濱嘉之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今度は臓器売買がテーマ。
裏にあるのは、反社会的組織と政治家と宗教団体、アメリカの医学界、ロシア、中国、フィリピン、マレーシア、イスラム原理主義その他諸々。
対するは日本警察。
FBI、CIA、自らの宗教団体の行く末を憂う幹部、ユダヤ教幹部、反社会的組織のナンバー3等々を協力者・似非協力者に巻き込み話が進む。
北方四島の話題や、シベリア天然ガス開発、ロシアから火傷の治療に来た少年(日本中から寄付が集まった、実はこれは汚い裏話がある…)、実際に憂うべく問題が次々に列挙される。
日本の外交下手、セキュリティ感覚の甘さ、警察組織の縦割りの弊害、いろんなことが絡んで、のんきな読者に危機意識を与える。こ -
Posted by ブクログ
いきなり巨額詐欺の場面から始まる。航空自衛隊の大幹部がまんまと騙されていく。
前作で自らもハニートラップにひっかかっていた黒田は、心機一転転居して、西葛西に住んでいる設定だ。
またしても警視総監が変わるが、相変わらず信任厚い情報室室長の黒田が、詐欺事件解明に着手する。
詐欺事件の背後には宗教団体、政治家、反社会勢力が混在し、なかなか点と点が線で繋がらない。
それを緻密な情報収集作業と分析と知識に裏打ちされた想像力で解決していく。
軍隊化した宗教団体による、警視庁襲撃シーンは、その撃退法がユニークで想像するとおかしかった。
映画やテレビドラマで壮大なスケールでテロ事件を描くシーンを観ることがある -
Posted by ブクログ
ヤクザの親分が、肝臓移植する。
それが、成功することで、
ヤクザが新しいビジネスを始める。
臓器移植ビジネス。
たまたま、休暇を取った黒田警視が、
ヤクザの親分を見かける。
それから急展開する。
フィリピンから、アメリカ。
日本の臓器移植が遅れている現実が浮き彫りにされる。
黒田の部下たちが、成長している。
内田の活躍。栗原、山添。何をターゲットにするのか。
ルールを知り、それを最大限活用する。
そして、臓器大国、中国に。中国は、臓器移植の盛んな国。
死刑囚が、臓器提供者となる。
中国、フィリッピン、そして、アメリカへと空輸される臓器。
臓器移植のシステムが確立している。
その中に、黒田