渡辺優のレビュー一覧

  • 女王様の電話番

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    ネタバレ

     「この世界はスーパーセックスワールドである。」という衝撃的な一文から始まります。とても読みやすかったです。

     セクシャリティのお話。マジョリティでもマイノリティでもそれぞれの価値観があって…マジョリティ側だとしても「これが普通なの?大丈夫なの?」って思います。生きていくって、どんなセクシャリティでも孤独と向き合うことだと思います。
     「それぞれの天国」を求めて。

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    2026年03月31日
  • クラゲ・アイランドの夜明け

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    どうにもとらえどころのない、とても不思議な小説だった。初めは、クラゲに夢中なミサキがクラゲと心を同調させていく物語かと思っていた。なのにミサキはいきなり死んでしまい、友人のナツオの1人語りが始まる。ナツオは自分の考えを持たないどうにもはっきりしないキャラクターで、気弱な善良さだけでできている人間だ。ミサキの死をめぐっていろいろと話は展開していくが、語り部のナツオがこんな調子なので、どうにも盛り上がらない。最後に真相は明かされるものの、その真相を受けてのナツオの感情にもいまひとつ共感しきれないところもあった。僕たちを繋いでいるものとはいったい何だろう?技術の発展とはいったい何だろう?

    岩手県沖

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    2026年03月28日
  • 短編アンソロジー 学校の怪談

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    ホラー。短編集。
    直近で異形コレクション『メロディアス』にて、久永実木彦「黒い安息の日々」を読んで、学園ホラーが読みたい気分になり、積読解消。
    小学校から高校まで。
    表紙のデフォルメされたイラストがとても可愛い。
    どの作品もなかなか良い感じ。無難に面白い。
    以前に瀬川ことび名義の作品を気に入っていた、瀬川貴次さんを発見できたのが個人的に嬉しい。
    シリーズものを書いているようだが、1冊で完結するような作品を読みたいです。お願いします。

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    2026年03月26日
  • 女王様の電話番

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    いかにもな設定だなと思いながら読んだけど、主人公を始め登場人物の造形に違和感があって最後まで入り込めなかった

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    2026年03月25日
  • 女王様の電話番

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    ある事を理由に会社をやめた志川はSMの女王様をデリバリーする店の電話番に。好きな女王様の美織と食事の約束をするが、美織は音信不通のまま店に来なくなってしまう。
    第174回 直木賞候補作

    自分の性的指向に困惑し、断定できないまま生きてきた主人公。周りの無理解や悪意なく吐き出される言動に途方もない孤独感を感じているのが描写されている。
    (1人で死ぬのが怖いってのは皆に訪れるもので性的指向関係ないけどね)
    性的な題材ながらも(ちょっと主人公が変わり者だからか)シリアス過ぎず話も読みやすかった。

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    2026年03月22日
  • 女王様の電話番

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    直木賞候補作ということで読んでみる。セクシュアリティについてが主テーマで軽いミステリ要素もあり。読みやすいけど、主人公の考え方や行動に共感はできず。期待したほどではなかったかなあ。

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    2026年03月19日
  • ラメルノエリキサ

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    『女王様の電話番』で、第174回直木賞候補にも選ばれた渡辺優さん。

    本作は第28回小説すばる新人賞を受賞したデビュー作品。

    終始疾走感のある物語だった。

    何と言っても主人公の女子高生・小峰りなが魅力的。

    彼女の信条は「やられたら、やり返す」。
    勧善懲悪が好きな自分には超ビンゴ。

    物語は、りなが夜道でナイフで切り付けられた場面から始まる。
    犯人が残した謎の言葉「ラメルノエリキサ」を手掛りに、真相を追い復讐へと動き出す。

    復讐劇なのに重さはなく、むしろ爽快感があるのがこの作品の面白いところ。

    宮部みゆき氏が絶賛したのも頷ける。

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    2026年03月18日
  • 女王様の電話番

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    他人に対する性欲がなく、大好きな人の求めに応じられない志水。

    セックスができないことに悩む志水に「今まで大キライなセックスをしなくて済んでるんだからラッキーだね」と言った美織さんの言葉が目からウロコだった。視点の違いは大事だ。

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    2026年03月15日
  • 女王様の電話番

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    知らない世界の扉をそっと開けてみた気分。
    よくわからないけど、このお店は思っていたより治安がよさそう。風俗って、もっとドロドロして恐ろしいイメージだったので。
    LGBTQをテーマにした小説は増えているけど、中でもアセクシャルは理解するのが難しいかも。
    ないことを証明することは不可能に近いし、「ある」ことが前提で生きている人には、その状況がなかなか想像しづらい。その難しさがうまく描かれていたと思う。
    美織さんの失踪のゴタゴタは、途中で失速してしまった感じ。そこはちょっと残念。

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    2026年03月12日
  • ラメルノエリキサ

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    復讐に執念を燃やす、復讐の申し子、りな。夜道で襲われ、刃物で切り付けられる。その際、犯人が囁いた言葉、「ラメルノエリキサ」。りなには完璧な母と普通の父と、互いに分かり合える姉がいる。犯人は警察に捕まえてもらうのではなく、復讐をしなければすっきりしない。第二の犯行、第三の犯行、そして、同級生が洩らした言葉から推理し、犯人を捜し当てる。

    すごいキャラだった。ずいぶん歪んでいて、そんな自分を愛している。姉もまたすごいキャラだった。テンポよく、短く、すっと読める。小説というより、痛快なアニメっぽい。新人賞って、やっぱ、斬新なアイデア勝負なんだなあ。

