加藤実秋のレビュー一覧

  • チャンネルファンタズモ

    Posted by ブクログ

    元エリート報道マン・百太郎が再就職した心霊専門CS放送局で、元ヤンキー構成作家・ミサと取材先で遭遇したオカルト的事件の謎を追うミステリー。謎自体はありきたりだけど、著者のオカルトマニアぶりが面白い。それに著者自身ヤンキー、レディースだったのか、ミサの描写も面白い。著者による最後のオカルト&ヤンキー用語解説も楽しかった。

    0
    2013年01月26日
  • モップガール

    Posted by ブクログ

    ドラマ化前提で書かれて、結局ドラマとしては全く違うストーリーになったらしい作品。

    ドラマは見ていないけどこの作品、これはこれで素敵だけどな。
    掃除屋、といってもいわくつきのお家の掃除まで行うという会社、
    そこにうっかり紛れ込んだ主人公。

    最初は嫌っていたものの、クールで平坦ないいオトコ、
    明らかなギャル、イチイチ劇団の役につかってしまう同僚、
    犬が大好きなのにアレルギーの社長。

    巻き込まれるたびに変な症状に苦しむ主人公も面白く、
    いいオトコ君の謎も解け、物語が進むたびに引き込まれる。
    エンディング近くも意味深でつづきそうで、いいなー。

    唯一の文句は、ここまで味のある社長が、どうも活かさ

    0
    2011年11月16日
  • アー・ユー・テディ?

    Posted by ブクログ

    どこにでもいる今時のちょっとさえない女の子が、殺人事件を捜査中に自身も殺されたベテラン刑事が憑依した「あみぐるみ」と一緒に事件を捜査する話。
    「インディゴシリーズ」以外の著者の作品はこれまでもうひとつ満足できなかったのですが、本書は久々に面白かったです。

    0
    2011年10月18日
  • ヨコハマB-side

    Posted by ブクログ

    読み終わった後のこの興奮と満足感を、忘れないうちに書き留めたいと思います。

    わたしは、横浜のことは何も知りません。
    しかし、描写されていることから、容易にわたしなりの横浜を作り上げることが出来ます。
    そして、"わたしなりの横浜"で様々な登場人物達が主人公になったり脇役になったりと、忙しなく生き生きと動き回ります。
    だから、内輪ネタ(電車の話とか)も嫌ではありませんでした。
    また、若者なりの苦悩やその苦悩に立ち向かっていく姿にも共感でき、自分も頑張ろう!という気持ちになれました。
    悩める若者にこそ、この小説はぴったりだと思います。

    0
    2011年10月18日
  • ヨコハマB-side

    Posted by ブクログ

    横浜を舞台にしてはいるけど、その、メジャーなところではない、マイナーなところが舞台なのだそう。どうりで私がわからん場所だったわけだ。
    話としては、パニッシャーという犯罪者?を軸にした、横浜でなにかしらの生活を送ってる人達の短編集です。
    いやぁ、やはり加藤さんの描くキャラクターはうまく書いてるなーと思えます。
    一つの話の中でチョイとしか出てないキャラが次の話の主役になり、といったリレー形式も私好み。
    ただ、登場人物が良いキャラしてるだけにもっと出番あっても良いよな?って思える人もいたし、パニッシャーが見つかったのは良いけど、動機があまりにも短絡的過ぎるような。
    でも、最後の祭り上げかな?それはち

    0
    2011年09月25日
  • モップガール

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    インディゴシリーズよりこちらの方が好みかも?
    ドラマ化当初はあらすじだけ見て、ドラマの方は見なかったのですが小説の方はかなり設定が違うようですね。
    ドラマは時間を遡って人を助けるとかだった気がするのだけど、あの当時海外ドラマでほぼ似たようなのがあって見なかったのですよねぇ…。
    とりあえず小説の方は続きがあるなら是非とも読みたいです。気になりすぎる終わり方!

