濱嘉之のレビュー一覧

  • 機密漏洩 警視庁公安部・青山望

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    前作「報復連鎖」の続編ともいえる物語。
    一応の解決はみたものの、青山は事件が終わったとはどうしても思えない。
    豊富な人脈をいかした情報収集と分析で、バラバラに思えた事件が徐々にひとつの繋がりをみせていく。
    警察官でありながら道を踏み外してしまう者。
    自分の欲望に負けたとき、人は間違った選択をしてしまうのかもしれない。
    物語の中で中国の現在の形態は長くは続かないだろうと書かれていた。
    本当に国の利益を考え国民の幸福に目を向けたとき、きっとあの国は大きく変貌し本当の意味での発展をするのだろう。
    原発の安全性が問われるいま、もう少し国が安全ということを考えたほうがいいような気もする。
    原発や基地が一

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    2017年03月01日
  • 政界汚染 警視庁公安部・青山望

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    大手の医療法人の理事長が参議院選挙に立候補した。
    選挙戦に不慣れな理事長・中村に、選挙を食いものにしている人間が群がっていく。
    残念ながら落選した中村は次点候補となる。
    やがて中村からまとまった選挙運動資金をせしめた市会議員がひき逃げされ死亡。
    次いで京都で当選した参議院議員が、やはりひき逃げされて事故死する。
    繰上当選となった中村の周辺で、事務長としてともに病院経営や選挙戦を戦ってきた金指が失踪し、中村は捜索を警察に依頼してきた。
    はたして二つのひき逃げは偶然なのか?金指の行方は?
    警視庁幹部の間で、青山を中心とした同期同教場の4人は「カルテット」と呼ばれ、徐々に知れ渡っていた。
    従来の枠組

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    2017年02月27日
  • 国家簒奪 警視庁公安部・青山望

    購入済み

    青山望ついに結婚か?

    面白かった。
    大きな仕事になってきている。
    博多の引退した人の印象が強烈。
    大物逮捕の瞬間の描写がないのが不満。
    スケールを大きくした続編を希望。

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    2017年02月26日
  • 警視庁情報官 ブラックドナー

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    今回は臓器移植にかかわる臓器密売ルートの解明。
    需要と供給のバランス、国内での臓器移植の困難さ、他国へドナーを頼らざるを得ない日本の現状。
    ますますスケールアップした展開で、今回も海外での捜査場面があった。
    公安という仕事にかかわっていくと、それはある種人間性の否定につながっていくような気がしてくる。
    情報を得るためとはいえ、善意の第三者を騙すような捜査手法には共感できない。
    それが公安だといわれてしまえばそれまでなのだが。
    黒田に訪れた安らぎの時間。
    遥香との出会いで掴んだ幸せも、つかの間のものに終わった。
    しっかりと自分の未来に対する展望を持っている遥香から切り出された別れ。
    それが一時的

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    2017年02月24日
  • 警視庁情報官 トリックスター

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    テロリストたちに狙われた警視庁。
    事前に情報を手に入れ、テロ行為を察知した黒田たちの対応は見事だった。
    「ゴリブリホイホイ」作戦にはちょっと笑ってしまった。
    ずっと黒田が気にしていた「吉沢公総課長刺殺事件」も犯人逮捕という結末を迎えた。
    物語の本筋とは関係がないが、黒田の新しい恋に少しだけホッとした。
    宗教を信じること自体は自由だとは思う。
    でも、宗教に限らないだろうが信じすぎることは怖い。
    他の考えを排除して認めず、自分の信じていることだけが絶対だと思うようになったとき、人は人としての道を外れてしまうのかもしれない。
    政治・経済・宗教が絡みあう大型詐欺事件は、他国をも巻き込んでスケールの大き

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    2017年02月24日
  • 警視庁情報官 ハニートラップ

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    物語の構成が素晴らしい。ディテールにこだわった描写も見事。
    用心深く情報官としての資質も高い黒田でさえも騙してしまう「ハニートラップ」。
    ターゲットが黒田自身という展開は予想していなかった。
    完ぺきな黒田もいいけれど、今回はちょっと人間臭いところがみえてより楽しめた。
    普段の生活を送っていると、日本がスパイ天国だといわれていることも忘れてしまう。
    役所にしても会社にしても、たしかにちょっと危機管理がゆるいなと思うこともある。
    いろんなことに対して、日本人は危機意識がないのかもしれない。

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    2017年02月24日
  • 警視庁情報官 ゴーストマネー

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    久々の黒田情報官シリーズ。こういう国士が国家の重要なポストにいれば、外国にやられっぱなしなんてことにはならないのにね。

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    2017年01月27日
  • 国家簒奪 警視庁公安部・青山望

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    ネタバレ

    シリーズ第9弾。今回も伊勢志摩サミット、アメリカ大統領選、パナマ文書、EU離脱、話題のニュースが盛り沢山!このシリーズで時代がわかる。

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    2017年01月22日
  • 聖域侵犯 警視庁公安部・青山望

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    シリーズ第8弾。伊勢志摩サミット警備のさなか,英虞湾で引き上げられた裏社会の経済ジャーナリストの死体。胸のすくカルテットの活躍,垂涎のグルメ,政治経済国際社会の裏…。相変わらずのスタイルで好き嫌いはわかれるかもしれないが,僕は好き!

