濱嘉之のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
意欲作である。
日本の産業の根幹である電力を どうしたらいいのか。
主人公 小川は 電力会社の職員から
国会議員の政策秘書、そして 代議士となり、
一貫して エネルギー問題に取り組み
スタッフを集め,信頼できる国会議員と勉強会をして、
電力に関する法案を策定して、日本を蘇生させようとする。
原発の可能性、代替えエネルギーの可能性を解明しようとする。
しかし,核燃料廃棄物に関する知見が殆どないことが
積み残しされた問題のように感じる。
シェールガス、メタンハイドレイド、太陽光、風力。
シェールガスの登場で エネルギーに関しては大きな変化が
生まれたようにも思える。
官僚上がりの藤原も代議士で -
Posted by ブクログ
政治家 宗教 暴力団 医療法人
きな臭いところに 発生する 犯罪に対して
公安総務の 青山の 総合的な犯罪に対する見方が卓越している。
『公安は 事件がおこってからでは おそすぎる。』
大和田、藤中、龍 という 3人の中堅的な警部も
それぞれ 能力があり 理解力が 豊かである。
警察の科学的捜査力 情報分析力などに 驚かされる。
犯罪自体も グローバルとなり 巧妙になっているので
それだけ 警察力を 強くしないといけないということでしょうね。
精神病院を活用した 犯罪
特別老人ホームを使った 犯罪
中国との関係での犯罪
選挙テクニックによる犯罪
などが 重要なシーンがある。
納得勘があっ -
Posted by ブクログ
ネタバレエピソードで泣かされたシリーズ完結編、最近の濱先生にありがちな物語重視ではなく、自分が公安マンとして見てきた政治史と絡まる事件史の独自視点自慢だと思っていた・・・だって個々の事件の描写がおざなりに見えた、それぐらい時間軸が早く(多分)2006年から2024年(?)までを駆け足で語った本作は、元公安警察官の著者らしいリアリティあふれる警察小説
高卒・私大卒・東大卒の異なるルートで警察官となった幼馴染3人(高杉隆一、本城清四郎、大石和彦)が、政界や反社会勢力の複雑な犯罪に挑み、東日本大震災の混乱統一教会、政治が機能せず国中に国家のお金を搾取する組織を(作中では外国の要因を大として)蔓延らせた日本に