あらすじ
あるトラブルに巻き込まれ、大手テレビ局を追われた元エリート報道マン・百太郎が再就職したのは、なんとオカルト番組専門放送局!? 元ヤンキーで筋金入りのオカルトマニア構成作家のミサ、霊能黒猫・ヤマトと共に、都市伝説や未知生物、幽霊屋敷を取材するハメに。理解不能の現場にうんざりする百太郎だったが、ある日取材先で過去のトラブルと繋がる事件に遭遇し…。異色のハイテンション・ミステリ!
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Posted by ブクログ
アー・ユー・テディ?、モップガールに続けて、
加藤実秋さん3作品目です。
元ドヤンキーのオカルト構成作家と
元敏腕ディレクターと黒猫のヤマトのトリオが
怪異現象を調べる内に人間の業をあぶりだすというような
軽快なコメディタッチのミステリです。
全体的には短編を組み合わせたような構成になっていて、
ライトに読みやすいです。
とは言え、最後の章は少し重厚な作りなので、
読み応えがないわけではないあたり、
バランスがいいですね。
主人公の深見百太郎と萩原ミサのコンビが面白かったです。
巻末のオカルト用語解説も一読の価値ありですw
Posted by ブクログ
読みやすいし、空気感もおもしろい。
ただ、読む順番が良くなかったため、薄く感じてしまった。
登場人物と一緒に展開を先読みして、当たったときはやっぱり爽快感と、がっかり感。
Posted by ブクログ
元エリート報道マン・百太郎が再就職した心霊専門CS放送局で、元ヤンキー構成作家・ミサと取材先で遭遇したオカルト的事件の謎を追うミステリー。謎自体はありきたりだけど、著者のオカルトマニアぶりが面白い。それに著者自身ヤンキー、レディースだったのか、ミサの描写も面白い。著者による最後のオカルト&ヤンキー用語解説も楽しかった。
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黒猫と元ヤンミサに導かれなるぞ楽しいオカルト記者に?//ミサさんが出会って嬉しナナコさん/ご近所に怪獣ジョニー盛り上がる/荒れ果てた幽霊屋敷で首吊りが/因縁の事件ふたたび助っ人は白雪姫と小人七人//猫好きでオカルト好きでヤンキーも好きならきっと瞳かがやく/「事件記者コルチャック」(声・大塚周夫氏。ここ重要)はぼくも思い出しました/できればヤマトにもっと活躍してもらいたかった。
■簡単な単語集
【IDカード】お祓いして清められている。三種の神器のひとつ。
【青山富江/あおやま・とみえ】熟練の事務・経理担当。
【かえでコミュニティセンター】ご近所のコミュニティセンター。元小学校。「トイレのナナコさん」が出る。
【佐伯】製薬会社社員だったが殺され、娘の雪子は行方不明。
【三種の神器】IDカード、塩、数珠。霊に取り憑かれても労災申請は下りないのでお守り代わり。
【白雪】白猫。ヤマトの恋人? 元は佐伯さんちの猫だったが今は平山が飼っている。
【民谷礼/たみや・れい】帝都テレビ時代の百太郎の同僚。小柄な美人。おっとりしたしゃべり方。
【千鶴子さん/ちづこ】漬物をくれるお婆さん。チャンネルファンタズモの向かいのボロアパートの大家。
【チャンネルファンタズモ】オカルト専門のテレビ局。
【突撃! 謎の超常現象】チャンネルファンタズモの番組のひとつ。百太郎が担当することになった。相棒は黒猫ヤマトと元ヤンのミサ。
【新倉/にいくら】チャンネルファンタズモ社長。
【萩原ミサ】百太郎の相棒となる構成作家。霊感ゼロのオカルトマニア。元ヤン。《ヤンキーと小学生は、史上最強の怪談伝道師なのよ》p.22。短絡的な行動に出がちだが百太郎よりコミュ力ははるかに高い。
【平山悟】白雪の今の飼い主。飄々としたつかみどころのない男。
【深見百太郎/ふかみ・ももたろう】語り手の主人公。帝都テレビ報道部の敏腕ディレクター? だったが取材の過程で上の方の何かの虎の尾を踏んで退職。あれこれ手を回されていたらしく受け入れ先が見つからずチャンネルファンタズモに入社。オカルトにはまったく興味がないのに。社会派ディレクターとしての自信があるのでとても不満なのだがグチばかりでただ否定してるだけなのはプロっぽくない。信じてなくても(社会的に問題ある場合以外は)会社のために取材するのが筋かもね。ああでも、単に怖がりなだけなのかも。いちおう探偵役。
【谷中真吾/やなか・しんご】二十二歳のAD。三十代後半に見える。
【ヤマト】黒猫。霊能あり? でも猫はどいつも霊能あるかも?
