中山元のレビュー一覧

  • ドストエフスキーと父親殺し/不気味なもの

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    古典なれど最新。
    フロイトの理論は、フロイトの物語として読んでいく視点も必要なのだろうと思われた。しかしそれでいて学ぶことは多い。
    3人の女性のイメージは非常に興味深い。

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    2019年11月26日
  • 社会契約論/ジュネーヴ草稿

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    1762年ルソー50歳の時に出版。
    2019年の現在から約250年前に刊行された本だ。

    当時、フランスは王政による封建制度だったが、人民に主権があるとしてこの『社会契約論』を打ち出した。


    が、
    即刻発禁処分となりルソーも迫害を受けて国外逃亡する。
    そして、ルソーは祖国の地を踏むことなく没する。

    1778年のことだ。
    それから11年後の1789年にフランスで革命が起こる。

    ルイ16世はギロチン処刑、マリーアントワネットも車で引き回しの後処刑される。



    そして、
    1794年革命政府により
    祖国フランスへ墓地が移されて、
    ヴォルテールの墓地の横で眠る。


    その革命の思想のルーツとなっ

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    2019年03月26日
  • 人間不平等起源論

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    ルソー著『人間不平等起源論』
    1755年に刊行され、7年後に刊行される『社会契約論』の元になる思想のエッセンスといえる書。

    1789年から始まりルイ16世が処刑され99年に終結したフランス革命の思想の元となったといえるルソーの書。

    ルソーは、教育学や恋愛小説や自伝など様々なタイプの書を世に出しているが、このルソーの政治哲学の刮目すべき点は、

    それまでの政治哲学のホッブズやロックなどが提唱した人間の自然状態への考察を、それは現代を生きる人間による枠組みから見た状態であり、結局は原始状態に遡って見極めることは誰もできなかったと喝破し、さらに遡って人間の自然状態から論考を進めて、その上で人間の

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    2019年02月12日
  • 人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス

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    フロイトとアインシュタインの手紙のやりとり。
    フロイトからの返答。
    戦争はなくならせることはできないのか?
    という疑問に対して。


    利害が対立した際に話し合いをして解決する動物というのはちょっと想像できない。
    人間の場合には、動物の本性としてある暴力が、知性によって優劣が決められるように取って代わっていく。

    暴力から知性の時代へ。

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    2019年01月13日
  • 純粋理性批判 1

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    経験なしで認識ってできるんだろうか?
    先験的な認識ってどうやって可能なのか?
    神秘主義や聖書の啓示とどうやって付き合っていくべきか。
    改めて問いかけられてみるとむむむ。

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    2018年03月09日
  • 人間不平等起源論

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    面白すぎる。解説は繰り返しが多く蛇足な感じ。本編は本当に面白かった。考えたり想像したりする読書の中でかなり面白い部類の本。こういう本がきっと愛読書になるんだろうなって感じがした。また読んでみたいなと思う。楽しい時間が過ごせる。

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    2017年12月18日
  • 道徳の系譜学

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    第一論文は語源的に、良いと悪い、善と悪の系譜をたどっていく。これまでのニーチェの直感的、詩的な記述に比べ、論理的な記述が明晰である。

    第3論文まで読んで、人間の底無しの深淵を覗き込んだような気がした。すごい筆力だった。

    ヨーロッパとキリスト教、そして学問体系に挑み、瓦解させ、それでも、さらに生きよと言う。恐ろしい本だ。

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    2017年10月11日
  • 道徳の系譜学

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    ネタバレ

    人は欲望を満たすために社会を形成したが、その社会によって人は欲望を抑制されることとなった。社会における善は、自己肯定から辛抱強さへとその価値観を奴隷により逆転された。良心は自分の自由な本能を外ではなく内に向けざるを得なくなり、疚しい良心、として成長した。その良心は、禁欲的な生に高い価値があると解釈し体現する司牧者によって点検される。学問もまた価値を生み出す権力を必要とし、自らは価値を創造することが出来ないため、禁欲的な理想を求めるものである。禁欲的な理想の果実たる、真理の価値を問い直そう、というのがニーチェの主張だ。
    神に罪を被せたギリシアと神に罰を背負わせたキリスト教との対比が興味深かった。

