渡辺優のレビュー一覧

  • 行きたくない

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    「行きたくない」

    この言葉だけで、色々なストーリーがあるのだなと感じた一冊でした。面白かったです。


    個人的には、「ピンポンツリースポンジ」と「シャイセ」か良かったです。
    お二人の他の小説も読んでみたくなりました。

    きっと色々な人が、色々な「行きたくない」を抱えて生きているんだろうなあ。
    一話読むごとに、「自分だけじゃない、今日も頑張ろう」と前向きにさせてくれました。

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    2019年11月03日
  • 行きたくない

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    「行きたくない」がテーマのアンソロジー。

    いやあ。
    行きたくない、分かる分かる。
    住野よると奥田亜希子が目に入って購入したけど、星四つか五つか迷うくらい、どれも印象に残るお話だった。

    以下、ネタバレ含む注意。



    「ポケット/加藤シゲアキ」
    友達が不登校になって、周りからは浮いた存在になってしまう。
    そんな彼に、優しく声をかける俺、という優越感が形になる後半が面白い。
    実は自分には出来ないこと、知らない世界を開いていた友達に、自分自身の狭量さを感じさせられる主人公。その描写に、青春を感じる。

    「ピンポンツリースポンジ/渡辺優」
    ロボットが「したくない」と言うのはオカシイ、という着眼点が

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    2019年09月07日
  • 自由なサメと人間たちの夢

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    文通友達さんとの読書会の課題本としていただいた本です。初めましての作家さん。
    面白かったです。始めに収録されている「ラスト・デイ」の最初の一文から惹き付けられました。
    消えたかったり、現実から逃避していたり、という、なんだか近しい病んだ人々…と思ってしまいましたが、「サメの話」「水槽を出たサメ」がとても好きでした。
    「水槽を出たサメ」は、これがこの本の締めくくりのお話で良かった、と思いました。エーテルのサメが空中を泳ぐ様が綺麗で。そして涼香が前を向くのも。涼香も少女もサメを「サメ!」と呼んでいるのも好きです。
    この作家さんの他の本も読みたくなりました。大森靖子さんの帯も良いです。

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    2019年03月23日
  • ラメルノエリキサ

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    ネタバレ

    16歳の女子高生・小峰りなのモットーは、どんな些細な出来事でも自分にとって不愉快であれば、絶対やり返すということ。
    付いたあだ名は『復讐の申し子』
    そう、彼女は復讐に取り憑かれているのだ。
    ある日、りなを襲う通り魔事件が発生。
    何者かが、夜道を歩く彼女を背後から切り付けたのだ。
    りなは犯人を追いかけるも
    激しい痛みと怒りで意識が混濁し、逃げられてしまう。
    犯人が残した唯一の手掛かりは
    『ラメルノエリキサ』という謎の言葉。
    怒りに燃えるりなは、退院後、自らの手で犯人を捕まえ復讐するため、独自の捜査を始める。
    そして、彼女がたどり着いた事件の真相とは…。
    第28回小説すばる新人賞受賞の、痛快青春ミ

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    2019年03月04日
  • ラメルノエリキサ

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    おもしろい。
    楽しい。
    充分にたのしめる、愛の話だ。これは。

    必然性がたかいことは物語の質が高いことだろうか。
    ただ余白はない感じ。
    木下半太が好きな人はきっと好き。それよりもよく練られているような感じはする。
    映画とかにしやすそうだな。読後のまとまりがすごい。

    「復讐」は誰にだって甘美で、後ろめたい。

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    2018年09月01日
  • ラメルノエリキサ

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    これは面白かった。主人公とお姉さんの性格のぶっ飛び方が小気味いい。これはなんだかお姉さんの方が将来的にはやばい感じがします。
    復習がテーマの話だけど、ドロドロした感じはないし、意外にさらっとしてる。文章のテンポもいいのでさらりと読めますね。

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    2018年03月13日
  • 女王様の電話番

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    書き出しが衝撃的でびっくりしたけど、読むにつれてその最初の一文の説得力がぐんぐん増していくのが面白かった。

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    2026年06月10日
  • 女王様の電話番

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    SMの女王様をデリバリーするお店の電話番となった志川が、美織女王様の行方を捜しながら、性的なことができない葛藤を見つめていくストーリー。

    セクシャリティを扱っているように見えて、「自分の理解の範囲外の人がいること」を扱っている1冊。

    アセクシャルを告白した志川に、吉野が「そんなひといるわけないじゃん」と発したシーンは、『性欲』のワンシーンを思い出した。

    あなたに理解できないからと言って「ない」わけではない。
    あなたの世界で「見えていない」だけだ。
    そう伝えたくなる。

    そんな理解できないものを「ないもの」として扱い、尊厳を傷つける人に対して、相手を傷つけないように接しようとする志川にはグ

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    2026年06月01日
  • 私雨邸の殺人に関する各人の視点

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    主語が頻繁に変わるので、個人的には少し読みにくかったです。題名通り各人の視点で話が進んでいきました。
    結末は割とあっさり。ただ、二ノ宮というキャラが苦手すぎてずっとイライラもやもやしてました。

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    2026年05月27日
  • 私雨邸の殺人に関する各人の視点