Posted by ブクログ
あるトラブルに巻き込まれ、大手テレビ局を追われた元エリート報道マン・百太郎が再就職したのは、なんとオカルト番組専門放送局!?
元ヤンキーで筋金入りのオカルトマニア構成作家のミサ、霊能黒猫・ヤマトと共に、都市伝説や未知生物、幽霊屋敷を取材するハメに。
理解不能の現場にうんざりする百太郎だったが、ある日取材先で過去のトラブルと繋がる事件に遭遇し…。
異色のハイテンション・ミステリ。
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スクープを追ったがために業界から締め出された38歳主人公のオカルトTV会社再就職ストーリー。
ネコがかわいい!
三毛猫ホームズのように大活躍!ではないのですが、猫らしく、猫らしくなく重要な役をしています。
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お約束を読むような安心の楽しさと、ちょっとずつひねった目新しさと、全体を通しての大きな物語がある、実秋さんワールドといいましょうか。続きがあるかなと期待させるように終わりましたが、それは、いい仕事をすてないよねという不安でもあります。ラストの全体の糸が見えるところを、思わず何度か読み直してしまった。
Posted by ブクログ
敏腕記者だった百太郎が、取った危険すぎるスクープを上層部から握り潰され、退社に追い込まれて、なんとか再就職できたのは、カルトなオカルト専門番組チャンネルファンタズモ。元ヤンで、霊感ゼロの放送作家と取材にでかけたオカルトスポットでおこる事件を敏腕記者の勘で解いていくコメディ。
とはいえ、眉唾もののオカルト情報を追っていきながら、百太郎の失脚の原因となった事件の解決にたどり着いて、すっきりと着地します。登場人物のアホな掛け合いのテンポと、変なキャラたち、ラストのすっきり感が、よいです。
Posted by ブクログ
インディゴシリーズが好きだったのでついつい読んでしまった。
短編ながら個々の人間関係が上手に描かれていて読みやすい。
長編でもいいのに…というもどかしさがある。
Posted by ブクログ
ユーモアミステリー・・・ですかね。
4話構成ですが、
1話目でまず百太郎が弱小CS局に再就職するところから始まって、
最終話で大手テレビ局を退職する羽目になった事件を解決するので、
全体を1つの話として読むこともできます。
期間的にもほんの数ヶ月の間のことのようですし。
主人公は百太郎と書いてモモタロウと読むので、
初対面の人に必ず「ヒャクタロウ?」と聞き返されたり、
再就職先がオカルト専門でスタッフがオタクの様なので、
事ある毎にツッコミが入る等、
それなりに楽しかったけれど少し物足りなかったかな。
基本的に、オカルト番組制作のために出かけていった現場で、
怪しげな現象を解決するというもので、
近所の些細なことから後半徐々に深刻な事件の様相を呈してきますが、
ミステリーという程の謎解きではなく単純かつ予想できるものでした。
小説の内容ではないですが、表紙のデザイン良いですね。
黒猫(なので名前はヤマト)の後姿。
各話のタイトル頁にもヤマトの後姿があってかわいいです。
大作といわれるものではないですが、
さらっと読めるので気分転換にちょうど良かったです。