濱嘉之のレビュー一覧
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前作「報復連鎖」の続編ともいえる物語。
一応の解決はみたものの、青山は事件が終わったとはどうしても思えない。
豊富な人脈をいかした情報収集と分析で、バラバラに思えた事件が徐々にひとつの繋がりをみせていく。
警察官でありながら道を踏み外してしまう者。
自分の欲望に負けたとき、人は間違った選択をしてしまうのかもしれない。
物語の中で中国の現在の形態は長くは続かないだろうと書かれていた。
本当に国の利益を考え国民の幸福に目を向けたとき、きっとあの国は大きく変貌し本当の意味での発展をするのだろう。
原発の安全性が問われるいま、もう少し国が安全ということを考えたほうがいいような気もする。
原発や基地が一 -
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大手の医療法人の理事長が参議院選挙に立候補した。
選挙戦に不慣れな理事長・中村に、選挙を食いものにしている人間が群がっていく。
残念ながら落選した中村は次点候補となる。
やがて中村からまとまった選挙運動資金をせしめた市会議員がひき逃げされ死亡。
次いで京都で当選した参議院議員が、やはりひき逃げされて事故死する。
繰上当選となった中村の周辺で、事務長としてともに病院経営や選挙戦を戦ってきた金指が失踪し、中村は捜索を警察に依頼してきた。
はたして二つのひき逃げは偶然なのか?金指の行方は?
警視庁幹部の間で、青山を中心とした同期同教場の4人は「カルテット」と呼ばれ、徐々に知れ渡っていた。
従来の枠組 -
購入済み
青山望ついに結婚か?
面白かった。
大きな仕事になってきている。
博多の引退した人の印象が強烈。
大物逮捕の瞬間の描写がないのが不満。
スケールを大きくした続編を希望。 -
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今回は臓器移植にかかわる臓器密売ルートの解明。
需要と供給のバランス、国内での臓器移植の困難さ、他国へドナーを頼らざるを得ない日本の現状。
ますますスケールアップした展開で、今回も海外での捜査場面があった。
公安という仕事にかかわっていくと、それはある種人間性の否定につながっていくような気がしてくる。
情報を得るためとはいえ、善意の第三者を騙すような捜査手法には共感できない。
それが公安だといわれてしまえばそれまでなのだが。
黒田に訪れた安らぎの時間。
遥香との出会いで掴んだ幸せも、つかの間のものに終わった。
しっかりと自分の未来に対する展望を持っている遥香から切り出された別れ。
それが一時的 -
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テロリストたちに狙われた警視庁。
事前に情報を手に入れ、テロ行為を察知した黒田たちの対応は見事だった。
「ゴリブリホイホイ」作戦にはちょっと笑ってしまった。
ずっと黒田が気にしていた「吉沢公総課長刺殺事件」も犯人逮捕という結末を迎えた。
物語の本筋とは関係がないが、黒田の新しい恋に少しだけホッとした。
宗教を信じること自体は自由だとは思う。
でも、宗教に限らないだろうが信じすぎることは怖い。
他の考えを排除して認めず、自分の信じていることだけが絶対だと思うようになったとき、人は人としての道を外れてしまうのかもしれない。
政治・経済・宗教が絡みあう大型詐欺事件は、他国をも巻き込んでスケールの大き -
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ネタバレ黒田は、警視庁万世橋警察署長の職にいた。
欧米で発生しているATMハッキング事件が、管内の秋葉原駅前の銀行ATMで発生した。8000万円の現金が引き出され、何者かによって持ちされれてしまった。
欧米の事件との関連性を疑う黒田は、事件の捜査指揮官を兼任され、事件を追うことに。
コンピューターやハッキングに詳しい捜査員をまとめ上げ、捜査を続けていくと、かつて天才的ハッカーとして知られたアルマジロの存在が浮かんで切る。
また、宗教関係者が主犯との見方も出てきたことで、黒田は優秀な捜査員とともに、海外へ向かう。
コンピューター関係業者や政界も巻き込んだ事件は黒田の指揮の下、全容が明らかになり、捜査も詰 -
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ネタバレ濱嘉之、警視庁情報官シリーズ4巻目。
ハニートラップにかかってしまった黒田は、ようやく新たな恋人を見つけ、ハワイでバカンス中。
そこで、恋人の遥香が暴力団幹部、極盛会組長、宝田が愛人とプールサイドにいるところを見つける。
宝田は、肝硬変を患い、アメリカの病院で臓器移植手術を受け、静養中だった。
しかし、アメリカに入国禁止になっている宝田がなぜ、アメリカに入国できたのか?これには何かある。と感じた黒田は、アメリカに捜査員を派遣し、移植手術を行っている病院を秘密裏に調べると、臓器がフィリピン経由で調達されていることが分かった。
黒田はマニラに向かい、捜査を行い、臓器密売ルートが中国からつながって -
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前作、「シークレット・オフィサー」の続編。
ストーリーはすごく面白いんですけど、いろいろ途中の解説がちょっとしつこい?まあ、説明してもらわないと難しいこともあるけどね。
「ハニー・トラップ」、色仕掛けによる諜報活動が日本の要人に対して行われ、国防情報である、イージス艦の情報が中国に渡ろうとしている。
警視庁情報室のトップ、黒田純一は、小笠原の署長から急きょ本部に戻され、捜査に当たることになる。
防衛省、警察、政治家に仕掛けられた様々なハニー・トラップに要人が溺れていく。
一方、黒田は、恋人の黒田文子との結婚をそろそろ真剣に考える時期になっていたが、捜査が忙しくなかなか会う時間が取れないでいた。 -
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インターネットのウラに潜む犯罪。
天才的なハッカー。
CIAのページに潜り込み、
その情報を取得。
そのことで、CIAのエージェントに。
さらに、バチカンに潜り込み
同じように バチカンのエージェントに。
アルマジロは
その経験を素に、宗教とネットを融合させる。
そして、小さな国を建国しようとする。
ATMで、宗教関係の口座 お金を抜き取る。
黒田は 署長にも関わらず、
ネット犯罪のリーダーとなる。
何がどうつながっているのか?
それを調べ尽くす。
そして、巨悪を一気に逮捕する。
中国に行って、スマホとパソコンをプレゼントされて
それを使う という 神経が 考えられない。
甘すぎるのだ