濱嘉之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いきなり巨額詐欺の場面から始まる。航空自衛隊の大幹部がまんまと騙されていく。
前作で自らもハニートラップにひっかかっていた黒田は、心機一転転居して、西葛西に住んでいる設定だ。
またしても警視総監が変わるが、相変わらず信任厚い情報室室長の黒田が、詐欺事件解明に着手する。
詐欺事件の背後には宗教団体、政治家、反社会勢力が混在し、なかなか点と点が線で繋がらない。
それを緻密な情報収集作業と分析と知識に裏打ちされた想像力で解決していく。
軍隊化した宗教団体による、警視庁襲撃シーンは、その撃退法がユニークで想像するとおかしかった。
映画やテレビドラマで壮大なスケールでテロ事件を描くシーンを観ることがある -
Posted by ブクログ
ヤクザの親分が、肝臓移植する。
それが、成功することで、
ヤクザが新しいビジネスを始める。
臓器移植ビジネス。
たまたま、休暇を取った黒田警視が、
ヤクザの親分を見かける。
それから急展開する。
フィリピンから、アメリカ。
日本の臓器移植が遅れている現実が浮き彫りにされる。
黒田の部下たちが、成長している。
内田の活躍。栗原、山添。何をターゲットにするのか。
ルールを知り、それを最大限活用する。
そして、臓器大国、中国に。中国は、臓器移植の盛んな国。
死刑囚が、臓器提供者となる。
中国、フィリッピン、そして、アメリカへと空輸される臓器。
臓器移植のシステムが確立している。
その中に、黒田 -
Posted by ブクログ
心理描写とか、風景描写とか、修飾的な描写がなく、まるでドキュメントを読んでいるような文章。さすが、警察官あがりの文章。堅苦しいけれど、緻密に説明されているので、読み手のこちらでいろいろ想像して読める。作者が提供する人物像に共感するのではなく、作者は事実だけを描き、読み手がそれぞれに、登場人物に皮膚感やら、体温やらを付けていく感じ。
警察物に限らず、組織物の定番である、ろくでもない上司とか、能なし権力者とかを肴にするのではなく、順調に出世し権力をきちんと行使して、犯罪を解決する、というパターンも珍しいし、警察庁と警視庁の関係とか、公安のイメージとか、今まで読んで感じていたものと全く違うので、新鮮