桑原水菜のレビュー一覧

  • 弥次喜多化かし道中

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    化けキツネの弥次郎兵衛と化けタヌキの喜多八のコンビが、本物の人間にしてもらうために伊勢を目指して東海道を行く、新・東海道中膝栗毛。

    人間の姿に化けて旅を行く弥次喜多コンビだが、人間でない彼らの浮世離れしたマイペースな行動についつい笑ってしまう。道中巻き込まれる騒動に、得意の化け技を使って解決していく展開で、終始、楽しく読めた。2話目には、ある有名な方も登場。ストーリーとの絡め方も上手い。ただ、結尾が何とも中途半端で拍子抜け。せめて伊勢に着くまでシリーズ化して続けてもらわないと。

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    2016年04月08日
  • 遺跡発掘師は笑わない まだれいなの十字架

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    ちょうど、長崎に旅行に行った後だったので、臨場感が感じられました。相変わらず、史実と作り物の区別がつかないので、なんかもやもや感があります。

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    2015年12月29日
  • 遺跡発掘師は笑わない まだれいなの十字架

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    西原無量シリーズ第3弾。今回は島原。キリシタン遺跡から黄金の十字架が発掘されたのを機に、無量の周りで次々と事件が起こる。
    今作も遺跡から見つかった遺物に端を発し、島原の乱に天正遣欧少年使節団から、ローマ教皇への密書、終戦をめぐる陰謀まで壮大なストーリー展開。個人的には、この時代の歴史は得意じゃないので、なかなか入り込めなくて残念。
    でも、3作目にして、無量、萌絵、忍のキャラと関係性が定まってきた感じ。萌絵と忍の、無量のマネージャーの座をめぐる争いも微笑ましいし、無量と萌絵の関係も進展するのかしないのか気になるところ。

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    2015年11月05日
  • 炎の蜃気楼38 阿修羅の前髪

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    勝ち取るために戦うこと、踏みにじられないために戦うこと、
    虐げられないために戦うこと
    高耶の言葉は、
    守られたり平和ボケしたりしている現代日本人にとって
    耳が痛いし、とても大切だと思った。

    高耶の言う「生きる資格のない人間などどこにもいない」という言葉を一度は肯定しつつ
    「だが生きていても意味のない人間はいる。
    己の人生に意味が見出せない、生きていても意味がない。
    そんな理由で自殺を選ぶような輩は
    生きたくても生きられない人間にその命を譲ってやるほうがいい」
    という 信長の目指す世界、言う言葉も、全くの間違いには聞こえないのだ。

    だがこれに対する高耶の回答がまた頷ける。
    「生存本能とは肉

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    2015年08月14日
  • 炎の蜃気楼36 耀変黙示録VII ―濁破の章―

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    表紙が久し振りにまとも。普通に恰好良いと思えた。
    中身ではいやそういうやり方で目を覚まさせるとか…
    と思うところもありつつ、それなりにバトルシーンが多く楽しめた。

    綾子さんと千秋と高耶という組み合わせなんて
    懐かしすぎて泣けてくる。

    譲もとんでもないブラックさで景虎を食うと言う割には
    本来の譲も残っていて、 高耶 を大事に思っているらしいところもあり
    その辺りは少しやはり懐かしく感じた。

    上杉の話は色々と衝撃で。
    ただ正直、ぶれているというか、だからって…という気がした。

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    2015年07月20日
  • 遺跡発掘師は笑わない ほうらいの海翡翠

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    発掘調査員のミステリなんて新しいな、と思ったので手に取ってみた本書。なかなか面白かったです。

    小学生の頃は恐竜博士だったので、発掘現場が写真がわんさか載ってる大人向けの本もよく読んでたんですが、その写真を思い出しました。でも、高校の地学選択で培った知識は、作中に出てくる鉱石が特殊すぎるせいで全然役に立ちませんでした…。残念。

    殺人は起こってるんだけど、ミステリというか、基本的に発掘調査の本、かな?単行本ではもう何冊も出てるみたいですが、次巻も文庫になるのかしら。ちょっと気になります。

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    2015年07月12日
  • 炎の蜃気楼35 耀変黙示録VI ―乱火の章―

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    命とはその人が去ったあとにほんとうの力を発する、というのは
    なるほどなと思った。

    信じていて裏切られた早田さんたちが気の毒。

    高耶がもう扱われ方があんまり過ぎて。
    幸せを祈ることすらもう出来ない感じ。
    それでもこんなことで傷つかないというところは流石だけれど。

    清正公が恰好良い。

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    2015年07月05日
  • 炎の蜃気楼34 耀変黙示録V ―天魔の章―

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    高耶が信長に攫われ囚われの身に。
    そのことのショックと、凍りつく直江を見ての
    綾子さんの反応が切ない。

    正直直江さんにはあまり同情のような気持ちはなくて
    もう少し考えがあるのかと思ったらそうではなくて
    見境がなさすぎてちょっとなと思ってしまった。

    潮と千秋が無事だったのはちょっと良かった。

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    2015年07月05日
  • 遺跡発掘師は笑わない ほうらいの海翡翠

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    歴史ミステリー。詳しい歴史がわかると2倍も3倍もおもしろいんじゃないかと思いますが、どこまで史実でどこまでが創作なのか、わからない。線引きのドキドキ感が味わえない悔しさを引き起こす本でもありました。最近、古墳の勉強したところだったから、タイムリーなのは嬉しかった。しかし、古墳も墳丘墓の区別も読むまでついてなかったけどね。

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    2015年06月07日
  • 炎の蜃気楼33 耀変黙示録IV ―神武の章―

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    最終話の前半が終了とのこと。
    カヲルの正体には流石に驚いたし、今後の展開にも期待。
    千秋と高耶がやり取りしているのも嬉しいが
    あとがきでラチられ王なんて言われていて
    高耶が本当に気の毒。

