渡辺優のレビュー一覧

  • 女王様の電話番

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    衝撃的な結末とかもなく話が終わった。
    石原さんだけが美織さんの本性というか性格を正しく理解していたのかなという印象的。
    全体的にドロドロとはいかなくても暗い印象の話の中で志川の嗜好は話の中でいるのか?とは思った。そのせいで話が美織さん探しから反れた印象。それがなくてただただ推しの女王様を探すって方が読みやすいのにな。

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    2026年05月07日
  • 女王様の電話番

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     世の中にはいろんな女王様がいるが、ファッションマッサージの女王様という存在は想像もしなかった。さらに、その電話番が顧客と女王様をマッチングさせる役割を担い、互いのニーズを汲み取りながら成立させている重要な仕事であることも、はじめて知った。
     この仕事に就く志川はアセクシャルであるがゆえに、恋愛はできても結婚には至らず、将来にも不安を抱えている。周囲のさまざまな志向をもつ人々に触れる中で、自分もまた数ある在り方のひとつなのだと受け止めていく過程が描かれていた。
     一方で、志川が美織に対して「その年齢でその仕事をしていて恥ずかしくないのか」と詰め寄る場面は強く印象に残った。それに対して、美織が仕

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    2026年04月26日
  • 女王様の電話番

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    ネタバレ

    オーディブルにて。

    すごく好きなお話だった。
    美織さんが姿を消し、その理由や行方を捜すミステリ的な要素もありつつ、主軸はセクシャルマイノリティである志川の心の鬱屈や葛藤とそれらからの解放。

    私は本当にLGBT関係に疎くて、アセクシャルという言葉に初めて触れました。
    『自分はLGBTに偏見はない』と思っていましたが、物語の中でそれを言うのはマジョリティ側で、その発言自体がマジョリティとマイノリティにはっきりと線を引いているんだということを自覚させられた感覚で、ちょっと、頭をガンとやられた気分でした。
    そもそも、性への欲求なんて千差万別でマジョリティもマイノリティもないのかもしれないけれど、目

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    2026年04月25日
  • 女王様の電話番

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    亡くなった人の家に不法侵入して、部屋をあさる人の心理は全くわからなかったけれど、そこ以外は割と面白く読めた。

    ないことの証明って難しい。
    できないの証明も難しい。
    「悪魔の証明」は難しい。

    みんな「私はアセクシャルです」って公言してないだけで、アセクシャルが流行れば「実は私も〜」って人多いのではないかと、私は思っている。

    「普通」なんてあるのかな。「普通」に合わせて生きるって幻想だね。

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    2026年04月22日
  • 女王様の電話番

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    すごくおもしろかった。
    スーパーセックスワールドっていうなんかふざけた言葉がしょっちゅう出てくるんだけど、最初はおもしろがっている軽い言葉だと思ってたのが、だんだん深い意味があるような、ないような感じになって、あらためて自分が知っているつもりの「普通」とか「常識」とかの実態が分からなくなった。

    性愛、性欲、性交とかいろいろ…考えるほどに分からなくなった。
    主人公のセクシュアリティについてよく理解できたわけじゃないけど、彼女の将来に対する不安や悩みはとても共感できるもので、まだ20代の彼女がこれから歳を重ねながらたくましく乗り越えて、幸せになってほしいなと思った。

    シリアスでダークな切り口で

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    2026年04月20日
  • カラスは言った

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    なんとも妙ちくりんな友情を描いた作品で、めちゃくちゃ盛り上がるわけでもハラハラするわけでもなく、きっとたくさんの人に読まれて話題に上るような作品ではないと思うけど、結構好き。

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    2026年03月31日
  • 悪い姉

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    渡辺さんの小説を読んでいると、ああ、俺今小説を読んでいる!という気分になる。なんか、これこそが小説だよな!という気分になる。これ、ちゃんと褒め言葉になってますかね?どうやったらこんな設定が思い浮かぶのか?作家さんの頭の中はどうなっているのか、本当に不思議な気持ちになってしまう。この人にはジャンル分けなんて関係ないんでしょうね。
    悪い姉に支配された世界からの脱出=生まれたときからの憧れだった姉からの精神的な自立、な物語。いわゆるストレートな親殺しのテーマなのだと思った。日常生活の中で麻友ちゃんの脳内で沸き起こる煩悶や苦悩や一喜一憂が軽快なリズムと言葉でひたすらに語られ続ける。いったいこれは何なん

