渡辺優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ずいぶん前に読みました。
サメの話が好きでした。スタンド・バイ・ミーのエンドロールと同じくらい泣きました。個人的な体験なので、その程度がどれほどかが誰かに伝わるかは、わからないですけど。
記憶もおぼろげです。自分にもサメがいれば良いなと思ったはずです。色々順応していくことに疲れたときに、何がダメで何が良いかもわからなくなったような人間をぺちんと叩いて顔を向かせて、話を聞いてやる姿勢を見せてくれるような感じがしました。
学校帰りに時間を潰している時、古本屋で背表紙に惹かれて手に取りました。この題名が気にかかるような人の多くはそもそもきっとこの本に特別な思い入れを持てるような性質をしているんだろう -
Posted by ブクログ
だいすき。ものすごくすき。
元々この手の題材は、ファンではなくアイドル当人の心持ち、打ち込み方、熱狂の仕方にとても共感をするからすきだ。
華やかな世界を覗き見ることが楽しいのはもちろんのこと、他の青春的題材よりも感覚としてかなり頭抜けて自分を重ねられるので、贔屓してしまう。
卓越した技術云々よりも自分の身を使った全身全霊の体当たり感が、ある意味では近しく感じられる隙で、でも気持ちは物凄く熱くて、その燃え盛り様が良い。
すきなことって、そういうものだ。
とはいえ本書では四十代半ばにして電撃的に地下アイドルにハマってその日のうちにプロデューサーに乗り出す夏美の視点に一番親近感を抱いてしまって、 -
Posted by ブクログ
ネタバレどうしても行きたくないときだって、ある。を綴った6人の作家さんの物語。
内容紹介:誰に何を言われようと行きたくない場所もあれば、なんとなく気持ちがのらない朝だってある。 ふとしたきっかけでサボってしまうかもしれないし、人生を変えるような決意で回れ右をすることもあるかもしれない。 ひとはいつでも「行きたくない」気持ちを抱えている。 僕たちのそんな所在なさをそっと掬い上げる、刹那のきらめきを切り取った物語。
こちらの著書を購入したきっかけは、作家の一人の住野よるさんの作品が載っててそれで読んでみたいと思って購入したんですが、読んで見るとどの話も良かったです。特に心に残ったのが
阿川 -
Posted by ブクログ
「姉は私をこう名付けた―復讐の申し子と」。
復讐が生き甲斐でハンムラビ法典を愛好するマザコン女子高生が、警察に先んじて自分を切り付けた通り魔に復讐せんとする痛快爽快青春小説。あるいは復讐娯楽エンターテイメント。
主人公や周囲のキャラがかっとんでて楽しい。
「私は自分が好きだから、大好きな自分のためにいつでもすっきりしていたい。復讐とは誰かのためじゃない。大切な自分のすっきりのためのもの」
「痴漢やひったくりを恐れて音楽を聴くのを我慢するということは、痴漢やひったくりに音楽を聴く楽しい時間を奪われるということだ。それは痴漢やひったくりに遭わずして痴漢やひったくりに害されているのと同じ事」 -
Posted by ブクログ
《この世界はスーパーセックスワールドだ》という書き出しがまず痛快でした。人を好きでいることに物語やセックスが求められる世界のルールに違和感をおぼえている主人公の“私”は自分をアセクシュアルかもしれないと思い生きている訳ですが、この小説が切実なのは、アセクシュアルが被る周囲の無理解という外側と、性愛を向けたい相手は“いない”と答え切れない悪魔の証明のせいで、自らを無性愛者と完璧にラベリングすることが出来ず宙ぶらりんの状態でいなければならない内側の二重の孤独感や息苦しさがあるからだと思います。《大好きな人間に大好きな気持ちをアピールしておきながら、セックスをしないことは罪なのか?》。生物として行わ
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Posted by ブクログ
表紙とあらすじで気になり購入。
突然喋るカラスが現れて、そのカラスの目的とは?ってお話なんですけど、部外者って言葉たくさん出てくるんですけど、本当に、人間ってそうだよなって。
誰かの事を信じるってことは、その誰かが自由に考えたり感じたり行動する能力があるってことを否定してる。他人を信用しないっていうのは、他人の人格を認めることだ。
俺は自分の意志を持った自由な人間だから、嫌いになったら縁を切る。
そういう考えもあるのか!と思いました。
2つ目の文章はわたしも通ずる所があり、とても共感しました。
誰かに寄りかかって責任やら全てを崇拝、目標とすることはいい時もあるけど、される側は重責と