渡辺優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
表紙とあらすじで気になり購入。
突然喋るカラスが現れて、そのカラスの目的とは?ってお話なんですけど、部外者って言葉たくさん出てくるんですけど、本当に、人間ってそうだよなって。
誰かの事を信じるってことは、その誰かが自由に考えたり感じたり行動する能力があるってことを否定してる。他人を信用しないっていうのは、他人の人格を認めることだ。
俺は自分の意志を持った自由な人間だから、嫌いになったら縁を切る。
そういう考えもあるのか!と思いました。
2つ目の文章はわたしも通ずる所があり、とても共感しました。
誰かに寄りかかって責任やら全てを崇拝、目標とすることはいい時もあるけど、される側は重責とかすごいですよね。
信じすぎないというのも大事ですが、主人公がすぐ人を好きになる人間性がとても心配であり、愛おしく感じました。 -
Posted by ブクログ
2025年版 そして誰もいなくなった… 怪しい新興宗教の孤島ツアーで起こる惨劇 #月蝕島の信者たち
■あらすじ
かつて電子商取引の犯罪歴がある後藤望、彼は友人の天羽七希、金子千香と共に新興宗教を立ち上げた。彼らは礼拝施設を建設するためにクラウドファンディングを企画し、信者たちを月蝕島に招待する。翌日、信者のひとりが死体となって発見、なんと首が切り取られていたのだ…
■きっと読みたくなるレビュー
おもろい! スタンダードな孤島ものクローズドサークル。
追い込まれていく登場人物の描写や、男女や仲間同士の絆など、本家『そして誰もいなくなった』に近いですね。シンプルながらも丁寧なプロット、しっかりとした筆致で書かれた作品で読んでて安心。
またクローズドサークルの面白味を分かりやすく書いてくれてるので、普段本格ミステリーを読まない人におすすめしたいです。
まずキャラクターがいいすね~、ひとりひとりの背景が大変分かりやすい。新興宗教の運営側は、いかにも怪しい奴らで、思想や考え方もそれっぽい。対して信者側も動画配信者、モデル、会社員、主婦など。こんな宗教にお金を出すという残念な人たちばかり。見るからにひと悶着ありそうな面々で、読む側としては期待しちゃう。
特に推したいのは、葛西ミアですね。いい役どころで、ずっーと目が離せない。計算なのか、天然なのか、真面目なのか、狂ってるのか、はたして何者なのか気になってしょうがないよ。
また本家同様、スリラー感もしっかりあります。徐々に死体が増え、当然犯人も限定されていく。連絡も取れず助けもこない、果たしてどうなってしまうのか… 久しぶりに手に汗を握ってしまいましたね。
本作「そして誰もいなくなった」のオマージュと分かるようなタイトルのほうが売れたんじゃないかなー。そのくらい読み味が近いですし、PRもしやすいんじゃないかと。
あと人物が多いので人物表は絶対入れたほうが良いです。これから読む人のために、ご参考までに書いておきます。
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■人物表
後藤望 :新興宗教BFH 運営
天羽七希:新興宗教BFH 教祖
金子千香:新興宗教BFH 運営
新堂譲司:新興宗教BFH 医師・投資家
塙 悠一:信者 配信者
葛西ミア:信者 アルバイト
桃木円華:信者 モデル
不破 翔:信者 学生
増田友恵:信者 主婦
野々村圭吾:信者 会社員
田中 :信者 ?
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著者が以前書かれた『私雨邸の殺人に関する各人の視点』も好きでしたが、本作はまっすぐミステリーでさらに好感が持てました。ゴリゴリの本格謎解きが展開されるわけではありませんが、真相はかなり強烈で読み応えがありましたよ。
今後の作品にも期待しております~、ぜひもっと本格ミステリーを書いてくれると嬉しいですっ
■ぜっさん推しポイント
犯行のきっかけと動機が現代的でしたね、ラストはしんどかったなぁ。あまり詳しくかけないので、ぜひ読んでみてほしい。
勝とうと思いすぎない、正解を出そうとし過ぎない、結論を出そうとし過ぎない。
どんなことでも逃げる姿勢は良くないんだけど、ただ真面目すぎるってのも良くなんだよね。人間って機械じゃないし、だからこそ心の寄り処として、宗教ってのがあると思うんだ。 -
Posted by ブクログ
黒髪のストレート、
目は真ん丸で大きい、
唇は薄くて赤い。
アイドルに衝撃を受け彼女をプロデュースしたいと思ってしまったOL、潮時を見極められずやめられないアイドル、アイドルという役割にぴたっとはまることで現実と戦うアイドル、センターじゃなくても一人のファンが見てくれている事を糧に何とかやっているアイドル。
アイドルにまつわる短編集。
幻みたいなリアル。
だからこそ切実な感じがひりひりとくる。
埋もれている沢山の星たち。
地下で奮闘するアイドルも、
ファンにとっては煌めく頭上の星。
「推し、燃ゆ」で”推しは背骨”というのが記憶にのこっているけれど、誰かの背骨になるアイドル達について描かれています。
迷って悩んで流されて。
切実なのに、滑稽で、だからこそ愛しい。 -
Posted by ブクログ
『この筆者は妹の奴隷根性をよく理解してるなー、お姉さんがいるんじゃない?』が1番の感想。
私にも3歳離れた出来が良くておっかない姉がいる。
