風野真知雄のレビュー一覧

  • 眠れない凶四郎(五) 耳袋秘帖

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    江戸の夜回りをする南町奉行所の同心 土久呂凶四郎。
    幽霊騒ぎとそれに隠された悪事を暴く。

    耳袋秘帖シリーズに多いやるせない終わりかただった。

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    2023年01月22日
  • 耳袋秘帖 妖談しにん橋

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    妖談シリーズ3巻。
    満月の夜、四人橋を四人で渡る時、影が消える者がおり、影が消えた者はしぬ。

    本物の悪党が引き起こした大惨事とその執念にゾッとした。

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    2023年01月16日
  • 眠れない凶四郎(二) 耳袋秘帖

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    妻を惨殺された南町の同心 土久呂凶四郎は奉行の根岸に夜廻りを命じられた。
    年末年始も休みなく江戸の夜を回る凶四郎と源次。
    妻殺しの下手人を追うが結果は芳しくない。
    鬼の会という会合が耳に入る。

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    2023年01月02日
  • 眠れない凶四郎(一) 耳袋秘帖

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    南町奉行所の定町廻りの同心 土久呂凶四郎は妻が惨殺されたのを見て不眠症になってしまう。
    見かねた根岸が彼に夜廻りを命じた。

    凶四郎と源次コンビがいい具合にかみあっていた。相変わらず読みやすかった。

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    2022年12月31日
  • 東京駅の歴史殺人事件 歴史探偵・月村弘平の事件簿

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    東京駅で、次々と殺人事件が。

    もしや歴史に関係あり? という展開でしたが
    そんな事知っている人もすごいですが
    実行してる犯人もちょっと…。
    当然ですが、そんなもののために? という
    マニアックな理由でした。
    本人達にとっては、非常に重要な事なのですが
    興味ない人には、どうでもいい話です。

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    2022年12月08日
  • 耳袋秘帖 南町奉行と火消し婆

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    耳袋秘帖シリーズ「南町奉行」編・第四弾。

    江戸の町で火事が多発。公儀から叱責を受けた町方は総出で“火の用心”の強化に努めることに。
    そんな折、ある廻船問屋で開かれた花火の宴で、巨大な火花の妖かしが現れて・・・。

    今回は多発する火災の裏側で怒っている出来事・・宗源火、“赤猫”と呼ばれる大工、火の玉小僧、火消し婆等々・・といった謎から、某藩のマッチポンプ的なお家騒動に至るまで、“チーム根岸”の面々がバランスの良い活躍ぶりで根岸奉行をサポートして、真相に迫っていきます。
    最近、赤丸急上昇中の雨傘屋は、“からくり系”に強いので、根岸奉行も重宝している様子ですね。
    そんな雨傘屋の上役(?)の、しめさ

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    2022年12月06日
  • 耳袋秘帖 品川恋模様殺人事件

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    品川の恋祓い神社で女が焼け死んだ。
    どうやら事件は13年前に死んだ女郎に関係するようで…。
    坂巻と宮尾の色男コンビが調べに走る。
    品川の女郎と客の恋模様がドロドロしていた。

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    2022年12月03日
  • 耳袋秘帖 四谷怪獣殺人事件

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    田安徳川家の四谷の下屋敷で奇妙な出来事が頻発していると根岸は松平定信から頼みを受ける。

    一連の出来事の裏に潜む悪事とは?

    坂巻と栗田ではなく、しめと梅次が活躍していた。中婆さんのしめの頭のキレ具合には脱帽。

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    2022年11月25日
  • 変身の牛 新・大江戸定年組

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    今回もトンチが効いた事件解決や、大きな老舗の嫡男が牛に変わったという信じられないような事件。竹蜻蛉に殺されたと言い残した隠居の勘違いなど、ユーモアとペーソスが混じる、隠居の年代でなければ出ないような味のある言葉がたくさん!

    3人組の活躍が面白い。本編最後には大地震の始まりが!
    どうなる?続編に興味が。

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    2022年11月12日
  • 耳袋秘帖 佃島渡し船殺人事件

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    佃島の渡し船に船が突っ込み渡し船は転覆、四人が亡くなった。
    内三人には刺し傷が…。

    軟弱な若手の頑張りが最後にみられたのが良かった。

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    2022年11月11日
  • 耳袋秘帖 南町奉行と大凶寺

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    耳袋秘帖シリーズ新章がいつの間にか出ていた。
    といっても過去のシリーズのメンバーもそのまま出てくれているので嬉しい。さらに新メンバーも出来て覚えるのが大変になってきたが話は軽快なので楽しめる。

    今回の謎は『大凶寺』という不吉な名前を付けられた寺。本当は『題経寺』という名前があるのだが、おみくじを引けば大凶ばかりが出る、墓石が倒される、幽霊が出る、檀家には不幸が起こる…などまさに『大凶』な寺になっている。和尚は京の本山に帰り、新しい和尚が派遣されたのだがその新しい和尚というのがどうも怪しい。

    他に小ネタとして、頼まれて幽霊の振りをする女(こちらは後に殺害されてしまうので小ネタではないのだが)

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    2022年10月15日
  • いい湯じゃのう(三) ご落胤の真相

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    1〜2巻はかなり軽い調子で進み、この3巻が完結。
    物語に重要な箇所ではないようなト書がこの作者のユーモアと、人間描写。

