渡辺優のレビュー一覧

  • 行きたくない

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    手軽にサクサク読める。

    ピンポンツリー
    終末のアクアリウム
    コンピレーション

    の3作品が割と良き。
    コンピレーションは世にも〜的な感じしたけど。

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    2020年10月13日
  • アイドル 地下にうごめく星

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    OLから脱サラして、アイドルを育てる話。
    朝井リョウの武道館と同じ様に、人を楽しませたいと真っ直ぐに努力する姿が感じられた。

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    2020年09月08日
  • アイドル 地下にうごめく星

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    タイトル通り、いわゆる地下アイドルをテーマにした小説。アイドルにのめり込む人、アイドルを辞められない人、アイドルを志す人。身近になったとは言え、アイドルという存在は何か人を巻き込んでいく力があるのかな。
    こういった視点でアイドルをとらえている小説は珍しいかも。アイドルに興味のある人はぜひ。

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    2020年04月04日
  • 行きたくない

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    同じ「いきたくない」でも、様々な形がある。
    何となくいきたくない人もいれば、確固たる意志を持っていきたくない人もいる。ある人ににとっては「いきたくない」のではなく、「ここでいきたい」なのかもしれない。

    一人一人の作家さんがそれぞれの解釈で世界を描いていて、私はとても豊かな気持ちになった。

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    2020年01月19日
  • 行きたくない

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    後輩におすすめしてもらった。
    チープかな、と思っていたけど、読んでみると、日常で思う・感じる微妙なものを、物語の中で消化できて、なかなかよかった。
    お礼を言おう

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    2019年12月08日
  • 行きたくない

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    「行きたくない」

    この言葉だけで、色々なストーリーがあるのだなと感じた一冊でした。面白かったです。


    個人的には、「ピンポンツリースポンジ」と「シャイセ」か良かったです。
    お二人の他の小説も読んでみたくなりました。

    きっと色々な人が、色々な「行きたくない」を抱えて生きているんだろうなあ。
    一話読むごとに、「自分だけじゃない、今日も頑張ろう」と前向きにさせてくれました。

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    2019年11月03日
  • 自由なサメと人間たちの夢

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    文通友達さんとの読書会の課題本としていただいた本です。初めましての作家さん。
    面白かったです。始めに収録されている「ラスト・デイ」の最初の一文から惹き付けられました。
    消えたかったり、現実から逃避していたり、という、なんだか近しい病んだ人々…と思ってしまいましたが、「サメの話」「水槽を出たサメ」がとても好きでした。
    「水槽を出たサメ」は、これがこの本の締めくくりのお話で良かった、と思いました。エーテルのサメが空中を泳ぐ様が綺麗で。そして涼香が前を向くのも。涼香も少女もサメを「サメ!」と呼んでいるのも好きです。
    この作家さんの他の本も読みたくなりました。大森靖子さんの帯も良いです。

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    2019年03月23日
  • ラメルノエリキサ

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    ネタバレ

    16歳の女子高生・小峰りなのモットーは、どんな些細な出来事でも自分にとって不愉快であれば、絶対やり返すということ。
    付いたあだ名は『復讐の申し子』
    そう、彼女は復讐に取り憑かれているのだ。
    ある日、りなを襲う通り魔事件が発生。
    何者かが、夜道を歩く彼女を背後から切り付けたのだ。
    りなは犯人を追いかけるも
    激しい痛みと怒りで意識が混濁し、逃げられてしまう。
    犯人が残した唯一の手掛かりは
    『ラメルノエリキサ』という謎の言葉。
    怒りに燃えるりなは、退院後、自らの手で犯人を捕まえ復讐するため、独自の捜査を始める。
    そして、彼女がたどり着いた事件の真相とは…。
    第28回小説すばる新人賞受賞の、痛快青春ミステリー。


    いやぁ~、面白かった!
    一人称で語られる自らのルールに従い生きる主人公の物語といえばハードボイルド小説だが
    あとがきにもあるようにこの作品も
    まさに女子高生ハードボイルドと呼ぶべき痛快さで、
    主人公、小峰りなの魅力で溢れている。

    ユーモラスでリズミカルな文章、スピーディーに転がる物語展開、
    誰にでも必ず復讐するという
    過激で、不謹慎極まりないストーリー。
    主人公の小峰りなも攻撃的かつ身勝手で
    普通なら不快になっても仕方ないキャラなのだけれど、
    いやはや、コレが面白いし魅力的なんだから仕方ない(笑)
    (宮部みゆきが絶賛したのも確かに頷ける)

