ジェローム・コーンの作品一覧

「ジェローム・コーン」の「責任と判断」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 責任と判断

    ビジネス・実用

    4.4
    1巻1,815円 (税込)
    「歯車理論」や「小物理論」の虚偽を突き、第三帝国下の殺戮における個人の責任を問う「独裁体制のもとでの個人の責任」、アウシュヴィッツ後の倫理を検討し、その道徳論を詳らかにする講義録「道徳のいくつかの問題」など、ハンナ・アレント後期の未刊行論文集。ユダヤ人である自らの体験を通して全体主義を分析し、20世紀の道徳思想の伝統がいかに破壊されたかをたどる。一方、人間の責任の意味と判断の能力について考察し、考える能力の喪失により生まれる“凡庸な悪”を明らかにする。判断の基準が失われた現代こそ、アレントを読むときだ。

ユーザーレビュー

  • 責任と判断

    Posted by ブクログ

    人が思考をやめるとき、どんな善人でも悪に加担してしまう。本書の主題は、その思考の欠如をどう防ぎ、どう生きるべきかにあると感じた。
    彼女は、人間が社会の中で判断し、行動する存在であることを信じている。だからこそ、命令や慣習のせいにせず、「自分の頭で考えること」を出発点に据えた。この姿勢は厳しくもあるが、人間という存在への信頼を感じさせる。
    同時に、彼女は個人の力だけで全てを解決できるとも考えていない。制度や組織がもたらす恩恵や限界も理解している。それでも、議論の入口では、責任を曖昧にしないために、まず自分の判断から始めようと呼びかけているように思う。
    この考え方は、現代社会にも重なる。組織の一員

    0
    2025年10月20日
  • 責任と判断

    Posted by ブクログ

    “凡庸な悪”とは何か、アイヒマンが法廷に立ったあの時と、アウシュビッツにいたあの時とはどう違うのか。
    政治、道徳というテーマを、古代ギリシャからカントやマキャベリ、ニーチェ等の思想も踏まえながら、組織に生きる我々はどのように生き、そして「無批判に行動すること」の危険性を示唆する内容となっている。
    研究が進み、アイヒマンの行動それ自体にも本書(本講演?)登場時よりも明らかになった部分も増えていると聞く、そのため究極は最新の学説も踏まえて解釈する必要はあるが、思考することの必要性、戦後世界における道徳と政治の関係性および危険性に触れることができる一冊。

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    2024年01月28日
  • 責任と判断

    Posted by ブクログ

    責任と判断
    (和書)2012年03月07日 19:48
    2007 筑摩書房 ハンナ・アレント, ジェローム・コーン, 中山 元


    あまり期待していなかったけど、読んでみるととびきり良い本だった。なんだか今までの自分自身を問い直すことができるように感じた。

    ・・・十分な数の人々が「無責任に」行動して、支持を拒んだならば、積極的な抵抗や叛乱なしでも、こうした統治形態にどのようなことが起こりうるかを、一瞬でも想像してみれば、この〈武器〉がどれほど効果的であるか、お分かりいただけるはずです。・・・

    自分自身と矛盾することができない。

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    2020年09月27日
  • 責任と判断

    Posted by ブクログ

    アレント後期の未刊行論文集。講演やスピーチとして聴衆に語る形式になっているので、いくぶん分かりやすい。なかで「独裁体制のもとでの個人の責任」は全体の要約ともいえるもので、国家の命令で犯罪に手を染めた個人の責任を問いかける。人間の責任の意味と判断の能力について考察する。判断の基準を喪失した現代こそ、アレントがもっと認められてもいいと思う。

    0
    2018年04月13日
  • 責任と判断

    Posted by ブクログ

    ゼミの読書会で読みました。ガザで起きていることを踏まえて、先輩方が選んでくださってありがたかった。一読する価値は十分にあるかと思います。

    0
    2024年03月20日

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