あらすじ
中世イングランド。白薔薇のヨークと赤薔薇のランカスターの両家が王位争奪を繰り返す薔薇戦争時代…。 ヨーク家の三男・リチャードにはある秘密があった。それは、男女両方の性を持つということ。己を呪うリチャードは残酷な運命に導かれ、悪にも手を染めていくが……!? シェイクスピアの史劇「リチャード三世」を原案に描かれる運命のダーク・ファンタジー!!
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「私の名を残せ 王の名だ」
1450年代のイギリスでは、ランカスター家とヨーク家が王位継承をめぐる「薔薇戦争」を繰り広げていた。ヨーク公爵リチャードの息子として生まれたリチャードは、実の母に「悪魔の子」と呼ばれながらも、父や兄たちと王冠をヨークのものにするため戦っていた。一方ランカスター朝ヘンリー6世は、戦いで血が流れることに苦しみ精神を病んでいた。そんな2人がただのリチャードとヘンリーとして出会い、友情とも愛情とも言えるものが育っていく。互いの運命を知ったとき、2人は何を思うのか。30年に渡る戦いの中を生きる2人から、一時たりとも目が離せない…!
「他の人と違う」リチャードにとって「父の名をもらった」ということが、心の支えになっていたのは間違いありません。しかしそれと同時に枷にもなっていたのだと思います。父を自分の光であり、生きる意味だと考える彼が、その父の亡骸に対面し口づけたシーンには鳥肌が立ちました。王の名を継いだ者は、必ずしも王冠を求めなければいけないのか、一人の人間としてただ生きていくことはできないのか、リチャードの幸せは何なのか、多くのことを考えさせられる作品です。
感情タグBEST3
匿名
まず、原作がシェイクスピアなだけに全話、シリアス。きわめて悲劇。能天気なシーン等 は一切ありません。
原作の「ヘンリー六世」「リチャード三世」の他にも他のシェイクスピアの話やイギリスの伝承、ヨーロッパの神話や文化、風俗、信仰などがあちこちにちりばめはれており、探すの楽しいです。
どうなっちゃうの
悲惨な戦争と王族の血統主義、そこに性の差別が加わり、奥が深い作品
しあわせを感じるのは一瞬でどんどん堕ちていく主人公、暗いけど目が話せず続きを購入
Posted by ブクログ
自分にとってはバットだったけど
なんか美しい話だったな
リチャード幸せに生きてくれ、、、
儚い、、、
私の語彙力じゃ表せない、、
明日に愛のある話だったな
匿名
歴史物の傑作!
キリスト教圏の歴史物で、久しぶりのヒットに巡り逢えました!
キャラクターの設定が斬新で、主人公以外もどれもこれも濃いキャラ。
展開が楽しみです。
リチャード
白薔薇のヨークと赤薔薇のランカスターの両家が王位争奪を繰り返す薔薇戦争時代。呪われていると言われるリチャード。これからどうなる!?
新しいリチャード3世
大学の修論でリチャード3世について書いたので気になってた作品。正直、原作では己の醜さを嘆いていたリチャードがこんなに美形になってしまって作品の本来の意味変わってないか?と思いますが、元の話の筋書きに沿うように話を展開していく術は素晴らしいなと思いました。ダークな少女漫画系が好きな人におすすめです。
泣ける
母親に愛されないリチャードが可哀想で泣けます…でもお父様は立派な方なのが救いです。
なのに、お父様が…泣!
