渡辺優のレビュー一覧

  • ラメルノエリキサ

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    『女王様の電話番』で、第174回直木賞候補にも選ばれた渡辺優さん。

    本作は第28回小説すばる新人賞を受賞したデビュー作品。

    終始疾走感のある物語だった。

    何と言っても主人公の女子高生・小峰りなが魅力的。

    彼女の信条は「やられたら、やり返す」。
    勧善懲悪が好きな自分には超ビンゴ。

    物語は、りなが夜道でナイフで切り付けられた場面から始まる。
    犯人が残した謎の言葉「ラメルノエリキサ」を手掛りに、真相を追い復讐へと動き出す。

    復讐劇なのに重さはなく、むしろ爽快感があるのがこの作品の面白いところ。

    宮部みゆき氏が絶賛したのも頷ける。

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    2026年03月18日
  • ラメルノエリキサ

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    復讐に執念を燃やす、復讐の申し子、りな。夜道で襲われ、刃物で切り付けられる。その際、犯人が囁いた言葉、「ラメルノエリキサ」。りなには完璧な母と普通の父と、互いに分かり合える姉がいる。犯人は警察に捕まえてもらうのではなく、復讐をしなければすっきりしない。第二の犯行、第三の犯行、そして、同級生が洩らした言葉から推理し、犯人を捜し当てる。

    すごいキャラだった。ずいぶん歪んでいて、そんな自分を愛している。姉もまたすごいキャラだった。テンポよく、短く、すっと読める。小説というより、痛快なアニメっぽい。新人賞って、やっぱ、斬新なアイデア勝負なんだなあ。

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    2026年03月06日
  • ラメルノエリキサ

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    『ラメルノエリキサ』
    え?なにそれ?から始まり、一気に駆け抜けた。

    主人公の、りな、凄いな。
    通り魔に遭って、走り去っていくその背中に「お前絶対ぶっ殺すからな!」随分とパンチの効いた子。
    たしかに高校生の時って、不思議な無敵感がある気がする。
    でも、この主人公、ちょっとベクトルが違う。

    あくまで自分ファーストな復讐劇。
    犯人は割とわかりやすい。
    だから私にとってこの本は、危なっかし過ぎるりなを、温かく見守る時間だった。

    同じく自分ファーストな姉だけれど、りなにとっての最後の防波堤であり唯一の良心なんだろう。

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    2026年02月24日
  • 月蝕島の信者たち

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    新興宗教×ミステリーという自分にとって新しいジャンルの1冊だったので手に取ってみた。
    宗教を絡めていたものの、内容としてはそこまで宗教じゃないと成り立たない、といった内容がなく感じたのが残念であった。

    通常のミステリーとして読んでいただくことをオススメする。

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    2026年02月19日
  • カラスは言った

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    自分の確固たる判断力を持たず、流されるままにふらふらと生きる平和ボケな現代人(?)日本人(?)への痛烈な皮肉のこもったロードムービーな1冊。
    他人の意見や感想を聞いては「なるほど」とそれに共感し、また別の意見や感想を聞いてはそちらにも「なるほど」と共感する。ほめられれば喜び、けなされれば怒る。ネットや端末に情報だけでなく、感情までもを依存する僕らは深く考えることもなくただ当たり前に生きているけれども、その主体性とは何か、と問われたような気持ちになった。
    サメへの憧憬はあんなに前向きに描かれていたのに、カラスへの依存はこんなにも辛辣に描かれ、思わずカラスに同情してしまった(笑)

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    2026年02月09日
  • クラゲ・アイランドの夜明け

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    近未来的な物語。
    殺人、傷害、性犯罪、交通事故、違法薬物、違法労働、自殺者がゼロの海上コロニー
    ―――通称《楽園》。
    SF系はあまり読んだことが無かったので新鮮でした。

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    2026年02月08日
  • アイドル 地下にうごめく星

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    ネタバレ

    推し活に興味があって読んだけど、推されてる側のアイドルになろうとしてる子達の話が面白かった
    翼くんのお母さんがニートにはなるなと何度も言うので色々と厳しい考えの人なのかと思いきや翼くんの女装姿を見たときはなんてこと無い反応と返しw面白かったです
    天使ちゃんの家庭環境がキツすぎて、妹のリスカ場面は読んでて辛くなった
    あまり期待せず読んだので特に面白く感じた

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    2026年01月31日
  • カラスは言った

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    あらすじに惹かれて購入。

    ファンタジー要素多めかなと思ったけど
    しっかり現代的な話でサクサク読めた!
    面白かった〜。

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    2026年01月25日
  • きみがいた世界は完璧でした、が

