渡辺優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「リフト」
「リミット」
「リアル」
「天使」
「アイドル」
「リピート」
「リミット」の楓のエピソードがよかった。強烈に追い求めるものがあって、でも絶対に届かないとわかっている。それでも夢を見続けるのだけど、強烈な感情の反動なのか、燃料が尽きてしまうのか、ある時突然どうでもよくなったりする。
それまでの文脈をぶった切ったように見える「あ、なんか、もういいや」は幼児の喜怒哀楽の変化のようだが、本当にそんな感じにふっと力が抜けてしまうことがある。理解できる人にはさみしく切ない心の動きに見えると思う。
それでも心の隅には燃えカスが残っている。もともとかなりのエネルギーを持った感情だから、塵ですら -
Posted by ブクログ
ネタバレ小学5年生の亜耶は、常に自らの美意識と神秘性に特別なものを感じている。
彼女は相棒の彩といつも行動を共にする。イマジナリーフレンドと認識している彩とともに、自分を特別だと思ってほしい……。自分の中で折り合いをみつける。少しずつ自分のあり方を考える少女の話。
目次
一 神秘的な子ども
二 特別な少女
三 無垢な女の子
四 ただのわたし
気になった本文
特別というのは、周りの環境に支えられた状態でしかない。特別でいたいと願うことは、それ以外のふつうを強く意識するということ。特別でありたいと願う人は、誰よりも周りを気にしてるってこと。周りがどんなふうかを気にしてそこから抜け出そうとすることは、周 -
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自分は他の人と違って特別で、神秘的で無垢な女の子なのだと思っている女の子の話。
彩という「相棒」をもつ11歳の亜耶。
自分は他の人と違って特別だ、と思っていた時期には、私にも身に覚えがあって。
いつそれを卒業したっけな、と思い返した。
特別、神秘的、無垢、他の人と違う、って本当に素敵な響きだ。魅惑的。
そんな魅惑にばかりとらわれていて、
「普通」ってつまらない、と思っていたあの時期。
だけど本当は、普通が1番特別で尊くて輝いている。
普通でいることのほうが稀有で難しい。
ずっと特別だと思っていたものは、実は何の変哲のないものだった。
そう実感するようになることが、大人になっている証なのか