居刑事の見知らぬ旅人
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    自衛隊第1空挺団OBで、現在は代行業を営む降矢浩季のもとを学生時代の恋人・優子が訪ねてきた。妹の真美子が失踪し、その捜索を依頼しにきたのだ。真美子のマンションを調べた降矢は、彼女が「特殊接待」の仕事に就いていたらしいこと、さらには恋仲だったホストまで突如姿を消していることを掴む。折しも、某国軍事政権ナンバーツーが来日中に急死。二人の失踪はその死と関係しているのか? 降矢は事件の陰に招聘元の八紘商行と、暴力団・笠松興業が潜んでいるのに気づく。
  • 夕焼けのかなた
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    1巻594円 (税込)
    外との接触を拒むかのように、町の入り口に位置する「峠」。就職し赴任したひなびた町で、閉塞感に包まれながら、若き日々を過ごした男は、久方ぶりに町を訪れた際に、「峠」で不思議な感覚にとらわれる――長年活躍し、齢八十を超えた現在も健筆を振るう著者の自伝的要素を含む「峠」ほか、人生の夕焼けを生きる者たちの存念や悲哀を物語に綴った、渾身の書き下ろし短編集。
  • ワースト・インプレッション 刑事・理恩と拾得の事件簿
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    始末書を乱発している若き刑事・畑山理恩。捜査本部長に減らず口を叩いたり、異常な食い意地で騒動を起こしたり、出かけるたびに迷子になったり……。だが推理だけは超一流! 理恩をバカ扱いする部下の寒山拾得とともに、4つの難事件に立ち向かう。笑いはたっぷり、謎解きはしっかりのコミカル・ポリス・ストーリー!
  • 十津川警部 修善寺わが愛と死
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    元・六国デパート副社長秘書の十文字多恵子が自宅マンションで絞殺された。十津川警部は、被害者の分不相応な豪華マンションでの暮らしに不審を抱くとともに、多恵子が書いた「修善寺わが愛と死」という小説に興味を持った。その小説は、鎌倉幕府三代の興亡にことよせて、社長が次々交代している六国デパートのお家騒動を描いているようだった。十津川は、事件の背後にうごめく闇を追い始めた。
  • LIFE
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    幼い頃から共にボールを蹴ってきた修平、文雄、靖春の三人の人生は、高校三年のインターハイでのひとつのプレイをきっかけに一転する。――22年後、現役のプロサッカー選手として未だ戦い続ける修平の前に文雄が姿を現したことに、警察官となった靖春は警戒を強める。文雄はサッカー賭博をシノギにしており、中国の黒社会との付き合いも噂される捜査対象者だった。修平のキャリアを守るため、文雄を調べ始めた靖春は、やがて、22年前に端を発する殺人事件に辿り着く――。逃れられない過去に苦しみながらも、人生に立ち向かう男たちを描いた激情と慟哭のクライムノベル。
  • 十津川警部 欲望の街 東京
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    警視庁内の仮眠室で、十津川警部の部下である長谷川刑事が拳銃自殺をした。長谷川刑事の奥さんから遺書を見せられた十津川は、戸惑いを隠せなかった。しらない間にベテラン刑事を追い詰めていたのか……。自責の念にかられた十津川の姿に、亀井刑事が行動を起こした。
  • 十津川警部 浜名湖 愛と歴史
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    カメラマンの柳下久美子が代田橋の自宅マンションで何者かに殺害されていた。被害者は浜名湖にまつわる終戦の日の出来事を取材していた。その当時の資料を持っているという野中誠太郎の名刺が発見され、十津川と亀井は野中に会いに浜松へ向かった。そこで、終戦の日に起きたさまざまな出来事や秘話をきき、十津川警部が70年の時をへて明かされる真実を暴く。
  • 横須賀ブロークンアロー : 上
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    1~2巻814円 (税込)
