渡辺優のレビュー一覧

  • 行きたくない

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    読んでみたかった加藤シゲアキ先生初読み
    『ポケット』は不可思議な女子に振り回される男子
    勝手に恋愛してくれよ と叫びたくなるわ
    お気に入りの阿川せんり先生
    『あなたの好きな/わたしの嫌いなセカイ』
    は まさに面倒くさい女子がぐいぐいくる嫌さが
    伝わってきて 誰が読んでも
    「行きたくない~」と思えるものでした

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    2020年09月28日
  • アイドル 地下にうごめく星

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    だいすき。ものすごくすき。

    元々この手の題材は、ファンではなくアイドル当人の心持ち、打ち込み方、熱狂の仕方にとても共感をするからすきだ。
    華やかな世界を覗き見ることが楽しいのはもちろんのこと、他の青春的題材よりも感覚としてかなり頭抜けて自分を重ねられるので、贔屓してしまう。
    卓越した技術云々よりも自分の身を使った全身全霊の体当たり感が、ある意味では近しく感じられる隙で、でも気持ちは物凄く熱くて、その燃え盛り様が良い。
    すきなことって、そういうものだ。

    とはいえ本書では四十代半ばにして電撃的に地下アイドルにハマってその日のうちにプロデューサーに乗り出す夏美の視点に一番親近感を抱いてしまって、

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    2020年05月11日
  • 自由なサメと人間たちの夢

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    夢がテーマの短編集ですがどの切り口も今まで読んだどの本にも属さない斬新さを感じました。当初は巻頭の「ラスト・デイ」の毒気に当てられて読み進めてよいかどうか迷いましたが杞憂でした。「彼女の中の絵」のほっこり感、とても心地よかったです。

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    2020年04月05日
  • 自由なサメと人間たちの夢

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    人生のベストエンドに詰んでる人達がグッドエンドかもしれないルートを進んでいく様を見守るようなお話でした。どうしようもないけれど確かに救いがあると感じました。自分の事をゴミ屑だと思っているような人間ほど突き刺さる話であるような気がします。全てのお話に共感ポイントがあって1冊まるごと好きにならざるを得ませんでした。

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    2020年03月04日
  • 行きたくない

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    ネタバレ

     どうしても行きたくないときだって、ある。を綴った6人の作家さんの物語。

     内容紹介:誰に何を言われようと行きたくない場所もあれば、なんとなく気持ちがのらない朝だってある。 ふとしたきっかけでサボってしまうかもしれないし、人生を変えるような決意で回れ右をすることもあるかもしれない。 ひとはいつでも「行きたくない」気持ちを抱えている。 僕たちのそんな所在なさをそっと掬い上げる、刹那のきらめきを切り取った物語。

     こちらの著書を購入したきっかけは、作家の一人の住野よるさんの作品が載っててそれで読んでみたいと思って購入したんですが、読んで見るとどの話も良かったです。特に心に残ったのが

     阿川

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    2019年09月23日
  • ラメルノエリキサ

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    「姉は私をこう名付けた―復讐の申し子と」。

    復讐が生き甲斐でハンムラビ法典を愛好するマザコン女子高生が、警察に先んじて自分を切り付けた通り魔に復讐せんとする痛快爽快青春小説。あるいは復讐娯楽エンターテイメント。

    主人公や周囲のキャラがかっとんでて楽しい。

    「私は自分が好きだから、大好きな自分のためにいつでもすっきりしていたい。復讐とは誰かのためじゃない。大切な自分のすっきりのためのもの」

    「痴漢やひったくりを恐れて音楽を聴くのを我慢するということは、痴漢やひったくりに音楽を聴く楽しい時間を奪われるということだ。それは痴漢やひったくりに遭わずして痴漢やひったくりに害されているのと同じ事」

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    2018年02月27日
  • ラメルノエリキサ

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    復讐をモットーにしてる女子高生のりな。夜の帰り道で刺されて、復讐のために犯人捜しを始める。
    復讐をしないと気が収まらない病気のような性格を除けば、思い遣りもあって明るい女の子。主人公りなの周りを含めて、軽やかに狂ってて面白かった。