    彼女のモットーに共感できるかどうかはともかく、
    いつか復讐するその日に向かって
    わきめもふらず猪突猛進する彼女の姿にどんどん惹かれていく。


    完璧な母へのコンプレックスから
    完璧な母の作る完璧な家族をぶち壊したいという欲求を密かに抱くりな。

    完璧な母であるための装飾品としてしか娘を捉えられない、
    本気で娘を愛せない母親。

    そして、妹であるりなの復讐癖をなんとか止めさせようと奮闘する完璧な姉。

    この家族三人の関係がどうにも切なく、
    特に大好きな姉に本心を言えずに
    一人傷ついていくりなの葛藤は、
    思春期だからこそのアンビバレンツな感情がひしめき合い、
    はるか昔に思春期を経験した僕自身も激しく共感してしまった。

    そんなこんなで、いろんなことをぐるぐると思い悩む
    実はナイーヴなりななのだけど、
    ひとつ特筆すべきことがある。
    彼女は、どんな時も決して暗くはならないし、
    自己憐憫に陥ったりはしないのだ。

    大好きな姉に嫌われたと感じ、心の動揺が隠せない時も、
    私は私が好きだから自分を大事にするんだと、
    あくまでも、自分を真っ直ぐに肯定していこうとする。
    この心根に僕は激しく惹かれたし、
    スゴい女の子だなと感動すら覚えた。


    自らのルールに従い、一直線に進む
    りなだが、
    作者の渡辺 優は思春期の少女らしい弱さや脆さや寂しさや
    心の揺らぎをすっ飛ばすことなく繊細に描いているので
    ミステリーというより、青春ストーリーとして秀逸だし、

    とんでもないストーリーの中に
    一本筋が通っているりながいて、
    傍若無人な彼女が
    ときおり見せる『弱さ』にこそ、
    読む者はどんどん惹かれていくのだろう。


    懐かしの北欧バンド、Pineforest Crunchの『Barbie』をBGMに描かれるクライマックスは
    実にエモーショナルで、
    青春の残像、恋の残り香が胸を刺し、
    何度も読み返したいほど、切なく僕の胸を撃ち抜いた。

    周りになんと言われようとも
    好きなことを好きと言えたり、
    自分自身を肯定できるということは
    何よりカッコいいってことを
    小峰りなは僕に改めて教えてくれた。

    『悲しみよこんにちは』
    彼女がそう言える日が来ることを、
    いい女になった彼女にまたいつか会える日を、
    僕は心待ちにしている。

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    2019年03月04日
  • ラメルノエリキサ

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    おもしろい。
    楽しい。
    充分にたのしめる、愛の話だ。これは。

    必然性がたかいことは物語の質が高いことだろうか。
    ただ余白はない感じ。
    木下半太が好きな人はきっと好き。それよりもよく練られているような感じはする。
    映画とかにしやすそうだな。読後のまとまりがすごい。

    「復讐」は誰にだって甘美で、後ろめたい。

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    2018年09月01日
  • ラメルノエリキサ

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    これは面白かった。主人公とお姉さんの性格のぶっ飛び方が小気味いい。これはなんだかお姉さんの方が将来的にはやばい感じがします。
    復習がテーマの話だけど、ドロドロした感じはないし、意外にさらっとしてる。文章のテンポもいいのでさらりと読めますね。

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    2018年03月13日
  • 私雨邸の殺人に関する各人の視点

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    ネタバレ

    探偵不在の館ミステリ。今となってはありがちな手垢のついたクローズドサークルを語り部を固定しない多視点で描く試みは面白く、探偵不在であるため終盤の解決編は多重解決もののようになっているのも興味深い。ただ、探偵小説とはキャラクター小説の側面もあり、探偵不在だと魅力的なキャラクターもいなくなってしまうというのは新たな発見ではあった。唯一面白かったのは富豪の老人であり、一見すると慈悲深く気さくな富豪の老人が家族に対して理想的な孫としてのロール(役割)を求めているというのは人の二面性があってよかったように思う。

    謎はシンプルであるものの、それぞれの視点を繋ぎ合わせる楽しみはあったものの、多視点ならではの引っ掛けを期待した身としてはやや肩透かしだった気もする。

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    2026年10月06日
  • 虚弱と歩く

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    私も中学生頃から虚弱体質であるが、当時は治すことが最優先だった。しかし、今は治すよりどう飼い慣らすか、まさに"虚弱との共存"というフェーズにあるのだなと思った。
    最近初めての胃カメラを経験し、結果十二指腸炎だった。あと、原因不明で右足が痛い。まぁ、老化でしょうが...。

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    2026年10月04日
  • 女王様の電話番

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    ページ数の割に情報の多い本だったな……。
    「女王様」が在籍する風俗店に、性的指向の話、主人公の世界と孤独、さらにはミステリーの風味まで。
    面白く読んだけれども、何かが刺さったということはなかった。

