大今良時のレビュー一覧
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面白かったです。
読んでみて、すごい色々と考えさせられたというか、考えてしまいました。作者を調べてみたら、聲の形を書いている人なんですね。なんだか納得。子供ってこうやって感覚を獲得していくんだろうか、とか。初めはなんの話か分からなかったけど、どんどん引き込まれました。一巻の最後あたりから二巻までですっかりはまってしまった。
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名作の予感漂う冒険ファンタジー
何者かにより投げ込まれた「球」が、生物の姿を借りつつ、獲得し成長し転生していく冒険ファンタジーです。初期はコミック版風の谷のナウシカのような淡いタッチですが、物語を進むうちに手塚治虫の火の鳥を読んでいるような、色濃い絵柄に変遷します。「球」が獲得する刺激や知識とリンクしている印象があり、筆者の緻密な計算が感じられます。名作の予感が漂うスケールの大きな作品です。
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不死身のナニかが出会う誰か
石の様な謎の生命体ともわからない何かが、出会う生き物を模倣しながら旅を続けていく物語。この漫画は主人公よりも、彼が出会う誰かのメッセージの方が重要な役割を持つが、それがはっきりと明文化されるわけでは無い。連載中の評価が難しい漫画だが、その独特の世界が持つ死生観に引き付けられていく。
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世界観が魅力的なファンタジー
他の作品にはない、特殊な世界観に強く引き付けられました。優しくも奥行きのある絵のタッチが、重厚な世界観とマッチしていて、最初からすごい大作を読まされているような感覚になります。先の展開の予想が全くつかないので、ストーリーをどこまでも新鮮に楽しめ、先のお話が気になって仕方ありません。カラー絵も素敵で、いつも楽しみにしています。
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心を打たれるファンタジー漫画
ファンタジーな世界観と、物事を吸収し、学び、成長する謎の球が主人公という珍しい設定で引き込まれます。まるで主人公は読者自身なんじゃないかと錯覚するような感覚で読めます。物語を読み進めるにつれて、人間の感情やルールなどを知っていく主人公の変化を楽しめるのもこの漫画の面白いところです。いろんな文化のある街が魅力的に描かれていて1話1話に感動するポイントが必ずあります。ただのファンタジー漫画と侮ってはいけないなと思える漫画です。
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ネタバレ
今まで見たことないファンタジー
主人公がまず人間ではないと言う点が斜め上で面白いです!感情を動かされた時、その出会った人や物に変身できるようになるというストーリーはとっても奥が深く、涙が出た場面もありました。主人公のフシがだんだん人間らしくなっていく姿も必見です。読んでみないと面白さが伝わらない不思議な話だと思います。
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Posted by ブクログ
他の方もおっしゃってますが確かに「火の鳥」へのオマージュやリスペクトを感じる。
出会った者から刺激を受けてその姿を写しとる謎の「球」の彷徨と成長を描く話。壮大な世界観と粗削りだが緻密な描線が、古き良きジュブナイルSFの趣を醸しだす。
ジュブナイルというにはグロテスクな描写や過酷な展開も多々あるが、名もなき球が他者との交流を通じ、出会いと別離がもたらす刺激によって自我を獲得していく過程は成長物語としてオーソドックスでさえある。
彼を地上に送りこんだ存在の正体と思惑や世界の全体像など謎が多く、知的好奇心が刺激される。
少年に飼われる狼から少年自身へ、無意味な死など一つもないというメッセージ性を体 -
購入済み
買って良かった
表紙と値引きで惹かれ買って本当に良かったと思いました。ここまでハマった作品は久しぶりでいい年して漫画に夢中です。人ではないものが最終的に何になって何を成すのか続きが気になる作品です。
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購入済み
深い
自分が小学生だったころ、子供がゆえの何気ない一言で傷つけてしまったことはないだろうか?それによって楽しかったはずの何かが狂ってしまってないだろうか?色々と考えさせられました。