風野真知雄のレビュー一覧

  • 耳袋秘帖 南町奉行と死神幇間

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    耳袋秘帖シリーズ「南町奉行」編・第八弾。

    紙問屋〈大松屋〉の若旦那が溺死してしまいます。
    亡くなった若旦那は、その夜“野だいこ(フリーの幇間)”の超弦亭ぽん助と遊んでいたことが判明。
    ぽん助には、“彼(ぽん助)と遊んだ客はなぜか数日以内に死んでしまう”という不吉な噂があって・・。

    今回は、次々と謎の死を遂げてしまう若旦那たちと、ぽん助がその死に関わっているのか?という謎をメインに追いつつ、その合間に“料亭に出現する座敷わらしの件”、“絵に描かれた猫の生気が抜けてしまった件”、“楽翁(松平定信)様が屋敷の庭から消えてしまった件”等・・といったサブの謎を解明して繋いでいくという、お馴染みの展開

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    2024年04月29日
  • 耳袋秘帖 南町奉行と酒呑童子

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    とっ散らかった話も、無理なく整合させていくのと、読みやすさは、さすがの一言。今回のテーマは、毒親か。
    出前小僧は、一瞬何故そうするのか、訳がわからなかったが、復讐のために、店の前を奪うためだったと繋がった。

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    2024年04月21日
  • わるじい秘剣帖 : 3 しっこかい

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    主人公のバディ的存在が最終章でいきなり余命三ヶ月あまりって急展開がありびっくりさせられる
    露骨に死を怖がる友に戸惑う主人公が良かった
    前巻までは ああ まあね って感じだったがこれは面白くなりそう

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    2024年04月06日
  • 耳袋秘帖 南町奉行と幽霊心中

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    見とれてしまう程の美しい心中があがる。その女性は死んだはずの芸者小菊⁈
    背後にある色々な事件と対照的な2人の純粋で悲しい心中
    根岸肥前守は2人の骨を海へ放ちます

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    2024年02月28日
  • 変身の牛 新・大江戸定年組

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    隠居した幼馴染みのオジサンたちが町の悩みごとを解決していくお話
    竹とんぼに殺される?変身に牛を選ぶ?
    地震を調べている女将はいい。商売上手な奥方たちはいい
    3500石の旗本夏木が猫探しに翻弄するのがいい
    鮫蔵のその後が出てきていい
    藤村の身体は心配

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    2024年01月20日
  • 新・若さま同心 徳川竜之助 : 2 化物の村〈新装版〉

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    うーん、私的にはいまいちイメージできない描写が多かった。で、最後は呆気にとられるくらいあっさりだったかな・・・

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    2023年11月19日
  • 耳袋秘帖 南町奉行と首切り床屋

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    首のない死体が!2体が誰かを探すも日々だけが過ぎてゆく。そんななか、首のない亀が発見される。

    その謎を解き、いつしか首なし死体の真相も。

    根岸の若い頃,鐵三と言っていた頃の仲間が。。。

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    2023年11月15日
  • 耳袋秘帖 南町奉行と火消し婆

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    今回も、根岸奉行の仲間たちの強いタッグが見どころ。
    耳袋という実際にあった不思議を編纂した物語に基づいて描かれる。

    奇妙な、だけどそこには生きている人々の思惑がカオスのようにトグロを巻く事件。

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    2023年11月07日
  • 耳袋秘帖 深川芸者殺人事件

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    芸者が一人、突如いなくなった。

    逃げたのか、攫われたのか。
    まったく考えもしなかった方向へ繋がっていくので
    どういう事?! という混乱が。
    いやでも、この時代から考えると
    こんな思考回路でも、おかしくないかも?

    どこにでもいる、お節介な人。
    この人の動きもまた…ですが、この時代で考えると
    普通の事なのかもしれません。
    託す相手を間違えた、という事で…。

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    2023年10月17日
  • 耳袋秘帖 南町奉行と犬神の家

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    南町奉行シリーズ第五作。
    今回はタイトルで示されているように犬にまつわる話。

    犬わずらい(狂犬病)の不安、狛犬が犬に変化、突然現れた犬の首塚という犬に関係する事件が続く中で一つだけ変わり種の妖怪すねこすりは耳袋シリーズらしくて好きだった。

    好きと言えばこのシリーズは三組のコンビが活躍するのだが、中でも女岡っ引きのしめさんと発明家の雨傘屋が今回も良い味を出している。
    しめさんは話しやすい親しみやすさを発揮して聞き込みが上手いし、雨傘屋は不思議な事件も合理的な手段を見つけ出す。

    夜眠れない凶四郎と源次コンビ、シリーズ初期からのレギュラー宮尾と椀田も頑張っている。

    全体的にはこれまでの作品に

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    2023年10月12日
  • 葛飾北斎殺人事件 歴史探偵・月村弘平の事件簿

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    歴史ライター月村弘平と刑事の彼女夕湖の殺人事件簿
    北斎ツアーの内容ばかりに注目してしまうほどの、北斎情報が詰まってました

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    2023年09月30日
  • 潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理

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    ネタバレ

    潜入 味見方同心(六)・完結編。

    食べ物にまつわる謎や悪事を解決する、南町奉行所味見方同心・月浦魚之進の活躍を描く、連作四話が収録されております。

    将軍暗殺計画を阻止する為、捜査を続けてきた魚之進達。
    悪事の黒幕・北大路魯明庵こと徳川元春が、“疱瘡”を利用した暗殺を企んでいることを突きとめますが・・・。

