渡辺優のレビュー一覧
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素晴らしかった。最後のサメの2作品は最強。
第1話 朋香は精神科開放病棟に入院中だ。しょっちゅう自殺未遂を繰り返しては入院させられている。今日退院だ。できれば今日を最後の日にしたいと考えている。秘密兵器を持っているのだ。最後の診察と採血。朋香は2週間前に夫に別れて欲しいと言われた。退院の時に夫がくる。それまでに済ませたい。
第2話 後藤大貴は24時間ラインで働いているが、緊急停止ブザーの音を聞いた。右手を失った。幻肢痛に悩まされる。今の義肢はすごいらしい。後藤は黒い義肢を選ぶ。職場に復帰する。もらった保険金で義肢を強くすることにする。
第3話 大学が夏休みに入った。明晰夢に挑戦してみるこ -
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もはやLGBTQの「Q」の部類は、人類の数だけ
存在していると理解した方がいいのかも
しれないです。
主人公はアセクシャルという男性と性的な関係を
築くことができない女性です。
そのアセクシャルに対する周囲の人々の理解は
様々で、軋轢を生んでばかりいます。
風俗店の電話番としてアルバイトする主人公は、
ひょんなことで風俗嬢の一人と打ち解けることに
出来そうになりますが、その風俗嬢は突然姿を
くらましてしまいます。
主人公は姿をくらました風俗嬢の身辺を調べる
ことにより、明らかになる彼女の秘密と、
自身のアクセシャルという性癖に対する葛藤が
相まって、自身の進むべき道を見出す
ことになり -
Posted by ブクログ
読書のマンネリ化に一撃をくらうBestでした。読みやすく、程良いレベルの謎を追求するテンポも。おかげで本を読む楽しさを取り戻せた。特に「悪魔の証明」。ある物をあると証明はできても、ないものはないと証明するには、世界中のすべてをくまなく探し尽さないといけない。それは愛や性欲もまだ本人もないと言い切れるまで、くまなく探し続けなければならない。私も主人公よりのアセクシャル?アロマンティック?なのだと思う。恋として好きならばその先は恋人になるのが普通だと、小学校の性教育でも習ってきた、無性愛者などこの世に存在はしていない。
昔から「本当に人を好きになったことが“まだ”ないんだよ」と言われてきた。だから -
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ネタバレ面白いを通り越して放心。
志川さんに大共感の嵐吹き荒れまくってしんどかった。
自分でさえも分からない手に余る感情を、どう頑張ったって他人に分かってもらえるはずもなく。
けど誰か1人でも理解者がいて何の理由もなく隣にいて抱きしめてもらいたい時がある。
そんな時は、美織さんが言ってくれたお笑いコンビや歌謡曲のデュオでもなにか特別な関係が見つかればいいし、誰もが皆それぞれの地獄があるように、その反対に天国を見つけることができればいいな、と思った。
この小説を読んで、まだ輪郭はぼやけててはっきりしてないけど、自分にはもう天国がたくさんあることに気付かされた。
志川さんの他者に向ける純粋な「好き」という -
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「スーパーセックスワールドってなんなんだよ」と思ったコミカルなスタートだったが、テーマは意外と重いものだった。アセクシャル——たしかに無味無臭で、なんとも実感が湧かない定義ではあったが、それと向き合うことがこれほど深い悩みを抱えるということなのだな、とあらためて感じたし、勉強になった。
総じて心理描写がわかりやすく、気楽にスイスイ読めて、それでいて味わい深い箇所もいくつもあり、読後の満足感は高い。
> 「自分には帰る場所があり、愛してくれる家族がいるということに。でも、生まれながらに与えられたそれらの愛は尽きていく。来年、再来年、いや、明日にだって親は倒れ、死ぬ。」
>
この一節 -
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女王様の電話番
渡辺優
集英社
友だちが浮気をされたときはヘビーでセンシティブでお通夜か裁判みたいな深刻な空気になるけれど、友だちが浮気をしたときはポップでライトでちょっとしたパーティーみたいな空気になる。どちらも世界に発生した事象は同じなのに。なぜ?
この世界はどこまでもスーパーセックスワールドなのだ。こういう世界で生きているのに、そういう世界には耐えられないというのはどうしてだろう。
『誰もがそれぞれの地獄を背負っている』ーって、ウェルギリウスだったかな。ほんとね、その通りだなって思うの。ひとにはひとの地獄がある。
やがてお湯が沸いた音だけが聞こえ、美織さんはキッチンに消えた。空調 -
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スーパー◯◯◯ワールド。何回と出てくるワードなんだけど始めはギャグみたいで笑えていたけど、大事な言葉に感じてくる。
アセクシャル、今まで知らなかった。そして他にも知らないマイノリティーな人等がいるのだろう。
当然の様に異性を恋愛の対象とする大多数、当たり前に考えてしまうのも仕方ない気がするが、改めて色んな人がいる事を認識しないとな。
一般的でないと将来も不安になるって気持ちもよく分かる。大丈夫って言葉も多用されているが、ホントに少数派は多数派に押しつぶされてると思う。
それでも人は人の温もりを求めているのが共感できた。必要なんだ。
悪魔の証明ってなるほどと思わされた。そりゃないものの証明 -
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感動した。最後は泣きそうになった。華やかなステージはやっぱり夢のようで、でもそこを離れればやっぱり厳しい現実があって、でもやっぱり夢を見ていたくて、みんなにも夢を見てもらいたくて、打ちのめされそうになりながらも続けることはやっぱり簡単ではなくて、でもステージにはやっぱり夢のような瞬間がたくさんあって。
僕はいわゆる現場オタクではなかったけれど、かつてNGTの中井りかさんと小越春花さん、ももクロの有安杏果さんに魅了されていた時期がありました。もしかしたら、それがこの物語に深く感情移入できる片鱗になっているのかもしれません。
渡辺さんの小説は、いつも思いがけないところから思いがけない言葉が飛んでく -
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ずいぶん前に読みました。
サメの話が好きでした。スタンド・バイ・ミーのエンドロールと同じくらい泣きました。個人的な体験なので、その程度がどれほどかが誰かに伝わるかは、わからないですけど。
記憶もおぼろげです。自分にもサメがいれば良いなと思ったはずです。色々順応していくことに疲れたときに、何がダメで何が良いかもわからなくなったような人間をぺちんと叩いて顔を向かせて、話を聞いてやる姿勢を見せてくれるような感じがしました。
学校帰りに時間を潰している時、古本屋で背表紙に惹かれて手に取りました。この題名が気にかかるような人の多くはそもそもきっとこの本に特別な思い入れを持てるような性質をしているんだろう