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    2026年09月23日
  • 並行宇宙でしか生きられないわたしたちのたのしい暮らし

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    「人は世界の認識がそれぞれだから個別の宇宙のようなもの」という前提で自らの宇宙を紹介している本書は、まさに人によって見方、感じ方、そして表現の仕方が違うんだなと知らせてくれて、それと同時に楽しませてもくれた。
    著者の宇宙のなかでは、「名前」「お酒」「コルセン」「空」「クワガタ」「ゾンビ」「ワッフル」が好きです。

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    2026年09月22日
  • 虚弱と歩く

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    虚弱の原因が病気というのが意外にあったのは読む前は想像していいませんでした。だったら虚弱じゃなくて病弱では?と勝手な違和感を感じつつ各人の虚弱を読み進めると、次第に虚弱だから病気になる、とすれば病の根源は虚弱ということになるからいいのか……と言う所に落ち着きました。
    多様性が認められるようになった世の中てすが、それでも虚弱の人に対しては、隠した本音の部分として理解不足や妬みなどがみられます。そんな考えや対応を払拭し、虚弱側の理解を手助けする一冊という面も本書にはあると思います。

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    2026年09月14日
  • 女王様の電話番

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    一気に読んでしまったー。
    主人公の行動は、それ、やばいのでは…が多くて、おいおいとなるけれど、まぁ、それがないと話も進まないので、そこは気にしないことに。
    ないことの証明は無理。周りが作り出すこうあるべきにしばられることのツラさ。そして、そこにハマれないことを自覚した時の辛さ。

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    2026年09月14日
  • 私雨邸の殺人に関する各人の視点

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    ネタバレ

    みんなうっすらどこか怪しい人物で誰もが犯人かも?っと思わされる。
    視点がコロコロ変わるから飲み込みに時間がかかったけど、二ノ宮だけはずっとワクワクしてる感情が読み取れてすぐにわかった。
    メタいことをいうと読み手に一番近い人物ではあるが、実際こんな奴がいたら嫌だろうな。
    みんなイライラしてたし。

    梗介の二重人格設定や、「ともきくん」はいったい誰だったの?伏線回収部分はあったのだろうか、見落としてたかな?

    しかしクローズドサークルで次々と殺されるというパニック系ではなく、皆が探偵まがいのことをして調べる展開はちょっと意外だった。

    田中さん実は身分を隠していた凄腕探偵だったのでは?とかも思ったけど、そうでもなかったし。

    結局牧さんは杏花にかつてのイキイキとした本来の彼女になってほしくて反抗に及んだ突破的事件で、それをきっかけに本来の自分に戻る為に姿を消した杏花という幕引き。
    動機が弱くちょっとモヤモヤが残った最後

    あと最後にチクられた水野さん可哀想。

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    2026年09月12日
  • カラスは言った

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    「ヨコヤマ・アウス」と間違えられた丸森が、喋るカラスに巻き込まれ冒険に繰り出すストーリー。

    職場と自宅の往復だけだった丸森が、人との出会いや経験を通して「部外者」から「当事者」へと変わっていく様子が面白い。

    法律は気にしないけど道徳にはこだわる、いつも変なグミをくれる職場の先輩が良いキャラクターで好きだった。

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    2026年09月12日
  • 虚弱と歩く

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    虚弱に生きるが好きだったので続編かと思ったら、あらゆる作家さんが虚弱について書くものだったので思ったのと少し違ったものの、
    虚弱でも強く生きていきたいと思わされる文章ばかりだった。

    ◾️心に残った文章

    弱いまま生きるのは強さを過剰に求められれ現在においてラジカルな挑戦だし、大きな困難も伴う。
    しかしその困難さゆえに人生は生きるに値するのだと思う。

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    2026年09月07日
  • アヤとあや

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    自分には神秘性があると信じていた少女は、大人になるにつれ、その神秘性が薄れていくことに危機感を感じていた。自分は特別なのだ。自分は特別なのだから、何か特別なことが起こらなければならない。特別なことをしなければならない。という強迫観念の物語であり、そこから自由になるまでの成長物語でもある。亜耶と彩。2人の描写はとても上手だった。冒頭からずっと続く不穏な空気感に胸ときめかせて読んだけれど、特別大きな事件が起きるでもなく、いたって常識的な結末には少しがっかりしてしまった、というのが正直なところ。誰もが自分の人生の中では主人公のはずなのに、なぜか主人公感を抱けずに生きている。そんな現実に風穴を開けるダークな物語を勝手に期待してしまっていた。
    味方はたった1人いればいい。亜耶にとっての彩は唯一の味方だったけれど、これからはきっと真理花ちゃんが味方になってくれるのだろうな。予想外のハッピーエンドでしたわ。

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    2026年09月06日