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  • 平原のモーセ
    NEW
    -
    1巻2,772円 (税込)
    中国東北部発世界文学行き。 中国現代工業の一大拠点だった瀋陽市鉄西区は、90年代の改革開放の波に乗れず経営破綻が相次いだ。地元出身の著者が土地に息づく5つの物語を掬った初の邦訳短編集。新文芸誌「GOAT meets」掲載で大反響! 文革の記憶を引き摺る家族と、工場にリストラされた父娘。 連続殺人事件を機に運命は交わる。(「平原のモーセ」) 貧民街に暮らす少年はある日、非行少女と石炭工場に忍び込む。(「グラードを出る」) その冬、僕は父と離れて街外れの教会に住む叔母のもとへ向かった。(「光明堂」) 亡き父の言葉を残し、伯父は闇夜に飛び立った。(「飛行家」) 小説家は、他人の未発表原稿に、自分しか知らぬはずの真実を見た。(「北方は無に帰す」)
  • 日中競作唐代SFアンソロジー 長安ラッパー李白
    4.0
    豪華絢爛、大唐帝国を魔改造せよ――ラッパー李白が、怪獣パンダが、キチン質の李世民が、空海が、三蔵法師が大暴れ! 日本と中国の8作家が織り成す、国境を越えた奇跡のアンソロジー 「本書の目玉はもう一つ。中国と日本のSF作家による競作にチャレンジしたことである。本格的な日中競作のSFアンソロジーが日本で出版されるのは今回が初めてと思われる。日本の作家に唐代SFが書けるのか。そんな心配は無用だ。(中略)この先には激動の歴史と数多の物語、そして現在と未来を燃料に、新しい世界に到達した珠玉の唐代SFが待っている。ぜひページをめくって、編者が自信を持ってお勧めする八作を堪能してほしい。」(「序」より) 【目次】  序 大恵和実 「西域神怪録異聞」灰都とおり 「腐草為蛍」円城塔 「大空の鷹――貞観航空隊の栄光」祝佳音(林久之 訳) 「長安ラッパー李白」李夏(大久保洋子 訳) 「破竹」梁清散(大恵和実 訳) 「仮名の児」十三不塔 「楽游原」羽南音(大恵和実 訳) 「シン・魚玄機」立原透耶  編者解説「八岐の園そぞろ歩き」 大恵和実
  • 島田荘司選 日華ミステリーアンソロジー
    3.0
    島田荘司、陳浩基、知念実希人、陸秋槎、林千早、石黒順子、小野家由佳の7名の作家によるアンソロジー。翻訳は『ディオゲネス変奏曲』や『元年春之祭』などを手掛けた稲村文吾氏。
  • 夜の潜水艦
    4.3
    1巻2,200円 (税込)
    潜水艦は永遠の夜を航行する。 イマジネーションの極まる、“その先”へ―― 迷宮のようなプロットと東洋の美学が織りなす、 中国文学の新星による至高の作品集 「彼の作品に登場する人物の多くは、千変万化する世間のありようについて ゆくことができず、自分の空想世界にひきこもることによって精神のバラン スを保つ。彼らは、激動の変化を遂げ続ける中国社会の片隅に、ひっそり と、だが確実に存在する人々の姿を映しているに違いない。同時にそれは、 この本を読む私たちの姿にもどこか似ているように思われる。」(訳者解説 より) 「一九六六年のある寒い夜、ボルヘスは汽船の甲板に立ち、海に向けて一枚 の硬貨を抛った。」と始まる表題作「夜の潜水艦」は、少年の空想世界が現 実との境界線を失っていくという奇譚。「竹峰寺 鍵と碑の物語」で主人公 の青年は、失われた実家の鍵はUSBメモリーで、家は完全な状態でメモリ の中に保存されていると考える。……8つの中短編は、ひとつひとつ全く異 なる世界を細やかに描きながら、大胆なイマジネーションで独自の文学世界 を構築していく。中国の若者に大きな共感を呼んだ、新たな中国文学の潮流 となり得る気鋭の作家、記念すべき初邦訳作品。 CONTENTS 夜の潜水艦 005 竹峰寺 鍵と碑の物語 031 彩筆伝承 079 裁雲記 103 杜氏(とうじ) 123 李茵(リ・イン)の湖 137 尺波(せきは) 163 音楽家 181 解説 254