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    2026年03月05日
  • 行きたくない

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    作品紹介・あらすじ

    誰に何を言われようと行きたくない場所もあれば、なんとなく気持ちがのらない朝だってある。
    ふとしたきっかけでサボってしまうかもしれないし、人生を変えるような決意で回れ右をすることもあるかもしれない。
    ひとはいつでも「行きたくない」気持ちを抱えている。
    僕たちのそんな所在なさをそっと掬い上げる、刹那のきらめきを切り取った物語。

    *****

    6人の著者による、「行きたくない」をテーマにした短篇集。「とりあえず気楽に暇つぶし程度に読めそうだな」と手にとったのだけれど、そんな安易な気持ちはいい意味で裏切られた。

    ●加藤シゲアキ「ポケット」
     アイドル・グループ「NEWS」のメ

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    2026年02月19日
  • 月蝕島の信者たち

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    新興宗教のプロモーションのために絶海の孤島に集まった運営と参加者。そこで繰り広げられる連続殺人。これは相当面白い。それぞれが持つ信念や信仰、思惑が絡み合い、不可解な状況はさらに折り重なっていく。次第に狭まっていく犯人の選択肢。正直、過去何作かを読んだ著者からして、ここまで正統派なミステリーを予想していなかった。もっと天の邪鬼な、ひねくれた物語を予想していた。その一点をして、少し拍子抜けしてしまった感はある。しかし普通にミステリーとして十分に面白かった。最初の登場人物紹介の連鎖はとても映像的で上手かった。
    しかし連続殺人ミステリーっていうのは、納得できる動機の創造が最高に難しいんだろうなあ。とい

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    2026年01月23日
  • カラスは言った

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    カラスが話す不思議な設定を取り込んだ小説かと思ったら違った。近未来的な要素がもっと盛り込まれるかと思ったら違った。人間がずっと昔から悩みつづけている人と人との繋がりや係り方の話だった。舞台は船上や名古屋、東京、長野と移り変わるが、手に汗握るというよりは穏やかな印象の話だった。それでも、一気読みできる楽しさがあった。

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    2025年12月14日
  • カラスは言った

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    表紙とあらすじで気になり購入。
    突然喋るカラスが現れて、そのカラスの目的とは?ってお話なんですけど、部外者って言葉たくさん出てくるんですけど、本当に、人間ってそうだよなって。

    誰かの事を信じるってことは、その誰かが自由に考えたり感じたり行動する能力があるってことを否定してる。他人を信用しないっていうのは、他人の人格を認めることだ。

    俺は自分の意志を持った自由な人間だから、嫌いになったら縁を切る。


    そういう考えもあるのか!と思いました。

    2つ目の文章はわたしも通ずる所があり、とても共感しました。

    誰かに寄りかかって責任やら全てを崇拝、目標とすることはいい時もあるけど、される側は重責と

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    2025年12月13日
  • カラスは言った

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    初めて読む作家さんでしたが、キャラが薄めの伊坂幸太郎みたいな感じの小説でした。

    終盤近くまでかなり面白く読んでいたのだけど、横山とのくだりがいまいち盛り上がらなかったように思う。あとズッキーニをもうちょっと掘り下げて欲しかったな。

    主人公は主体性なさすぎてどうしようもないやつだけど、カラスの方は読んでいてどんどん愛おしくなってくる。

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    2025年12月07日
  • 行きたくない

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    住野よるさんが参加されてたので購入。

    行きたくないをテーマに6人の作家さんがそれぞれのストーリーを載せてて、色んなジャンルで楽しかった。

    住野よるさんの作品はすーっと世界に入っていてあっという間に読んでいた。
    安定から全く知らない場所へ行くっていうのってかなりの勇気いりますよね。
    わたしもきっと安定を取るかもです。

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    2025年08月10日
  • 月蝕島の信者たち

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    2025年版 そして誰もいなくなった… 怪しい新興宗教の孤島ツアーで起こる惨劇 #月蝕島の信者たち

