サージュさんのレビュー一覧

驚喜な短編集

自分はこの作者に当たりもハズレもあるし慎重に選んで買う。試し読みに第一話の花言葉系に弱いんで即買いだけど（笑）。ありがたい事にこちらは自分に合った。第一話が一番新しくてすでに丸っこい絵柄になっていて、そしてその後の話はもっと前から年代順で、まだ痩せた人の描き方。三っつの描き下ろしあって、第一話の絵柄で。

一番好きなの「メイビー・ダーリン」と「I don't Know」（正しくは「didn't」かな）。緊張した展開がよかった。他の話でも先生ならのコマ割りと話の運び方でそちらも楽しめました。電子限定おまけマンガは「I don't Know」のカップルでした。

作者の描く人物の髪のように、ふわふわで柔らかい本作。各話に肝心なつんとくる場面の繰り返しで、旨いなぁ。「恋のはじまり」でしめて読後感おいしい。その続きはぜひ「純愛風俗」にて！

雰囲気大好きけど

話の前提と設定がすごく面白くて、試し読みも合格で買った。読み終わった感想としては、雰囲気が大好き、もちろん絵が大変綺麗、けどそのせいか、キャラはいまいちパッとしなかったみたい。アオリが言っていたような「憎しみ」もそれ程深刻と感じていたものではなかった。もっと心理に掘り下げて、この幻想中国設定で徹底的に生活してるように、描写していたらもっと目立ってもっと好きになれたかもしれない。でも終わり方が好きでした、描き下ろしも含めて。才能のある作者だから他もチェックする予定。買って後悔はなし。

「大事にしたくなったんです」

今までは合意なしで阿澄が強引だったけど今回は成瀬もキスで返して主導権を示す。愛のある関係はいいねー。絵は洗練する余地はあるけど愛しさが伝わっていていい。

息子も一緒で三人スーパーと家ではしゃいでる姿が微笑ましい。阿澄がママたちに悪口を言い返して、成瀬は自分からくっついて、暖かい気持ちにさせられる回でした。

以外と可愛い！仁木の悶える腐男子っぷりから矢澤の心広いノリノリまで心温まるばっかりです。今でも甘さにきゅんとさせられる。隣のカップルも大変気になって次巻は買いたいです。あと、仁木と同僚の佐々木氏のわいわいがもっと見たい！

どエッロ！！

まぁ考えれば店員が勝手に客をVIPルームに引き上げていいの？（by業界に疎い自分）
でもそれを置き去るくらい薫の誘いとエロが大変良かったー。
ねちっこいキスの多い前戯、トロトロの顔がすごい好み。
そしてザ・素股。幸福な死でした。
なにも聞けなかった真志くんに共感…ドンマイ…

稀に気になった悪役令嬢

悪役令嬢モノが大量溢れる時期で読まないようにするけど、これの設定がドツボ。小林さんの硬派乙女ゲームラブが嬉しいし、実況が「神様の声」として取られてるなんて天才。ツンデレ令嬢さまの崩壊、おいしい。この守りたい気持ち、わかる。フィーネちゃんの活躍に大期待ｗ

原作が二巻完結だから物語はあんまりだらだらしないと思う。その点がすごく魅力的。
こっちのキャラデザインも好み、特に高校生たちがもっと年相応に見える。

QTのQ

恋愛漫画もたしなむ者ですがQちゃんの愛には永遠に勝てぬ。
線がシンプルで雰囲気はほのぼのだけど無条件な愛に詰まってて尊死に。
一巻は激安で買ったから次巻も絶っ対に買おう。

ありのままで

６月がLGBTプライドもので、その内容にまつわる本を積みから突破。本当に素晴らしい漫画で、ほとんどの場面は友達か自分が経験したものばかりで深く共感した。いわゆる「日常の一コマ」みたいな流れで大団円という結末はないが、それは「みんなは人らしく生きている人」の主張で、最高の形です。それでもその日常から離れてるの寂しくて後日談か番外編があれば是非読みたいです。

掘り下げる対話がない

試し読みが気に入ってて好評もよかったので購入してみたけど、しょっちゅうあっけなかったな。絵はなかなか、エロが濃い、愛がある、キャラと役に問題もない。では、はまらなかったのはなぜ？うーんと捻り過去に購入したBLを振り返ってみると、「人物か物語を成り立つ対話がない」という発見に至った。