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    2016年11月08日
  • 善悪の彼岸

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    ネタバレ

    ニーチェ以前の哲学を批判し、あるべき哲学者像を呈示した書。哲学の理論とはその創始者の自己認識であり、道徳的な意図を持って成長したものだと言う。道徳には主人の道徳と奴隷の道徳との2種ある。以前の哲学者が依った道徳は後者であった。真理への意志とは力の意志なのだから前者に依って哲学すべし、というのがニーチェの主張である。後者の道徳の欺瞞性は我々も無意識的にでも勘付いているはずだ。例えば例えば「いい人、なんだけどね・・・。」などと評する時だ。その台詞にはニーチェが指摘した善と愚の接近がある。なお、本書は寄り道が多い。稲妻に撃たれるようなものもあれば、女性やユダヤ人に対する読むに耐えないものまで。そんな

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    2016年11月07日
  • 善悪の彼岸

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    ニーチェは初読。新訳かつ、原文では自明であろうが訳すと何を指しているかわかりにくくなる箇所は本文中で補足されているので読みやすい。用語や人物の注は巻末にまとめて。もう少し解説が欲しいところもあったが、1冊の文庫にまとめるのであればこれくらいが限度か。

    序盤はニーチェの姿勢をわかっていなかった為、本音なのか皮肉で言っているのか掴めないまま読み進めたが、アフォリズムという断章を積み重ねる形式で記述されているが故、個々の内容の意を汲むのはそれ程難しくはなかった。ただ後書きにあるように断章間を紡いで真意を読み取ることまでできたかは甚だ怪しい。

    上辺のみの理解で感想を語ることになるが、選民的貴族主義

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    2016年11月02日
  • 道徳の系譜学

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    これまでの文化、哲学、さらには学問全体を、徹底的に分析し批判することで、ヨーロッパを支えてきた従来の価値観を転倒し、新たな価値観を探る。

    「どう生きるべきか?」という問いに、徹底的に、本気で向き合った、不朽の名著。

    以前、岩波文庫版『善悪の彼岸』で挫折してしまったが、今回、『ニーチェ入門』を読んでから本書に挑戦。
    内容は難解だが、訳文は読みやすい。

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    2016年10月15日
  • 永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編

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    カントの晩年の著作を集めたもの。
    カントの中では、短くてわかりやすい。
    抽象化された一言一言は、現代の諸問題、例えばイスラム国とかトランプさんとか、イギリスのEU離脱とか、そういったものも痛烈に批判しているようにも感じる。

    学ぶことがなぜ必要か?
    戦争はなぜ起きるのか?
    反社会的思想はなぜ必要なのか?
    道徳だけではなぜ平和にならないのか?
    国家とはなにか?

    そんな問いに、明確に答えてくれていて、気持ちが良い。

    人間は、矛盾した存在だからこそ、進歩してきた。
    それをきちんと認めた上で、より高い次元に哲学的に考察することが必要なのではないか。

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    2016年09月19日
  • 人間不平等起源論

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    人が、土地を柵で囲って私財を主張するようになって以来、不平等は拡大。闘争状態を収めるために、法が導入された。自由を守るためには『腕に傷を負った人が体の残りの部分を守るために腕を切断することに同意するかのように』その一部を犠牲にする必要があった。それがのちに王権国家へと発展する。西欧の民が航海を経て出会った“未開人”はキリスト教の力を以てしても、文明化しなかった。北半球の人々がいち早く手にしてしまった【知恵の実】はいったいどこにあったのだろう。世界史も宗教も、学びなおす必要がある。