    ■あらすじ
    かつて電子商取引の犯罪歴がある後藤望、彼は友人の天羽七希、金子千香と共に新興宗教を立ち上げた。彼らは礼拝施設を建設するためにクラウドファンディングを企画し、信者たちを月蝕島に招待する。翌日、信者のひとりが死体となって発見、なんと首が切り取られていたのだ…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    おもろい! スタンダードな孤島ものクローズドサークル。

    追い込まれていく登場人物の描写や、男女や仲間同士の絆など、本家『そして誰もいなくなった』に近いですね。シンプルながらも丁寧なプロット、しっか

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    2025年05月20日
  • ラメルノエリキサ

    購入済み

    ヤバめ思考の主人公が魅力

    犯人探しの推理より、ヤバめ思考の主人公が次にどう動くのかの方がハラハラして、続きが気になってしまい、一気読み。
    ずいぶん道徳とかけ離れた主人公だけど、なぜか憎めず共感してしまう。
    そして主人公の姉はさらにいい味をだしていて、すごく怖い姉妹なのに微笑ましく感じてしまう。
    軽く読める作品なので、たまに読み返してもよさそう。

    #ドキドキハラハラ

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    2025年01月13日
  • アイドル 地下にうごめく星

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    黒髪のストレート、
    目は真ん丸で大きい、
    唇は薄くて赤い。

    アイドルに衝撃を受け彼女をプロデュースしたいと思ってしまったOL、潮時を見極められずやめられないアイドル、アイドルという役割にぴたっとはまることで現実と戦うアイドル、センターじゃなくても一人のファンが見てくれている事を糧に何とかやっているアイドル。

    アイドルにまつわる短編集。

    幻みたいなリアル。
    だからこそ切実な感じがひりひりとくる。

    埋もれている沢山の星たち。
    地下で奮闘するアイドルも、
    ファンにとっては煌めく頭上の星。

    「推し、燃ゆ」で”推しは背骨”というのが記憶にのこっているけれど、誰かの背骨になるアイドル達について描

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    2024年08月16日
  • 自由なサメと人間たちの夢

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    「サメの話」と「水槽を出たサメ」が好き。
    時間はかかるかもしれない、失った時間は取り戻せないけどそれでも自分らしく前を向こうって思える作品。
    怖かったはずのサメが愛おしくて頼もしい存在に感じる。  

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    2024年07月10日
  • 悪い姉

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    『この筆者は妹の奴隷根性をよく理解してるなー、お姉さんがいるんじゃない?』が1番の感想。

    私にも3歳離れた出来が良くておっかない姉がいる。
    おっかないといっても彼女は割と内弁慶で友人関係で何度も親に心配をかけさせていたし、出来が良いと言っても「うちの一族の割には」というレベルだという事を知ってから恐怖が薄れたのを覚えている。
    現在は姉も大分穏やかになり、程よい距離で仲良くしているが、『子供の頃の仕打ちを忘れてないからな』という気持ちが未だに私の心にずっとある。

     凛のような生まれつきの性悪はどうしようもない。
    作中のような第三者の薄っぺらいアドバイスになってしまうが『親とも絶縁する覚悟で家

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    2024年02月12日
  • 自由なサメと人間たちの夢

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    ネタバレ

    ラスト、デイ1年前の友達も家族も上手くいかなくて自分のお葬式のセットリストを考えてた厨二病の自分を思い出して切なくなった。
    ロボットアームは、まつパ、眉毛ワックスを終わったあと、なにかの戦いに勝ったような気持ちとなんか似てるなって思った。
    虫の眠りが1番好きだった。自分がどう見られるか、その判断は、価値は、そばにいる人で計られるそういうところが共感でグサッときた。最後の1文の
    皆、各々が信じる夢の中で、生きているのだから
    を4回読んだ。
    サメの話は、自己肯定感が低くなった時に、自分は、そう思わないように人間力を上げろとか、実力をつけろとか言われたいんじゃなくて、ただただ話を聞いてほしい、そんな

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    2024年02月07日
  • 悪い姉

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    兄弟、姉妹、家族の呪縛って大変だなあと再認識。
    あとがきのように、姉が骨の髄まで悪かったからこそ、妹は前に進めたと思う。
    ヤングケアラーやきょうだい児(病や障害を持つ子の兄弟)にも通づる部分があるのかもしれないと思った。

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    2024年01月24日