    0
    2011年08月02日
  • アー・ユー・テディ?

    Posted by ブクログ

    なかなかに軽快なエンタテインメントだった。目新しい展開はなかったけど、安心して読める。
    「おじさん」と「若い女の子」という組み合わせは、一番面白みがでるのかもしれない。
    若い女の子というのは怖いものなしだし、言い負かされたりしないし、平気でおじさんを馬鹿にする。こういう組み合わせの場合、たいていそのおじさんと女の子の父親が、立場的にかぶったりするものなのだ。
    そういう意味では王道のバディものなのかもしれない。
    最後の最後で「チャンネルファンタズモ」というワードが出てきて楽しかった。こういう内輪ネタのような(違うか)つながりは、ずっと読んでいる者にとってはたまらなく楽しいお遊びだと思う。
    「チャ

    0
    2011年06月20日
  • アー・ユー・テディ?

    Posted by ブクログ

     運命を感じてフリマで買ったテディベアにはオッサン刑事の霊が宿っていて――。
     
     ちゃっかりフリーター和子と熱血刑事康雄の掛け合いが実に笑えてさくさく読めました。
     内容は加藤さんらしいミステリで、事件の真相が明らかになるにつれて、家族とは一線を置いていた和子もなんとなく打ち解けられるようになっていった感じですね。
     誰かの注意や叱責は鬱陶しく聞こえてしまうことの方が多いけれど、それって本当に愛情の塊でしかないんですよね。距離が近すぎると倦厭してしまいがちですけど。
     最初は和子と同じように、康雄のことを本当に「ウザイ」としか思えなかったんですが、最後にはなんか憎めない素敵な親父だなぁと。

    0
    2011年04月27日
  • モップガール

    Posted by ブクログ

    事件・事故現場の清掃業というと、映画『サンシャイン・クリーニング』を思い出しますが、映画が家族の再生をテーマにしているのに対して、こちらは登場人物もぐっと若く、恋愛や、やや超能力的要素の強いミステリといった印象です。にも関わらず、主人公が時代劇マニアというアクの強さ。これは続きが読んでみたいです。

    0
    2011年04月07日
  • アー・ユー・テディ?

    Posted by ブクログ

    加藤実秋さんはインディゴシリーズで面白いって思ったので購入。

    ほっこり系が好きで、森ガールな25歳の女の子がフリマでくまのあみぐるみを買って帰ると、そのくまにはなんとおっさんが憑依していた。
    と、結構おもしろいパターン。

    おっさんは警察官で殉職したのだが、そのおっさんを成仏させるために事件解決をしていく中での女の子とおっさんのテンポ良い掛け合いが面白い。

    加藤さんらしいキャラの濃さが本当話を面白くしていく。
    だいたい、おっさんがくまって・・・。
    良いよね←
    おっさんの同僚だった警察官の男の人が、イケメンで高学歴でオカルト好きのオタクっていう人。
    本当良いよね←

    シリーズ化してもらいたい

    0
    2011年04月05日
  • アー・ユー・テディ?

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「ほっこり」を愛する和子は、お気に入りの雑貨を並べたカフェを開くのが夢。代官山のフリマでひと目惚れしたクマのあみぐるみを買って帰ると、なんとクマには殉職した刑事の魂が宿っていた!事件の捜査中、崖から落ちて死んだのだという。かわいいあみぐるみからオヤジ刑事の魂を追い出すため、和子は、いやいや真相究明に乗り出す!珍妙なコンビが軽快なテンポでお届けする爽快エンタテインメント。

    0
    2011年10月08日
  • モップガール

    Posted by ブクログ

    設定やキャラクターたちが程よく濃密で面白かったです。
    推理小説として読むと今ひとつ足りない感じですが、
    前述の設定がそれをカバーしてると思います。