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    ひたすら続くオタクの一人称悲喜劇。ゲームキャラの理想像を現実の女性に求めるも、現実は儚く、あっけなく破れる。しかし、それでもなお、それを信念としてすがり続けて先へ進むオタク。
    なんなんだこれは(笑)!
    ぬるっとした関係性の中で進む日常生活。自己完結の中で循環する行動原理。単細胞の幸福。
    決して憧れはしないけれど、それはある意味たくましく、ある意味うらやましいような気もした。

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    2026年01月22日
  • カラスは言った

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    ある日、カラスが話しかけてきた。

    人違い。そして、謎のワードを告げるカラス。

    いつの間にか、カラスと旅をしている主人公。

    最後まで不思議な話のまま、幕を下ろす。

    よく、「他人事」の対義語のように「自分事」という言葉が使われる。
    「自分事として受け止めなさい」みたいな。
    でも、自分の外側で起きた出来事に対して、他人事と自分事の境界ってどう設けたらいいのだろう。
    結局は、興味を持ちなさいという話なんだろうか。

    作中にある「死」に対する態度もそうかもしれない。
    真正面から写真や動画で撮って流すことが冒涜なのだとしたら、その場を見て見ぬフリをして後にすることが正しい態度なのだろうか。

    見た

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    2025年11月22日
  • 短編アンソロジー 学校の怪談

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    子供向けかなーと思ったら意外とドロリとした嫌な感じがしっかりある作品があって楽しめた。結局人間の方が怖い。

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    2025年10月04日
  • 月蝕島の信者たち

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    この作家さん、こういった王道のミステリも書くんですね。ちょっと意外だなぁ
    タイトルにあるように、孤島のクローズド・サークル設定です!

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    2025年08月11日
  • 悪い姉

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    ネタバレ

    シンプルに性格の悪い姉の話だった。普通の女子高生の頭の中っていう感じのライトな文章の中に定期的に出てくる「殺す」のワードでこれからどうなるんだろうってワクワクするけど、結局何も起きなくてちょっと残念。ミステリーではなかったね。正しい終わり方だなと思う。

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    2025年07月19日
  • 月蝕島の信者たち

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    王道ミステリー孤島でのクローズドサークル
    各人のキャラもわかりやすく書かれていて、犯人この人かな?も見事に外れるミスリードも良い。

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    2025年06月11日
  • 悪い姉

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    ネタバレ

    姉を殺したいという女子高生のお話。同じ学年に通う美人の姉のわがままがひどくて、的な流れなのだが、全体的にグズグズした内省的なお話。結局お姉ちゃんのことが好きというお話かなと思い、ラストそれっぽい展開にもなるもよくわからんかたちで終了。

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    2025年04月26日
  • アヤとあや

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    ネタバレ

    自分が子供の頃も、この亜耶ちゃんと似たような性格というか、周りの子供の事を下に見ているような感じだった気がして、懐かしい気持ちになりました。亜耶ちゃんはその若さで大事なことに気がついて成長しているのは凄いなと思う。

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    2025年03月11日
  • 行きたくない

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    積読本。
    加藤シゲアキさんのが読みたくて買ってあった。
    渡辺優さんの「ピンポンツリースポンジ」が良かった。
    もしかしたら20年後くらいにはありそう。

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    2025年01月21日
  • アヤとあや

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    ずっと特別でありたかった少女が、誰かの特別かもしれない普通の子になっていく物語。

    読み始めてしばらくは、この子かなりアブナイ子なんじゃないだろうかと思ったけれど、最後はすごくよくいそうな小学生になって、ほっとした。
    特別って、すごく疲れそう。
    やや珍しいくらいの存在が、心地よさそうだよね。

    この先、怖いことも嫌なこともあるだろうけど、亜耶ちゃんが普通に楽しく過ごしていけるといいな。

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    2024年10月25日
  • 短編アンソロジー 学校の怪談

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    ネタバレ

    【収録作品】
    「いつもと違う通学路」 瀬川貴次
    「Mさん」 渡辺優
    「七番目の七不思議」 清水朔
    「庵主の耳石」 櫛木理宇
    「旧校舎のキサコさん」 織守きょうや

    ホラーなので理に落ちない。
    救い?は、被害者たちにも非があるところか。

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    2024年10月25日
  • 並行宇宙でしか生きられないわたしたちのたのしい暮らし

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    また面白い人に出会ってしまった。
    早見さんに続きエッセイ面白いと思った。

    今度は小説を読んでみようと思う。

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    2024年09月14日