渡辺優のレビュー一覧

  • アイドル 地下にうごめく星

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    タイトル通り、いわゆる地下アイドルをテーマにした小説。アイドルにのめり込む人、アイドルを辞められない人、アイドルを志す人。身近になったとは言え、アイドルという存在は何か人を巻き込んでいく力があるのかな。
    こういった視点でアイドルをとらえている小説は珍しいかも。アイドルに興味のある人はぜひ。

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    2020年04月04日
  • 行きたくない

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    同じ「いきたくない」でも、様々な形がある。
    何となくいきたくない人もいれば、確固たる意志を持っていきたくない人もいる。ある人ににとっては「いきたくない」のではなく、「ここでいきたい」なのかもしれない。

    一人一人の作家さんがそれぞれの解釈で世界を描いていて、私はとても豊かな気持ちになった。

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    2020年01月19日
  • 行きたくない

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    後輩におすすめしてもらった。
    チープかな、と思っていたけど、読んでみると、日常で思う・感じる微妙なものを、物語の中で消化できて、なかなかよかった。
    お礼を言おう

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    2019年12月08日
  • 行きたくない

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    「行きたくない」

    この言葉だけで、色々なストーリーがあるのだなと感じた一冊でした。面白かったです。


    個人的には、「ピンポンツリースポンジ」と「シャイセ」か良かったです。
    お二人の他の小説も読んでみたくなりました。

    きっと色々な人が、色々な「行きたくない」を抱えて生きているんだろうなあ。
    一話読むごとに、「自分だけじゃない、今日も頑張ろう」と前向きにさせてくれました。

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    2019年11月03日
  • 行きたくない

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    「行きたくない」がテーマのアンソロジー。

    いやあ。
    行きたくない、分かる分かる。
    住野よると奥田亜希子が目に入って購入したけど、星四つか五つか迷うくらい、どれも印象に残るお話だった。

    以下、ネタバレ含む注意。



    「ポケット/加藤シゲアキ」
    友達が不登校になって、周りからは浮いた存在になってしまう。
    そんな彼に、優しく声をかける俺、という優越感が形になる後半が面白い。
    実は自分には出来ないこと、知らない世界を開いていた友達に、自分自身の狭量さを感じさせられる主人公。その描写に、青春を感じる。

    「ピンポンツリースポンジ/渡辺優」
    ロボットが「したくない」と言うのはオカシイ、という着眼点が

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    2019年09月07日
  • 自由なサメと人間たちの夢

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    文通友達さんとの読書会の課題本としていただいた本です。初めましての作家さん。
    面白かったです。始めに収録されている「ラスト・デイ」の最初の一文から惹き付けられました。
    消えたかったり、現実から逃避していたり、という、なんだか近しい病んだ人々…と思ってしまいましたが、「サメの話」「水槽を出たサメ」がとても好きでした。
    「水槽を出たサメ」は、これがこの本の締めくくりのお話で良かった、と思いました。エーテルのサメが空中を泳ぐ様が綺麗で。そして涼香が前を向くのも。涼香も少女もサメを「サメ!」と呼んでいるのも好きです。
    この作家さんの他の本も読みたくなりました。大森靖子さんの帯も良いです。

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    2019年03月23日
  • ラメルノエリキサ

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    ネタバレ

    16歳の女子高生・小峰りなのモットーは、どんな些細な出来事でも自分にとって不愉快であれば、絶対やり返すということ。
    付いたあだ名は『復讐の申し子』
    そう、彼女は復讐に取り憑かれているのだ。
    ある日、りなを襲う通り魔事件が発生。
    何者かが、夜道を歩く彼女を背後から切り付けたのだ。
    りなは犯人を追いかけるも
    激しい痛みと怒りで意識が混濁し、逃げられてしまう。
    犯人が残した唯一の手掛かりは
    『ラメルノエリキサ』という謎の言葉。
    怒りに燃えるりなは、退院後、自らの手で犯人を捕まえ復讐するため、独自の捜査を始める。
    そして、彼女がたどり着いた事件の真相とは…。
    第28回小説すばる新人賞受賞の、痛快青春ミ

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    2019年03月04日
  • ラメルノエリキサ

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    おもしろい。
    楽しい。
    充分にたのしめる、愛の話だ。これは。

    必然性がたかいことは物語の質が高いことだろうか。
    ただ余白はない感じ。
    木下半太が好きな人はきっと好き。それよりもよく練られているような感じはする。
    映画とかにしやすそうだな。読後のまとまりがすごい。

    「復讐」は誰にだって甘美で、後ろめたい。

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    2018年09月01日
  • ラメルノエリキサ

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    これは面白かった。主人公とお姉さんの性格のぶっ飛び方が小気味いい。これはなんだかお姉さんの方が将来的にはやばい感じがします。
    復習がテーマの話だけど、ドロドロした感じはないし、意外にさらっとしてる。文章のテンポもいいのでさらりと読めますね。

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    2018年03月13日
  • クラゲ・アイランドの夜明け

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    どうにもとらえどころのない、とても不思議な小説だった。初めは、クラゲに夢中なミサキがクラゲと心を同調させていく物語かと思っていた。なのにミサキはいきなり死んでしまい、友人のナツオの1人語りが始まる。ナツオは自分の考えを持たないどうにもはっきりしないキャラクターで、気弱な善良さだけでできている人間だ。ミサキの死をめぐっていろいろと話は展開していくが、語り部のナツオがこんな調子なので、どうにも盛り上がらない。最後に真相は明かされるものの、その真相を受けてのナツオの感情にもいまひとつ共感しきれないところもあった。僕たちを繋いでいるものとはいったい何だろう?技術の発展とはいったい何だろう?

