加藤実秋のレビュー一覧
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超能力で事件を解決する掃除人シリーズ第三作。
超能力がパワーアップしたかと思いきや、力が発揮できなくなったり、何とも不安定な桃子。その原因は翔ならずとも読んでいくうちに分かってくるのだが、相変わらず桃子は鈍い。
それでもゴタゴタのうちに単純といえば単純かもしれないけれど、収まるべきところに収まり、桃子流に言えば『一件落着』か。
それにしても翔ってこういう感じなのね…。ツンデレならぬ…。
やはり加藤さんの昭和ネタは楽しい。今回は特に金八先生第二シリーズネタにすっかり嵌まってしまった。
時代劇ネタも好きだし、桃子の着ボイスには毎回笑ってしまう。
これで完結なのはやや寂しいが、ちょうどよいボリュームか。 -
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ネタバレ東京の神楽坂という町の裏通りに存在する,朝にオープンする怪しげなバー「BAR HOLLOW」と,「BAR HOLLOW]に通う人々を舞台とした,連作短編集。日常の謎系のミステリである。
主人公,今村隼人は,九州の大学に進学したが,就職できず,神楽坂の実家に帰り,就職活動をしている。幼馴染の田部井楓太も就職はせず,タウン誌「神楽びより」の編集委員兼記者をしている。物語は,この二人を中心に描かれる。全部で5つの短編からなるが,第一話「春・月夜小路に猫たまる」や,第二話「夏・神楽坂まつり奔走」といった話では,猫に落書きをしている犯人を捜したり,ギャルソンレースに参加したりとミステリとは言えないようなたわいもない話から始まる。
短編と短編の間に,物語全体を通じ「朝美」という少女の「私,人を殺したんだ」という告白や「朝美」という少女の死が描かれる。第3話「秋・学校ジャージで鹿鳴館」では,神楽坂出身の政治家の神楽坂の再開発を止めようとする話で,ここまではたわいもない話が続くが,第4話「冬・すずしろ町ゲッタウェイ」から話の雰囲気が少し変わる。この話は,隼人が謎の人物にいやがらせをされる話だが,その犯人は楓太であり,最終話「ふたたび春・えんま坂に桜咲く」では,高校時代の同級生であり,仲間内のリーダー格だったダイスケが,実は朝美を殺していたこと,隼人を神楽坂から追い出そうとしていたことが分かる。
日常の謎系の短編に,全体を通じた謎を加え,後味の悪いオチを用意しているので,好みのタイプの作風の作品なのだが,それほど面白いと思えなかった。全体を通じた設定の練り込み不足にあると思う。真昼に開いているバーである「BAR HOLLOW」という設定や存在があまり生きていないし,探偵役のイズミはキャラクターが立っていない上に,存在感が希薄。個々の短編がミステリとしてさほど面白くないことは,「日常の謎」系ミステリならよくある話なのだが,全体を通じて仕掛けられた謎もイマイチ。朝美という少女がしっかり描かれていない。ダイスケが朝美を殺した理由,一見リーダー格のダイスケが,実は朝美に振られ,自分をさげすんだような眼で見ていた朝美を壊したという部分だけは,何とも言えないやるせなさがあって心に残った。
ダイスケの朝美殺し(壊し)の動機部分だけが見るべきところか。しかし,この部分が妙に心に残ったので★3で。 -
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ネタバレ完結編。
桃が何か事件性のあるものに触れると、不思議な能力によっていろいろな症状が現れるのは健在。しかし、それらの事件を解決していく中、同僚の大友くんはやけに桃の過去の話を持ち出してくるし、社長や社員の人のハチャメチャも相変わらず。
そうやって解決していたら、話は桃子の父の事故死に流れていって…
時代劇大好き過ぎる主人公に、貧乏劇団に所属する社員と犬アレルギーなのに犬マニアの社長、ナニワにかぶれた中国人、合コンに勤しむ事務のギャル、そしてイケメンだけど何を考えてるか分からない大友。キャラが立ちすぎてミステリなんだけど、コントを見ている感覚に近い。
桃子の能力についての秘密とか、大友くんの過去とか、ミステリ要素もあったはずなんだけどね。 -
Posted by ブクログ
これをカバーを掛けずに読む度胸が出ない僕は小さき人間です。でもなかなか面白かった。
和子はちょっとレトロな名前の24才。かわいい雑貨やカフェに目が無くて、バイトする傍らいつか自分が集めた雑貨を並べたカフェを開店する事を夢見ている。得意技はアヒル口。
実家で家族四人で暮らしている。ろくすっぽしゃべらずおならで返事をする父、エコに影響受けているが周囲から見ると無駄ばかりの母、ヘビメタに傾倒しているが職場のホームセンタではおばちゃんのアイドルの兄。おしゃれさの欠片も無い家族にため息の毎日だが本人はすっかりすねかじり。
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ある日フリーマケットで熊の編みぐるみに出会う、ミルクティーのような色合いのくまちゃんに釘づけになる「うちの子になる?」手作り感満載のくまちゃんだが何故だか呼ばれたような気がして家に連れて帰った。
家に連れて帰り、ミルクティー色なので名前はミル太にしよっと!などど思っていたら、何故かミル太がしゃべりだした。しかも野太いだみ声で。どう聞いても可愛くない。驚いて話を聞いてみると、事件を追っている時に崖から落ち殉職したベテラン刑事「康雄」であった。
康雄は自分が死ぬ切欠となった事件について語りだした。
ある夫婦がキャンプ場で子供を残して亡くなっていた。
警察は現場の状況から事件性は無いと判断し、子供を残した心中であろうと決着させた。
康雄はこれを殺人ではないかと疑い捜査を続けていた。そんなとき現場で子供持ち物であったクマの編みぐるみが崖に引っ掛かっていた為、取ろうとした瞬間誰かに突き落とされ命を落とした。その瞬間にこのクマに魂が乗り移ったという。
康雄は何とか和子を通じて捜査を続行しようとするが難色を示す和子(そりゃそうだ)。しかし、なだめすかし捜査を続けるうち、和子の中にも刑事魂が目覚めていくのであった。
乗り移り話としては高橋克彦の「ドールズ」が思い出されますが、これはくまちゃんのプリティーな人形に髪薄く脂ぎった59才の刑事が乗り移っています。非常にコメディータッチで悲壮感は皆無でした。
結構小ばかにして(酷い表現だな自分で買ったのに)読み始めたのですが、話の筋自体はとてもしっかりしていて、殺人の動機や周囲の人物もきちんと書きながら、やりとりはとても軽妙ですっかり楽しんでしまいました。
続編も有るようなので見つけたら読んでみるとします。
ところで何かに生まれ変わるとしたら希望は以下の通りです。
鳥⇒カラス(天敵が少なそう。順応性が高そう)
動物⇒猫(なんか楽しそう)
人間⇒室伏浩二(これぐらい凄ければ人生楽しそう)
虫⇒とんぼ(速い)