渡辺優のレビュー一覧

  • ラメルノエリキサ

    Posted by ブクログ

    復讐をモットーにしてる女子高生のりな。夜の帰り道で刺されて、復讐のために犯人捜しを始める。
    復讐をしないと気が収まらない病気のような性格を除けば、思い遣りもあって明るい女の子。主人公りなの周りを含めて、軽やかに狂ってて面白かった。

    0
    2018年02月27日
  • 女王様の電話番

    Posted by ブクログ

     世の中にはいろんな女王様がいるが、ファッションマッサージの女王様という存在は想像もしなかった。さらに、その電話番が顧客と女王様をマッチングさせる役割を担い、互いのニーズを汲み取りながら成立させている重要な仕事であることも、はじめて知った。
     この仕事に就く志川はアセクシャルであるがゆえに、恋愛はできても結婚には至らず、将来にも不安を抱えている。周囲のさまざまな志向をもつ人々に触れる中で、自分もまた数ある在り方のひとつなのだと受け止めていく過程が描かれていた。
     一方で、志川が美織に対して「その年齢でその仕事をしていて恥ずかしくないのか」と詰め寄る場面は強く印象に残った。それに対して、美織が仕

    0
    2026年04月26日
  • 女王様の電話番

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    オーディブルにて。

    すごく好きなお話だった。
    美織さんが姿を消し、その理由や行方を捜すミステリ的な要素もありつつ、主軸はセクシャルマイノリティである志川の心の鬱屈や葛藤とそれらからの解放。

    私は本当にLGBT関係に疎くて、アセクシャルという言葉に初めて触れました。
    『自分はLGBTに偏見はない』と思っていましたが、物語の中でそれを言うのはマジョリティ側で、その発言自体がマジョリティとマイノリティにはっきりと線を引いているんだということを自覚させられた感覚で、ちょっと、頭をガンとやられた気分でした。
    そもそも、性への欲求なんて千差万別でマジョリティもマイノリティもないのかもしれないけれど、目

    0
    2026年04月25日
  • 女王様の電話番

    Posted by ブクログ

    亡くなった人の家に不法侵入して、部屋をあさる人の心理は全くわからなかったけれど、そこ以外は割と面白く読めた。

    ないことの証明って難しい。
    できないの証明も難しい。
    「悪魔の証明」は難しい。

    みんな「私はアセクシャルです」って公言してないだけで、アセクシャルが流行れば「実は私も〜」って人多いのではないかと、私は思っている。

    「普通」なんてあるのかな。「普通」に合わせて生きるって幻想だね。

    0
    2026年04月22日
  • 女王様の電話番

    Posted by ブクログ

    すごくおもしろかった。
    スーパーセックスワールドっていうなんかふざけた言葉がしょっちゅう出てくるんだけど、最初はおもしろがっている軽い言葉だと思ってたのが、だんだん深い意味があるような、ないような感じになって、あらためて自分が知っているつもりの「普通」とか「常識」とかの実態が分からなくなった。

    性愛、性欲、性交とかいろいろ…考えるほどに分からなくなった。
    主人公のセクシュアリティについてよく理解できたわけじゃないけど、彼女の将来に対する不安や悩みはとても共感できるもので、まだ20代の彼女がこれから歳を重ねながらたくましく乗り越えて、幸せになってほしいなと思った。

    シリアスでダークな切り口で

    0
    2026年04月20日
  • 女王様の電話番

    Posted by ブクログ

    【『人は皆、愛に生きている』
    私はそこに、『おまえ以外は』というメッセージを見た】 美しい広告看板が志川にはそう映る

    「理解したよ」「まったく偏見ないんだ」
    吉野はそう言いながら「でもさ」と続ける
    「あのとき言ったこと、ぜんぶ間違ってたとは思わない」
    結局、何ひとつ納得していない彼女に読みながらいらいら