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    2018年02月27日
  • 女王様の電話番

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    初めてのアセクシャルに触れた作品。知らなかったので、勉強になりました。全体的に社会の風刺を感じさせる。SMの女王様的な内容はほぼないのでそこを感じたい人向けではないけど、美織女王様を追っていくのが楽しかった。風俗関係の仕事のノリってこうだよね。そうじゃなかったら生きていけないもの。でもそれをとっても軽く書いてるところが好き!事件なのか?!と追ってついつい先を読んでしまった笑
    わたしも美織様に気づいたら惚れていたのかしら?

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    2026年08月09日
  • 私雨邸の殺人に関する各人の視点

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    読み始めは視点がコロコロ変わり読みづらいなと思ったが、読み進めるうちに気にならなくなった。面白かった。
    それにしても二ノ宮にはムカつかされたw

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    2026年08月06日
  • 女王様の電話番

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    アセクシャルの人々が性的サービスの電話番だったら。ないことを証明することはとてもとても難しいし、不可能に近い。証明が難しいそれを、必要とされる社会になっていると思う。


    p.17 長く生きているぶん世の中に対してなあなあになっているタイプのご老人を知っているつもりだったのに。これが性風俗店の予約電話だという意識が影響しているのだろうか?性風俗を利用するお客さんというものに偏見をもっているせいだろうか?もし私が女王様の電話番ではなく、健全なマッサージ師の電話番だったなら、こんなイライラは感じていなかっただろうか?

    p.189 私、アセクシャルなのかもしれない」
    大学時代にはじめてその言葉

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    2026年08月07日
  • 女王様の電話番

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    評価が難しい本。3と4の間ぐらい。
    まず、一気に読み進めてしまった程、読みやすい本だったけれど登場人物のほぼ誰にも共感できなかった。

    それはきっと私の「当たり前」と登場人物(主人公だけに限らず)の「当たり前」が著しくズレていたから。
    私が「人として美しくないよね」と思うことをしちゃうのが私には受け入れられなかった。
    そういう「当たり前」のズレを浮き彫りにする作品だなと感じた。

    ただ、「好き」だと思っていた美織さんの失踪を通して、自分の性自認や自分の「当たり前」と他者の「当たり前」を考えていく過程、他者に理解して貰えない、自分が異質であると感じるが故の「大丈夫」という言葉は軽いように見えて重

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    2026年07月29日
  • 女王様の電話番

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    「ない」ことを証明するのは、悪魔の証明だ。
    もしかしたらまだ見ぬピンクのひつじに出会えるかもしらないのに。
    「ない」というのは世界中全てを探して、ようやく「ない」と言える。

    おばちゃん探しは途中から飽きてきたけど、ノンセクシャルについてはいい本

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    2026年07月26日
  • 女王様の電話番

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    直木賞候補作と言うことで読んでみました。

    タイトルから「英国の女王様」とかを想像していたら、そうじゃなくて・・・あっ そっちの女王様ね?!

    知らない世界のお話しだけれども、主人公は普通の人に感じすらすら読み始めたら、「アクセシャル」と言う言葉が。
    セクシュアリテァな言葉で、曖昧で誤解されやすく人に説明しにくい。

    アクセシャルな自身に戸惑いながら生活していく主人公。
    あまり今まで読んでこなかった感じの本でしたが、読みやすく楽しかったです。

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    2026年07月23日
  • 女王様の電話番

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    ネタバレ

    この世界はスーパーセックスワールドだ。
    …そんなキャッチーでインパクトある最初の一文に釘付け、首ったけ。

    性愛を抱かないアセクシャル、主人公の志川は、自分がそうなのかもしれないと思っている。
    でも性的な欲求が「無い」と証明するのは、自分自身に対してだって難しい。
    異性愛や同性愛、様々な性愛が取り上げられるこの世界で、
    取り残されたような寂しさがなんとも妙なリアルさで描かれているなあと思った。