    「小説推理」で62回にわたり連載されたエンターテインメントが文庫オリジナルで登場!「ブロークンアロー」とは重大な核兵器の事故のことを指す米軍の符牒。――福島から高校卒業と同時に上京し、今は横須賀で車両整備の仕事をする28歳の江井(えねい)徹は横須賀の地下壕で旧日本軍の戦闘機の破片を拾う。それがネットオークションで高値で落札されたことから、俄然「お宝探し」に興味を持つ。しかし、江井は気付いていなかった。それがどんなに危険なことかを。立ち入り禁止区域の周辺をうろつく江井を、正体不明の連中が襲い始める。当初は警告ふうだったものが、次第に過激になり――。
  • 生き直し
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    この感覚、きっと覚えておいでだろう。誰もが否応なしに放り込まれた、小中学校の友達同士のパワーバランス。一瞬の油断もならず、発言には細心の注意を払い、自分のポジションを確保するのに汲々とする――。子供といえど、毎日戦っているのだ。優等生の相原真帆は、ある事件をもとに“最下層”の境遇に陥る。転校先では、同じことを繰り返したくない。孤高とも言える幼き真帆の背筋の伸びた姿勢が胸を打つ、問題作にして傑作がここに。
  • 誉生の証明
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    スキーバスのダム転落事故から生還した四人の男女は、八ヶ岳の山荘で共同生活を始めた。名誉ある余生を送ろうと、山荘は「誉生荘」と名づけられた。ところが、近隣に新興宗教の施設が建設され立ち退きを要求される。さらには、迷彩服を着た正体不明の集団や暴力団の影がちらつき、夜間に銃声も聞こえるようになる。彼らは、人生の誇りを賭けて敢然と立ち向かう。
  • 十津川警部 推理行
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    渋谷のラブホテル街で、下着姿の女の転落遺体が発見された。警察は殺人事件として渋谷警察署に捜査本部を設置、十津川が捜査の指揮を任された。被害者と一夜をともにした男を容疑者として尋問するが、その供述内容には疑問が多かった。事件の鍵は被害者にありと睨んだ十津川は身辺捜査に重点を置いたが、新たな殺人事件が!? 短編集。
  • 終幕のゆくえ
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    1巻583円 (税込)
    六七歳の柴田一郎は、独り暮らしの無聊を慰めるべく、自分史を書きはじめるのだが(「自分史」)。病院帰りに立ち寄ったビルの名店街で渡された腕時計のようなものは、自分がどのくらい嫌われているかわかるというアイテムだった(「嫌われ度メーター」)など、人生の黄昏時を迎えた者たちに訪れる奇妙であやしい出来事。全編書き下ろしで贈る、珠玉の二十の物語。
  • 十津川警部 捜査行 殺意を運ぶリゾート特急
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    奥多摩の渓流でカメラマンの村田の死体が発見された。西多摩署に捜査本部が置かれ、十津川警部が捜査に当たることになった。被害者の村田は、蔵王の御釜で撮影した10枚の写真に殺人事件の匂いをかぎ取り、大学の同窓生の日下刑事に相談していた。報告を受けていた十津川警部は、山形県警にダイバーを使った御釜の捜索を依頼したが……!?
  • 十津川警部 十津川と三人の男たち
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    駒沢の公園で羽田自動車社長・羽田五郎が改造拳銃で射殺された。十津川警部が捜査に乗り出すが、その後、軽井沢で強盗殺人事件が発生し、丸田幸恵が殺害された。警視庁と長野県警の合同捜査になり、やがて二つの殺人事件の容疑者として三人組のお笑いタレントの身柄を確保し、取り調べが始められた。が、捜査が進むと意外な事件の真相が浮かび上がってきた。
  • 棟居刑事の青春の雲海
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    公園の片隅で発見されたホームレスの死体。身元不明の被害者を洗う警視庁捜査一課の棟居は、八年前の迷宮入り強盗殺人事件との関係に気づく。北アルプスに端を発する二つの事件を繋ぐ糸を手繰るうちに、棟居刑事は思わぬ邂逅と新たな凶悪犯罪を引き寄せてしまう。青春山岳ミステリー。
  • てのひらに爆弾を
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    都心で市民を狙った爆発事件が発生。爆弾が仕込まれたのは携帯電話だった。犯人は通信会社に5000万円を要求するが、その後動きを止めてしまう。時間ばかりが経過し、苛立つ捜査陣を嘲笑うかのように、事件は思いがけない方向へと転がっていく――。『そして粛清の扉を』の著者が放つ迫真のクライム・サスペンス!