耽美
美麗な絵はさることながら話がうまい。
主人公の性別などフィクションを交えつつ、シェイクスピアの戯曲や史実を巧みに取り入れている。読み応えがある。
戦争と薔薇
読んでからレビューで知りましたが、シェイクスピア原作なのですね。ものすごく納得しました!!←
そんな訳で、原作を全く知らずに読んでいます。
3巻無料とあったので、試しに手にとったのが運のつき(苦笑)。実際には有り難くも5巻無料だったのですが、そこで我慢できる筈も無く…結局、現在発行している全巻大人買いしました。
美しいイラストとストーリーにぐいぐい引き込まれ一気読み必至ですが、楽しいとか幸せとかいい話だ~という感情は一切無く。とにかく辛く苦しい。
巻が進む毎に主人公の幸せフラグがボキボキ折られる無慈悲に、もういい加減にして!!と叫びたくなります。乗り越えても乗り越えても襲い掛かる悲劇が、実は乗り越えている様で悲劇が増し増しになっている気がします。ごく稀に生じる希望や幸せの蕾が、折る為に用意されたものの様に尽く折られ、どんどん悪化していく…流石シェイクスピア。
悪魔の子といわれる主人公ですが、話が進む一方で…
冒頭辺りの話ですが、(亡くなった主人公の父が首を落とされる直前に)主人公が殺されたと思いこまされ、後世の希望が潰えたかの様に絶望する様に、何故彼はこの主人公を大切に想っていたのかが気になります。妻(主人公の母)は、執念深く憎悪する程に主人公を嫌悪しているというのに。
そんな唯一の愛情を向けてくれた父だからこそ、主人公が亡くなった父の幻影に縛られるのですが。
主人公には幸せになって欲しい。
幸せになって欲しいと思うのですが…
してくれるだろうと思っていた人物その1は人格が壊れ記憶を失い暗殺者になるわ、人物その2は一か八かの賭けに敗れ命を落とす始末。仮初め夫婦だろうと運命共同してくれる筈だった彼女も病に倒れ(そう)。
この辺りが、終盤のベルサイユの薔薇を彷彿とさせられます。戦争、噂に踊らされる民衆、容赦なく襲い掛かる血と悲劇。
最終的に、どこに行き着くのか全く予想できません。
匿名
大好きだけどつらい
つらいつらい身が引き裂かれるよう。16巻は、読まなければ良かった。1番悲しくつらい巻だった。何が幸せなの?どうすれば幸せになれる?リチャードを誰が支えるの?希望が見えなくて心が重い。バッキンガムには生きていてほしかった。斬り合わずに済んだからホッとしたのに、あんなのってない。バッキンガムは大きい。私の心もポッカリ穴が空いた。17巻をこんな気持ちで待ち続けるのは拷問だ。お願いだから、リチャードに幸せを。
熟女は怖い
バラに詳しい人はご存知の花「ヨーク アンド ランカスター」
一輪毎に「白ばらのヨーク家」と「赤ばらを紋章としたランカスター家」を表現した美しい花です
美しい薔薇とは反して女どもは恐ろしい。
妖怪か悪魔かと思う
シェークスピアがベースと聞きましたが、
知っている限りシェークスピアの話はbad endなので
今から不安です
でも読みます
昨年のアニメ化発表の記念に13巻まで読めるマラソンに参加しました。がんばって読み終わった後「絶対全巻買おう」との決心。シェイクスピア原作でありながらも詩的許容たっぷりでハラハラ楽しく読めた。原作も薔薇戦線も詳しくないけど漫画が追いたいから問題ない。
世界史は不得意だけど
ビジュアル優先で読んでみたら、引き込まれました。
今のところ3巻までしか読んでいないのですが、うーん、どうしよう・・・。
3巻以降は、既刊分全て試し読みしました。
「今までのお話」みたいな説明が載っているので、それを読んですごく気になり、全巻購入しようか迷っています。
追記:
ついに全巻購入しました!
