あらすじ
アシェラッド、死す!生きる目的を失ったトルフィンが進む道とは――!?デンマーク王スヴェンの開いた宴は、王子クヌートを亡き者にするための罠だった。アシェラッドはクヌートを守るため、一瞬のうちに決断し、衆人環視の中でスヴェンの首をはねる!クヌートは、アシェラッドの意思を汲み、自ら剣をとる!そして、物語は新章へ!
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北欧を舞台にしたヴァイキングの物語。主人公・トルフィンの少年時代は、殺された父親の仇を取ることだけが生きがいでした。少年ながらに、侵略・略奪・戦争を繰り返し、その過程で人を傷つけることを平気に感じてしまう。そんな彼が、戦って、成長して、失望して、希望を見つける過程が、ゆっくりと描かれていくマンガです。
「世の中から……戦争と奴隷を失くすことは、できないもんかな…」
いつしかトルフィンは、そんな夢を口にします。
ヴァイキングとしての過去の過ちを悔いながら、殺してしまった多くの人の魂を背負って夢に進むトルフィン。彼を通じて「本当の強さとは何だろう」という問いに対する答えが、あるいは願いが、丁寧に丁寧に描かれている傑作です。
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Posted by ブクログ
アシェラッドの策略により、クヌート王子の暗殺は未遂に終わる。
これにより「スヴェン王がクヌート王子を暗殺しようとしている」という噂がまことしやかに流れる。
スヴェン王はクヌートにマーシアの統治を任せ、ウェールズへの侵攻を宣言する。
スヴェン王はアシェラッドに、クヌートかウェールズのどちらを取るか選べというが……。
父殺しアシェラッドとトルフィンの物語がここで終わる。それは壮絶という言葉では到底足りぬ物語だった。