  • 闇は僕らをつないでいる
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    不祥事からの復活を目指す名門野球部を揺るがす新たな事件。頂点を狙う彼らを嘲笑うかのように、グラウンドに次々と動物の惨殺死体が遺棄される。犯人はチームの中にいるはずで、発覚すれば再処分は免れない。エースの川守総は、マネージャーの浅井友花とともに犯人の正体を探り始める。
  • 十津川刑事の肖像
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    豪華な金の象嵌が施されたナイフが凶器の連続殺人事件が発生した。凶器の線から洗い出せば早く解決されると思われたが、捜査は難航した。殺人の動機を調べていくと、伊豆で起きた未解決事件が浮上してきた。しかし、重要参考人の自殺で捜査に終止符が打たれた。その結論に疑問を持った十津川が独自に捜査を再開した結果、意外な結末が!?
  • 棟居刑事の純白の証明
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    T省課長補佐が、公共事業の受注先である大手商社のビルから墜落死した。自殺か? はたまた他殺か? 捜査を開始した棟居の元に、ベテランアルピニストが北アルプス「夢の縦走路」で遭難死したとの報せが届く。二人の死を繋ぐ巨大官僚制度の深い闇とは!? 組織の中で、ただ一人「純白」であろうとした人間の誇りを描く傑作社会派警察小説。
  • あたしのいとしいひと
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    「婚約者」カイトにつきまとう女の影。樹里とカイトは将来を誓った仲だというのに。そして、ある日カイトは「失踪」した。懸命に樹里はカイトを捜すのだったが、やがて衝撃の事実が明らかになる! 文庫書き下ろし長編サスペンス。
  • 春子超常現象研究所
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    オカルト雑誌の編集者・春子の家のテレビが、ある日突然心と体を持ってしまう。そのテレビ男は語学番組のプロデューサーと出会い、テレビ界のスターとなっていく。本作は中村蒼、野崎萌香が出演する映画『春子超常現象研究所』(12月5日公開)の竹葉監督が、脚本を元に新たなストーリーとして書き下ろしたSF恋愛コメディー小説。
  • 十津川警部の休日
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    十津川警部は高校時代の友人で画家の本山から、一夕旧交を温める誘いを受け、滞在先の熱海の伊豆山神社に近い旅館に赴いたが、本山は不在で翌朝まで戻ってこなかった。東京に戻った十津川だが、そこに飛び込んできたのは、別居中の本山の妻、由美が殺されたという知らせだった。十津川警部が本山由美殺害事件の捜査に乗り出したが……!?
  • 十津川警部 記憶
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    都内でフリーカメラマン永井俊誘拐事件が発生した。犯人からの要求はなく、3日後に無事保護された。十津川警部が被害者の身元を調べると、幼児期に八王子の浅川の河原で保護され養護施設で育てられた事がわかる。保護される以前の永井の記憶は、SL列車・桜・2人の男女という曖昧なものだった。十津川はこの記憶が事件の鍵と睨み捜査を進めたが、その矢先、大井川鐵道で永井を巻き込む第2の事件が発生した。
  • 君想曲
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    アロマショップで働く聖は、人気作詞家の遼と出会う。三年後、恋人になった二人は、仲睦まじく暮らしていた。遼が取り組んでいるのは「君想曲」――君を想う曲。その矢先、遼が交通事故に遭う。一命は取り留めたが、後遺症で人格が変わった遼に、聖は戸惑う。「君想曲」は完成するのだろうか。愛の強さを問う感動長編。
  • 短話ガチャンポン
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    1巻528円 (税込)
    2015年1月から執筆を開始した、完全書き下ろしのショートショート集。81歳のSF作家が日常浮かんでくるさまざまなアイディアをもとに日々綴った。マイナンバー制度など、今のアイテムをブラックユーモアで扱っている作品もある。
  • ツリー 上
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    ある新人賞に驚異的な小説が応募された。書評家の私は、編集者から頼まれて、連絡のつかない作者・風森大樹を捜すことになった。本籍地の青森に行くも、杳(ルビ・よう)として行方が知れない。地元で聞くには、風森には子どもの頃から特殊な能力があったという。手伝いをしてくれた若者が不審な死を遂げ、事態は急転する――。サスペンス、スリラー、怪奇。著者の面白さが見事に詰まった、スリリングな傑作が文庫で登場!
