加藤実秋のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
連れてって。
と、くまのあみぐるみと目が合った瞬間、和子はこの子をうちの子にしようと思った。
代官山のフリーマーケットで買ってきたこのあみぐるみには、実は殉職刑事の魂が入っていた。そして、その刑事が命を落とすこととなった事件の捜査を、和子は不本意ながら始めることになる……。
おしゃれで、ナチュラル系、ほっこり系が好きな今どきの女の子である和子と、叩き上げで泥臭く昭和の頑固親父である刑事である天野康雄(ただし見た目はくまのあみぐるみ)との凸凹コンビが織り成す刑事物語。
物語の中で、無気力気味でバイトも長続きせずふらふらしていた和子が、康雄と行動を共にしていくうちに、成長していく姿も -
Posted by ブクログ
読書記録をつける!と決めて読書を始めて...
記念すべき一冊目です☆
殉職した後、縫ぐるみに憑依した元おっさん刑事の康夫としがないアルバイトの和子の二人が 探偵の真似事をしながら事件を解決するという痛快なコメディー作品。
設定がはちゃめちゃだけど、物語として読むならこのくらいぶっとんだ設定のほうがおもしろい!
ということで、ぐんぐん読み進んであっという間に読み終わりました。
面白かった…。
加藤実秋さんの作品は、インディゴシリーズで知って。
それ以来、大好きな作家さんのお一人です♪
ちなみにこの作品。
本当は、「アーユーテディ?」という作品の続編だったらしい(笑) -
Posted by ブクログ
この作者の本、初めて読みました。
超能力者で時代劇マニアの主人公、桃子ちゃんが
事故、事件現場専門の清掃会社に
バイトに入ったのをきっかけに
次々と事件に巻き込まれていく、というストーリー。
この清掃会社のメンバーがみんな変わり者で、
犬マニアの社長、ギャルの事務員、
無愛想なイケメン←(これは特に変わり者属性じゃないよね?
などなど、かなりデフォルメされたキャラ立ちぶり。
ドラマ化先行で書かれた小説らしいので、そのあたりいかにも
ドラマにしやすそうな感じになってます。
ま、わたしは過剰なくらいキャラが立ってる小説好きなんで、
これも楽しめましたけど。
ちなみに私のいち押しはチーフで -
Posted by ブクログ
特殊清掃という職業にスポットを当てた軽めのミステリー。事件、事故現場などなんでも来いの掃除屋で働くことになった主人公。個性溢れる従業員たちと、亡くなった人の意識(?)を読み取ることのできる能力をきっかけにドタバタと事件に首を突っ込んでいく。
短編集ですし、ドラマ化を視野に入れた作品なので、コミカルでとても読みやすいです。ですが、事件そのものに魅力があまり感じられない。展開のご都合主義は特に気にならないのですが、解決すべき事件はもっとインパクトのあるものが良かったかな。
あまり知られない特殊清掃の仕事風景、社長のパンチの利いた個性、ちょっと迷惑な形で現れる主人公の特殊能力など魅力的な要素が多い