渡辺優のレビュー一覧

  • 女王様の電話番

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    アセクシャルって、セクシャルマイノリティの中でも当事者でも言語化が難しい。それを物語にしてもらえて、少し救われたような気持ちになっている。
    性愛がない分なのか、友人としてとか人としてとかの好きが過剰になるのはアセクあるあるなんだろうか。
    自覚した段階で拒否できたのは主人公の誠実さだと思う。

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    2026年02月26日
  • 女王様の電話番

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    「この世界はスーパーセックスワールドだ。」
    衝撃の一文から始まる。
    自分はアセクシュアルではないかと思い悩む主人公。性欲がないことを説明することの難しさに直面する。自分も一緒になって悩みながら、感情が揺さぶられる読書体験だった。

    「カラスは言った」と作風が全然違って、同じ作家さんだと気づかなかった。他の作品も読んでみたい。

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    2026年02月25日
  • 女王様の電話番

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    ネタバレ

    面白かったです。タイトルから想像する内容とは違って人が思い悩む描写が上手く分かりやすかったです。 電話番からキャストへ誘われるシーンがあったのでジリ貧系に向かうのかと思いきや、主人公の芯はしっかりしていましたね。 嫌な人間関係がいくつかあってすがられる方はしんどいなと思いました。

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    2026年02月16日
  • 女王様の電話番

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    ビックリするようなあらすじ紹介に興味津々で本作を手に取りました。いやぁ賛否両論あるとは思いますが、真面目なお話が、ここまでユーモア溢れる世界観で表現された作品は他にないかなぁと思います。

    本作は、デリバリーヘルスの電話番を務める女性が主人公。その主人公は自分のセクシャリティに悩みを抱えていたが、とある女王様と出会ったことをキッカケに自分の性と向き合うというお話。

    本作の1番の魅力は、ボキャブラリーかなぁと思います。それが現れているのはまさに本作の1行目かなと。「この世界はスーパーセックスワールドだ。」こんな強烈な1行目は見たことないですし、この1行目を読んだ瞬間、主人公の突飛な発想にすごく

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    2026年01月29日
  • 女王様の電話番

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    アセクシャル:性欲がない、もしくはわかないこと

    アセクシャルの女性が派遣型のマッサージ風俗店の電話番のアルバイトを始める。マッサージ師を「女王様」と呼び、
    さらに「この世はセックスに溢れている」ことを痛感する
    わかっていつつも自分はセックスに対して理解ができず、他者にも理解されずに一人苦しむ。

    性事情は人それぞれ。誰にも打ち明けられない苦しみが辛い。

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    2026年01月25日
  • ラメルノエリキサ

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    小説すばる新人賞作品。
    すごく好きだった。
    とにかくキャラクターと文体が良い。ミステリー要素をからめた青春エンタメですね。大好きでした。

    主人公は強烈な自己愛と、やられたら1.2倍返しくらいでやり返す、復讐の権化という、普通なら決して好かれることない設定。なのに軽快でポップな文体と、あまりにも清々しく素直な行動原理に心惹かれてしまう。

    文体はポップなんだけど、描写はしっかりしていてライト過ぎないのもまた良い。さすが小説すばる新人賞。

    立川、完璧なママ、お姉ちゃんのキャラもすごく好き。

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    2025年11月17日
  • 月蝕島の信者たち

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    新興宗教と孤島の掛け合わせにテンション上がりつつ読んでいたら序盤で大勢の死が示唆されてクローズドサークル開幕!期待が高まる。金持ちの親戚がいる大学生がいなくても、ファンタジー要素入れなくても孤島クローズドサークルってできるんだ、と感動した。
    トリックもロジックも綱渡り部分があって緩めだけどしっかり作られてて、まさかそれが伏線ってところもあって面白かった。ミステリ部分も盛り盛りで好きだけど、自分の変化を嗤うような犯人の独白が刺さった。登場人物の描き方が好きなので、またこの著者の作品を読んでみたい。

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    2025年08月26日
  • ラメルノエリキサ

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    強烈な個性を持つ主人公に少しでも感情移入できるかで、評価が大きく分かれる作品だと思う。
    倫理観全無視、自分が正義の主人公の言動に、まともな感性を持つ人は嫌気がさしてしまうかもしれない。
    だが私個人としては、自分の機嫌は自分でとり、決して悲観的にならない(そんな負の感情を持たせた奴を決して許さない)スタンスはとても推せる。私は大好きだ。文章も勢いがあり、一気に読み切ることができた。登場人物としては、姉も重要な存在で物語の後半にかけて魅力が増していく。
    最後の〆の一文は清々しく、お気に入りの一冊になった。

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    2025年02月08日
  • 私雨邸の殺人に関する各人の視点

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    誰かと謎解き協議したくなる本

    難しい言葉や遠回しな言い方などなく、わかり易く、丁寧でとても読みやすかった!
    ミステリーも王道、クローズド・サークル、次々に起こる事件、そしてこの本の最大の特徴、色んな人(主に3人)の視点で物語が進むのが面白い!

    物語り終盤で、「ここまでの視点で犯人は特定可能である」っという一文
    痺れますね…この時点で犯人を特定出来た方はいるのでしょうか?いらっしゃったら凄いな。
    誰かとこの事件の謎を解くためにお話ししたくなる1冊でした!

