【感想・ネタバレ】カラスは言ったのレビュー

あらすじ

ある日、突然、カラスが言った。
「横山さん、第一森林線が突破されました。至急連絡をください」

僕は横山ではなく、森林線も知らない。
職場と家の往復だった日常に迷い込んだカラスに誘導され家を出ると、《ズッキーニ》なる配信者に追われ、仙台から名古屋までフェリーでの逃避行を余儀なくされる。

情報をもつ鳥と何もない僕。
旅の果てで見つけたものとは――?

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

カラスが話す不思議な設定を取り込んだ小説かと思ったら違った。近未来的な要素がもっと盛り込まれるかと思ったら違った。人間がずっと昔から悩みつづけている人と人との繋がりや係り方の話だった。舞台は船上や名古屋、東京、長野と移り変わるが、手に汗握るというよりは穏やかな印象の話だった。それでも、一気読みできる楽しさがあった。

0
2025年12月14日

Posted by ブクログ

表紙とあらすじで気になり購入。
突然喋るカラスが現れて、そのカラスの目的とは?ってお話なんですけど、部外者って言葉たくさん出てくるんですけど、本当に、人間ってそうだよなって。

誰かの事を信じるってことは、その誰かが自由に考えたり感じたり行動する能力があるってことを否定してる。他人を信用しないっていうのは、他人の人格を認めることだ。

俺は自分の意志を持った自由な人間だから、嫌いになったら縁を切る。


そういう考えもあるのか!と思いました。

2つ目の文章はわたしも通ずる所があり、とても共感しました。

誰かに寄りかかって責任やら全てを崇拝、目標とすることはいい時もあるけど、される側は重責とかすごいですよね。

信じすぎないというのも大事ですが、主人公がすぐ人を好きになる人間性がとても心配であり、愛おしく感じました。

0
2025年12月13日

Posted by ブクログ

初めて読む作家さんでしたが、キャラが薄めの伊坂幸太郎みたいな感じの小説でした。

終盤近くまでかなり面白く読んでいたのだけど、横山とのくだりがいまいち盛り上がらなかったように思う。あとズッキーニをもうちょっと掘り下げて欲しかったな。

主人公は主体性なさすぎてどうしようもないやつだけど、カラスの方は読んでいてどんどん愛おしくなってくる。

0
2025年12月07日

Posted by ブクログ

自分の確固たる判断力を持たず、流されるままにふらふらと生きる平和ボケな現代人(?)日本人(?)への痛烈な皮肉のこもったロードムービーな1冊。
他人の意見や感想を聞いては「なるほど」とそれに共感し、また別の意見や感想を聞いてはそちらにも「なるほど」と共感する。ほめられれば喜び、けなされれば怒る。ネットや端末に情報だけでなく、感情までもを依存する僕らは深く考えることもなくただ当たり前に生きているけれども、その主体性とは何か、と問われたような気持ちになった。
サメへの憧憬はあんなに前向きに描かれていたのに、カラスへの依存はこんなにも辛辣に描かれ、思わずカラスに同情してしまった(笑)

0
2026年02月09日

Posted by ブクログ

あらすじに惹かれて購入。

ファンタジー要素多めかなと思ったけど
しっかり現代的な話でサクサク読めた!
面白かった〜。

0
2026年01月25日

Posted by ブクログ

ある日、カラスが話しかけてきた。

人違い。そして、謎のワードを告げるカラス。

いつの間にか、カラスと旅をしている主人公。

最後まで不思議な話のまま、幕を下ろす。

よく、「他人事」の対義語のように「自分事」という言葉が使われる。
「自分事として受け止めなさい」みたいな。
でも、自分の外側で起きた出来事に対して、他人事と自分事の境界ってどう設けたらいいのだろう。
結局は、興味を持ちなさいという話なんだろうか。

作中にある「死」に対する態度もそうかもしれない。
真正面から写真や動画で撮って流すことが冒涜なのだとしたら、その場を見て見ぬフリをして後にすることが正しい態度なのだろうか。

見たくないものから目を背けることは、関わりを持たないでおきたいと思う、醜い心なんだろうか。

カラスが訪れたのは人違いだった。
カラスの言いなりになる主人公に、終始イライラさえした。
それでも。カラスが飛んだから、この小説は始まるのだ。

0
2025年11月22日

「小説」ランキング