あらすじ
横浜駅西口ビブレ前広場でティッシュ配りをしているチハルは埼玉生まれの埼玉育ち。横浜に憧れて片道2時間近くをかけ、通勤している。一方、外見もダサく、使えない新人バイトの山田は生粋の横浜育ち。広場で出会った中年男から結婚相談所で紹介された女性が失踪したと相談を受けた二人は?(「女王様、どうよ?」) 広場に集まる若者たちの疾走を描く青春群像小説!
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Posted by ブクログ
面白かったです。
中身は短編集のような形式で、短い物語がいくつも描かれています。ただし、全ての物語の舞台は横浜で、時間軸も同じ。そして、徐々に各物語がリンクしていくのが、楽しいポイントです。
するっと読めてしまいます。
長い物語を読むのが苦手な人には良いと思います。
Posted by ブクログ
読み終わった後のこの興奮と満足感を、忘れないうちに書き留めたいと思います。
わたしは、横浜のことは何も知りません。
しかし、描写されていることから、容易にわたしなりの横浜を作り上げることが出来ます。
そして、"わたしなりの横浜"で様々な登場人物達が主人公になったり脇役になったりと、忙しなく生き生きと動き回ります。
だから、内輪ネタ(電車の話とか)も嫌ではありませんでした。
また、若者なりの苦悩やその苦悩に立ち向かっていく姿にも共感でき、自分も頑張ろう!という気持ちになれました。
悩める若者にこそ、この小説はぴったりだと思います。
Posted by ブクログ
横浜を舞台にしてはいるけど、その、メジャーなところではない、マイナーなところが舞台なのだそう。どうりで私がわからん場所だったわけだ。
話としては、パニッシャーという犯罪者?を軸にした、横浜でなにかしらの生活を送ってる人達の短編集です。
いやぁ、やはり加藤さんの描くキャラクターはうまく書いてるなーと思えます。
一つの話の中でチョイとしか出てないキャラが次の話の主役になり、といったリレー形式も私好み。
ただ、登場人物が良いキャラしてるだけにもっと出番あっても良いよな?って思える人もいたし、パニッシャーが見つかったのは良いけど、動機があまりにも短絡的過ぎるような。
でも、最後の祭り上げかな?それはちょっとスカッとしました。
何だかんだ言ってますが加藤実秋さんの描くキャラクターと街はホントに好きです。
他の作品も楽しみです!
Posted by ブクログ
街頭ティッシュ配り、カラオケボックスの店員、見習い美容師、屋台のサンドイッチ屋にお笑い芸人の卵…横浜駅西口繁華街・ビブレ前広場には、さまざまな人が行き交い、出会う。
ささいなトラブルは起きても、刺激的で熱気に溢れた空間として愛されている。
近頃、“住人”たちが夢中なのは「パニッシャー」と呼ばれるプチ・テロリストの噂。
さらに、広場での日常の根本を揺るがす大問題が勃発した…。
自分たちの居場所を守るため、若者たちが立ち上がる。
とびきりクールでちょっぴりトホホな若者たちが突っ走る…いまが“旬”の青春群像ミステリー。
Posted by ブクログ
地元横浜の作品だー!っと思って買いました。ビブレ前はよく知っている場所だからそこが舞台になってるのは嬉しかったけど、細かい周辺の地理の描写がたくさんあればもっと共感できたのになー