    0
    2026年03月06日
  • 私雨邸の殺人に関する各人の視点

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    ネタバレ

    各人の視点なので、全員の視点があるのかと思いきや、
    そんなことはなく、笑
    私的には、視点がころころ変わりすぎて少し混乱します
    現在2週目を読んでいるところです。
    恐らく私の頭が悪いだけなので、
    頭が良い人はちゃんと楽しめる作品なのかもしれません。
    田中が犯人を当てるのが驚きました。
    あと、犯人がその人!?となりました。
    けど、そういえば伏線あったなとなりましたね笑
    探偵役がいないのでみんなが推理して、
    みんな外すのがまぁそうだろうな、
    と展開が読めてしまっていた

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    2026年03月01日
  • 私雨邸の殺人に関する各人の視点

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    犯人の動機や行動には、納得も共感も同情もできなかった。

    に、しても各人、殺人が起きているけれど、土砂崩れが起きて道が塞がっているけれど、通信手段が絶たれているけれど。
    何故かあまり悲愴感や緊迫感を感じない。

    集まった人達は曲者揃い。
    自殺志願者、前科者にジャンキー、サイコパス、他諸々。

    探偵役がいないから、誰もが推理を披露していく。
    そんな都合良く探偵役が鉢合わせるものか?と、思う事もあったけれど、その探偵役がいないだけで、これほどガチャガチャしてしまうのか、と感じた。

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    2026年02月28日
  • ラメルノエリキサ

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    『ラメルノエリキサ』
    え?なにそれ?から始まり、一気に駆け抜けた。

    主人公の、りな、凄いな。
    通り魔に遭って、走り去っていくその背中に「お前絶対ぶっ殺すからな!」随分とパンチの効いた子。
    たしかに高校生の時って、不思議な無敵感がある気がする。
    でも、この主人公、ちょっとベクトルが違う。

    あくまで自分ファーストな復讐劇。
    犯人は割とわかりやすい。
    だから私にとってこの本は、危なっかし過ぎるりなを、温かく見守る時間だった。

    同じく自分ファーストな姉だけれど、りなにとっての最後の防波堤であり唯一の良心なんだろう。

    0
    2026年02月24日
  • 私雨邸の殺人に関する各人の視点

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    この本のメインは殺人でも推理でもなく、人は誰でも相手に合わせたキャラを演じてるってことだと思う。雨目石の孫3人は特に。
    杏花だって見ず知らずの人がいる席で胸のあいたドレスなんて着たくなかったかもしれない。
    まあ田中の正体は予想外だった。

    0
    2026年02月24日
  • 月蝕島の信者たち

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    新興宗教×ミステリーという自分にとって新しいジャンルの1冊だったので手に取ってみた。
    宗教を絡めていたものの、内容としてはそこまで宗教じゃないと成り立たない、といった内容がなく感じたのが残念であった。

    通常のミステリーとして読んでいただくことをオススメする。

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    2026年02月19日
  • カラスは言った

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    自分の確固たる判断力を持たず、流されるままにふらふらと生きる平和ボケな現代人(?)日本人(?)への痛烈な皮肉のこもったロードムービーな1冊。
    他人の意見や感想を聞いては「なるほど」とそれに共感し、また別の意見や感想を聞いてはそちらにも「なるほど」と共感する。ほめられれば喜び、けなされれば怒る。ネットや端末に情報だけでなく、感情までもを依存する僕らは深く考えることもなくただ当たり前に生きているけれども、その主体性とは何か、と問われたような気持ちになった。
    サメへの憧憬はあんなに前向きに描かれていたのに、カラスへの依存はこんなにも辛辣に描かれ、思わずカラスに同情してしまった(笑)

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    2026年02月09日
  • クラゲ・アイランドの夜明け

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    近未来的な物語。
    殺人、傷害、性犯罪、交通事故、違法薬物、違法労働、自殺者がゼロの海上コロニー
    ―――通称《楽園》。
    SF系はあまり読んだことが無かったので新鮮でした。

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    2026年02月08日
  • アイドル 地下にうごめく星

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    ネタバレ

    推し活に興味があって読んだけど、推されてる側のアイドルになろうとしてる子達の話が面白かった
    翼くんのお母さんがニートにはなるなと何度も言うので色々と厳しい考えの人なのかと思いきや翼くんの女装姿を見たときはなんてこと無い反応と返しw面白かったです
    天使ちゃんの家庭環境がキツすぎて、妹のリスカ場面は読んでて辛くなった
    あまり期待せず読んだので特に面白く感じた

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    2026年01月31日
  • カラスは言った

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    あらすじに惹かれて購入。

    ファンタジー要素多めかなと思ったけど
    しっかり現代的な話でサクサク読めた!
    面白かった〜。

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    2026年01月25日
  • きみがいた世界は完璧でした、が

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    ひたすら続くオタクの一人称悲喜劇。ゲームキャラの理想像を現実の女性に求めるも、現実は儚く、あっけなく破れる。しかし、それでもなお、それを信念としてすがり続けて先へ進むオタク。
    なんなんだこれは(笑)!
    ぬるっとした関係性の中で進む日常生活。自己完結の中で循環する行動原理。単細胞の幸福。
    決して憧れはしないけれど、それはある意味たくましく、ある意味うらやましいような気もした。

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    2026年01月22日