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  • 喪服の似合う少女
    4.3
    女性私立探偵・劉雅弦の元へやってきた女学生・葛令儀。彼女は劉に、友人の岑樹萱を見つけてほしいと依頼する。劉は調査を始めるが、岑樹萱を深く知っている者は、一人もいなかった。さらに劉は調査の中で死体を見つけ、殺人容疑で警察に逮捕されてしまう……
  • 絶縁
    3.8
    奇跡のアンソロジー、日韓同時刊行! 突如若者に舞い降りた「無」ブーム。世界各地に「無街」が建設され――。 (村田沙耶香「無」) 夫がさりげなく口にした同級生の名前、妻は何かを感じとった。 (アルフィアン・サアット「妻」/藤井光・訳) ポジティブシティでは、人間の感情とともに建物が色を変える。 (ハオ・ジンファン「ポジティブレンガ」/大久保洋子・訳) 先鋭化する民主化運動の傍らで生きる「あなた」たちの物語。 (ウィワット・ルートウィワットウォンサー「燃える」/福冨渉・訳) 都市に走った亀裂、浸透する秘密警察、押し黙る人びと。 (韓麗珠「秘密警察」/及川茜・訳) ブラック職場を去ることにした僕。頭を過るのは死んだ幼馴染の言葉だった。 (ラシャムジャ「穴の中には雪蓮花が咲いている」/星泉・訳) 家族の「縁」から逃れることを望んできた母が、死を目前にして思うこと。 (グエン・ゴック・トゥ「逃避」/野平宗弘・訳) 3人の少年には卓球の練習後に集う、秘密の場所がある。 (連明偉「シェリスおばさんのアフタヌーンティー/及川茜・訳) 6人の放送作家に手を出した男への処罰は不当か否か。 (チョン・セラン「絶縁」/吉川凪・訳)
  • 死亡通知書 暗黒者
    4.1
    死すべき罪人の名をネットで募り、予告殺人を繰り返す劇場型シリアルキラー〈エウメニデス〉。挑戦状を受け取った刑事・羅飛は事件を食い止めようと奔走するが……果たして命を懸けたゲームの行方は? 本国でシリーズ累計120万部突破の華文ミステリ最高峰
  • ディオゲネス変奏曲
    3.9
    雨の大学教室で、学生たちにまぎれこんだ謎の人物「X」を捜す推理合戦のスリリングな顛末を描いた「見えないX」、台湾推理作家協会賞最終候補となった手に汗握るサスペンス「藍を見つめる藍」など17の傑作ミステリ短篇を収録。陳浩基デビュー10周年記念作品
  • 7人殺される
    4.0
    被害者①:高慢な美女 被害者②:金持ちの放蕩息子 …… 中国龍州市で次々に殺害される犠牲者たち。 その意外な共通点とは―― 凄烈な社会派警察小説! 高層マンションの一室から女性の遺体が発見された。刑事羅飛が現場に急行すると、女性は毒薬の風呂に浸かり、肌を火傷しながら恍惚の表情を浮かべていた。さらに、被害者の元恋人で傲慢な金持ちの息子が局部から大量出血し死亡する。いずれの現場にも直前に宅配便が届き、その差出人が次の被害者になると読んだ羅飛は事件を防ごうと奔走する。だがそれを嘲笑うかのように次々に犠牲者が生まれ――。
  • 雪が白いとき、かつそのときに限り
    3.8
    冬の朝の学生寮で、少女が死体で発見された。白い雪に覆われた地面には足跡がなく、警察は自殺として処理する。5年後、生徒会長の馮露葵は、寮委員の顧千千の相談を受ける。いじめ騒動をきっかけに過去の事件の噂が校内に広がっていたのだ。真相を探るべく、彼女は図書館司書の姚漱寒と調査を始める。明らかになる、少女に関わった者たちの苦い過去。そんな折、新たな殺人事件が寮で発生する。しかもその現場は5年前と酷似した”雪密室”だった……冷徹なロジックと青春の痛みが織りなす本格華文ミステリーの新境地!