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    思ってたよりも、そこまで驚きが薄かった印象でした。 もっと仕掛けがたくさん含まれているのかと感じたのだが、まさにタイトルの通りに登場人物たちそれぞれの心理描写がより濃く反映されていた。
    こんな事を言ったらミステリファンの方に怒られるかも知れないが、館ミステリは仕掛けとか伏線回収が大事だと私は感じていて、読者に悟られずに、犯人を探すところにミステリの醍醐味があると感じています。
    渡辺さんの作品のイメージとしては、ミステリの
    印象があまり無かったので、少し私は、合わなかったなという印象です。

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    2026年05月24日
  • 私雨邸の殺人に関する各人の視点

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    謎のリアリティがある作品。

    当事者なのにどこか他人事、SNSの心配、心の中で愚痴を連発、穴だらけの推理で犯人だと指名する。
    自分が何人も出演してるのかと思えるくらい普通の人たちの集まりで中盤はぐだり気味な印象。

    それでもミステリーらしさは充分にあり、予想外の真相、解決パートの爽快感、オチは割りと好みで、それなりに楽しめました!

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    2026年05月21日
  • 女王様の電話番

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    無いことの証明は難しいですよね。それにいつか無くなることもあるみたいですし。その時は証明を求められない気がするし。

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    2026年05月17日
  • 女王様の電話番

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    昨年(2025年)下期の直木賞候補作。意外に推理小説やったんで驚いた。私に取っては出てくる人が変な人たちばかりで付いていけなかった、途中まではそうでもなかったやけど・・・

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    2026年05月03日
  • 女王様の電話番

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    性的行為が大好きな人と淡白な人、年上が好きな人と年下が好きな人、異性が好きな人と同性が好きな人。対立的に言えばそうですが、実際にはその中間やミックスもあるはずで、究極的には個人ごとに嗜好はそれぞれなのだと思います。そういった究極多様性を語った物語かと思いました。ストーリーの展開や登場人物の行動に、やや突飛な印象を受けたところもありましたが、盛りだくさんの内容で面白く感じました。星3つといたしました。

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    2026年05月03日
  • きみがいた世界は完璧でした、が

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    一言で表すと、デブなオタクの恋愛一人相撲ですかね。全然共感できない主人公でしたが、話のテンポ感がいいので読めてしまいました。現実にいる挙動が不審な人って、中身こんな感じなのかなあ。。

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    2026年04月24日
  • 女王様の電話番

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    ネタバレ

    美織さんがいなくなったくだりはドキドキしたけど、結局アセクシャルを知って欲しいって内容だったのかな?

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    2026年04月21日
  • 女王様の電話番

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    オーディブルで。この世界はスーパーセックスワールドだ。この定義だけで、この小説は勝ちだ。本当に、男女が集うところであれば、セックスが絡まない場所はない。ないふりしてても、ビームが出ているのだ。この人とつがいになりたいという。でもその欲求は人間も動物であるために、しごくまっとうなもの。それが、ない、と自覚した女性が、この小説の主人公。「そういうキャラづけ、いいって」と、信頼をおいていた同僚に唾棄され、前職を去ることになり、そしてついたのが、デリヘルの電話受付。キャストの一人(五十歳のおばさん)と、友達になりたく、なれそうな感じだったところで、そのキャストが失踪する。

    アセクシャル。ほんとにそう

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    2026年04月20日
  • 女王様の電話番

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    ネタバレ

    読み終えて、なんとも形容しがたい妙な気分になった。
    正直なところ、「変な小説だったな」という感想。

    性的マッサージサロンという、他人の欲求が渦巻く場所で電話番をする志川さん。
    彼女が前の会社を辞めることになったのは、ただ「身体の接触が無理」だと伝えたから。好きだけど、それはできない。そう正直に言っただけで、職場の同僚からは悪女扱いをされて居場所を失う。世の中の「普通」から少しはみ出しただけで、勝手な理屈で追い詰められてしまう息苦しさが、どこまでもリアルだ。

    何故か惹かれてしまう美織さんの行方を追ってみても、見えてくるのは勝手に抱いていたイメージとは違う、生々しくて格好悪い彼女の横顔ばかり。

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    2026年04月20日
  • 女王様の電話番

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    直木賞候補ということで手にした初めての作家。独特な空気感、設定。この世界は「スーパーセックスワールド」登場人物の性格含めわかったようなわからないような…。ただ読後感は爽やか。人生あれこれ考えても仕方ない。

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    2026年04月18日
  • クラゲ・アイランドの夜明け

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    どうにもとらえどころのない、とても不思議な小説だった。初めは、クラゲに夢中なミサキがクラゲと心を同調させていく物語かと思っていた。なのにミサキはいきなり死んでしまい、友人のナツオの1人語りが始まる。ナツオは自分の考えを持たないどうにもはっきりしないキャラクターで、気弱な善良さだけでできている人間だ。ミサキの死をめぐっていろいろと話は展開していくが、語り部のナツオがこんな調子なので、どうにも盛り上がらない。最後に真相は明かされるものの、その真相を受けてのナツオの感情にもいまひとつ共感しきれないところもあった。僕たちを繋いでいるものとはいったい何だろう?技術の発展とはいったい何だろう?

    岩手県沖

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    2026年03月28日