渡辺優のレビュー一覧

  • アイドル 地下にうごめく星

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    地下アイドルがテーマ。
    女装アイドルや天使を名乗るアイドルなど、登場人物の思考や背景が少しぶっ飛んでいて面白い。
    けど、ストーリーは真面目で夢見ることの大変さ、好きなだけじゃ駄目なことを思い知らされる。

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    2020年07月04日
  • 行きたくない

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    加藤シゲアキ 阿川せんり 渡辺優
    小嶋陽太郎 奥田亜希子 住野よる
    6人の作家さんが手がける
    それぞれの『行きたくない』短編集です。

    渡辺優の『ピンポンツリースポンジ』は
    1人に1台所有するAIロボットが
    朝、突然「行きたくない」とエラー表示を起こす
    という不思議なお話。
    ちょっと近未来的な、
    この先有り得てもおかしくなさそうなストーリーで
    とても好きだなぁと思いました。

    加藤シゲアキ以外は初見の作家さんばかりだったので、
    それぞれの代表作を
    今後読んでみようと思います。

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    2020年05月02日
  • 自由なサメと人間たちの夢

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    以前読んだアンソロジーの「行きたくない」を読んで気になった渡辺優さんの短編集。
    社会で上手く生きられず、どこか歪んだ人たちの願望が凝縮されている。妄想、空想と現実が交わる日々から少しずつ現実で自己を取り戻すまでの描写が良かった。

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    2020年04月11日
  • 行きたくない

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    行きたくない、そんなときが誰にでも。

    立ち止まっていることに対して、マイナスのイメージがあるのはなぜだろう。「行きたくない」けれど、別にここにいたいとか、ここが好きとかではない。明確にことばにできないけれど、「行きたくない」ときがある。逃避と言われても、目をそらしていたいことがある。各短編の登場人物それぞれに、「行きたくない」理由がある。結末は、前向きに立ち止まるようなものが多い。進んではいないけれど、進んでいるような。決して、読後が暗い作品ではない。

    渡辺優「ピンポンツリースポンジ」将来、もっとロボットが発展したら、なんとなく理由はないけれど行きたくないと言い出すロボットが出て来るかもし

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    2019年10月23日
  • 自由なサメと人間たちの夢

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    サメだ…!

    帯に納得である。
    短編集ではあったけど、その数の分だけの人生と、彼らの追う夢を見た気がした。あとサメ生も。

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    2019年10月02日
  • 行きたくない

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    「行きたくない」をテーマに6人の作家が書いた短編集
    初読みの作家さんが多かったが、とても新鮮。そして 斬新。
    「行きたくない」ことひとつがこんなにいろんな世界を持つなんて。
    おもしろい!!

    NEWSの加藤シゲアキの作品は 若い感性で幼馴染との距離感がイマドキ。
    終わり方が(んん??)とは思うが。

    近未来の渡辺優「ピンポンツリー」は想像するとシュールだし、
    小嶋陽太郎や奥田亜希子の作品の日常の風景が 妙に心地よい。

    そして 大好きな住野よる
    いつもとはちょっと違ったテイストだけど、(分かる気がするよ)と
    思わせる主人公の心の機微が秀逸。さすがだ。

    どれも短編で飽きさせないので、お出かけの

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    2019年08月12日
  • ラメルノエリキサ

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    復讐することを心にきめている女の子のお話。いろいろと屈折しているし、社会的な正義や道徳とはずれているのだろうけれど、主人公の女の子含め皆憎めないところがある。読み終えた後、なぜか爽快な気持ちになる。
    2019/3/14

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    2019年03月14日
  • ラメルノエリキサ

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    過激とも捉えられるほど復讐に執着する女子高生が主人公。見た目が可愛いだけあってこんな子が本当にいたら脅威だろうなあ

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    2019年03月04日
  • ラメルノエリキサ

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    女子高生・小峰りなのモットーは、やられたらやり返すこと。ハンムラビ法典以上の復讐の鬼である彼女が夜道で刺された。犯人が残した謎の言葉「ラメルノエリキサ」とは何か。第28回小説すばる新人賞を受賞した異色の青春小説。
    エキセントリックだけど、それがとても魅力的なヒロイン。自己中心的で周りに流されない彼女が、犯人探しに疾走するうちに見つける大切なもの。大胆な設定だけど嘘臭くならないのは著者の巧さだろう。

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    2018年06月24日