渡辺優のレビュー一覧
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だいすき。ものすごくすき。
元々この手の題材は、ファンではなくアイドル当人の心持ち、打ち込み方、熱狂の仕方にとても共感をするからすきだ。
華やかな世界を覗き見ることが楽しいのはもちろんのこと、他の青春的題材よりも感覚としてかなり頭抜けて自分を重ねられるので、贔屓してしまう。
卓越した技術云々よりも自分の身を使った全身全霊の体当たり感が、ある意味では近しく感じられる隙で、でも気持ちは物凄く熱くて、その燃え盛り様が良い。
すきなことって、そういうものだ。
とはいえ本書では四十代半ばにして電撃的に地下アイドルにハマってその日のうちにプロデューサーに乗り出す夏美の視点に一番親近感を抱いてしまって、 -
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ネタバレどうしても行きたくないときだって、ある。を綴った6人の作家さんの物語。
内容紹介:誰に何を言われようと行きたくない場所もあれば、なんとなく気持ちがのらない朝だってある。 ふとしたきっかけでサボってしまうかもしれないし、人生を変えるような決意で回れ右をすることもあるかもしれない。 ひとはいつでも「行きたくない」気持ちを抱えている。 僕たちのそんな所在なさをそっと掬い上げる、刹那のきらめきを切り取った物語。
こちらの著書を購入したきっかけは、作家の一人の住野よるさんの作品が載っててそれで読んでみたいと思って購入したんですが、読んで見るとどの話も良かったです。特に心に残ったのが
阿川 -
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「姉は私をこう名付けた―復讐の申し子と」。
復讐が生き甲斐でハンムラビ法典を愛好するマザコン女子高生が、警察に先んじて自分を切り付けた通り魔に復讐せんとする痛快爽快青春小説。あるいは復讐娯楽エンターテイメント。
主人公や周囲のキャラがかっとんでて楽しい。
「私は自分が好きだから、大好きな自分のためにいつでもすっきりしていたい。復讐とは誰かのためじゃない。大切な自分のすっきりのためのもの」
「痴漢やひったくりを恐れて音楽を聴くのを我慢するということは、痴漢やひったくりに音楽を聴く楽しい時間を奪われるということだ。それは痴漢やひったくりに遭わずして痴漢やひったくりに害されているのと同じ事」 -
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ネタバレこの世はスーパーセックスワールド!!!
最初読んだ時
なんだっけ?なんでこの本選んだんだっけ?
セックスワールド?なんの話?って思ったけど
読めば読むほどこの世はスーパーセックスワールド!!!
そもそも生き物が誕生するために性行為は必須。
食欲、睡眠欲、性欲!!!
ってなんで人間の三大欲求に性欲が入るんか、私には疑問です。
だからなのか?生き抜くための本能なのか?絶滅しないためなのか
人間には性行為が必要とされる。
異性愛でも、同性愛でも恋人や夫婦やパートナー
恋だの愛だのが関係している者同士では
おそらく必然とされる。
だけど、この作品は
その違和感について、ずーっと問いている。
性 -
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ネタバレ直木賞候補になっていたので気になって読んでみた。
初めて読んだ作家さんだったが、面白かった。
タイトル通り派遣型マッサージ店で「女王様の電話番」として働く主人公が、自らの性自認(アセクシャル)と向き合いながら話が進んでいく。
女王様が失踪し、彼女の手がかりを求めて色々なお客さんなどにも接触していくのだが、やり取りがテンポよく展開していくので楽しく読めた。
アセクシャルというのも知識としては知っていたが、当事者目線での葛藤にはなるほどと感じられることも多かった。
主人公のまっすぐさと素直さは時に不自然なぐらいたが、ひたすら彼女の視点で語られるので、いつの間にか応援するような気持ちで読んだ。
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新興宗教のプロモーションのために絶海の孤島に集まった運営と参加者。そこで繰り広げられる連続殺人。これは相当面白い。それぞれが持つ信念や信仰、思惑が絡み合い、不可解な状況はさらに折り重なっていく。次第に狭まっていく犯人の選択肢。正直、過去何作かを読んだ著者からして、ここまで正統派なミステリーを予想していなかった。もっと天の邪鬼な、ひねくれた物語を予想していた。その一点をして、少し拍子抜けしてしまった感はある。しかし普通にミステリーとして十分に面白かった。最初の登場人物紹介の連鎖はとても映像的で上手かった。
しかし連続殺人ミステリーっていうのは、納得できる動機の創造が最高に難しいんだろうなあ。とい -
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この小説の冒頭部分です。
『でも、なんかもう一生懸命頑張ってきた大切な職を失ってやる気もぜんぜん湧いてこないし、なんだかなあという気持ちで求人サイトをだらだら見る。
そして私は女王様の電話番になった。』
人というのは、自己実現ができないと、その先の自分の在るべき姿が分からなくなってしまって、身動きが取れなくなる存在のような気がします。
例えば、この小説の主人公(志川さん)のようなアセクシャルの人が、それを一つの性的指向であるとキチンと認められないまま周囲から誤解を受け孤立してしまったら。。。
彼女はどこで自己同一性を保てばよいのでしょうか?
彼女は、女王様の電話番になりました -
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ネタバレ直木賞候補作とのことで手に取る。自分がアセクシャル(他社に対して性的欲求を抱かないという性的志向)ではないかと悩む主人公が、デリバリー型SM風俗の電話番となることを通じて自己と向きあう物語。
ホットなトピックではあるが、ここまで誤解を恐れずに直接的な表現を試みた作品はなかなかないんじゃないかと思う。「この世界はスーパーセックスワールドだ。」という書き出しに始まり、少々面食らってしまうような単語もしばしば飛び出すが、それをものともせずにぐんぐんと物語を進めていく若さのある作品だと感じた。
そして不思議なことに、幾度も読者に投げかけられる問が無垢でストレートなものであるほど、いわゆる「当事者」だけ -
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直木賞候補作
星4.5
主人公は大手不動産会社の社員だったものの、好きな人から性的な振る舞いをされただけで、それが受け入れられず、会社を退職してしまった志川。
自分は、性を受け入れられない、「アセクシャル」ではないかと思い始める。
生活のため始めたのは、デリバリーヘルスで、女王様を派遣する電話番の仕事。
そこで、憧れの50歳の女王様(なぜか私の頭の中では鈴木保奈美)と知り合うのだが、女王様が失踪してしまい、禁じ手の捜索をするという物語。
アセクシャルという言葉について、主人公も周りの人たちも、Wikipediaなどで調べたりするのだが、確かな定義は分からない。そもそも、LGBTQにしたっ -
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第174回、直木賞の候補作。
泣けるようなお話かと思いきや、世の中の恋愛正当化にアンチした小説でした。
SMクラブのコールセンター で働くことになった28歳の女性が主人公。彼女は異性との恋愛はできるけど、触れ合うことが出来ない、性的欲求がないセクシャリティです。
世の中は様々な「何々セクシャル」で溢れていて、正しいのは何か、本当は自分はどれに該当するのか。愛情は大事にしたいのに、相手に愛を与えたいのにそれが出来ないもどかしさ。周囲の理解を得られない悲しさ。
そんな中で、性をビジネスの一環として働く周囲には、少し感情がズレている女王様や、お客様の存在があります。個性的な登場人物たちと、SMク