  • 元年春之祭
    3.6
    二千年以上前の前漢時代の中国。山中の名家を訪ねてきた少女は、かつてこの地で奇妙な殺人事件が起きたことを聞き、その推理を試みる。そこに新たな事件が! 不可能状況の殺人、二度にわたる「読者への挑戦」。気鋭の中国人作家による本格推理小説の新たな傑作
  • 黄

    4.2
    1巻1,629円 (税込)
    島田荘司推理小説賞史上最高傑作と大評判! 聡明な盲目の少年がインターポール捜査員とともに、凄惨な〈幼児目潰し事件〉の真相に迫る! 中国の孤児院で育ち、裕福なドイツ人夫婦の養子となった盲目の少年、阿大(ドイツ名ベンヤミン)。 彼は、黄土高原で発生した六歳児が木の枝で両目をくり抜かれる“男児眼球摘出事件”に強い関心を持つ。凄惨な事件のなぜ起こったのか? 犯人は? お目付け役のインターポール捜査員・温幼蝶と母国へ旅立ったベンヤミンがたどり着いた真相とは――。 「この作ほどこちらに多くを考えさせ、また創作執筆時にも劣らない、さまざまなストーリーをこちらの脳裏に想起させた候補作は過去になかった」(島田荘司)と激賞された新たな探偵ミステリーがここに誕生! <島田荘司推理小説賞> 2009年に創立された中国語で書かれた未発表の本格ミステリー長篇を募る文学賞。応募作は台湾、香港、中国、マレーシア、イタリアなど世界各国から寄せられる。
  • 知能犯之罠
    4.8
    1~2巻1,599~1,815円 (税込)
    犯人と探偵役である市公安局所長との二視点で描く倒叙物の中国ミステリ。 中国を舞台にしていながら「官僚連続殺人」という設定にやられた! 何よりもリーダビリティに優れており、犯人VS探偵の決着の付け方も上手い! ――作家 三津田信三さん推薦! ◎累計20億PV、中国で社会現象となった大ヒットサスペンスドラマ「推理之王」三部作(『バーニング・アイス 無証之罪』『バッド・キッズ 隠秘之罪』『ロング・ナイト 沈黙的真相』)の原作者・紫金陳の原点! ◎人気作家が東野圭吾『容疑者Xの献身』に挑んだ意欲作! ・本格×社会派 両立する傑作! ・全てを欺く犯人の罠!! 真の狙いとは?! ・生き生きと描かれた警察官僚の行動や思考から、中国独特の犯罪捜査や解決方法が見えてくる。 中国ミステリ作家・紫金陳『官僚謀殺』シリーズ 邦訳第一弾『知能犯之罠』 「十五人の局長を殺し、足りなければ課長も殺す」――殺された公安局副局長の死体の傍らには、そんな“予告状”が残されていた。警察幹部が殺害され、拳銃が奪われる大事件。しかし、当初は誇大妄想的な衝動犯の犯行とみなされ、解決は容易と思われていた。だが、捜査が進むにつれ犯人は、警察の人海戦術の弱点や科学捜査の限界、そして防犯カメラネットワーク「天網」の盲点すら熟知して周到な計画を練り上げていたことが明らかになる。そして予告通り起こる、第二、第三の殺人。 暗礁に乗り上げた捜査を立て直すべく、指揮官の高棟は学生時代の旧友・徐策に協力を乞う。徐は数理論理学の天才と称され、アメリカに渡って心理学に転身、論理的思考のエキスパートとして成功したバンカーだ。 「友達のためだと思って、事件を分析してみてくれないか?」 だが、高棟は知らなかった。徐策こそが、一連の事件の真犯人であることを。 そして高棟は、現代中国の社会システムそのものを嘲笑うかのような、恐るべき徐策の「殺人トリック」に直面することとなる……。 実際の事件に着想を得た、官僚連続殺人事件をリアルかつスリリングに描く、「官僚謀殺」シリーズ第一弾!

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  • 流浪蒼穹
    値引きあり
    4.0
    地球とコロニーである火星のあいだで戦争が起き、終結した。友好のため、火星の少年少女は使節として地球に送られるが、かれらは地球と火星のどちらにもアイデンティティを見いだせず……。「折りたたみ北京」でヒューゴー賞を受賞した著者の美しきSFドラマ
  • 邪悪催眠師
    3.3
    ネット上で予告された、奇妙な連続怪死事件。 生死を操る“催眠師”の正体とは――。 本国でシリーズ累計120万部を突破した『死亡通知書 暗黒者』の前日譚。 中国発、警察小説! 龍州市で怪事件が発生した。 ある男はゾンビのように人の顔を食いちぎり、またある男はハトのようにビルから飛び立ち死亡。 まもなく“生死を操れる”という催眠師による犯行予告がネット上で発見され、数日後に開かれる催眠師大会への参加が判明する。 刑事の羅飛は、大会主催者で催眠療法の第一人者といわれる凌明鼎に協力を仰ぎ、捜査を進めるが、その先には恐るべき陥穽が待ち受けていた――。
  • 厳冬之棺
    4.1
    上海郊外の湖畔に建つ陸家の館で殺人事件が起こる。現場は大雨で水没した地下室で完全な密室だった! 天才漫画家探偵・安縝(あんしん)登場
  • 検察官の遺言
    4.6
