感情タグBEST3
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『日本の民主主義はまだ発展途上なのである。日本の教育レベルは高いと言われるが、レベルが高いのは義務教育の中でも最低限の初等教育中盤までの話だ。
それ以降のものとなると、むしろ後れをとっている部分も多い。つまり、日本の教育水準は決して高くないのだ。
とくに、教育の前段にある基本的な人間教育をおろそかにしてきた弊害が、今日の若い親達の社会常識の欠落という形で表れていると思っていた。』
このシリーズも面白いな。淡々と事件の背後関係を明らかにしていくだけなんだけど、「情報を活かす」とはどういうことなのか教えてくれる作品。
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黒田刑事の公安調査の第三弾。相変わらずの情報量の多さだが、それでも面白い。いつの間にか公安組織のトップとして活躍する黒田の成長が描かれている。今回の敵はシリーズでも一番の巨悪ではなかったろうか。
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ここに登場するトリックスター=詐欺師は、皆いけ好かない奴らだ。ベンチャー企業の未公開株に絡む詐欺から、大企業、国会議員、暴力団、新興宗教へと波及する大きな話になっていく。黒田が警視庁内の公安や組対よりも情報力に優れ、国際的な人脈を駆使して容疑者を追い詰めていくのが、本シリーズの見せ所だが、警視庁襲撃を描くエピローグが短くて、少し物足りなさを感じた。また、新たな恋人が登場したが、人定の描写がなくて若干の不安が……(笑)
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テロリストたちに狙われた警視庁。
事前に情報を手に入れ、テロ行為を察知した黒田たちの対応は見事だった。
「ゴリブリホイホイ」作戦にはちょっと笑ってしまった。
ずっと黒田が気にしていた「吉沢公総課長刺殺事件」も犯人逮捕という結末を迎えた。
物語の本筋とは関係がないが、黒田の新しい恋に少しだけホッとした。
宗教を信じること自体は自由だとは思う。
でも、宗教に限らないだろうが信じすぎることは怖い。
他の考えを排除して認めず、自分の信じていることだけが絶対だと思うようになったとき、人は人としての道を外れてしまうのかもしれない。
政治・経済・宗教が絡みあう大型詐欺事件は、他国をも巻き込んでスケールの大きな作品に仕上がっていた。
シリーズ次回作を期待してしまう、お気に入りの作品だ。
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警視庁情報官シリーズ、3巻目。
警視庁情報室の黒田は、巧妙に仕組まれた詐欺事件を捜査する。きな臭い財閥夫人の詐欺事件、詐欺師がベンチャー企業を食い物にする詐欺事件、新興宗教と大物政治家が複雑に絡み合い、複数の詐欺事件のつながりが見えてくる。
前半から中半は、事件を当事者目線で描かれているところと、捜査チームの捜査内容がいくつか記されているので、よく内容がわかったけど、最後の事件の解決はちょっとあっけなかったかな?
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いきなり巨額詐欺の場面から始まる。航空自衛隊の大幹部がまんまと騙されていく。
前作で自らもハニートラップにひっかかっていた黒田は、心機一転転居して、西葛西に住んでいる設定だ。
またしても警視総監が変わるが、相変わらず信任厚い情報室室長の黒田が、詐欺事件解明に着手する。
詐欺事件の背後には宗教団体、政治家、反社会勢力が混在し、なかなか点と点が線で繋がらない。
それを緻密な情報収集作業と分析と知識に裏打ちされた想像力で解決していく。
軍隊化した宗教団体による、警視庁襲撃シーンは、その撃退法がユニークで想像するとおかしかった。
映画やテレビドラマで壮大なスケールでテロ事件を描くシーンを観ることがあるが、武器が使われ、流血し、かなり騒々しい場面がほとんど。こんな解決方法だと、ドラマが成り立たないだろうとは思うけど、見事警視庁の威信を守っているのは、やはり、著者自身が元警察官であり、愛国精神とおなじように警察という制度を愛している故だと思う。
すべての事件解決とともに、過去に警察官殺害事件も解決する。
伏線として、黒田の新しい恋も描かれているが、どうなんだろう、こういうストーリーで色恋沙汰が必要なのかな、と疑問。
あまりに黒田を格好良く描きすぎて、黒田が逆に鼻につく私はひねくれてるのかな(苦笑)。
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これは面白かった。
巨万の富を撒き餌にして、体裁や権力や利権や、宗教など、複雑な要素を、情報によって、紐解いていくさまが、心地よい。
情報の取り方、活用の仕方は、仕事にも通ずる。
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情報収集において一番大切なのは想像力だという黒田が今回も活躍する。
詐欺事件を調査するうちに代議士、新興宗教などが次々に現れ、一つに繋がっていく。
そして、襲来に対する防御においても黒田ならではの発想力が生かされる。
息つく間も物語が進む。
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通常の活動をしている 代々木教
そして 反社会的な活動もしている・・・
二つの宗教団体 キリスト系の 世界平和教 そして
