【感想・ネタバレ】きみがいた世界は完璧でした、がのレビュー

あらすじ

俺は出会ってしまった、理想の「エリナ」に――。ゲームオタクの大学生・日野は、偶然訪れたサバゲ―サークルの新歓で、中学時代に熱中していたゲームのヒロイン・エリナにそっくりな宮城絵茉(エマ)に恋をした。二度告白するも振られ、今後は彼女を遠く見守ることを決意するが、そんな折彼女に害をなすストーカー犯が現れる。はじめはSNSに彼女の悪口を書き込むだけだったが、次第にサークルの部室に盗撮写真をばらまいたりと行動をエスカレートさせる犯人に怒っていた日野は、彼女の涙を見てついに決意する。俺が絶対に犯人を見付けて懲らしめてやる――。調査のため部室に監視カメラを仕掛け、犯人と思しき男のいる大学に潜入したりと、次第に暴走していく日野はサークルで孤立するが、ついに犯人を発見。その正体は意外なもので――。憧れと狂気が交錯する、ノンストップ青春物語!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

『過去の自分ってどうしていつもつねに頭がおかしいんでしょうね。今の自分はいつだって最高に冴えてるのに。』

『彼女が泣いていた。
彼女は今、泣いている。
彼女が泣いている世界では、俺は呼吸すらままならない。』

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2022年06月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

オタク大学生日野くんの恋のお話。中学時代に熱中していたゲームのキャラ「エリナ」にそっくりな宮城絵茉に一目ぼれし、何回も告白するが玉砕。そんな中、彼女へのストーカーを見つけ出すことを決意するも、逆に疑われてしまったり、、、というお話。

日野くんの独白で物語が進むので、ずっと不安で仕方なく、ハラハラしながら読んだ。彼の語り口が面白くて、どこかすっとぼけたキャラで好感を抱いてしまい、ホントにストーカーは日野くんで、最後の最後でめちゃくちゃブラックなオチだったらどうしよう、、、という想像が頭から離れなかった。結果、とても青春チックなオチで良かった。ホッとした。

なんというか、自助努力?の結果、成長を遂げた日野くん、的なお話だったのね。ストーカーへの熱弁から、それは見て取れたのだけど。家族、友人、色んな人が周りにはいるかもしれないけど、自分を変えたり成長させたりできるのは自分。そのきっかけとして、ゲームの「エリナ」という存在があった。と解釈しました。
で、その「エリナ」にそっくりな宮城絵茉。そりゃ中身は関係ないか。最終的には中身も知った上で告白、玉砕、という展開になっているけど、まだまだ彼の恋はこれからだなぁという感じ。

正直、監視カメラとか、かなり引いたけど。
全体としては面白かったです。

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2021年04月11日

Posted by ブクログ

作者は、人は多面的なもので、表層的な情報から○○な人と簡単にカテゴライズすることはできない。という事を伝えたかったのかと思う。

テーマ性には共感できるが、本作の男性主人公は、性格や話し方がかなり独特で感情移入がしにくかった。

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2021年04月04日

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