あらすじ
映像化多数の著者による、新・警察小説!
警視庁内部には、違法行為、コンプライアンス違反には至っていないが要注意と判断された職員をピックアップした名簿、通称「赤文字リスト」がある。昨今増加する警察官の不祥事と世論への対策として、赤文字リストに載せるべきかを内偵する部署「職場環境改善推進室」が設置された。室長は、阿久津慎。二年前に史上最年少の三十四歳で監察係の係長に就任したエリートだ。室員は、「職場改善ホットライン」から来た、民間企業出身の三雲みひろ。セクシャルマイノリティ、借金、酒、不倫、行き過ぎた趣味等々、「警察」という特殊組織ゆえに問題視される厄介かつデリケートな事案を、自らもリスト入り寸前の凸凹バディが調査する。やがて二人は、監察係主導の陰謀に気づくのだが……。
『メゾン・ド・ポリス』はじめドラマ化作品多数の著者による、まったく新しい警察小説、誕生!
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Posted by ブクログ
映像化多数の作者の新警察小説。
警察官の不祥事を取り締まるエリートの阿久津。
メンバーは、民間企業出身の三雲みひろ。
このバディが警察官の不祥事事案を調査する物語。
ストーリーも設定も面白かったし、監察物は面白い☺️
Posted by ブクログ
レッドリストというのは自分には無い視線なので
意外でした。
エリートが真っ直ぐな部下に影響を受けて変わっていくというのはベタだけど面白かったです。
続きがあるので読みたいですね。
Posted by ブクログ
要注意職員を調査する新設部署に配属された元エリート阿久津と民間出身の三雲。調査を行いながら密かに元部下の行方を追う阿久津。
阿久津は頭脳は抜群だけど死体を見れば嘔吐、犯人を追えば体力不足で足がもつれ、犯人と格闘を避けるため素早く退避。三雲は心理分析に長け柔軟な発想と着眼点はいいが警察組織の規律違反への理解が乏しい。凸凹コンビが互いの欠点を補いながら隠された陰謀に迫っていって面白かった。
Posted by ブクログ
赤文字リスト、こわっ。
でも、あるわけないって言えないような。
というか、色んな組織にそういうのがあったりして。
民間経験者のみひろと、ばりばりエリートで上昇志向の強い慎は、なかなかいいコンビ。
警察ならではの非違行為の捜査を行っていく。
その結果、罰としての人事異動かぁ。
こわっ。
あのカップルのあの結論は嬉しかった。いいよね、ああいうの。
宗教は難しいね。個人の理由ではあっても、立場上それだけではすまなくなったりすることもあるだろうし。
でも、柿沼刑事はかっこよかったな。
最後、あまりにも大きな敵にどうなるかと思ってハラハラした。よかった、ああいうラストで。
シリーズ化で「2」もあるようで楽しみ。
Posted by ブクログ
ストーリーもキャラクター設定も面白く、思っていたよりもスイスイ読み進められた。ただし、根底にあった謎(本筋)がイマイチで、引き込まれるような吸引力に欠ける。
せっかくのキャラクターも、謎や背景に盛り上がりがなく、淡々と進んでいる感じがもったいない。
警察の内規については、へえぇと思うような内容もあり、それはそれで楽しめるが、それぞれのストーリーにもうひとひねり欲しかった。
設定が設定だけに難しい部分もあると思うが、マスコミ対策や自治体/国対応等についても話が広がるともっと面白いかも。シリーズ化できそうな設定、キャラクターになっているので、次回作が楽しみ。
Posted by ブクログ
警察職員のコンプライアンスを調査する新しい部署でタッグを組むこととなった元エリート阿久津慎と中途入社のみひろ。阿久津はどうやら過去の事件が原因で左遷され、現在も事件を追っているよう。
続き物の短編、警察小説なのでどうしてもメゾンドポリスとかぶって読んでしまう。
こちらも膨らみそうな伏線がたくさんあり楽しめたので続篇を期待したいです。
Posted by ブクログ
警察内部に監察でもなく服務規定違反をした署員の調査をする組織が作られて、その活動か権力争いに使われるという話。
人物造形はまだぎこちないが、こなれてくると面白うなりそうな予感がする。
Posted by ブクログ
警視庁のコンプライアンス監査部に異動させられたみひろ。元々民間出身の為、警察組織の規律に対してどちらかと言うと否定的。そしてバディを組んだのが、とある事件で左遷された阿久津。この凸凹コンビが通称・赤文字リストを巡り、組織的な陰謀へと巻き込まれていき…
破天荒な考えに見えるけど、割と的を得てるみひろの見解と、組織目線で見る阿久津のコンビが中々意思疎通が出来てなかったけど、少しずつコンビらしくなってきたかと思いきや、阿久津の闇も深く、最後までハラハラしましたが、何とか思うような方向へ向かってくれてよかったです。
モップガールの主役カップルに子供が産まれるみたいで、そちらの続編も読みたいです。