あらすじ
警視庁情報室。それは警視庁が秘密裏に組織した情報部門のプロ集団である。情報室へ舞い込んだ1通の怪文書。エース情報官・黒田は、抜群の情報収集力と分析力で、政・官・財界そして世界的な宗教団体までもが絡む一大犯罪の疑惑を嗅ぎつけるが……。公安出身の著者による迫真の「インテリジェンス」小説。
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Posted by ブクログ
警察小説好きにはおすすめの1冊。著者は警察出身でこの作品がデビュー作。警察内部の描写が詳し過ぎるくらいに描かれている。警察組織はこうなっているんだなと感心してしまった。実際の出来事と似たようなストーリーがあり、本当はこうなのか??と思ってしまうところも興味深い。本作のシリーズや他のシリーズもあり楽しみな作家だ!
Posted by ブクログ
最高に面白いです
情報は国防の根本であるだけでなく、国際的な
感覚を持つことなく扱うのは禁止されるものですね
プロの警察である黒田管理官の活躍はシリーズとして
続いているので楽しみです
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日本が弱体と言われている調査情報活動を警視庁でやる、という話。
政府にやあ任せられん、という発想ですね。
本の3分の2は、この情報室を作る経緯が占めている。このシリーズの背景をこの本で書いているのだろうかと想像した。
最後に大掛かりな原発建設の関する贈収賄の攻防があるが、あっさりと片付くのが物足りないかも。
終わりに出てきた、「政権は変わっても社会はたいして変わらんが、警察が変わったらこの日本はどうなる」、という言葉は引っかかる。
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前半は警察組織の説明とエリートと言われる警視庁の出世コースへの手引き書の様な内容だ。事件は国の中枢を揺るがす大規模となり、内閣・国務大臣には極秘に捜査、摘発に動く。やはり政治家の賄賂など官僚への文章改竄など権力を持った人物はこういった独立した組織が動くべきで、できれば最終的に「政治家諮問員会」(政治家を民間が監視、精査する体制組織)がほしいところだ。
Posted by ブクログ
黒田シリーズの1作目。元公安出身の著者だからこそで、警察組織の内情や政治・政権との関係、複雑な組織図などすごい学べる。難しかったけど、いろんな警察小説読む前にこれに触れておけば良かったと思わされるくらい。あとこれ読んで気づいたけどエリートの話好きだわ。
Posted by ブクログ
警視庁情報室。それは警視庁が秘密裏に組織した情報部門のプロ集団である。情報室へ舞い込んだ一通の怪文書。エース情報官・黒田は、抜群の情報収集力と分析力で、政・官・財界そして世界的な宗教団体までもが絡む一大犯罪の疑惑を嗅ぎつけるが…。
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警視庁に新しく創設された情報部門とエース情報官・黒田による活躍を描く物語。
手に汗を握る情報戦に先が読めない展開でした。
ただ単純に警察VS犯罪集団のサイバー戦と期待すると外れます。
どちらかというと犯罪集団と情報戦を行うには、何が必要でどのような過程で部門を創設、人材育成をしていくかを読んでいる感じです。
物語というよりも報告書を読んでいる感じがします。
ただ何も知らずに読んでいるとただ仕事ができて信念があればいいというわけではないというのが非常に伝わります。
エース過ぎる黒田さんの初陣が気になる方にお勧めの作品です。
Posted by ブクログ
書店で偶然目に留まった警察小説。公安警察という秘密の多い組織を、読者が行為を持てるように執筆されている。それもその筈で著者は警視庁の公安畑出身であった。警視庁内に秘密裏に設置される情報室の創設から、主人公・黒田が情報官として抜擢され活躍するまでの経緯が贅沢に紙数を割いている。その分、実在の団体が何となく浮かんでくる政官民を巻き込む疑獄事件はあっさりして物足りない。テンポよく進行する物語をもっと読みたくなり、次巻も積読中。
Posted by ブクログ
・あらすじ
公安ってすごいだろ!公安ってすごいだろ!