    岩手県沖

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    2026年03月28日
  • 短編アンソロジー 学校の怪談

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    ホラー。短編集。
    直近で異形コレクション『メロディアス』にて、久永実木彦「黒い安息の日々」を読んで、学園ホラーが読みたい気分になり、積読解消。
    小学校から高校まで。
    表紙のデフォルメされたイラストがとても可愛い。
    どの作品もなかなか良い感じ。無難に面白い。
    以前に瀬川ことび名義の作品を気に入っていた、瀬川貴次さんを発見できたのが個人的に嬉しい。
    シリーズものを書いているようだが、1冊で完結するような作品を読みたいです。お願いします。

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    2026年03月26日
  • 女王様の電話番

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    いかにもな設定だなと思いながら読んだけど、主人公を始め登場人物の造形に違和感があって最後まで入り込めなかった

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    2026年03月25日
  • 女王様の電話番

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    ある事を理由に会社をやめた志川はSMの女王様をデリバリーする店の電話番に。好きな女王様の美織と食事の約束をするが、美織は音信不通のまま店に来なくなってしまう。
    第174回 直木賞候補作

    自分の性的指向に困惑し、断定できないまま生きてきた主人公。周りの無理解や悪意なく吐き出される言動に途方もない孤独感を感じているのが描写されている。
    (1人で死ぬのが怖いってのは皆に訪れるもので性的指向関係ないけどね)
    性的な題材ながらも(ちょっと主人公が変わり者だからか)シリアス過ぎず話も読みやすかった。

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    2026年03月22日
  • 女王様の電話番

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    直木賞候補作ということで読んでみる。セクシュアリティについてが主テーマで軽いミステリ要素もあり。読みやすいけど、主人公の考え方や行動に共感はできず。期待したほどではなかったかなあ。

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    2026年03月19日
  • ラメルノエリキサ

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    『女王様の電話番』で、第174回直木賞候補にも選ばれた渡辺優さん。

    本作は第28回小説すばる新人賞を受賞したデビュー作品。

    終始疾走感のある物語だった。

    何と言っても主人公の女子高生・小峰りなが魅力的。

    彼女の信条は「やられたら、やり返す」。
    勧善懲悪が好きな自分には超ビンゴ。

    物語は、りなが夜道でナイフで切り付けられた場面から始まる。
    犯人が残した謎の言葉「ラメルノエリキサ」を手掛りに、真相を追い復讐へと動き出す。

    復讐劇なのに重さはなく、むしろ爽快感があるのがこの作品の面白いところ。

    宮部みゆき氏が絶賛したのも頷ける。

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    2026年03月18日
  • 女王様の電話番

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    他人に対する性欲がなく、大好きな人の求めに応じられない志水。

    セックスができないことに悩む志水に「今まで大キライなセックスをしなくて済んでるんだからラッキーだね」と言った美織さんの言葉が目からウロコだった。視点の違いは大事だ。

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    2026年03月15日
  • 女王様の電話番

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    知らない世界の扉をそっと開けてみた気分。
    よくわからないけど、このお店は思っていたより治安がよさそう。風俗って、もっとドロドロして恐ろしいイメージだったので。
    LGBTQをテーマにした小説は増えているけど、中でもアセクシャルは理解するのが難しいかも。
    ないことを証明することは不可能に近いし、「ある」ことが前提で生きている人には、その状況がなかなか想像しづらい。その難しさがうまく描かれていたと思う。
    美織さんの失踪のゴタゴタは、途中で失速してしまった感じ。そこはちょっと残念。

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    2026年03月12日
  • ラメルノエリキサ

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    復讐に執念を燃やす、復讐の申し子、りな。夜道で襲われ、刃物で切り付けられる。その際、犯人が囁いた言葉、「ラメルノエリキサ」。りなには完璧な母と普通の父と、互いに分かり合える姉がいる。犯人は警察に捕まえてもらうのではなく、復讐をしなければすっきりしない。第二の犯行、第三の犯行、そして、同級生が洩らした言葉から推理し、犯人を捜し当てる。

    すごいキャラだった。ずいぶん歪んでいて、そんな自分を愛している。姉もまたすごいキャラだった。テンポよく、短く、すっと読める。小説というより、痛快なアニメっぽい。新人賞って、やっぱ、斬新なアイデア勝負なんだなあ。

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    2026年03月06日
  • 私雨邸の殺人に関する各人の視点

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    ネタバレ

    各人の視点なので、全員の視点があるのかと思いきや、
    そんなことはなく、笑
    私的には、視点がころころ変わりすぎて少し混乱します
    現在2週目を読んでいるところです。
    恐らく私の頭が悪いだけなので、
    頭が良い人はちゃんと楽しめる作品なのかもしれません。
    田中が犯人を当てるのが驚きました。
    あと、犯人がその人!?となりました。
    けど、そういえば伏線あったなとなりましたね笑
    探偵役がいないのでみんなが推理して、
    みんな外すのがまぁそうだろうな、
    と展開が読めてしまっていた

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    2026年03月01日
  • 女王様の電話番

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    アセクシャルがどう、とか風俗がどう、とかよりも「この世界はスーパーセックスワールドだ」というワードが印象に残りました。本当に、なんでもすぐ恋愛、タイプ、推し、異性などに結びつくしそれが当たり前になっているけれど、それだけではないんだよなあと改めてハッと思わされました。

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    2026年03月01日