  • JR周遊殺人事件
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    根室本線の厚岸駅を出発した快速ノサップ号が門静駅をすぎたあたりで脱線転覆した。一ヶ月後、まったく同じ脱線転覆事故が再び起こった。二人の運転士は、前方に強烈な閃光が走り、目が眩んで急ブレーキをかけたと話した。二度目の事故では、東京のルポライター杉浦重夫が死亡。JR北海道に脅迫状が届き、十津川警部が捜査に乗り出した。だが、浮上した容疑者には完璧なアリバイが……。
  • 十津川警部 古都千年の殺人
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    京人形に仕込まれた爆弾による殺人事件が東京と京都で起きた。警視庁と京都府警の合同捜査が始まり、十津川警部は人形師・京屋一太郎を重要参考人として手配した。しかし、京屋一太郎は来日中のカナダ副首相夫人を誘拐し、各所旧跡の無差別爆弾の予告と町の景観改善を要求する脅迫状を京都市長に送ってきた。難事件解決に十津川警部が動き出す。
  • キング・メイカー
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    たった100円で人生が変わる!? 崖っぷちの男を救ったのは、ひとりの天才との出会いだった。地味で冴えないボクサー・黒木のもとに、ある日、「PRマンとして雇ってほしい」という男が現れた。黒木はアルバイトに勤しむ自分に声を掛ける男にうさんくささを感じたものの、100円という契約料の安さに思わず契約を結ぶ。しかし、その時彼はまだ知らなかった。この愛想のいい男が、「世間を騙す」プロだということを――。底辺から頂点を目指す、型破りのマネージメントスポーツ小説。
  • ロスタイムに謎解きを
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    借金を頼みに行った叔父の家で、不運にも出てしまった犯人からの電話。「妻の命が惜しければ一千万円用意しろ」 しかし彼女は、Jリーガーの代表選出パーティーに出ているはずなのだが――(「トラップミス」)。技巧派作家の本領発揮。サッカー用語を「鍵」にした、短編5本と掌編6本のミステリー・イレブン! (『11人のトラップミス』改題)
  • 夜の終り
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    浅草六区の映画館で女性が毒殺されているのが発見された。中年女性顔まけの厚化粧の下には意外な稚い顔が覗いていた。被害者は身元のわかるような物はなにひとつ身につけていなかった。複雑な男関係。事件の謎をとく鍵は、被害者が残した黒いハイヒール。わずかな手がかりを頼りに刑事たちは都会で一人生きていく彼女の過去を探り出したが……。
  • 十津川警部 殺しはトロッコ列車で
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    京都の嵯峨野トロッコ列車で観光を楽しんでいた女優が列車内で脅迫を受けた。数日後、東京の江戸川で非常勤講師が殺害される。捜査が難航するなか、静岡の西伊豆でも同様の手口で殺人事件が起きる。警視庁・京都府警・静岡県警の合同捜査が始まった。
  • つまのつもり
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    結婚して8年、週末の性交という習慣もなくなりそうな今日この頃。ゆるやかに過ぎゆく日々に舞いこんだ、いくつかの出来事。義母との同居、奥さん友達出奔事件、夫・義母・実母との温泉旅行……etc.そんなことごとが、わたしたち夫婦にちいさな発見をもたらした。「妻」のしずかな葛藤やさみしさ、しあわせを描く夫婦小説。
  • 復讐捜査線 通訳官エリザ
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    東京、名古屋の中間に位置する大浜市には、出稼ぎで訪れた多くの日系ブラジル人が暮らし、独自の生活文化をつくっていた。なかには日本の法を無視する者もおり、トラブルは絶えない。刑事通訳官を務めるエリザは、殺人鬼が名前も顔も変えて密入国し、この街に潜伏しているという噂を聞く――。
  • 検事・沢木正夫 宿命
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    単純な殺人事件に思えた。包丁で刺された男性は死亡し、被疑者の女は自供をしている。だが、沢木検事は最初から違和感を抱いていた。そして、女の思わず発したひと言に、沢木の疑念は確信へと変わった! 真犯人は!? そして、女が隠し通そうとする秘密とは!? 長編検察小説・沢木正夫シリーズ最終話!