    『へぇ?本当にないのか?ちゃんとよく探したか?
    悪魔の証明に挑戦するくらい、くまなく探したか?』
    偏見がないと言う吉野に志川が心の中で問う

    『電話C。私は彼女の中で、そんな無味乾燥とした記号的な存在だったのか?』
    『私たちだって、女王様たちのことを商品として見ている。年齢やスリーサイズや

    0
    2026年04月19日
  • 女王様の電話番

    Posted by ブクログ

    冒頭一文目の破壊量が強い。
    後半にははその言葉が押し寄せてきて、少し笑ってしまった。
    人には人の地獄があるってるいうのは、本当にそうだなと思った。
    性志向がノーマルの人にもそれぞれ地獄があるよなぁと思いながら読み終えた。

    0
    2026年04月09日
  • 女王様の電話番

    Posted by ブクログ

    冒頭の一文、『この世界はスーパーサックスワールドだ。』ちょっと衝撃的な感じで始まる。
    好きな人なのに性的欲求、性的魅力を感じない触れられたくないという、アセクシャルな志川。
    自分が何者なのかわからず葛藤し、探していく話。

    この仕事に関してはまったく知らない世界でした。
    ジメジメしか感じもなく明るく淡々とこなしていく志川。女王様の美織さんに惹かれるが、突然彼女は失踪。危険な目に遭いながらも探していく。途中、ミステリー?って感じもあり、ドキドキしながら一気読みしました。
    結果、わかったようなわからないような、スッキリとはしなかったのですが、なるほどねー。といった感じでした。

    0
    2026年04月04日
  • 女王様の電話番

    Posted by ブクログ

    ふーむ、なかなか面白かった。
    私は、何が「大丈夫」で、何が「大丈夫」じゃない人なんだろう?
    そして、周りからは、どんなことが「大丈夫」って思われているんだろう?
    自分のなかの線引きについて、またその線引きについて、自分と他人との間にある(もしくは、ない)落差について考えた。
    ストーリーも、ほどよいミステリー要素があってぐんぐん読める。
    そもそも、「女王様の電話番」っていうお仕事は、これまで読んだことがない職業で、お仕事小説としても面白かった。
    出てくる人は、みんな何かしら問題を抱えているようで、すっきりした読後感というわけではないけれど、読んで良かった。

    0
    2026年04月01日
  • 女王様の電話番

    Posted by ブクログ

    この世の中、異性間の恋愛が当たり前って前提で物事が行われていることが多すぎる。こちこちの硬い頭をやわらかくしたい。

    0
    2026年04月01日
  • カラスは言った

    Posted by ブクログ

    なんとも妙ちくりんな友情を描いた作品で、めちゃくちゃ盛り上がるわけでもハラハラするわけでもなく、きっとたくさんの人に読まれて話題に上るような作品ではないと思うけど、結構好き。

    0
    2026年03月31日
  • 女王様の電話番

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    美織さん
    思ってた悪い想像と異なり、爽やかな人でした

    この世の中は、スーパーセックスワールドで、みんなが当たり前に見つける「ニコイチ」に、自分はなれないと感じたことが
    若い頃あったと
    その時は、分かっていなかったけど、そのフレーズ読んで、シックリきました
    年齢重ねてよかったのは
    ニコイチになれないジブンも、受け入れられることかなーと

    0
    2026年03月28日
  • 女王様の電話番

    Posted by ブクログ

    主人公はSMの女王様を斡旋する店の電話番
    憧れの女王様が失踪し彼女を探し始める
    群像劇+ミステリーで一気に読み進めてしまう

    特殊なセクシャリティが他人に伝わらない噛み合わなさが読みどころ
    人は他人を全部理解などしえない。誰しも自分の価値観でしか物が言えない

    0
    2026年03月27日
  • 女王様の電話番

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    個人的にめちゃくちゃ当たりだった。
    小説ってこういう作品に当たることあるからやめられねえよ!