エロくても最低限のキャラ萌え要素も起承転結も要るんだなぁとしみじみ思う私でした。

青春

撮影がお気に入りのテーマ。カメラのギミックはロマンに溢れて素敵です。その謎は調べる甲斐があるし、その間はカメラの方のつぐみ先輩の可愛い振る舞いは眼福。

出だしから凄い。欲を言えばみんなに何も言わないでただ一巻を買わせたい、そして第四話までは黙ってなにも判断しないで。一巻だけで作者の幅広い才能発揮。ドラマ、ホラー、恋愛、日常、どれも描ける漫画家が一目でわかる。完全に推定を覆す一巻です。My本棚では数少ない「次巻、即買い」シリーズです。

以外とすんなり

もっとドロドロした結果を予想したけど以外とすんなり解決した。ほとんどは至るべき結果の過程を見守るのみ。でもそれまでは女ならの深く刺さる言葉が交わして切迫した雰囲気が最高でした。ベタな事故展開でも焦点はキャラの動揺と行動でうまく使えた。

女子が科学クラブで（主に一人が）ふざける漫画です。科学の教学が目的じゃなくて大体爆発まくりのエンタメ。自分に合ってないけど軽い気分で読めます。

いそじいが、あざとい。自己中だけど簡単に遊びに誘われやすい、チョロい。他と違って内室だけにしまうペットなんで外の景色があんまりないのちょっと物足りない。仕方ないのだけれど。

鬩ぎ合う感情が空を切る

抉る扉絵、くっきりした線、冒頭、試し読みの最後からして、暗くて重い展開を思わせる。夏美の空元気も危うい雰囲気を作っていいコントラスト。各話が丁寧に構造して描いて、いやぁ凄まじいです。道理で「このマンガがすごい！」（2017）。早々に冬吾視点が見れてよかった。ただ一つ：せっかく「ヘテロ」台詞があったのにまったく掘り下げなかったの残念。

王道少女マンガ。絵柄的に顔が崩れてるけど平気で読める、好きな設定なので。電子版カバーの人物だけにピクセルが見える。

靡かないかおるちゃんも騒がしい翔太くんも好き。再婚によって義理姉弟になった話はあんまり好きじゃないけどこの初めはそこそこ楽しめた。翔太くんは妙にませた男の子だな、物分かりがいいし。

吉内ちゃんの男運が悪かったけど伊藤くんとならもう苦しくならないはず！彼はまだ完全に彼女の構ってもらいたい体を把握してないけど吉内ちゃんが今でもラブラブならそう問題にならないはず。うっとりとした嬉しい顔が可愛い。

体がまだ戻ってないのはまだ残念のはずけど高校初日の妙な出来事をまだ公園で報告し合って微笑ましい。橘のキャラが少しずつ固めていて、一方恋愛事情がよみがえる。どきどき。

早い中学生活。裕太内の由衣が間違って女の子に惚れられたのちょっと面白かった。もっと由衣内の裕太と青木ちゃん
がじゃれ合う所見たかったなぁ。

地に足の着いた漫画

Pixiv連載で追ってた。「体の入れ替わり」は大抵コメディーかファンタジーの物、でもこれはそのどちらでもなく、案外落ち着いた展開（落ちただけに）。Step２で裕太が初めて由衣の家を訪れてその事情を見て、「もう（悪口を）言うのはやめとこう」が印象的。子供は無知で傷つけるけど反省もできる、この早い段階でもうその認識が備えて好印象。そして結局体が戻らないまま成長し、流石に生活策を練らねばならない。思春期の事も描かれて、作者が本当に設定に忠実なんだ。それで読み続けられる。

ただの猫に癒される系と思ったらちょっとした捻りがあって好きになった。素晴（人間）視点と陽（猫）視点が交代していい味。大体ちぐはぐ！でも終わり良ければ総て良し。最後がちょっと切なくてうるんときた。

電子配信が嬉しい！得になるしページの繋ぎを気にすることないし大きいモニターでいい解像度の美しい絵を眼福。創作者インタビューが面白かった。
コンテンツは試し読みで確認できます。カバー下と裏表紙は含まれていないので注意。なぜ入れないのだろう。

和風設定が良く作りこまれて読み手を物語に引き寄せられる。こんな早い段階でも小さな伏線と違和感は見逃さなくちゃんと片付けていて凄い技。そして上手い構造。いいテンポで物語が動き出して全然飽きない。あっという間に本が終わって、「続きは？！」そして買わざるを得ない。