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    2015年05月24日
  • 炎の蜃気楼32 耀変黙示録III ―八咫の章―

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    美弥ちゃんは一体どうなってしまうのか。
    譲が信玄に憑依されていなければ、直江が来ていなければ
    という台詞は泣かされるが、ブラック譲が非常に怖い。

    一体どうすればおさまるのか、どちらを向いても八方塞がりな感じで
    読んでいて息苦しくなる。

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    2015年05月24日
  • 炎の蜃気楼31 耀変黙示録II ―布都の章―

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    譲が出てくるのは嬉しいのだが、どうにもひどいことになっている。
    高坂も、信玄に忠義を尽くす訳ではなかったのが、戦国ではありがちとは言えちょっとがっかり。

    熊野は好きな場所なのだが、オリジナル解釈の神話でどんどんすごいことになっていくなと思う。
    戦国よりも遡り、平氏まで出てくる。

    清正と晴家は自分的に数少ない良心だなと思う。
    晴家と景虎の絡みは純粋に好きだし微笑ましい。

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    2015年05月24日
  • 炎の蜃気楼30 耀変黙示録 I ―那智の章―

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    確かに現代社会が乗り出してこなかったのが不思議なくらいで、
    発言力のある人間が発言すれば、公には動かなくとも
    一般人が正義感から私刑を加えようとするのは有り得そうな話だ。
    カルト宗教で洗脳されている、人質にされていると言われれば、
    食いつく者はいそうだ。

    美弥ちゃんやお母さんがとても気の毒で仕方ない。

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    2015年05月24日
  • 遺跡発掘師は笑わない ほうらいの海翡翠

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    遺跡発掘師シリーズ1作目。


    奈良の古墳発掘を発端に、関係者の殺人事件が発生。
    事件に対する推理と、
    発掘の目的でもあった皇統に関する謎の究明が絡んで・・・という話。
    近頃読んだシリーズ物の中では珍しく、
    主役の抱える闇というのか過去の謎の部分をあっさり開示。
    幼馴染みとの因縁なんかも全部説明されました。
    いろいろと推論も展開されていて、結構盛沢山な感じです。


    萌絵さんと無量くんのコンビ(?)結成にまつわる話とも取れますが、
    表紙の印象だったり、
    王子様的要素とも取れる若さに似合わぬ能力値の高さだったり、
    当初危惧していた予想を良い意味で裏切られました。
    萌絵視点の部分はどうしてもラブコ

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    2017年10月14日
  • 炎の蜃気楼29 無間浄土

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    前回のラストから一気にに話が飛ぶような印象。
    読んでいて非常に懐かしいキャラクターも多く登場する。

    晴家は大好きなので登場は嬉しいし
    彼女と景虎の組み合わせは大好きなのだが
    この先どうなることやら。

    直江と景虎の諸々は正直言ってうんざりしている。
    闇戦国の結末が気になってひたすら読んでいる。

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    2015年04月22日
  • 炎の蜃気楼28 怨讐の門(破壤編)

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    長い長い怨讐の門も遂に完結。
    だが、完結という終わり方には程遠い。

    解決したかと思えばすぐまた次の問題、
    と息もつかせぬ展開は、面白いと言えば面白いのだが
    冗長で疲れると言えば言えてしまう。

    伊達政宗が随分と気の毒で。
    ただ、むざとやられはしないところは恰好良く、面目躍如か。
    ただ個人的には政宗公の扱いもあまり納得できなかった。

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    2015年04月21日
  • 炎の蜃気楼27 怨讐の門(黄壤編)

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    高耶の演説には心動かされるものがあった。

    千秋との再会も、涙が出るという言い草に
    彼らしさや彼の憤り、安堵の気持ちも感じた。
    再び同じ立場で戦ってくれる日が来てくれると良いのだがと思う。

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    2015年04月17日
  • 炎の蜃気楼26 怨讐の門(黒陽編)

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    一蔵の話をきっかけに遂に自分の魂云々の話を直江から聞き出す高耶。
    正直、先延ばしにして事態が改善するどころか悪化の一途を辿るのだし
    謙信に見放されて総大将を降ろされたわけではないと知ることで
    少しは楽になるところもあるだろうから、さっさと事情を話せば良いのに
    と自分は苛々していた。遂にここに来て、である。

    清正が再登場するのは、中々に熱い展開だと思う。
    しかし闇戦国や上杉夜叉衆というところからは随分離れてしまった。

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    2015年04月15日
  • 炎の蜃気楼25 怨讐の門(白雷編)

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    赤鯨衆と言う形でも2人がまた一緒に戦う姿を見るのは嬉しく思った。

    憑依霊の仲間になるとは憑依と言う犯罪行為を認めることだとしても、
    何か掴もうとして藻掻く様を生々しく見てしまったら
    簡単にその存在を摘むことはできない という描写に共感した。

    敵対する関係であっても、相手の人間性、個人としての姿などが見えると
    少なからず感情移入してしまうのが人間というものだと思う。

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    2015年04月15日
  • 炎の蜃気楼24 怨讐の門(赤空編)

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    ネタバレ

    正直冗長に感じる。

    潮の能力が開花するところはちょっと熱かった。
    過去の記憶を思い出しつつあるようだがはっきりとはまだ正体が明かされない。

    ミホと一蔵に千秋たちが会うなど登場人物も多ければ舞台もあちこちに飛ぶ。

    高耶の正体を疑い色々と調べた上で高耶を信じ、
    己の、赤鯨衆の正義を信じて彼を助けようとする中川さんが恰好良かった。

    嘉田さんと草間さんのやりとりもかなりぐっときた。

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    2019年11月11日