    “潜入” 味見方同心シリーズも、ついにこの巻で完結との事。
    いつものように、市井にはびこる食べ物がらみの悪事を暴きつつ、大奥の八重乃さんや御広敷伊賀者・服部さんたちと連携して、暗殺計画を未然に防ぎその計画に加担していた者達も次々判明していきます。
    その流れで、魚之進の元義姉・お静の実家の

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    2023年09月22日
  • 宮本武蔵の猿~奇剣三社流 望月竜之進~

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    中高年の剣術家、望月竜之進(どこかで聞いた名前)が修行の旅に出会う出来事
    蛙、猿、蚤、寅、牛がおこすお話。子供、若者、癖のある女性も登場
    本の説明の抱腹絶倒(オーバーか)ホロリとする(確かに)風野氏しか書けないオリジナル時代小説(それは言えてる)なお話でした

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    2023年09月16日
  • 耳袋秘帖 南町奉行と首切り床屋

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    バラバラ殺人の犯人の意図を見事に言い当てるお奉行。さすがです
    ちょっとずつ皆が顔を出すのは良いのだけど、でもちょっとずつだから?物足りなかった。皆のことが好きだから。五郎蔵も元気で良かった。玄四郎とひびきの関係はいつか進展するのかしら

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    2023年09月09日
  • 耳袋秘帖 南町奉行と首切り床屋

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    耳袋秘帖シリーズ「南町奉行」編・第六弾。

    深川、続いて神田の床屋で身元不明の首無し遺体が発見されます。
    どちらも床屋のあるじは行方が知れず、その首切り事件を皮切りに“首がらみ”の事件が立て続けに起こって・・・。

    今回は“首騒動”ということで、床屋での首切り事件を核に、ろくろっ首や、首無し亀、さらに女の首と狸の胴体が発見されるといった怪事件を、根岸奉行とその配下“根岸六人衆”(椀田、宮尾、凶四郎、源次、しめ、雨傘屋)が解決すべく奔走します。
    首切り事件の糸口がなかなかつかめない中、“首無し亀”の事件で知り合った、元土佐藩士の浪人・佐野さんの証言から、かつて上方を荒らした盗人一味へと一気に繋が

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    2023年07月30日
  • 耳袋秘帖 南町奉行と火消し婆

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    〈耳袋秘帖 南町奉行〉シリーズ第四作。

    江戸で火事が多発していることで根岸奉行は老中・水野忠成に叱責されるという冒頭シーン。このことは全編に渡って描かれ、その理由は最後に明かされるのだが、その合間に今回も様々な小ネタが挟まれる。

    廻船問屋〈徳州屋〉が開いた「おとな花火の宴」(名前からして怪しい)で起きた怪異。
    『赤猫』と呼ばれる大工が建てた家が焼ける事件に宿屋で起きた殺人事件。
    火事もなく誰もいないのに勝手に鳴る『お化け半鐘』事件に再び起きた殺人事件。
    燃えながら走る『火の玉小僧』事件と謎の『火消し婆』。

    小ネタはその度に一応の解決はされるのだが、その繋がりについては今一つ分からないもの

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    2023年07月22日
  • 昭和探偵2

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    昭和探偵の名は熱木地塩(潮)。他にも面白い名が出てくる?と普段は全く気に留めない登場人物の名前に注目しながら読み進んでいると、田中角栄、八千草薫という名前が突然登場すると、自分になかで、話がいきなり現実の話に取って代わってることに気づきました(笑)

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    2023年07月15日
  • 昭和探偵1

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    めっちゃ昭和な話だらけの私立探偵事件簿。探偵の名前が熱木地潮。これだけで大爆笑。アグネス・ラム、コマ劇場にツバキハウス、ぼっとん便所に紙は新聞紙、消費社会に背を向けて放浪を選ぶ若者ヒッピー。遠い昔の話と思うのに、大谷翔平君の名前が話にでできてびっくり。遠い昔でもないのですね~

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    2023年07月04日
  • 「女が、さむらい」シリーズ【全4冊合本版】

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    そうか…

    風野真知雄さんの作品は沢山読んでいます。
    今回の作品はSFもので驚きました。
    作者の中で、宇宙とはこういう可能性があるというストーリーを持っておられるのだろうなと、他の作品を読んでも感じていました。
    だけど、SFと時代小説は掛け算にはならず、割り算した様に感じました。
    ですが、登場人物のキャラクターも好きだし、最後の巻になるまではストーリーなども楽しく読んでいたので星を3つにしたいと思います。

    #笑える #胸キュン #癒やされる

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    2023年05月27日
  • 耳袋秘帖 南町奉行と犬神の家

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    耳袋秘帖シリーズ「南町奉行」編・第五弾。

    中渋谷村にある、“犬神の家”と呼ばれる旗本屋敷に迷い込んで出てきた犬が、飼い主を噛んで逃亡。
    “犬わずらい(狂犬病)”を警戒した根岸奉行の命で、昼間は“しめさん&雨傘屋”、夜間は“凶四郎&源次”が見廻りを強化する中、付近の神社で首に噛まれた跡のある死体が見つかって・・・。

    今回は、渋谷村近辺で起こる、犬がらみの珍事を解決しつつ、背景にある“真神さま”と呼ばれる犬神信仰を絡めた不穏な動きを追求していく展開です。
    この“真神(犬神)さま”に、楽翁様こと元老中・松平定信も魅了されてしまうというところが、信仰独特のマインドコントロール的な危うさが伝わってき

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    2023年03月26日