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    2025年01月27日
  • 私雨邸の殺人に関する各人の視点

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    ここ最近読んだ本の中で一番おもしろかった!
    ミステリ好きならすごく楽しめる一冊だと思う。

    お金持ち一家の館でのクローズド・サークル…なのに探偵不在。
    読み始める前は探偵がいなくて大丈夫なのかな?と思ったけど、むしろ探偵がいないからこそみんなであれこれ調査して推理して、読みながら一緒に考えられる。
    最後はそれぞれが自分の推理を披露して推理合戦のようになるけど、よくある探偵が名推理を披露するより「そっか!この人、そうだよね…あ、この推理じゃダメじゃん」となる感じがまた楽しい。

    というミステリ好き代表みたいな、二ノ宮くん、なかなかクレイジー(笑)気持ちはわかるんだけどね!

    余談だけど、この本表

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    2024年07月18日
  • 私雨邸の殺人に関する各人の視点

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    おすすめです!

    (※自分語り)
     クローズドサークルと触れ込みのある作品を見ると心が躍る。何となくそういう作品は本格ミステリのジャンルに多い気がする。
    でも本格ミステリと言われるといつも躊躇する。
    私はジェンダー論に関する知識がまるでないし、本格ミステリにも全く詳しくない。だから滅多なことを言えないし言いたくないのだが、本格ミステリの名作と謳われる作品を読むと、
    美少女とか美人とかいる?ていうかビジュアルに関する記述いる?ビジュアルは百歩譲ってもスタイルに関する記述いる?このロマンスっぽい何かはいる?となることが少なくとも私の読んだ作品には多かった。どんなにトリックがすごかろうが驚かされよう

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    2024年04月30日
  • ラメルノエリキサ

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    思い込みが激しくてヤバい主人公に加えて、冷静な感じを装ったこれまたヤバいお姉ちゃんがたまらなくいい。面白かった!

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    2024年03月16日
  • 並行宇宙でしか生きられないわたしたちのたのしい暮らし

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    ほんタメのオットリしたイメージのまま読み進めたら脳がバグって…。
    本でこんなに声をあげて笑ったのは記憶がなく。なんでクワガタなんだよ、とかw
    渡辺優センセイが大スキになるエッセイ集!

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    2024年02月24日
  • 自由なサメと人間たちの夢

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    ずいぶん前に読みました。
    サメの話が好きでした。スタンド・バイ・ミーのエンドロールと同じくらい泣きました。個人的な体験なので、その程度がどれほどかが誰かに伝わるかは、わからないですけど。
    記憶もおぼろげです。自分にもサメがいれば良いなと思ったはずです。色々順応していくことに疲れたときに、何がダメで何が良いかもわからなくなったような人間をぺちんと叩いて顔を向かせて、話を聞いてやる姿勢を見せてくれるような感じがしました。
    学校帰りに時間を潰している時、古本屋で背表紙に惹かれて手に取りました。この題名が気にかかるような人の多くはそもそもきっとこの本に特別な思い入れを持てるような性質をしているんだろう

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    2024年02月01日
  • 並行宇宙でしか生きられないわたしたちのたのしい暮らし

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    最高におもしろかった!続きを出してほしい気持ちでいっぱいです!
    共感できるところとただただ笑えちゃうところと、とにかく最後まで楽しく読めました。

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    2023年06月03日
  • 悪い姉

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    私自身、ここ数年家族関係に悩むことが多かった。自分とは考えが合わず揉めてしまった時には、周りから「家族なんだから大切にしないと」というように、家族はこの上なく素晴らしいものであるかのように言われてきた。しかし、この作品に出会って、少し肩の荷が降りた気がする。私は家族のことが本当に大好きでありたい。だから自分の中での家族の理想像を、勝手に現実に重ねて落胆してしまっていたのだと思う。でも、時には協力し、時には距離を取るという家族の形も許されるし、むしろそれが当たり前のような気がした。

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    2022年08月25日
  • 並行宇宙でしか生きられないわたしたちのたのしい暮らし

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    仲がいい友達のおもしろい話をずっと聞いてるみたいで、たのしい。我慢しても終始フススッて笑っちゃう。イラストも最高にかわいい。

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    2021年02月11日
  • 行きたくない

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    読んでみたかった加藤シゲアキ先生初読み
    『ポケット』は不可思議な女子に振り回される男子
    勝手に恋愛してくれよ と叫びたくなるわ
    お気に入りの阿川せんり先生
    『あなたの好きな/わたしの嫌いなセカイ』
    は まさに面倒くさい女子がぐいぐいくる嫌さが
    伝わってきて 誰が読んでも
    「行きたくない~」と思えるものでした

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    2020年09月28日
  • アイドル 地下にうごめく星

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    だいすき。ものすごくすき。

    元々この手の題材は、ファンではなくアイドル当人の心持ち、打ち込み方、熱狂の仕方にとても共感をするからすきだ。
    華やかな世界を覗き見ることが楽しいのはもちろんのこと、他の青春的題材よりも感覚としてかなり頭抜けて自分を重ねられるので、贔屓してしまう。
    卓越した技術云々よりも自分の身を使った全身全霊の体当たり感が、ある意味では近しく感じられる隙で、でも気持ちは物凄く熱くて、その燃え盛り様が良い。
    すきなことって、そういうものだ。

    とはいえ本書では四十代半ばにして電撃的に地下アイドルにハマってその日のうちにプロデューサーに乗り出す夏美の視点に一番親近感を抱いてしまって、

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    2020年05月11日
  • 自由なサメと人間たちの夢

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    夢がテーマの短編集ですがどの切り口も今まで読んだどの本にも属さない斬新さを感じました。当初は巻頭の「ラスト・デイ」の毒気に当てられて読み進めてよいかどうか迷いましたが杞憂でした。「彼女の中の絵」のほっこり感、とても心地よかったです。

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    2020年04月05日