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    2017年01月13日
  • 警視庁情報官 ゴーストマネー

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    明晰な頭脳,張り巡らせた人脈を駆使し,居ながらにして事件を解決していくクロちゃんこと黒田準一。現場経験を経て海外研修を積んだ彼が就任したのは新設の警視庁総合情報分析室長。初仕事は,日本銀行の廃棄紙幣消失,ATM不正引出しだった。裏社会の思惑と国際謀略の真っ只中でブレず信念に従って行動する彼は文句なしにかっこいい。 

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    2017年01月04日
  • 内閣官房長官・小山内和博 電光石火

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     こんなに与党は、あれこれ考えているんですよと言われても、品性や人間性のなさは如何ともし難くないか。安藤さんも、小山内さんも。失敗の無い政治話は、魅力も薄れる。

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    2016年09月13日
  • 警視庁情報官 サイバージハード

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    ネタバレ

    黒田は、警視庁万世橋警察署長の職にいた。
    欧米で発生しているATMハッキング事件が、管内の秋葉原駅前の銀行ATMで発生した。8000万円の現金が引き出され、何者かによって持ちされれてしまった。
    欧米の事件との関連性を疑う黒田は、事件の捜査指揮官を兼任され、事件を追うことに。
    コンピューターやハッキングに詳しい捜査員をまとめ上げ、捜査を続けていくと、かつて天才的ハッカーとして知られたアルマジロの存在が浮かんで切る。
    また、宗教関係者が主犯との見方も出てきたことで、黒田は優秀な捜査員とともに、海外へ向かう。
    コンピューター関係業者や政界も巻き込んだ事件は黒田の指揮の下、全容が明らかになり、捜査も詰

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    2016年08月24日
  • 警視庁情報官 ブラックドナー

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    ネタバレ

    濱嘉之、警視庁情報官シリーズ4巻目。

    ハニートラップにかかってしまった黒田は、ようやく新たな恋人を見つけ、ハワイでバカンス中。
    そこで、恋人の遥香が暴力団幹部、極盛会組長、宝田が愛人とプールサイドにいるところを見つける。
    宝田は、肝硬変を患い、アメリカの病院で臓器移植手術を受け、静養中だった。
    しかし、アメリカに入国禁止になっている宝田がなぜ、アメリカに入国できたのか?これには何かある。と感じた黒田は、アメリカに捜査員を派遣し、移植手術を行っている病院を秘密裏に調べると、臓器がフィリピン経由で調達されていることが分かった。
    黒田はマニラに向かい、捜査を行い、臓器密売ルートが中国からつながって

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    2016年08月17日
  • 警視庁情報官 トリックスター

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    警視庁情報官シリーズ、3巻目。
    警視庁情報室の黒田は、巧妙に仕組まれた詐欺事件を捜査する。きな臭い財閥夫人の詐欺事件、詐欺師がベンチャー企業を食い物にする詐欺事件、新興宗教と大物政治家が複雑に絡み合い、複数の詐欺事件のつながりが見えてくる。
    前半から中半は、事件を当事者目線で描かれているところと、捜査チームの捜査内容がいくつか記されているので、よく内容がわかったけど、最後の事件の解決はちょっとあっけなかったかな?

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    2016年08月15日
  • 警視庁情報官 ハニートラップ

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    前作、「シークレット・オフィサー」の続編。
    ストーリーはすごく面白いんですけど、いろいろ途中の解説がちょっとしつこい?まあ、説明してもらわないと難しいこともあるけどね。
    「ハニー・トラップ」、色仕掛けによる諜報活動が日本の要人に対して行われ、国防情報である、イージス艦の情報が中国に渡ろうとしている。
    警視庁情報室のトップ、黒田純一は、小笠原の署長から急きょ本部に戻され、捜査に当たることになる。
    防衛省、警察、政治家に仕掛けられた様々なハニー・トラップに要人が溺れていく。
    一方、黒田は、恋人の黒田文子との結婚をそろそろ真剣に考える時期になっていたが、捜査が忙しくなかなか会う時間が取れないでいた。

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    2016年08月03日
  • ヒトイチ 内部告発 警視庁人事一課監察係

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    シリーズ3作目。1話目が1番面白かった。警察官のひき逃げ事故と思われたがあのように発展していくとは奴等は恐ろしい。他の2作も監察ならではの内容で他の警察小説とは一線を画して新鮮味があった。

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    2016年06月26日
  • ヒトイチ 内部告発 警視庁人事一課監察係

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    どんな組織も内部浄化は
    必要不可欠。
    どんな頻度で
    どんな方法で
    どこまで取り組むべきかが
    大きな課題。

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    2016年06月05日
  • 頂上決戦 警視庁公安部・青山望

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    タイトルは頂上決戦とあるがまだ続きそうな予感。
    いつものサクサク感とパーフェクトな青山は健在。
    現実の世界と照らし合わせて読めて面白かった。
    紅茶の銘柄とかいちいち出してきてやや鼻につく。

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    2016年03月17日
  • 頂上決戦 警視庁公安部・青山望

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    頂上決戦なんて題名だから終わりかと思ったらまだまだ続きそう。ただ、ノンキャリアの階級としてはもう結構限界かな。とにかくいつも通りリアル過ぎて面白かった。

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    2016年03月13日
  • 警視庁情報官 サイバージハード

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    インターネットのウラに潜む犯罪。
    天才的なハッカー。
    CIAのページに潜り込み、
    その情報を取得。
    そのことで、CIAのエージェントに。
    さらに、バチカンに潜り込み
    同じように バチカンのエージェントに。

    アルマジロは
    その経験を素に、宗教とネットを融合させる。
    そして、小さな国を建国しようとする。

    ATMで、宗教関係の口座 お金を抜き取る。
    黒田は 署長にも関わらず、
    ネット犯罪のリーダーとなる。

    何がどうつながっているのか?
    それを調べ尽くす。
    そして、巨悪を一気に逮捕する。

    中国に行って、スマホとパソコンをプレゼントされて
    それを使う という 神経が 考えられない。
    甘すぎるのだ

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    2016年02月28日