キャストもいい。主人公の翠は理想の女像。芯が通ってて忍耐力深い、でも行動力に溢れて言う事は言う。いわば現代大和撫子の鑑。白銀も最初は嫁（浄化）欲しさに強引に翠を自分に結びつけようとするが、落ち着いたら以外と丁寧な紳士だ。まぁ、男ならの欲望はまだ持ってるし、でもハジメも妻を大事にして気を遣う。初めての濡れ場でもすでに暖かく見守るような...続きを読むものだとは、ドキドキ。

最後に：狛犬が揃って翠に向って「おヨメさま」と呼ぶの、最高に尊い。そして可愛い。なでなでしたい。

描き下ろし（「誘惑する」の）後日談あり。本編と同じく甘くて可愛い。どれでもかれんちゃんがゴロゴロする程興奮してて笑った。

人ｗ口ｗ呼吸ｗ　行動力だけは認めざるを得ないかれんちゃん。同級生の恋愛を応援しビシバシ鍛えてて面白い、そしてちゃんと見守って「きゃー」ってなって可愛い。

作者買い。一見、初めては苦手そうなお嬢様キャラのかれんちゃんだけどかわいらしいじゃないか。藤谷先生のお馴染みのお笑いと気高いデレデレキャラだ！みーくんがどのようなキャラなのか待機。

絵は奇麗けどほとんどの話が微妙でしっくりこなかった。なぜだろう、趣味の違い？一番好きなのは「おとなりから笑い声」、次に「逃げなずむならよる」。

最高潮のカタルシス

このシリーズで個人的に最高の感動クライマックスです。みんなの鬩ぎ合う感情、哲くんの信念が試されて、辛いしかない。その中で見事に成長している志津ちゃんのひたすら解決したい気持ちがまぶしい。第１２話は特別の感動回です。テンポが完璧で、刺激が溜まって、あの笑顔に化ける。宝物です。

ケセラセラ

最初の頃思ったほどの壮大さにならなかった事がちょっと残念。でもこの最終巻ですべての伏線が回収されて解決、お馴染みの展望台で。これでいい聖地巡りができそうです。事件の後、日常の皆さんがまた見たかったな。そしてロブの不死状態　対　天然寿命のシェリーも気になる点です。それは触られなかったな。

そして車轢き事件からお見通しだ！知ってた！死体がなければ死んでないぞ！やった！

ニャンニャンの日でせっかく

試し読みからリバに期待してて、でもあと８ページで生徒が攻め役に固定。裏切られた、うえーん。
が！焦点はふたりのラブラブっぷりです。二人の表情も特に甘くて可愛いので許した。普段は先生生徒モノは遠慮するが二人が学校で離れてた場面があんまりないので、そう感じなかった。1/3あたりで生徒が早くも卒業するので。

他の読み切り：「ノースモーキング」が焦らすプレイでおいしい。「あした、またおやすみのとき」は旅行の甘い交際ロマンス。どれも楽しんだのです。

1巻から3巻まで

星野リリィ世界全開で大好き。少女マンガで友情があるの予想したけどそれは切実な表現でキャラを応援したくなる。それだけでなく遠慮せずに闇が潜んでいてありがたい。ここ数年は先生が連載再会するの待ち遠しい。うぅ。

ぜひ絵柄にめげずに読んでほしい

数年前は「中村明日美子推薦」で買わざるを得ない私。読んでよかった。「最初からクライマックス」です。重い、暗い、でも珍しくない、女なら。昔でも絵柄はこの暴力的な心理の表現だとわかっていて読み続けられた。とか言って、百花と内田は以外と仲良くなって微笑ましかった。男嫌いでも面倒見のいい百花さん。そして彼女の、家族の因縁を経て、いっぱい傷つけられてもいろんなものを失っても、最後には自分を取り戻せられる。第六、七話の「愛をくらえ」は今でも大切に心にしまっているんです。その初出情報で「始」がついてたの今更気づいた。うわぁー、はめられた！

タイトル通りの雰囲気

屈辱か狂暴ファンには会うかもしれないけど自分には全然。愛がなくてただ残酷でやりすぎ。あと解像度は通常より低いのでページはすっごく小さい。大モニターではちょっと見づらい。

