濱嘉之のレビュー一覧
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何処にノンフィクの仕込みが?
こんなにできる男が日本にいるのか?専業主婦には誘惑たっぷりの知らない世界に心躍らせられる。何度もこれはあの人?あの事件?そういう繋がり?ん?作者も関係あるの?…私の妄想を暴走させるこのシリーズは大好きです。私が、彼女だったら…
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モデルは、菅義偉官房長官でしょうね。
人事的な掌握力が、すごい。
官僚の人事権さえも握ってしまった。
女性の地位向上ということで、官僚の人事に
割り込ませるために、身元調査をする。
その中には、政治的な思想も含めてチェック。
この無理やりさが、安藤内閣の女性大臣の不作をもたらすのだろう。
沖縄問題に関する見解が、なるほどそうやって、物語を組み立てているのか?
と意外と納得。国益の考え方が、根本的に間違っているね。
内閣官房機密費が、女性問題を起こした議員の隠蔽に使われるとは、
まさに、握りつぶすためのお金。困ったもんだ。
安藤総理一強になったのは、官房長官の徹底した
対立候補に対する対策 -
Posted by ブクログ
宗教は何のためにあるのか。
人を救うためだ。幸せになるためだ。
釈迦も、キリストも、ムハンマドも、その大情熱から人に法を説き、その弟子たちがその教えを世界に広めた。
だが、その宗教者が人を殺した。猛毒のサリンを通勤電車に撒くという、想像もつかないようなテロ行為を行った。
1995年5月16日。
麻原彰晃こと松本智津夫が逮捕された。
人類史上に例を見ない凶悪な犯罪の解明のため、取り調べが進んでいく。
だが、あってはならない捜査情報の漏洩が度々発生してしまう。
警察の威信が地に落ちていく。
「かつての公安部にこんな情報漏れなんてありましたか? 現場の多くは命懸けで仕事をしているんです」 -
Posted by ブクログ
1995年3月20日。
オウム真理教による史上最悪の無差別テロ・地下鉄サリン事件が発生してしまう。
教団への強制捜査の2日前の悪夢。
悪魔の毒薬兵器サリンが現実に使われてしまった。
その衝撃は日本のみならず全世界に広がった。
日本の安全神話がいとも簡単に崩れてしまった瞬間でもあった。
何の罪もない多くの被害者とその家族、親しい人々が未だに途端の苦しみに喘いでいる。
「この日は、公安警察にとって……生涯忘れられない、敗北の日となります」
刑事たちが不眠不休で操作に当たる中、その10日後には警察庁長官狙撃事件が発生してしまう。
「彼らはサリンやらパソコンやらを作ってしまう頭脳を持 -
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2018年1月18日。地下鉄サリン事件などオウム真理教が引き起こした一連の裁判が結審した。
だが、すべての闇が解明されたわけではない。
多くの人が、いまだに筆舌に尽くせない苦しみの中にいるのだ。
そして、オウム真理教は形を変えて、いまだに生きながらえている。
著者は警視庁公安課などで、オウム真理教による一連の事件捜査に従事した自らの経験をもとにして、この小説を書き上げたという。
主人公・鷹田正一郎は、国家の安寧のために危険な団体の危険な行動を未然に防ぐために情報を収集していく。
その過程の中で、憲法で保障された「信教の自由」を悪用し、増長していくオウムの危険性を察知する。
いざ -
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1作目で 青山望の活躍に目を見はったが、
この10作目で 本来の青山望とカルテットの活躍が
じつに うまく構成されていて、やるね と思った。
犯罪の質が、高度なのだ。
サイバーテロ そして 仮想通貨。
詐欺師、地面師、振り込め詐欺というジャンル。
それに、関連した芸能プロダクション。
半グレのポジション。ヤクザとチンピラの間の高度化。
コリアンマフィアに北朝鮮が加わり、
チャイニーズマフィアが 牽制する。
その摩擦による発砲による殺人事件に
京都の祇園祭にいた 青山望が 目撃し、スマホでとる。
祇園祭の解説と料理の説明が、深く入り込む。
ここでの 役割は 高野山にこもっていた 清水保。
経 -
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痺れた
さすが当時警察の中枢にいた著者による圧倒的リアリティには畏れ入る。ここまで危険性をわかっておきながら事件を防げなかった理由は続巻でわかるのだろうか。楽しみで仕方が無い。