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    2016年08月18日
  • 善悪の彼岸

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    非真理とは生の条件であるのに、その真理を追究しよう時点で哲学とは善悪の彼岸に立つ行為なのだ、と言うところから本書は出発する。哲学だったり宗教によって導き出された“真理”に固執した人々は深淵に取り込まれるか、家畜のような生き方を引き受けることになる。家畜のようになった人々は絶対的指導者を欲し深淵に取り込まれた人は落ちた世界で聖者とならざるを得ないかもしれない。ヨーロッパ史を考慮すると、頷かざるを得ない示唆に富んでいた。あと、PPはこの本の解釈するための物語だったのでは?!ってくらい理解を助けられた。

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    2016年08月16日
  • 自由の哲学者カント~カント哲学入門「連続講義」~

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    三批判書を「自由」を軸に読み解くことも新鮮であったが、自分にとっては9章の宗教論が一番、読み応えがあった。そりゃここまで、人間を隷属化しているキリスト教に鋭く切り込めば、当時のキリスト教から睨まれるわ。

    ・人間が自由でなければ道徳は存在することができない。自由は道徳的な法則の存在根拠。人間が自由であることを認識しうるのは、人間が道徳的法則にしたがって行動しうるという事実によって。その意味で、道徳的な法則は自由の認識根拠。
    ・カントの戒め:独特の義勇兵のように思い上がる人々と道徳的な狂信に陥る人々。
    ・カントは美というものがそれを感受する人間の側にあるものであること、社会の共通感覚が人間に美と

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    2016年06月21日
  • 職業としての政治 職業としての学問

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    すごいよくてびっくり。
    昔読みあさっていた、「欧米(特に欧)の昔の偉人が書いた、哲学感も含めた、人生への指南書」の一派といえると思う。
    max weberとやらが好きになった。
    なんどでも読み返したい本。
    買うか?自炊するか?考え中。

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    2014年12月10日
  • 社会契約論/ジュネーヴ草稿

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    主題:人間をあるがままの姿において捉え、考えられるかぎりで最善の法律を定めようとした場合に、市民の世界において、正当で確実な統治の規則というものがありうるのか。

    社会構築の唯一の原理としての「合意」
     ルソーはまず、「社会」というものがいかにして成立したのかを考察する。なぜなら、ルソーにとって「社会」とは人間にとって自明ではないからである。古代ギリシア哲学 と異なり、ルソーは人間の「自然状態」を想定する。自然状態こそ、人間にとって「自然な」状態であり、社会を構築するのはある種「特殊」なのである。自然状態では、誰もが独立して生きており、他者と恒常的な関係を結ぶことはない。そこでは、「彼が気にい

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    2014年12月07日
  • 実践理性批判1

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    なにかするときにどうしてそうするのか。どのようなしくみによってそうすることを判断するのか。簡単に言えばそんなことが書いてある本です。
    行動原理は経験主義に非ず道徳によるということを言っておられます。
    最初何言ってんのと思うようなことも1ミリも疑問を残さず解消してくれるのがすごいです。純理を読んでいればそんなに難しさは感じないけれど、必ず純理を読んでから読みましょう。
    ていうかカント読んでから「哲学」にくくられる分野の読物をカント以外読めなくなってしまった。咀嚼に時間がかかるようになっているというか、思考の道を放置しすぎてて荒れ地になっちゃってる感じがしないでもない。それが唯一の害。しかしその他

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    2014年03月18日
  • プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

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    文句なしの名著。
    前半で、ルターがべルーフという言葉を職業として使い始めたというくだりは、一体何がいいたいのだろうと思っていた。
    しかし後半に入り、そうした土台も含めてプロテスタンティズム(ここでは代表としてピューリタニズム)が現代の資本主義の精神を形成していく過程では、その鮮やかすぎる分析に敬服するばかりであった。

    そして、現代(当時はまだ20世紀初頭だが)になるにつれ、その宗教性が薄れたり、富の蓄積による誘惑の増加といった矛盾が現れるにつれて顕在化してくる問題についても適確に見通している。
    その忠告が帯にもある、「精神のない専門家、魂のない享楽的な人間。この無にひとしい人は、自分が人間性

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    2014年03月01日
  • 人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス

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    アインシュタインの問題提起に対して、フロイトが回答したという名著。2人の天才がどのような対話を行ったか、非常に興味深い。

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    2014年02月01日