常識が！

「アレを雑にこすっても勃たないし」という常識はかえってBL界で斬新な発想。初めて見た、BLで。嬉しい！相変わらず唆しても動じないコロッとした先生は素晴らしい。

憎み口の生徒が元気ワンコ系先生を動揺しようとしてみせるが見事に下克上。こういう話では「元気な先生は実は腹黒でした！」が通常で見飽きるが今回はなくて嬉しい。明るい絵と雰囲気で読みやすくて悪い気分にならない。続きが読みたい。

せめて元バイトくんくらいは柚季くんで遊ばないと期待していたが、それはなかった！ロクな大人いないね…柚季くんの真の味方、猛募集中。それか彼に山へ逃走推薦。

絵は普通にいいけど受の郁巳があんまりにも可哀想。君のせいじゃないんだよ、智晴がクズなのは！こんな一方通行な強引関係は嫌だ。

見慣れた凝った絵の代わりに軽いタッチの絵（主に自画像のチビ）があるからこそ、先生はれっきとした漫画家とわかるのです。話の運び方が上手で苦労せずに読める。どちらといえば一巻の方が好きけどこちらも相変わらずの種村クオリティーで楽しんでいました。「シリーズ完結」っていってるけどまた続けたら絶対読む。

強烈なキャストでもほのぼのMAXの漫画です。のほほんとしたのぼくんもすごくいい人でその強烈キャストとうまく接するので相殺しているので。雰囲気が日常漫画系、でもカノジョ？の正体の謎も潜んでいてちゃんと動き出す物語がある。それでも急いでいないのでその間はカノジョ？さんの顔文字と雰囲気トーンにひたすら癒される日常です。

大変「あるある」が詰まっているエッセイマンガです。もうすぐママになる友達にも紹介したい。子育ては大変なんだよ！でも笑えるように見せるの、いい策だ（炎上が避けたいためだけでも）。東村先生も自分を棚に上げないで素直に「あり得ねぇ（イラァ」ってなるのツボです。

みんな末永く爆発しろ

各話は１か４ページ分だけ、ときめきの一発芸みたいな。絵柄は奇麗な下絵スタイルでいい味を出す。淡い甘い青春ロマンが可愛くて心地良い。生活が辛くなった時はこれを開いてみんなを応援する自分がいます。いい息抜き。まさに「Short and Sweet」の集まりです。

我が故郷よ

風景から細かい時代背景まで当たりすぎて「先生は現地に行ったのかな？！」すら思わせる。ロブを通してよく読み手をロスアンゼルスに馴染ませて、第一話だけでこのシリーズは自分に合うかわかります。最後に新な謎が増加して続きが読みたくなる。

これだけで終わるのもったいない

たった四話に詰め込むのもったいない内容でした。そのせいで終わり方があっさりして話を深く掘る余裕がなかった。でもなー、筑波先生の絵柄が素敵で暖かい気持ちになる。この話はもっと長く続けたのに本当残念です。その惜しい気持ちで何度も読み返す。

「透明人間の恋」ほどのインパクトなくても十分楽しめる短編集です。終わり方がそれほどはっきりしてないけどハッピーエンドを思わせる。一番好きなのは最後で一番長い（長すぎる気も）の話、「パーティー」。小さい事が大ごとに運ぶ可能性がいいね。

非常にいい短編集

第一話の短さ（10ページ！）に一瞬戸惑ったけど全編がこんなに完成度高かったの珍しい。みんなが言っているように最後の「drops」が凄まじい必見です。「マトリョーシカ」の流れも少し「drops」に似てて、「勝手な二人」は面白い（人格）謎で運んでいて、「透明人間の恋」が一番王道っぽいかな。みんな爽やかに終わっていて読後感が半端ない。お薦め大。

エロ無しのむふふ

敵意むき出しの雅ちゃんでも青ちゃんとまた組むんだね。仲直りしたのかわからないけど以外と仲がいいんだね！よかったね！P136に木嶋くんのセリフできゅんとした。彼のめげないで青ちゃんにアプローチするデレデレした様子がかわいい。

可哀想な青ちゃんだけど笑える

くそ親父のくそ悪ふざけに心がちょい痛む。明らかに男性向け漫画、でも木嶋くんが一筋で照れる男の子がいい。青ちゃんの想像よりピュアで思わず笑った。この二人の関係を暖かく見守りたい気分にさせられました。