あらすじ
これは本当にフィクションなのか――。警視庁公安部出身の著者が、内閣官房長官を主人公に徹底的なリアリティで官邸を描く! 情報を制するものが権力を制す。それが官房長官・小山内和博の哲学だ。総理のイスをめぐる権力闘争、水面下で蠢くスキャンダル、国際テロ組織による宣戦布告……。相次ぐ政権の危機をどう乗り切るのか。「警視庁公安部・青山望」シリーズを手掛ける著者が、極限のリアリティで官邸を描く新感覚エンターテイメント。あの青山望も登場!
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Posted by ブクログ
モデルは、菅義偉官房長官でしょうね。
人事的な掌握力が、すごい。
官僚の人事権さえも握ってしまった。
女性の地位向上ということで、官僚の人事に
割り込ませるために、身元調査をする。
その中には、政治的な思想も含めてチェック。
この無理やりさが、安藤内閣の女性大臣の不作をもたらすのだろう。
沖縄問題に関する見解が、なるほどそうやって、物語を組み立てているのか?
と意外と納得。国益の考え方が、根本的に間違っているね。
内閣官房機密費が、女性問題を起こした議員の隠蔽に使われるとは、
まさに、握りつぶすためのお金。困ったもんだ。
安藤総理一強になったのは、官房長官の徹底した
対立候補に対する対策をきちんと立てていることにある。
そして、野党の分裂もうまく作り上げている、
なるほど。なるほど。
自分のポジションをよく理解して、適確な判断力が、
現在を支えている。
Posted by ブクログ
○元警察官・公安担当、インテリジェンスの専門家でもある濱嘉之氏の作品。
○内閣官房長官を主人公とする新シリーズ(青山望シリーズのスピンオフ??)。
○本作は、公安警察というよりも、政治の裏表、官邸の機能等について主眼をおいている。
○こういっては無粋だが、主人公を含め、実際の政治家や官僚と重なる面も多く、半分以上がノンフィクションである印象。
○このような生々しい情報は、現在のマスコミ報道では決して知ることができないものであり、かつ、様々な反発も予想されるものである。だからこそ、フィクションの形であれ、濱氏が本書を執筆した意義や勇気は、称賛されるべきものだと思う。その意味で、他の作品とは異なる新しいジャーナリズムの一つといえるのではないか。
Posted by ブクログ
こんなに与党は、あれこれ考えているんですよと言われても、品性や人間性のなさは如何ともし難くないか。安藤さんも、小山内さんも。失敗の無い政治話は、魅力も薄れる。
Posted by ブクログ
これって現政権を元にしているんですよね。フィクションなの?けっこうリアルだと思ったんだけど。面白かった。
日々刻々と動いている政治の世界、先を読む能力が必要だし、素早い判断と毅然とした態度、根回し、目配り・・・。いやぁ大変なお仕事だ。
主要な人物はだいたい誰をモデルにしているかわかったのですが、チョロッと出てくる人物は「誰のことかなぁ」とネットで調べながら読んでいたので時間がかかってしまった。現政権のおさらい本として手元に置いておきたいと思います。
Posted by ブクログ
情報を制するものが権力を制す。それが官房長官・小山内和博の哲学だ。総理のイスをめぐる権力闘争、水面下で蠢くスキャンダル、国際テロ組織による宣戦布告…相次ぐ政権の危機をどう乗り切るのか。