これから「ヨーク家の三男・リチャード」の生き方に迫りたいと思います。
Posted by ブクログ
『誠のくに』の菅野文が今回挑むのはシェイクスピアですか。本当に凄い作家さんです。
早く続きが読みたい! そうして本棚で『ヘンリー六世』と『リチャード三世』の発掘作業にかかる私です。
最初、ヤバいです
12巻まで読破。面白いのですが、巻数が増えるにつれ話がちょっとループ気味。リチャードの内面の掘り下げがもっと欲しいところ。過激になるだけじゃないストーリー展開を期待して、もう少し買ってみるつもり。
Posted by ブクログ
巻を重ねるごとにどんどんはまっていく作品。
行き着くところはどこなのだろう。
それぞれの人物が己の正義や思いを突き進んでいて、それが交わらないもどかしさ。
匿名
絵が綺麗です。
あらすじと書店員さんのレビューを見てから読んだ方が分かりやすくて内容が良く入ってきます。
中世ヨーロッパが好きな方には面白いと思います。
Posted by ブクログ
原作があるみたいだから、知ってるとより面白いのかもしれないけれど、結構戦況が変わったり、象徴的に描かれたりして、難しい。
同じ名前の人多いな…。近しいのに相性の悪い人達も多いな…結構皆勝手にしてる感じがすごい。
リチャードの寄る辺なさと激情が切ない。リチャードだけずいぶん似てないのが少し気になるけど、成長してきてなんかカッコいい。
最後が父の死?…どうなるんだろう。
アニメから辿りました
アニメを見ただけではよくわからなかったので原作も読んでみました。
世界史も全然わからないし、本当にこの漫画だけの知識で読み進めてます。
心の声が入ることで、アニメだけよりはわかりやすいです。
しかし読むと疲弊する漫画です。アニメもですが、気持ちが落ちるとわかっているのに続きが気になり先に進んでしまいます。
面白さは間違いないと思います。
アニメ化するということで予習したところ、このリチャードがどうなっていくのか気になるところですね。それにリチャードが本当は、、、って知ったキャラの反応もまた気になりますね。
Posted by ブクログ
よくわからないけれどポンポンお話が進むのでなんとなく雰囲気が分かればついていける…というか雰囲気で読むお話かなと。読んでいる間中、不思議な世界観のとりこになりましたよ。敵同士で好きになってしまうってロマンがあるなあ。
菅野先生のイケメンはほんとイケメンだよ。
Posted by ブクログ
オトメンもシェイクスピアも読んだことないけど面白かったです!
こうなると原案である「ヘンリー六世」と「リチャード三世」も気になるところ。
両性具有と聞くとニーアレプリカントのカイネさんのイメージが…w
Posted by ブクログ
中世イングランドは専門ではないので、読んでいて頭の中が?マーク満載に。
Wikiで、リチャード3世とヘンリー6世の史実とシェイクスピアの戯曲を調べてようやく何となく分かるように。
リチャード3世の身体障害については、実際にはいわゆる“せむし”だったようですが、本作では半陰陽(男の子なのに胸がある)という扱いになっていますね。
実態は今後明らかになっていくのでしょうか。
ジャンヌ・ダルクが亡霊みたいになってヨーク家を呪い続ける、みたいな設定もなかなか斬新です。
が、とりあえず、今のところ一番の萌えポイントは、ヘンリー6世の笑顔!!!
Posted by ブクログ
歴史物というよりはお伽噺を読んでいる気分になる。
主人公は両性具有ということでヘンリーとの関係が疑似BL的。
前作(乙男)でも本当は男女の恋愛より男描くのが楽しいタイプの作者なのだろうなという感じはしていた。
薔薇戦争、世界史で勉強したときはすごいややこしいなって思っていたけれども、こうやって意味深なテーマでストーリー性を持った作品になるにはぴったりだなって思いました。
Posted by ブクログ
シェークスピアの『リチャード3世』と『ヘンリー6世』が原案のダーク歴史ファンタジー。
薔薇戦争…そういえば、そんなのがあったような〜なぐらいの認識の私。ステキな題名に惹かれてと安易な気持ちで手を出してしまいました…果たして最後まで読めるのか?!
両性具有として生まれてきたリチャードが主人公。現王赤薔薇ランカスターのヘンリーを退けて、白薔薇ヨーク父リチャードに王位を奪還してもらいたいと願っている。呪われた子として母親に愛されず疎まれているが、父には名前を分けてもらうほど。
一方争いごとを好まず平和を愛する現王ヘンリー。戦を逃れて森でいるところ、子リチャードと偶然出会う。
敵対する相手と知らず、子リチャードに癒されるヘンリー。このまま、羊飼いにならせてあげたい。可哀想。
そしてランカスターの女帝が好戦的で怖い。リチャードの母も違う意味で怖いよ。ミセスたちが怖いのよ。
最近
女性のマンガを読むようになったけれど、繊細なイメージがある。
それでいて切り込むところは大胆に切り込む。
ただ、絵のタッチはちょっと合わない。
Posted by ブクログ
シェイクスピアの戯曲が原案の薔薇戦争漫画。今のところ、雰囲気で読ませるマンガだなー。絵が綺麗だし関係図もまだ単純だからサクサク読めるけど、話がこじれる頃にはもう少しペースダウンしてじっくり描いてくれるとうれしいぞ。