渡辺優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ある日、カラスが話しかけてきた。
人違い。そして、謎のワードを告げるカラス。
いつの間にか、カラスと旅をしている主人公。
最後まで不思議な話のまま、幕を下ろす。
よく、「他人事」の対義語のように「自分事」という言葉が使われる。
「自分事として受け止めなさい」みたいな。
でも、自分の外側で起きた出来事に対して、他人事と自分事の境界ってどう設けたらいいのだろう。
結局は、興味を持ちなさいという話なんだろうか。
作中にある「死」に対する態度もそうかもしれない。
真正面から写真や動画で撮って流すことが冒涜なのだとしたら、その場を見て見ぬフリをして後にすることが正しい態度なのだろうか。
見た -
Posted by ブクログ
ネタバレ大企業の会長と孫たち、使用人、ミステリー研究会の大学生、取材に来た雑誌編集者、そして偶然居合わせた2人の客。11人の人々がかつて殺人事件が起きた館・私雨邸に集まった。土砂崩れで麓への道が閉ざされ、屋敷の主・雨目石昭吉が殺された。客たちはそれぞれ推理を披露し犯人を特定しようとするが…。
タイトル通り私雨邸の殺人が各自の視点から描かれている。各自が探偵役となり、それぞれの推理を披露していく。ハズレ推理が二転三転。
ミステリー研究会の大学生・二ノ宮が、初対面とは言え招待してくれた人が殺されてるのに不謹慎すぎて不快。そして殺人に至る動機が今ひとつ理解しがたい。学生時代にクラスメイトとか友人に憧れるっ -
Posted by ブクログ
ネタバレ不快になりすぎることない程度に共感しづらい登場人物がわちゃわちゃしてて、いい感じに距離おいて読めた。淡白な筆致がちょうどいい。作中は雨がちなのになんだかとてもドライ。
話の作りがいい。各人の視点を見ていた読者の視点が最後ぐるりと田中に憑依して収斂し、遠慮がちに謎が解かれる感じ。なんか遡って自分が田中になったような不思議な感覚を覚えた。
あとは二ノ宮くんの視点がやべー奴すぎて。笑
途中、二ノ宮くんがイライラのあまり一条先輩をぶっ殺しちゃうんじゃないかとハラハラしてたので、そうならなくて安心した。
「ミステリ好きが行きすぎた俺たちの最終形態」みたいな風情があるので、共感しちゃヤバいのについ一