あらすじ
主人公は女装癖のある3人の中学生男子。純粋に女の子になりたい、まりか=青木裕太。死んだ姉の身代わりとして母親を慰めるために女装する、ユイ=木島亮介。恋した先輩に求められるままに女装を続ける、パロウ=田村修。3人は出会い、お互いの抱える事情を知ることで、距離を詰めていく。しかし、パロウがまりかに対してとった行動によって、3人の関係に亀裂が――。思春期のハートを抱えたすべての皆様にお届けする、性別を超えた愛の物語。
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新たな「ぼく」登場
4人目の男の娘、トモち登場。3人とはまた違うタイプ。今のところ3人は1人だったときとそれほど変化がないけど、ここから変わっていくのだろうか。
Posted by ブクログ
『へんたい』にはメタモルフォーゼの意味もあるみたいです。
幼虫から成体になる蛹の季節。
中身がドロドロのグチャグチャな状態。
体の急激な変化に骨は軋み、心は歪む。
思春期の戸惑いは誰にでも経験があります。
より誇張した姿が『男の娘』なのかも。
望まない体の変化。普通からはみ出してしまうことへの恐怖。
悩ましいですね。
Posted by ブクログ
ユイ(亮介)は一見厳しいけど、優しくて周りをよく見ている。
優しさから周りを見捨てられずに女装する男、
女の子になりたくて女の子として扱ってほしくて女装する男、
男として男に好かれたいけれどそれが叶わなくて女装する男、
それぞれの事情はばらばらで、恋愛対象と恋愛プロセスもばらばらで、でも『男性が女装する』という共通項が三人を結ぶ。
なんだか『放浪息子』を読み返したくなる。
Posted by ブクログ
女装男子ものはほぼ読んでないけどふみふみこさんの語り口はやはり読ませるのがうまい。
『女の穴』からのラインとして(性と生)の物語をどこまで描いていく作家さんになるのか期待してしまう。