・かんそう
公安以外の警察小説が空しくなるような。こうゆうの好きなんだよね。エリートが殲滅戦する話。
Posted by ブクログ
心理描写とか、風景描写とか、修飾的な描写がなく、まるでドキュメントを読んでいるような文章。さすが、警察官あがりの文章。堅苦しいけれど、緻密に説明されているので、読み手のこちらでいろいろ想像して読める。作者が提供する人物像に共感するのではなく、作者は事実だけを描き、読み手がそれぞれに、登場人物に皮膚感やら、体温やらを付けていく感じ。
警察物に限らず、組織物の定番である、ろくでもない上司とか、能なし権力者とかを肴にするのではなく、順調に出世し権力をきちんと行使して、犯罪を解決する、というパターンも珍しいし、警察庁と警視庁の関係とか、公安のイメージとか、今まで読んで感じていたものと全く違うので、新鮮だった。
Posted by ブクログ
黒田警視は エリート コースを歩む ノンキャリアの 警察官
が かっこよすぎるのだ。
警視庁に きちんとした 情報収集・分析のセクションを
つくろうとした 北村・・・・
そして 北村が 警視総監になったときに
その本領を発揮する。
警察の移動の激しさのなかで 長期を見据えて
物事をやりぬくことの 難しさがある。
それを 着々と 根回しをして・・・組み立てていく。
結局は 『人材』 ということに尽きるが
警察には よく 教育する システムがあるんですね。
政治家 ゼネコン 汚職 北朝鮮 宗教 麻薬 ヤクザ
が 一堂に会したところで、徹底して 犯罪を摘発する。
ダイナミックさは あまりなかったが・・・
総花的なかんじで まとまりのなさが 気になった。
Posted by ブクログ
初めて警察物の小説を読んだ。エリート警察官の黒田の警察人生を警察組織の内部まで詳しく説明することで警察組織がどういう組織なのか知ることが出来た。続編も読んでみたい。
Posted by ブクログ
3.0 物語としての面白さは今一つ。ハラハラドキドキもなく、たんたんと流れていきます。ただ警察組織の描写がハンパなく詳細かつリアルに描かれています。シリーズ化されているので続編も読もうと思います。
Posted by ブクログ
濱嘉之初読み。シリーズ第1弾。
警察組織の中に情報室が出来るまでと、主人公・黒田が優秀な情報官になるまでの内容で、何となくドキュメンタリーを読んでいるような感覚。
何故、情報官が必要になったのか、実際にあった事件を元に描いているので、小説を楽しむと言うより、これから始まるシリーズの予備知識的な内容。
と言うことで、今後の本格的な情報室メンバーの活躍に期待しよう!
Posted by ブクログ
黒田が情報官候補として成長していく過程を追っているシリーズ第1弾。
登場人物に感情移入がとても難しく感じた。
それよりも、実際にあった事件を小説として説明してくれている・・・ノンフィクションのように・・・と考えて読むとすんなりと読めた。
一般社会にも情報があふれている時代。
政治・経済・犯罪、すべての情報を集め分析する。
情報を制するものが一番有利な立場に立つことができるのかもしれない。
Posted by ブクログ
濱嘉之「警視庁情報官 シークレット・オフィサー」
濱嘉之の小説初めて読みました。
期待して読み始めたのですが、小説というよりドキュメンタリーみたいな感じと、警察組織(公安)の説明?みたいな感じでした。
警察のエリートがCIAやMI6みたいな情報組織を作り上げていく中で、政権をも揺るがす犯罪を暴いていく感じなんだけど、途中でブツブツ話がつながらない(つながっているんだけど、小説という感じのつながりじゃない感じ)ので、消化不良といった感じです。
次作に期待。
Posted by ブクログ
小説と言うより、週刊誌のルポを読んでるような。
事実を書き連ねているだけで、
心の動きが全く感じられなくて(^ ^;
「面白い」ものではなかった(^ ^;
Posted by ブクログ
これって小説なんだろうけど、物語ではないよねえ・・・
小説としては全く面白くない。
でも、こう云うことはいるよなあって納得させてはくれた
評価は難しい
Posted by ブクログ
警察という組織の説明書という感じ。とっても難しかったです。警察の出てくるお話が好きで買ってみたのですが、もうちょっと事件について触れてもらいたかったかなー、と。でもハニートラップとトリックスターは読んでみたいです。
Posted by ブクログ
読みづらかった。文章が小説ではない。
事実を書き連ねているだけのようでフィクションを読んでいるのかノンフィクションを読んでいるのかわからなくなる。
役職名が多すぎてそれぞれが何をしているのかも分かりづらかった。
リアルさを求める人にはいいかもしれないが、設定を生かして小説家が書き直した方が面白いと思う。
Posted by ブクログ
情報官のエースとなった黒田純一の警察社会スタートは
巡査で実務の後、着々と昇任試験に合格するノンキャリアエリート
公安に配属された頃には情報マンとしての才覚を発揮していく
この時、黒田の情報マンとしての腕を勝っていたのが
のちに警視総監となる北村と警察庁長官となる西村
二人は同級生で共に自分達がトップに就くまでに
世界に負けない情報収集室を警察内部に新設することを掲げる
新設ポストができるまでは黒田の警察内での足跡と情報マンとしての
活動が描かれている
北村が副総監になるといよいよ下準備が始まる