    主人公のことを好きになれたし、美織さんのことも好きだなと思った。
    私は風俗の電話番より友達が不倫を笑い話で披露してくる方が無理だし、彼氏が元カノとセックスしてたらどんなに良い彼氏でも良い彼氏ではなくなる。それが私にとっては普通。
    でも、これは別に誰かにとっては普通じゃないし、そもそも共通の「普通」なんて存在しない。と読む中で何度も思った。

    それにしても、吉野ちゃん無理すぎる。
    自分の安心のために人のセクシャリティにずかすか入り込んだ上に、それを告げ口するとか、気持ち悪すぎる。相手を目の前にして、よ

    0
    2026年03月23日
  • 女王様の電話番

    Posted by ブクログ

    この世はスーパーセックスワールド。そこからはみ出たアセクシャルな私。たしかにいろんな人がいるから自分の周りにもヘテロじゃない人がいるはず。自分の娘や友達に彼氏できた?って聞くのも決めつけだよな。美織さんみたいにただ抱きしめることができる人になりたい。

    0
    2026年03月19日
  • 女王様の電話番

    Posted by ブクログ

    人には、それぞれの地獄がある。
    人には、それぞれの天国がある。

    私にも、私自身のことは、完全には理解できない。
    その理解できなさを大事に抱えながら、自分だけの天国を探していきたい。

    0
    2026年03月17日
  • 女王様の電話番

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    序盤から「スーパー〇〇〇ワールド」が、連呼されていた。

    官能的な表現が苦手だから、一瞬読むのを躊躇ったけど、それが完全に杞憂だったことに気付いた。

    なぜかというと、この作品のテーマは「ジェンダー」だったから。ノイズにならないようにか、風俗が登場するのに、性描写は一切描かれていなかった。そのおかげで、この作品はすごく読みやすかった。


    ホステス経験があるから、水商売の描写に違和感を持ってしまうことが多かったけど、この作品は夜の世界がすごくリアルで驚いた。

    福利厚生はブラックだけど、無理やり勧誘されたり、ヤクザが出てきたりしない。綺麗に美化されることもなく、かと言って地獄のようでもない。夜

    0
    2026年03月11日
  • 悪い姉

    Posted by ブクログ

    渡辺さんの小説を読んでいると、ああ、俺今小説を読んでいる!という気分になる。なんか、これこそが小説だよな!という気分になる。これ、ちゃんと褒め言葉になってますかね?どうやったらこんな設定が思い浮かぶのか?作家さんの頭の中はどうなっているのか、本当に不思議な気持ちになってしまう。この人にはジャンル分けなんて関係ないんでしょうね。
    悪い姉に支配された世界からの脱出=生まれたときからの憧れだった姉からの精神的な自立、な物語。いわゆるストレートな親殺しのテーマなのだと思った。日常生活の中で麻友ちゃんの脳内で沸き起こる煩悶や苦悩や一喜一憂が軽快なリズムと言葉でひたすらに語られ続ける。いったいこれは何なん

    0
    2026年03月05日
  • 行きたくない

    Posted by ブクログ

    作品紹介・あらすじ

    誰に何を言われようと行きたくない場所もあれば、なんとなく気持ちがのらない朝だってある。
    ふとしたきっかけでサボってしまうかもしれないし、人生を変えるような決意で回れ右をすることもあるかもしれない。
    ひとはいつでも「行きたくない」気持ちを抱えている。
    僕たちのそんな所在なさをそっと掬い上げる、刹那のきらめきを切り取った物語。

    *****

    6人の著者による、「行きたくない」をテーマにした短篇集。「とりあえず気楽に暇つぶし程度に読めそうだな」と手にとったのだけれど、そんな安易な気持ちはいい意味で裏切られた。

    ●加藤シゲアキ「ポケット」
     アイドル・グループ「NEWS」のメ

    0
    2026年02月19日
  • 月蝕島の信者たち

    Posted by ブクログ

    新興宗教のプロモーションのために絶海の孤島に集まった運営と参加者。そこで繰り広げられる連続殺人。これは相当面白い。それぞれが持つ信念や信仰、思惑が絡み合い、不可解な状況はさらに折り重なっていく。次第に狭まっていく犯人の選択肢。正直、過去何作かを読んだ著者からして、ここまで正統派なミステリーを予想していなかった。もっと天の邪鬼な、ひねくれた物語を予想していた。その一点をして、少し拍子抜けしてしまった感はある。しかし普通にミステリーとして十分に面白かった。最初の登場人物紹介の連鎖はとても映像的で上手かった。
    しかし連続殺人ミステリーっていうのは、納得できる動機の創造が最高に難しいんだろうなあ。とい

    0
    2026年01月23日