日蓮宗の原理主義 研鑽・・・
二の宗教団体が 提携して 共通の敵 警視庁を 襲撃する。
その背景には ヤクザがいて 政治家も絡んでいる。
襲撃させて 一網打尽に やっつけてしまう。
物語の構想力が 想定以上のチカラを生み出している。
それに 立ち向かう 情報室室長 黒田警視。
彼の持つネットワークが 実に幅広い。
宗教団体の中心人物まで 意見を交わし 情報入手する。
のんびりした 公安 とは 質が違う。
世界に暗躍する詐欺師
ロスチャイルド そして M資金。
一流会社の社長や 自衛隊の航空自衛隊の官僚さえも手玉に取る。
50兆円を 有効に使ってほしい・・・・と申し出る 葉女史。
いくつかの物語が ひとつの流れに つながっていく。
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情報官シリーズ 第三作目、書き下ろし。
相変わらずのテンポの良さです。情報官に必要なのは想像力だそうで、次々と詐欺事件の関連性を突き止めていきます。
しかし黒田警視くらいモテれば楽しいんだろうな。でもあんなに簡単にモテたりしないよなぁ、一般的に。
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自分自身の仕事の取り組み姿勢や考えかたにとても参考になった。
人脈の構築と幅広い知識と、、、そして点と点を結びつけて線にしていく想像力が重要だと。。。
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汚い詐欺師たちが、裏社会で手を結んでいたとしたら?警視庁情報室の黒田は、複雑な詐欺の連鎖を一網打尽にしようと、財閥婦人、新興宗教家、大物代議士らを追及していったが…。
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試験のため、しばし中断していた読書再開。
1冊目は文章がちょっと苦手なシリーズの第3弾。
今回の敵は「詐欺師」。政界や企業の中に蔓延る詐欺師や、怪しい宗教団体など、ターゲットがたくさん。話が広がり過ぎて、最終的にどこに焦点を当てたいのかが、いまいち分からない。普通の小説ならば、クライマックスになるようなシーンもエピローグで描いてしまうのが、なかなかユニークと言うか…文体に慣れて来たのか、今回はそこまで女性を軽視した発言が多くないからなのか、今までよりはさっくり読めた。
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詐欺師 vs 警視庁情報官
事件は、詐欺だけでなく、宗教団体、などの、日本のタブーにまで踏み込み面白い。
しかし内乱罪など現行犯で適用できるものか? そこは作者の願望でしょうね。
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6月-1。3.5点。
警視庁情報官第三弾。
国際的な詐欺師と、その周辺を捜査する黒田。
今回も大物政治家、また宗教法人絡み。
スケール大きく、シリーズでいちばん面白いかも。
こなれてきて、説明文書が少ないからかな。
次作も期待。
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警視庁情報官シリ−ズ。ノンキャリ警視黒田が大活躍するインテリジェント小説。ストーリーのキーとなる新興宗教団体が現実の団体を微妙に思わせリアリティがある。政治家、暴力団、宗教団体がそれぞれの思惑で絡み合い決して表出することのない大きな事件に発展していくのをインテリジェントを武器に追っていく黒田がたまらなくカッコいい。
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難しい。
相変わらず、登場人物・団体が多く、それらが複雑に絡み合っている。
把握しきれないまま読み進めたので、最後まで字面は追ったが理解はしていない状態。
宗教はわからないなぁ。自分自身には無い感覚なので「純粋に教えを信じる」ということに共感できないし、理解できない。
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第3弾。期待していたせいかパッとしなくて残念。登場人物と事件が多すぎて複雑に絡んでいるので何度も戻って確認しながらやっと読み終わった。元公安だけあって捜査方法や詐欺師が暗躍する背景やカルト教団の内部など詳細に書かれていて面白かった。ただ、持っている知識と経験をもっと前面に出してもいいのかな、とも思う。
Posted by ブクログ
最後の解説を読んで、やっとこの作品がシリーズの第三作だと理解した。どうりで話の端折り方が普通でなく、初めて読む人間には分からなかった点が多い。
いくつかの事件が紹介されるが、それぞれどういうカラクリがあり、どのように解決されたのか、分からない。ダイジェストを読んでいるようだった。
Posted by ブクログ
相変わらず素晴らしくリアルな描写。警察組織に興味がある人には、たまらない内容なんでしょう!
設定も現実に起きた事件に近く、ひたすらリアル。
ただし、文章が捜査報告書みたいな簡素さで若干小説っぽくない。また、警察組織に詳細に関する説明が長い。リアルさとバーターだとは思うが、それが若干読みにくさに繋がってると思う。
ま、このシリーズ好きだし、次作も買うと思う!
Posted by ブクログ
ちょっと登場人物が多すぎて、時々誰がどの事件に関与してるのかが分からなくなった。でも、情報量とネットワークが半端ない、やっぱりスリル満点の読み物でした。