おっかないといっても彼女は割と内弁慶で友人関係で何度も親に心配をかけさせていたし、出来が良いと言っても「うちの一族の割には」というレベルだという事を知ってから恐怖が薄れたのを覚えている。
現在は姉も大分穏やかになり、程よい距離で仲良くしているが、『子供の頃の仕打ちを忘れてないからな』という気持ちが未だに私の心にずっとある。
凛のような生まれつきの性悪はどうしようもない。
作中のような第三者の薄っぺらいアドバイスになってしまうが『親とも絶縁する覚悟で家を出ろ』としか言えない。「私の中で、大好きなお母さんが無能なお母さんに変わっていくのが悲しい。」という表現がとても共感できるしとても好き。
ヨシ君は…カエル化現象ってこういう事なのかな。
麻友の切り替えの早さに笑ってしまった。
筆者は女の誰に呟くでもない心の中の本音を書くのが本当に上手いと思う。
ラストはどうだろう。
今後も姉が生きている限り就職や結婚とか台無しにされたりするんじゃないかとモヤモヤした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレラスト、デイ1年前の友達も家族も上手くいかなくて自分のお葬式のセットリストを考えてた厨二病の自分を思い出して切なくなった。
ロボットアームは、まつパ、眉毛ワックスを終わったあと、なにかの戦いに勝ったような気持ちとなんか似てるなって思った。
虫の眠りが1番好きだった。自分がどう見られるか、その判断は、価値は、そばにいる人で計られるそういうところが共感でグサッときた。最後の1文の
皆、各々が信じる夢の中で、生きているのだから
を4回読んだ。
サメの話は、自己肯定感が低くなった時に、自分は、そう思わないように人間力を上げろとか、実力をつけろとか言われたいんじゃなくて、ただただ話を聞いてほしい、そんなことないよって生あたたかい言葉をかけて欲しいだけなんだなって思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ昔読んだ作品。
初めて行ったアイドルのライブで、メンバーの1人である楓に一目惚れした夏海は彼女をプロディースすることに決める。
グループの電撃解散後、夏海のアイドルユニットに入る楓、女装好きの男子でアイドルになりたい翼、訳あって天界から人の世界に来たと思っている瑞穂、容姿にコンプレックスがある愛梨。
それぞれの内面を鮮烈に描く長編小説。あなたの"推し"が必ず見つかる!!
このお話は、様々な人物の内面を知ることができ、こういう人もいるんだな、と思える以上に、地下アイドルの裏事情も知ることができて、とても面白いお話です。
いくらメディアの露出が少ない地下アイドルでも、若しくは地下アイドルだからこそのデコボコが生まれます。
そしてそのデコボコの中、様々な人物達は自分の夢のためにどう動くのか、ここが見所です。
そしてわたしの推しは、自分を「天使」だと名乗る不思議少女の瑞穂、通称天使ちゃんです。
この子は、天使故に人間達と上手く関係を築けず、自分の居場所を求め地下アイドルになることを決意。
果たして私の推しは無事居場所を見つけることができるのか。
気になる方は是非読んでみてください。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ一見重たそうな雰囲気なのに、そんなこともなくさくさく読める。
悪い姉のせいで今までたくさんの辛い目にあってきた妹の主人公。年子のせいで学年も一緒、学校も一緒。ただ想像していたより今はそこまで姉に干渉されてる感じはしなかった。もっと友だちになった子を奪うとか好きな子を奪うとかそういう系かと思っていたから、そこまで重くなくて良かったのかも。
(もちろん悪い姉なので中学のときにしっかり親友を最悪な形で奪ってるけど)
もちろんずっと姉のことを殺したいことが書かれているけど、その合間に彼女はちゃんと女子高生をしていた。好きな子が出来て、その好きな子と少し話せただけでも嬉しかったり、球技大会で同じ実行委員になったり。そういうところは普通の女子高生だし心の声も可愛かったし面白かった。
まあ結局は醒める一言で好きな感情もさーっと醒めるけど。でもそこもずるずるしてなくてよかったな。
最終的には姉を殺すことは姉が好きだから離れられないから殺したいっていうことだった。
こんな姉だからこそ喜んでもらえたら嬉しいと思ってしまうし、彼女の魅力も認めてる。家族だからってことも彼女を縛ってる感じも強かったかな。でもそれを諦めると決めて離れることを決めた時、家族じゃなくなってもいいんだと思えた時、今まで感じていたことも無くなって自由になれたってことかな。
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Posted by ブクログ
自分が特別であるという意識は、子供のころ誰もが持っていたんじゃないだろうか。
しかし、成長につれて自分は大勢の中の一人にすぎないということに気づかされ、それを受け入れなければならないようになる。
小学五年生の亜耶は年を経るにつれて自らの神秘性が失われていっていると感じている。
彼女は神秘的でありたいと願うが、そう願ってしまっている時点で神秘的ではないということにも気づいてしまっている。
そのことにどう折り合いをつけていくのか。
序盤の亜耶からは傲慢さを感じるが、それがラストでは自己愛のように変わっていくのがよかった。
以前読んだ『自由なサメと人間たちの夢』同様、少しメンヘラっぽい小説だが、著者はそういう人間のちょっと暗い内面を描くのがとても上手だ。