風野真知雄のレビュー一覧
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耳袋秘帖シリーズ「南町奉行」編・第十三弾。
楽翁様こと松平定信の私邸で「百物語」の会が催され、根岸奉行も半ば強引に誘われて出世することに。
ところが、その会で百話目を語る予定だった廻船問屋〈海原屋〉の主人が顔だけ髑髏という変死体で見つかります。
さらに後日、「百物語」の参加者で殺人の事情を知っている様子だった版元〈文秋堂〉の主人も胸に「×」印を刻まれた死体で発見されて・・。
思えば、根岸肥前守が書いた『耳袋』って、まんま「百物語」みたいなものですよね~・・ということで(?)、今回は「百物語」の会に絡んだ殺人の真相追求を軸に、途中で挟まれる小ネタ的な怪事(「背中の声」、「浅瀬の海坊主」、「ドクロの病」)の解明をしていく流れでございます。
小ネタ怪事に関しては、“チーム根岸”の面々からの聞き込み情報だけで根岸様がサクサク解決。
一方、メインの「百物語」絡みの事件については、チーム根岸”だけでなく、吉野疾風さんを筆頭とした楽翁様の配下たちも別働で探るというW体制で調査していくことに。
死体の“ドクロ”と“×”印から、海賊絡みの犯行か・・?と思いきや、真相というか動機が痴情の縺れ的なものだったのがちょいとズコーって感じでしたね。
ま、ラストの楽翁様の粋な趣向に免じて(?)良しとしますw。
ところで、チーム根岸のメンバーに「女中殺しの宮尾さま」とイジらる程、女中さん達から情報を聞き出すのが得意な宮尾さんですが、この“宮尾マジック”が通用するのは20代半ばから30代半ばの女性だけで、10代の娘には通用しないことが判明。
“ドクロ病”の件を探っている時に、若い娘から「おとっつあんに友だちづらされているみたい」と言われ、落胆しちゃう宮尾さんがお気の毒でございました(^^;)
あと、宮尾さんといえば椀田さんの姉・ひびきさんはお元気なのでしょうかね?是非再登場をお待ちしております~。 -
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耳袋秘帖シリーズ「南町奉行」編・第十二弾。
・・てか、表紙怖いって!
ということで(?)、今回は何故か鳥の姿を見かけなくなった江戸の町で起こる“鳥がらみ”(ムササビとか鳥じゃないのもありますけど)の数々の事件から、とある大名家の背後で図られた“計画”の謎に至るまで、根岸奉行とその配下たちが事件解決に挑みます。
前巻でめでたくよし乃さんと所帯を持った凶四郎さんは、夜に“ちゃんと眠く”なったりと精神が安定したようで何よりですね。
ただ、これで昼勤になるわけではなく、今後も江戸の治安の為に夜回りを続ける模様でございます。
そんな凶四郎&源次コンビと、しめさん&雨傘屋コンビ、そしてちょっと出番少なかったけど椀田&宮尾コンビが今回も安定の活躍で根岸奉行をサポート。
特にしめさんは、拉致られてしまったりと思わぬ大ピンチに陥りましたが、“チーム根岸”が救出できない訳ないでしょ!と思いながら読んでいるので、(少しハラハラしたものの)まぁ安心の展開ってことですな。
それにしても毎回思うのですが、根岸奉行のパーフェクトヒューマンっぷりにはホント感服しちゃいますね。
“チーム根岸”は勿論、根岸様の御屋敷で働いている女中さん達も働きやすそうですし、仲も良さそう・・私も根岸様の元で働きたくなった次第です。
ということで、この度もサクッとストレスフリーに楽しませて頂きました。
このところ、多忙からの心身疲弊でなかなか読書ができなかったのですが、そんな時本書のようなライトなシリーズ物はリハビリ(?)にピッタリでありがたいですね~。 -
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味見方同心シリーズのサードシーズン・魔食 味見方同心(四)
南町奉行所味見方同心・月浦魚之進が食べ物に関する事件や謎に挑む、連作四話が収録されております。
さて本巻の“お品書き”は・・
・寿司を海苔でくるんでおにぎりのように真ん丸にした、おにぎりと寿司の中間のような食べ物「おにぎり寿司」
・水天宮前のうどん屋が作る“子どもの材料(タケノコ、カズノコ等々)”が入った、子どもが授かる?という噂の「子どもうどん」
・ゾウの肉(!)を煮込んだという「ゾウ煮」
・不気味な生き物の頭が椀に入っている「怪獣椀」
・・といった、訳ありメニューの数々が登場(「ゾウ煮」は結局食べられませんでしたが)。
「おにぎり寿司」や「子どもうどん」は、料理としての珍しさ度は低い(ありそうといえばありそう)ですが、おにぎりの具(寿司ネタ)が食べるまで分からなかったり、子宝にご利益のある水天宮前で「子どもうどん」のお店を開いたりする点に、目の付け所の良さがありますよね~。
ただ、「おにぎり寿司」を始めた経緯が、如何せん下品すぎてちょっと引きましたけど・・(結局それで、主が殺されちゃいましたし・・汗)。
で、これらの珍メニューに絡んだ謎や事件を、魚之進&麻次のコンビが、魚之進の妻・おのぶの助力を得つつ、解決していく展開はいつも通り。
ところで、今回気になったのは第三話から登場した、元廻船問屋の旗本・織豊川超蔵ですね。
中野石翁に接近したり、謎や事件の背景に彼の気配が見え隠れしたりと、何かと行動が怪しすぎるので、彼が何を企んでいるのか気になるところでございます~。
(次巻でも登場するのかな?)