  • 夜の狙撃
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    錦糸町駅近くにある小さなバーのホステス京子が深夜の路上で射殺された。警察は重要参考人として京子を誘い出した男を確保したが、男には動機が見当たらなかった。その直後、男と恋人の部屋が空き巣に荒らされた。その事件から意外な真実が浮かび上がる。表題作を含む8編を収めた傑作短編集。
  • 原宿ブルースカイヘブン
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    1974年、“自由な街”原宿で、舘ひろし(伊達ひろし)と岩城滉一(岩槻滉一)が結成したモーターサイクル・チーム『クールス』は誕生した。『キャロル』の解散コンサートの先導、ロックバンドデビュー、メンバー内の不協和音。クールスが駆け抜けた濃厚な数年間。彼らの弟分として共に活動してきた著者が、当時実際に見てきた、聞いてきたことを基に構築した青春小説。
  • ワンダフルな躾
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    井原嘉彦は40歳で脱サラし、ペットショップで修業した後にペットシッターと犬の散歩代行業をするショップを開業した。顧客は高級住宅に住む後妻の沙保里、キャリアウーマンの真由子など多彩。犬の躾が得意な井原の技は、はたして女性にも通用するのか? 書き下ろし長編回春エロス。
  • 夜の森番たち
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    つげが芽吹き、冬ごもりを終えたツキノワグマが、東北のブナ林「鬼石」をのしのしと歩きはじめる。優しさと危うさを秘めた男と女と森の物語。
  • 1gの巨人
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    落合は、妻のみどりと橋から飛び降りようとする大男を止めた。大男、ガリバーは「お仕えしたい」と懇願する。連日手伝いに来るガリバーに薄気味悪さを感じた落合は、他人のもとにガリバーを遣わす。そこから次々と人手に渡るガリバー。行方が知りたいと不穏な訪問者が来、よもやの事態となり……
  • 十津川警部 京都感情案内 : 上
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    1~2巻528~572円 (税込)
    伝統ある京都で一年間遊んで人間修業をしてこい。有名アパレルメーカー社長である父親から言い渡された平松。祇園の芸妓・風流な老人が彼の周りにあつまるが、ある日、都をどりを見物にきた平松の取引相手が毒殺された。それを機に彼の周囲で事件が相次ぐ。
  • 脅迫者
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    銀座のホステスとのドライブ旅行の帰宅途中に交差点で起こしてしまった交通事故。加害者は被害者とは意外な関係にあった。故意によるものか偶然の出来事か……!? そこから始まった被害者からつぎつぎにつきつけられる要求。しかし、その関係におもわぬ結末が!
  • いちにち8ミリの。
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    好きな美澄に会いたくて、1日8ミリずつうごく石と、その石と話のできる恋敵のペットの猿を描いた表題作。他2篇も、どこかにありそうで、どこにもなかったおとなの読む童話のような短編小説です。父・中島らもを超える物語の紡ぎ手の登場!
  • 青狼の拳 餓狼伝・秘篇
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    1巻517円 (税込)
    格闘小説の金字塔が遂に電子化! 格闘技最強の男を目指す丹波文七は、新たな技を習得すべく、サンボの大家、河野に弟子入りを懇願している。その河野は地上げ屋に狙われており、戦慄的な仕込杖の遣い手、土方元を差し向けてきた。柔道、空手の強敵と対戦してきた丹波に仕込杖の白刃が襲う!!
  • 十津川警部 急行もがみ殺人事件
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    陸羽東線を走る急行「もがみ1号」の車内で、若い女性の絞殺死体が発見された。おりしも新婚旅行で山形を訪れていた清水刑事夫妻は、被害者の女性を事件前に目撃していた。捜査が進むにつれ、犯人と思しき人物には完璧なアリバイが……。

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  • 十津川警部 十年目の真実
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    新幹線の車内で爆弾が炸裂し、小柳夫妻が即死した。その直後、“犯行を指示するビデオがある”との通報に、十津川警部は色めきだった。だが、容疑者には完璧なアリバイがあった。やがて小柳が関わる過去の事件が明るみに出るや、捜査は意外な展開に!!

