加藤実秋のレビュー一覧
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赤いスケッチブックを小脇に抱えた刑事。
映像化したらさぞ映えるだろうと思う。
なかなかイラつかせてくれるマイペースな南雲刑事、何かとダ・ヴィンチ先生のお言葉を引用する。これが何となく事件解決のキーになる。うまいこと組み込まれていると思う。
きっと作者さんもダ・ヴィンチがお好きなのかな?
事件とその解決はまあまあ一捻りあるので楽しくなくはない。
まだシリーズ1作目。おそらく意図的に隠されているキャラクターの内面や、彼らの抱えた問題が遠い。何だよ水臭いなあ、という気分になってしまって、いまいち作品のノリについていきにくかった。
続きは読む予定。
シリーズが完結して読み終えたら、1巻も面白かったと思 -
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柳町北署管内の歩道橋で、男性の転落死体が発見された。
新米刑事のひよりは、今回も退職刑事専用のシェアハウス、メゾン・ド・ポリスに住むおじさんたちと操作をすることに……。
2019年にドラマ化された、『メゾン・ド・ポリス』の原作本2巻目です。
母がドラマ出演していた某俳優さんのファンだったので原作も読んでいて、1巻に引き続き珍しく母に借りた本。
私はあまりテレビを見る習慣がないのでドラマも見ておらず、ドラマ版と原作の違いなどは分からないのですが、個性的なキャラクターたちでさっくり読めて、くすっと笑えてさっぱり終わる。難解なミステリや、重厚な警察小説を求めているという人には物足りないかもしれ -
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加藤実秋の連作ミステリ小説『メゾン・ド・ポリス2 退職刑事とエリート警視』を読みました。
加藤実秋の作品は、『メゾン・ド・ポリス 退職刑事のシェアハウス』なので2年振りですね。
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老眼、腰痛、高血圧。でも、若い者には任せておけん! 異色の警察小説!
ひよりをスパイに!?
捜査一課のエリート・間宮の陰謀に、おじさんたちは――。
続々重版の大人気シリーズ!
警視庁柳町北署管内の歩道橋で、男性の転落死体が発見された。
新人刑事ひよりは早速、退職した元刑事のおじさんたちが暮らすシェアハウス〈メゾン・ド・ポリス〉に呼び出された。
「デカ魂」が再燃したお -
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シリーズ第二作(ファーストシリーズから数えれば第五作)。
前作から登場した水木直央の設定はドラマとは少し違うものの、やはり蓮見光輔の父の冤罪事件および架川英児が組対から左遷された原因に彼女は関わっていた。というより、巻き込まれたという感じで可哀想になった。
第一話では蓮見、架川、水木に加え鑑識の仁科が良い感じで絡んで時効五日前の事件解決に挑む。
元々刑事の仕事には興味がなかった水木直央が、徐々に事件捜査に懸命になっているし、刑事としての捜査プラス鑑識としての捜査で事件解決に進んでいる。
だが一方でラストシーンでは水木、蓮見&架川両方で不穏な空気になっている。
そして第二話。
こちらは半 -
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〈警視庁アウトサイダー〉シリーズ続編。
こちらはドラマで上白石萌音さんが演じていた水木直央が加わっている。
彼女の設定はドラマ版とは少し違うようだが、ファーストシリーズでまだ明らかになっていない、蓮見光輔の父親の冤罪事件の闇部分とつながりがありそうだ。
だがそのことを水木直央本人は知らないというのが今後の展開に興味を持たせてくれる。
彼女がそのことを知った時、蓮見光輔や架川英児に対してどういう立ち位置となるのか。ドラマと同じなのか果たして。
第一作では事務職希望だった水木直央が何故か桜町中央署刑事課に配属され、蓮見光輔と架川英児とトリオになるまでを描く。
ファーストシリーズでは架川英児の昭和