    地下鉄で拘束された張弁護士のスーツケースには江検察官の遺体が入っていた。犯行を認めていた張は法廷で突如無罪を主張して……。
  • ガーンズバック変換
    値引きあり
    3.8
    ネットへの視覚的なアクセスを遮断する規制が敷かれた香川県からやってきた女子高生の大阪観光サイバーパンクの表題作、百合SFアンソロジーや『異常論文』へ書き下ろしとして発表された短篇群など、『元年春之祭』著者による知性と感情を揺さぶる小説全8篇
  • 時間の王
    値引きあり
    3.6
    俺は時間の王だ――自分の人生のあらゆる時間を自由に通り抜けられる。些細な事故に遭ったせいで思い出した瞬間に戻ることができる能力を手に入れた主人公は、子供のころに会った少女の命を救おうとするのだが……。中国SFの新星による7篇を収録した傑作集
  • 文学少女対数学少女
    3.7
    高校2年生の“文学少女”陸秋槎は自作の推理小説をきっかけに、孤高の天才“数学少女”韓采蘆と出逢う。彼女は作者の陸さえ予想だにしない真相を導き出して……“犯人当て”をめぐる論理の探求「連続体仮説」、数学史上最大の難問を小説化してしまう「フェルマー最後の事件」のほか、ふたりが出逢う様々な謎とともに新たな作中作が提示されていく全4篇の連作集。華文青春本格ミステリの新たなる傑作! 解説:麻耶雄嵩
  • 逆向誘拐
    3.0
    誘拐ミステリーに新風を吹き込む、香港生まれ、カナダ在住の女性ミステリ作家登場。第3回島田荘司推理小説賞受賞作! 投資銀行A&Bに、クライアントである家電製品ソフトウェア開発企業・クインテスの極秘財務資料を誘拐したとのメールが届く。その財務データは、CHOK(Continuous Harmonization of Kinetics)という企画に関連したものであるらしい。 情報システム部のエンジニア植嶝仁の調査によって、そのメールはA&B社内のルータを介して送信されたものであることが判明する。犯人はA&Bの関係部署の人間なのか? 身代金受け渡しは二日後に迫っている。 再び犯人からメールが届き、そこには奇想天外な身代金の受け渡し方法が記されていた。ネットオークションに200の食品を出したので、それに入札しろという。しかしこんな少額の決済で犯人は満足できるのだろうか? 身代金が目的ではないとしたら、犯人の目的は何なのか? 機密データの流出でクインテスの評価を失墜させ、株価を操作しようという魂胆なのか? 植嶝仁は華僑系財閥の御曹司であり、父の会社はCHOKに関する投資信託にも関与しているらしい。事件が明るみにでれば、父の会社の損失も計り知れない。出品者の足取りを追う警察――しかしその捜査もむなしく、犯人は捕まらないままオークションの取引は成立。混迷の中、植嶝仁は真犯人の狙いを突き止めることができるのか? 巨大ビジネスの世界を舞台にネット社会の盲点を突く身代金受け渡しのトリックと、ラストで鮮やかに反転する誘拐の構図。抜群のミステリーセンスが光るアジアミステリーのニューウェーブです。
  • ぼくは漫画大王
    3.0
    第三回島田荘司推理小説賞受賞! 注目の台湾ミステリー 物語は第十二章から始まる。家出していた妻が自宅に戻ると、夫が殺され息子の健ちゃんは密室に閉じ込められていた……。 話は第一章に戻り、奇数章はライバル“太っ許(ふとっきょ)”と漫画大王の座を争う小学生・健ちゃん、偶数章は少年時代に起きた事件のトラウマで鬱々とした人生を送っている妻子持ちの方志宏(ほうしこう)という男を主人公に、二つの視点から語られてゆく。殺人事件の真犯人は誰? 懐かしき日本の漫画と、1970年代から80年代にかけての台湾の空気を盛り込んだ、企みに満ちた本格ミステリー。
  • 宇宙墓碑 現代中国SFアンソロジー
    値引きあり
    3.0
    惑星に建てられる宇宙飛行士の墓碑に魅せられた男を描く表題作など、現代中国を代表する作家の名品12作を収録したアンソロジー!
  • 悪童たち 上
    4.1
    ひと気のない静かな山中。男は邪魔な義理の両親を殺した。それは完全犯罪になるはずだった。だが、その決定的瞬間を三人の子供が目撃していた! 彼らは男を恐喝しようとするが……。二転三転していくストーリーと、息もつかせぬサスペンス。華文ミステリの新境地にして、チャイニーズ・ノワールの傑作が登場!
  • 江戸の食空間――屋台から日本料理へ
    値引きあり
    4.2
    盛り場に、辻々に、縁日に、百万都市江戸を埋め尽くしたファストフード屋台から、てんぷら、すし、そばは生まれた。庶民の愛した江戸前の味、意外に質素な将軍の食卓、調味料や嗜好品がもたらした食の発展、初鰹狂奏曲、料理茶屋の番付や料理書が出版されるグルメブーム、そして究極の料理茶屋「八百善」――。多彩で華麗な江戸の食空間を読み解く。

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