新設ポストは総務部企画課情報準備室という名の下
黒田を筆頭に人選からチーム作りを始める
その間に北村は大阪府警本部長、警察庁警備局長、
官房長と栄転を続け警視総監と着任する
情報室は北村警視総監直轄のセクションとなる。
作中の大半が新設ポストの設立過程となり
最終章になってやっと黒田に持ち込まれた怪文書の調査に
乗り出すことで小説らしくなってきます。
国会議員がからんだリアルな告発は
原子力発電所建設にともなう用地の買収、工事、道路拡張
地元代議士は大手ゼネコン経由で暴力団と通じ
地元業者への工事丸投げに裏談合、貿易船にも関わり覚せい剤や
麻薬の密輸ルートを作り上げているというもの
黒田達が概ねの概要を掴み刑事課、公安、相対、捜査二課など
捜査態勢を整えていくが着手順位や地検との折り合いなどが
問題になってくる
さぁ〜証拠が揃った一網打尽というわけにはいかない
ところがおもしろかった。
この捜査の結果、現職議員のの逮捕から始まり大勢の逮捕者が出
政権交代という末路をたどる
この情報室を作り上げた北村総監は任期を終え退官するが
情報室は新政権から危険な集団というレッテルが貼られ
公安総務課に吸収される、黒田達もほとぼりが冷めるまで
という暗黙の了解の元外に出されていく
最前線のトップで仕事をしていた黒田が小笠原警察署長として
赴任しているのは組織人のしての悲哀を感じてしまう。
題名から察するにあたり公安物だろうと分かっていたにも
関わらず組織図が本当にややこしくてくじけそうになった。
部署が簡略されていたりすると巻末の組織図を
見て確認しなければならなかった
また、私達がよく耳にする警察の役職はいいのだが
それ以外の役職名になるとどっちの人が偉いのかが
とたんに分からなくなってしまう。
ただ、公安とは何か、警察内のエリート社会がどういうものなのかを
知るにはいい本だと思います。
Posted by ブクログ
警視庁情報室勤務のエース・黒田。
大物政治家と地元企業、宗教団体が絡む犯罪捜査にあたる。
が、本の半分くらいは黒田の経歴を追って終わる。
なんか、内輪話というか、実情暴露というか
へぇーそうなんだと知ることが多かった。
小説というよりも、事件記録を読んでるみたいな感覚だった。
すいません・・・私には正直ちょっと難しかったです・・・。
Posted by ブクログ
タイトルから期待するようなエスピオナージュものを期待すると、ちょっと外れます。(^^;
職業紹介と、会社員成長ものっていう、どちらかというとビジネス小説のジャンルの方が近い話ですね。
国家公務員間の人脈のつながり方やら、生活水準の高さとか、作者の実体験に基づくものなら、ちょっと腹が立ってくるかも。(^^;
そこら辺もビジネスエリートものの小説に近いのかな。
微妙に趣味が合わない感じが残りました。(^^;
Posted by ブクログ
4月-6。3.0点。
元公安警官の書いた、公安小説。
警視庁内に、情報専門部署を設置し、不正を捜査。
公安とは何か、警察とは何かの記述が多すぎ、読むのに時間かかる。
ま、後半は結構早く読めた。
シリーズ化されているので、次作期待かな。
Posted by ブクログ
不思議な小説?
公安/情報/インテリジェンス畑の警察官のキャリアを、エンターテインメントを織り交ぜて紹介しているのだが。そういえば主人公の黒田みたいな感じの人は、大きな会社であればどこかにいそうだ。サラリーマン風情でなぜそんなに飲んだり喰ったりするお金を持ってる??という人が。確かにそういう人は情報のキーマンとなっているようではあるが。
Posted by ブクログ
内容、大筋は興味深いものであった。
“情報”を扱う仕事…なるほど!と思わされる点も多々あった。
悪役として描かれることの多い、警視庁と警察庁のトップ2名がどちらも“正義”の追求者であった点も好感が得られた。
ただ……構成というか、作品全体としては不満アリ。
●状況説明9割+物語1割、な内容。
……壮大なスケールでの“情報室立ち上げまでの流れ”と“事件の背景”を追うだけで紙面の8割以上を割き、小説というよりはノンフィクションや報告書を読んでいるかのような感覚だった。
……会話文を全て足しても20ページ分ぐらいしか無いんじゃないか?と思うほど(笑)。
●人名多すぎ。
……1~2度しか登場しない人物にもしっかりと氏名が設定されている、その構想力(筆者の脳内人物相関図)は、凄いとは思うけどね(苦笑)。
●“メイン”は、どこに…?
……情報室立ち上げの経緯や登場人物の説明などのお膳立てを省くとしたら、ストーリー自体は、プロローグと最終章の後半とエピローグを合わせただけでことが足りる、という薄さ(笑)。
実は、シリーズの続編『ハニートラップ』の方を先に読んでしまっていた(笑)。本書を読んで、そちらと繋がったことから……不満は多いけれど本シリーズの他作品も読んでみたくなりはした(笑)。
★3つ、6ポイント半。
2013.02.13.了。
Posted by ブクログ
思っていたよりも毛色が違っていたが、まぁ面白くないことはなかった。
ただほとんどが地の文で坦々と語られていくので、特に盛り上がりも抑揚もなく読み応えもあまりない。
扱ってる題材や情報官っていうポジションは興味深い物ではあったけれど、小説として上手く使うことができていなかった感が否めない。
警察組織についてや官僚組織について、組織犯罪についてなど煩雑な説明が多くて目がくるくるした(笑)
う~ん微妙でしたね……。