    また、普段気になっていた事件・事故現場のその後のことが
    見れてよかったです。

    0
    2010年12月27日
  • メゾン・ド・ポリス3 退職刑事とテロリスト

    Posted by ブクログ

     シリーズ第3作は、初の長編。
     1、2と続いた主人公・牧野ひよりの父親失踪に関わる事件も落ち着き、本作はまた違った展開になっている。今回は、定年間近の警備課係長の梅崎と捜査先で出会った迫田の息子・保仁も登場し、より賑やかになった気がする。
     都内で連続して発生した偽爆弾事件。その謎を追っていくとメタクリル酸メチルという物質にたどり着く。そして、偽爆弾事件は本物の爆弾事件に変わり、ひよりたちはその謎を追うことになる。

    0
    2025年10月28日
  • メゾン・ド・ポリス2 退職刑事とエリート警視

    Posted by ブクログ

     シリーズ第2作。全4話からなる連作短編。
     今回は、藤堂の元妻・杉岡も登場。そして、ひよりの父が失踪することになった事件の真相も明らかになる。連続するこの物語が一旦終結したかに見える内容となっている。

    0
    2025年10月05日
  • メゾン・ド・ポリス3 退職刑事とテロリスト

    Posted by ブクログ

    メゾンドポリスの長編。
    爆弾事件を追うおじさん集団とひより。
    迫田の過去もわかったり、退職寸前の梅崎の過去も出てきて、おもしろかった。

    0
    2025年09月24日
  • 渋谷スクランブルデイズ インディゴ・イヴ

    Posted by ブクログ

    インディゴシリーズの最新刊にして始まりの章。

    え、晶って彼氏いたんだ、しかも堅気(失礼)のサラリーマン。ちょっとホッとしたようながっかりしたような。後に出て来るテツがみたら泣くかも。

    個人的にはclub indigoの成り立ちよりも、作品中では殆どネタ枠になっていた『ニコニコ元気ブックス』の仕事を得るまでの浅海さんとのやりとりが面白かった。塩谷さんとは別の意味での相棒になった瞬間でもある。

    恋愛でも仕事でも『産みの苦しみ』『覚悟を決める』が必要だと思わせる作品だった。

    0
    2025年09月15日
  • メゾン・ド・ポリス 退職刑事のシェアハウス

    Posted by ブクログ

     元刑事たちが暮らすシェアハウス「メゾン・ド・ポリス」。事件解決のために、そこに話を聞きにきた新米刑事の牧野ひより。引退した刑事たちと新米刑事が協力して動き回る異色の警察ミステリー第1作。本作は5編の連作短編。
     話が軽快に進むため、軽い気持ちで読み進めることができる。連作短編なので、全編に通じる流れもあって読み応えもある。

    0
    2025年09月14日
  • メゾン・ド・ポリス2 退職刑事とエリート警視

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    設定が面白い作品。
    ただ内容はそれほど複雑ではなくあっけなく事件が解決していく。
    一人一人の個性は面白くて読んでて楽しい気持ちになれる作品。

    0
    2025年09月13日
  • 警視庁アウトサイダー The second act 1

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    怒涛の展開にずっと読んでいたくなります。事務志望だった水木が何故に刑事課に?
    あらすじとこに秘密を抱えた凸凹トリオとあるが水木の秘密とは?
    途中、水木の爺さんが出てきて「特別選別研修ってのに、まさか爺さんが絡んでるの?」ってあるけどその真相はいかに?
    まさにページをめくり続けてしまいます。

    0
    2025年08月29日
  • ロケットスカイ インディゴの夜

    Posted by ブクログ

    シリーズ第6弾。最終章。
    短編集というか少しずつリンクしながら進む。
    晶とclub indigo、ホスト達のこれからはまぁこんなもんかなという感じ。

    八方丸く収めるのは難しいだろうが、憂夜さんの謎やあれだけ活躍したなぎさママや空也が殆ど出て来ないというのがちょっと中途半端かな。

    あと名物だった晶の着メロが、80年代ドラマの着ボイスになったのが何とも。

    0
    2025年08月26日