    今回も、大団円で終わりに向かう。
    いつ読んでも笑みが溢れる風野真知雄作品。

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    2022年10月02日
  • 耳袋秘帖 南町奉行と餓舎髑髏

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    耳袋秘帖シリーズ「南町奉行」編・第三弾。

    海産物問屋〈三陸屋〉の蔵の中で、十人以上ものバラバラ死体が見つかります。
    さらに、ただ一人店内で殺されていた手代のかたわらには血文字で「がしゃどくろ」と書かれていて・・・。

    長年耳袋秘帖シリーズを読んできて、様々な風変わりな事件がありましたが、今回の現場はトップクラスに入る凄惨さでしたね。
    この度も“チーム根岸”の面々・・凶四郎さん、椀田さん、宮尾さん、雨傘屋、しめさん等々の、役割分担がしっかりできていて、各人の成果を根岸奉行がまとめ上げるという鉄板の流れで、安心して読めました。
    個人的には今回の敢闘賞は雨傘屋かなと思います。バラバラになった骨から

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    2022年10月02日
  • いい湯じゃのう(二) 将軍入湯

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    肩の凝らないお気楽温泉時代劇 第二巻。

    将軍吉宗は町の湯屋に通い始め、肩の凝りもほぐれ始めている。
    湯屋に持ち込まれる謎解き、温泉が汚される謎、将軍の御烙印、天一坊をめぐる悪者どもの暗躍。
    話は色々と展開しながら次号に続く。

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    2022年09月25日
  • 潜入 味見方同心(二) 陰膳だらけの宴

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    沢山の事件と難問を抱える魚之進

    ボッとして惚けて頼りない態度はしているが頭の良い味見方、月浦魚之進はいよいよ江戸城に登城する日が来た。将にその日、御膳奉行松田欽四郎が朝餉の味噌汁に仕込まれた毒により亡くなる事件が発生した。魚之進は将軍毒殺の計画が身近に迫るのを感じる。
    再度、市中見廻りに戻った魚之進は、高価な根付けや器などを握り飯の中に隠し、天麩羅にして盗む事件で、利介という大阪から来た金持ちの料理人を捕まえた。魚之進は、友人の本田伝八の祖父が書いた疑惑帖が役に立ち、利八が盗人であると確信したためである。
    第二話「スッポンポン」は、スッポン鍋を食べるには裸にならないといけない料理屋の名である。店の主が客を裸にさせてふんど

    #笑える

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    2022年08月23日
  • 同心亀無剣之介 殺される町

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    時代物には珍しい倒叙ミステリー。
    ただこの手の作品にはよくある、探偵は一見冴えないキャラクター。
    縮れた髪の毛と名前から『ちぢれすっぽん』という酷いあだ名を付けられている臨時廻り同心・亀無剣之介。
    だが名前の通り剣の腕と推理力は卓越している。
    シリーズ第六作は三編。

    人気の手妻師が瓦版屋を、有名料理屋の主が土地を買い占めようとした豪農を、堅物の駕籠かきが相棒を殺したそれぞれの事件を解き明かす。
    倒叙方式なので犯人はあらかじめ分かっているが、明かされていない部分もある。どうやって殺したのかやその動機など。そこを亀無と一緒にこちらも考えていく楽しみがある。

    亀無の立ち位置は何とも掴みどころがな

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    2022年06月16日
  • 宮本武蔵の猿~奇剣三社流 望月竜之進~

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    望月竜之進は、諸国を剣術修行で廻っていた。5編の作品からなるが、ぼくは「宮本武蔵の猿」よりも「沢庵和尚の蛙」が面白いと思った。

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    2022年06月11日
  • わるじい慈剣帖 : 8 だれだっけ

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    時々無性に読みたくなるのが、
    ユーモアとペーソスを感じさせる筆致の
    風野真知雄さんの作品。
    これは隠居した元目付け身分の武士が、息子が外に作った女の孫、桃子にぞっこん!
    その安全を守ろうと家を出て子守りを勝手出る、、というシリーズ。

    今回は前作に続き、珠子の妹分の芸者、蟹丸。
    元気で明るく芸事にも熱心で珠子を尊敬する芸者。
    その蟹丸には、人に言えないヤクザな兄が。
    その兄、千吉の魔の手から逃げようと蟹丸は姿を消す。

    桃太郎も、音吉に襲われてから、危険を察知し、桃子を遠ざけることにした。
    珠子も桃子の安全を第一に夜のお座敷は断る。

    他に良い芸者が少ない地域で、お座敷は閑古鳥。

    桃太郎の動

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    2022年06月05日
  • 眠れない凶四郎(二) 耳袋秘帖

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    痛快だ。

    いい。いい。源次がいい。源次のおっかあもいいなあ。おっかあの店の煮物を食べてみたくなった。

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    2022年05月12日
  • いい湯じゃのう(二) 将軍入湯

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    ほんわかとしたムードで始まった第1巻から
    続く第2巻では、いよいよ思惑の違うものを持った人々がそれぞれに動き始める。

    お風呂が主題の物語だが、風呂談義に終わらないのが
    この作家。
    新しい視点で有名な人物を書き分け、ぐっと読む人に近づける。

    これから波乱が押し寄せそうな第2巻。

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    2022年05月11日