    何度も出てくる「大丈夫」のワードが印象に残っている。
    「一方的に呼び出してきた待ち合わせの相手が席で二人してカレー食べていたら」、
    呼び出された人はどう思うのか。
    日常の些細な言動の中にも、人それぞ

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    2026年07月20日
  • 女王様の電話番

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    疑問に感じているのに、人には聞けなかったこと、誰にも教わらなかったことを、作者がズバリ書いてくた!
    私は女友達とも、面と向かって話したことがない。でも友人らも本当は疑問に感じたり悩んだりしてるんじゃないか、と思った。
    好きという気持ちだけじゃダメなのか…?
    多様性、マイノリティーの奥まで切り込んだ内容だった。

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    2026年07月18日
  • 女王様の電話番

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    ネタバレ

    性的サービスを提供する方の女王様をデリバリーするお店の受付で電話番をする志川という女性が主人公。作品中に出てくるキーワードとして「大丈夫」や「スーパーセックスワールド」の2つが頭に残った。志川はアセクシュアルで他人に性欲を感じない。でも、「好き」という感情は男女関係なく持てる。そのため、男女/女女の関係で誤解も招く。言葉としては「大丈夫」や「セックス」と同じものを使っても、その意味するものは人それぞれ異なる。軽く読めるのだが、いろいろ考えだすと深みにはまりそうだ。

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    2026年07月03日
  • 女王様の電話番

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    ネタバレ

    この世はスーパーセックスワールドである、という衝撃的な文章で始まる。
    そのとおりである。
    好きという感情、おつきあいという過程、その先には性行為があり、結婚したら、レスであれば離婚理由にもなり得る。

    自分はメジャーだと思っているので、そのような世界が普通だと生きてきたけど、そうではない世界もあり、そうではない世界で生きてきた人たちにとっては、スーパーセックスワールド自体がその人たちの存在を否定してしまう。
    主人公はアセクシャルに分類されると自分では思っているけども、誰とも性行為ができないという悪魔の証明を世の中に求められている。証明できなければ、それは嘘なんでしょうと。
    そんな不毛な世界、嫌

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    2026年07月03日
  • 私雨邸の殺人に関する各人の視点

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    ネタバレ

    推理小説にしては珍しい、多人数視点で物語が進行していくクローズドミステリー。
    途中の【X】による、神視点の呟きは面白かった。
    「ここまでに十人全員が、一つずつ嘘をついている。」や、「ここまでの視点で犯人の特定が可能である」という所謂読者への挑戦上など、読んでいて楽しかった。

    犯人やトリック、動機に関しては良くも悪くも、ずば抜けたものではなく現実的かつ単純なものであった。
    逆にそれを推理できなかった自分は、二ノ宮と同じくミステリーファンとしてはまだまだなのだと感じた。

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    2026年06月28日
  • 女王様の電話番

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    飽きさせない内容でとても面白かったです。
    LGBTQIA+という概念は知っていても、こういった物語として擬似体験する事で、より深く知り得たように感じます。とは言っても未だ表層に過ぎないかもですけど。

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    2026年06月27日
  • 女王様の電話番

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    割り切れぬ「モヤモヤ」の奥に宿る、圧倒的な誠実さ
    =====
    渡辺優『女王様の電話番』は、一人称の語りを通じて人間の内面を深く掘り下げていく、非常に誠実な小説だった。だからといって読者に心地よい共感をさせてくれるような、分かりやすい作品ではない。
    むしろ読み進めるほどに主人公の行動には納得がいかない場面が多く、戸惑いを覚えることも少なくない。
    風俗店の客と簡単に会ってしまったり、亡くなった客の家に忍び込んだりと、その倫理観や行動原理には多くの疑問符が浮かんでしまう。
    特に、吉野ちゃんとのダイニングでの会話は、率直にいって品を欠いている印象が否めず、読んでいてとても困惑した。
    そうした違和感を抱

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    2026年06月24日