加藤実秋のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ドラマ化前提で書かれて、結局ドラマとしては全く違うストーリーになったらしい作品。
ドラマは見ていないけどこの作品、これはこれで素敵だけどな。
掃除屋、といってもいわくつきのお家の掃除まで行うという会社、
そこにうっかり紛れ込んだ主人公。
最初は嫌っていたものの、クールで平坦ないいオトコ、
明らかなギャル、イチイチ劇団の役につかってしまう同僚、
犬が大好きなのにアレルギーの社長。
巻き込まれるたびに変な症状に苦しむ主人公も面白く、
いいオトコ君の謎も解け、物語が進むたびに引き込まれる。
エンディング近くも意味深でつづきそうで、いいなー。
唯一の文句は、ここまで味のある社長が、どうも活かさ -
Posted by ブクログ
横浜を舞台にしてはいるけど、その、メジャーなところではない、マイナーなところが舞台なのだそう。どうりで私がわからん場所だったわけだ。
話としては、パニッシャーという犯罪者?を軸にした、横浜でなにかしらの生活を送ってる人達の短編集です。
いやぁ、やはり加藤さんの描くキャラクターはうまく書いてるなーと思えます。
一つの話の中でチョイとしか出てないキャラが次の話の主役になり、といったリレー形式も私好み。
ただ、登場人物が良いキャラしてるだけにもっと出番あっても良いよな?って思える人もいたし、パニッシャーが見つかったのは良いけど、動機があまりにも短絡的過ぎるような。
でも、最後の祭り上げかな?それはち -
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なかなかに軽快なエンタテインメントだった。目新しい展開はなかったけど、安心して読める。
「おじさん」と「若い女の子」という組み合わせは、一番面白みがでるのかもしれない。
若い女の子というのは怖いものなしだし、言い負かされたりしないし、平気でおじさんを馬鹿にする。こういう組み合わせの場合、たいていそのおじさんと女の子の父親が、立場的にかぶったりするものなのだ。
そういう意味では王道のバディものなのかもしれない。
最後の最後で「チャンネルファンタズモ」というワードが出てきて楽しかった。こういう内輪ネタのような(違うか)つながりは、ずっと読んでいる者にとってはたまらなく楽しいお遊びだと思う。
「チャ -
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運命を感じてフリマで買ったテディベアにはオッサン刑事の霊が宿っていて――。
ちゃっかりフリーター和子と熱血刑事康雄の掛け合いが実に笑えてさくさく読めました。
内容は加藤さんらしいミステリで、事件の真相が明らかになるにつれて、家族とは一線を置いていた和子もなんとなく打ち解けられるようになっていった感じですね。
誰かの注意や叱責は鬱陶しく聞こえてしまうことの方が多いけれど、それって本当に愛情の塊でしかないんですよね。距離が近すぎると倦厭してしまいがちですけど。
最初は和子と同じように、康雄のことを本当に「ウザイ」としか思えなかったんですが、最後にはなんか憎めない素敵な親父だなぁと。
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Posted by ブクログ
加藤実秋さんはインディゴシリーズで面白いって思ったので購入。
ほっこり系が好きで、森ガールな25歳の女の子がフリマでくまのあみぐるみを買って帰ると、そのくまにはなんとおっさんが憑依していた。
と、結構おもしろいパターン。
おっさんは警察官で殉職したのだが、そのおっさんを成仏させるために事件解決をしていく中での女の子とおっさんのテンポ良い掛け合いが面白い。
加藤さんらしいキャラの濃さが本当話を面白くしていく。
だいたい、おっさんがくまって・・・。
良いよね←
おっさんの同僚だった警察官の男の人が、イケメンで高学歴でオカルト好きのオタクっていう人。
本当良いよね←
シリーズ化してもらいたい