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  • 吉野十津川殺人事件
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    ツアーコンダクターの日高忍は仕事先にストックホルムで、重しをつけられ川に沈められていたという父の死の報せを受けた。故郷へ帰った忍をはげましたのは幼馴染みの木村克己だった。だが、その木村克己が行方不明になり……。山深い村の惨劇に挑む宮之原警部!

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  • 十津川警部捜査行 愛と哀しみのみちのく特急
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    東京駅に着いた「ひかり」の洗面台で忘れ物が発見された。その品物が殺人事件の被害者の持ち物と判明し、十津川班の出動となった。捜査が進む中、阿武隈川で事件に関係する女性の死体が発見された。同一犯の犯行か!? 十津川警部は仙台に飛んだ。

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  • いっそこの手で殺せたら
    5/15入荷
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    元教師のライター・筒見芳晃は十歳年下の可愛い妻・絵梨、年頃の愛娘・沙梨奈と何不自由のない暮らしを営んでいた。だが、穏やかな日々は突如一変する。勤め先から妻が帰ってこない。携帯電話も不通。不吉な予感に駆られて交番を訪ねた芳晃は、驚天動地の事実を告げられる。しかしそれは、やがて始まる忌まわしい悪夢の幕開けに過ぎなかった!! 衝撃ミステリー『極刑』で鮮烈デビューを飾った小倉日向が放つ、業と毒の問題作。

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  • その意図は見えなくて
    5/15入荷
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    学年の人気者が立候補した生徒会選挙で集まった白票、未解決のままだった部室荒らしの犯人、陸上部の合宿中に消えた少し変わった部員――八津丘高校で起こる「謎」を前に、生徒たちはどうする? 謎が解けても、僕たちの日常は解決しないことがある。思春期の嫉妬や羨望、葛藤を抱えた高校生の姿を描いた青春ミステリー。第42回小説推理新人賞受賞作を収録した連作短篇集。解説・千街晶之

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  • ピリオド 〈新装版〉
    5/15入荷
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    フリーカメラマンの葉子は36歳の時に離婚。子どもはなく、東京のマンションに1人で暮らしていた。葉子は仕事先の編集者、杉浦と不倫関係にあったが、時を違えて甥と姪が長野からやってくる。2人の父親、葉子の兄は癌を患い闘病していたが、2人はそれぞれ事情を抱え、実家を出たいと強く願っていた。――日々の生活で次々と起きる問題に直面し、様々な感情に揺れる葉子。今では空き家となり、朽ちた故郷の家に思いを重ね、過ごしてきた時間の中で徐々に積もっていった「心のしこり」と向き合う。

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  • 火山と断層から見えた神社のはじまり
    5/15入荷
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    神道のはじまりより遥かに古い、大規模神社の真の起源を知りたい。元新聞記者の著者は鎮座地の〝大地の履歴〟に着目。たとえば光り輝き、役立つ道具ともなる鉱石の産出。たとえば湧き出る清水、温泉。そして巨岩。火山帯ゆえに表情豊かな列島に暮らした旧石器人・縄文人がそれらの神秘に出会って何を感じたか。聖地と二大構造線の関係は? 現地調査と考古学、神話を網羅した史料探求による綿密な考察は地歴ファン必読。「目からうろこだった」と読者から絶賛された『聖地の条件』を改題して文庫化。 ※本作品は2021年8月に小社より刊行された単行本『聖地の条件 神社のはじまりと日本列島10万年史』を文庫化に際し、加筆修正を行い改題したものです。

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  • 鎮魂
    5/15入荷
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    世間を騒がせている半グレ集団「凶徒聯合」のメンバーが殺された。警察は暴力団や半グレ同士の抗争と見て捜査をはじめるが、それを嘲笑うかのように次々にメンバーが殺害されていく。疑心暗鬼になっていくメンバーたち。そして、犯人を持ち上げるSNSの住民たち。犯人の正体はいったい……。大ベストセラーになった『悪い夏』やドラマ化、映画化などで注目を集める『正体』の著者が「都会の闇」に斬り込む傑作社会派サスペンス。

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