濱嘉之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
時間的に、今に近い状況。その分析が面白い。
濱嘉之は、今を描かせるのがいいのだね。
青山望 公安部長特命担当
大和田博 総監特命担当理事官
藤中克範 警察庁長官官房分析官
龍一彦 刑事部捜査第2課理事官
カルテットが、それぞれ偉くなって、自由がきく。
東京マラソンで、銀行員が飲んだ水で死亡。覚醒剤でのショック死。
三社祭りで、ヤクザが五人。心肺停止。急性覚醒剤中毒死。
同じような手口で、殺人が。
それは、コリアンマフィアの見せしめ的殺し方。
銀行員は、京都大学出身で、兵庫大空銀行、神戸大空銀行、
四井銀行で、扱っていたのは、暴力団と代々木協会。
銀行には、目ねーロンダリングの役割も持っている。
ロシアンマフィア、チャイニーズマフィア、コリアンマフィア。
狙っているのが 福岡を拠点にすること。
中国とアメリカ、ロシアとアメリカ、中国とアメリカ。
中国の経済的台頭とアメリカのバッシング。
その中で、韓国は、どう言う方向にまとまって行くのか?
韓国は、北朝鮮の支配になると予言。
岡広組の清水保が、引退したと言いながら、実質的な院政を。
それにしても、青山と藤中に仲が良すぎるのは、ありかね。
覚醒剤。飛行場の利権。港の沖仲仕。
関西空港の地盤沈下による砂利利権。
暴力団の資金調達が、多様化して、巧妙になっている。
四人カルテットのチームプレイによる追求。
龍は、元財閥の息子で、警察をやめることを視野に。
大和田は、選挙にうって出る総監と連携して選挙に。
ふーむ。殺人事件の背景が、大きく広がって行くが、
極東ホールディングスの神宮寺が、ターゲットに。
物足らないなぁ。 -
Posted by ブクログ
フィクションが、フィクションと思えない物語の構成。
南の海上で、麻薬取引が行われる。
高速艇に乗った男たちとボロ船の男たちで
麻薬取引がされる。
その場で、麻薬の純度が計測され、
品質問題のクレームをする。
いかにも日本的で、相手は中国的。麻薬は麻薬だという。
ところが、ボロ船の五人は、簡単に射殺されて、
麻薬の150kg は、強奪されてしまう。
1kgが末端で1億円。盗まれたのが150億円にもなる。
(実際 麻薬の価格は、どうなるのだろうか?)
ボロ船だけど、日本製のしっかりしたものだった。
それゆえ、沈まなかったことで、事件が明るみになる。
5人の銃殺死体、弾丸、そして、どこから打ったのか?
一人の指紋が見つかることで、事件が東京の中国マフィア、
暴力団 岡広組につながっていく。
指紋は、袁劉のものだった。それが、つながっていくのは?
150kgの麻薬が、持ち込まれれば、
東京の麻薬市場のバランスが崩れることになり、
勢いのよい勢力が生まれることになる。
そこの登場するのが 青山望とその同期のカルテット。
連携を取り合って、事件の全体像というか、
その犯罪モデルを浮かび上がらせていく。
前作の「報復連鎖」の時に、あまりにも中途半端な終わり方で不完全燃焼だったのが、この「機密漏洩」で明らかにされる。
大間から送られた、はらわたをくり抜かれた死体は、
宗教が関連し、報復の意味を持っていた。
大間はマグロのメッカであり、中国の富裕層に人気の商品。
そして、原子力発電所が、ある。
それにつながる 日本の技術が 盗まれようとしていた。
セラミクスを使った水の浄化技術は、菱和工機。
ジャパンレーヨンの逆浸透膜技術。
水と空気の清浄技術は、中国の欲しい技術に他ならない。
菱和工機は、四谷教団の支配下にあり、中国にも進出し、
その技術を中国は、国内のみならず、
アフリカへの進出の技術にも使おうとしている。
この四谷教団は、創価学会ではないのかな。
その四谷教団の会長は、ノーベル平和賞を狙っている。
宗教、そして、中国の思惑、知的財産権。
日本の新幹線技術が、あっという間に中国に移転しまったと
同じようなことが環境問題の技術も盗まれようとしている。
それに、政治家さえも、そのトラップに巻き込まれている。
琵琶湖で、釣船から 銃殺死体が上がった。
それは、宮古島の漁師だった。
つまり、最初の事件の高速艇の持ち主だった。
報復が始まっている。
南の船の銃殺した弾丸は、
日本では50丁しかない警察の所持しているものだった。
誰の拳銃なのか?突き止めたのが
福岡県警警備部長西川亨の拳銃だった。
警察の内部から、殺人の武器があぶり出される。
警察の天下りが、様々な捜査の妨害にもなる。
いやはや。現実と事実の上にノンフィクションが構成され、
様々な事象が、盛り込まれていて、
殺人事件、麻薬の取引、中国マフィアからの政治献金、
技術の機密漏洩と、スピード感のある事件を
大きな視点で 解決していく様は、実に面白い。