濱嘉之のレビュー一覧

  • 警視庁情報官 シークレット・オフィサー

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    心理描写とか、風景描写とか、修飾的な描写がなく、まるでドキュメントを読んでいるような文章。さすが、警察官あがりの文章。堅苦しいけれど、緻密に説明されているので、読み手のこちらでいろいろ想像して読める。作者が提供する人物像に共感するのではなく、作者は事実だけを描き、読み手がそれぞれに、登場人物に皮膚感やら、体温やらを付けていく感じ。
    警察物に限らず、組織物の定番である、ろくでもない上司とか、能なし権力者とかを肴にするのではなく、順調に出世し権力をきちんと行使して、犯罪を解決する、というパターンも珍しいし、警察庁と警視庁の関係とか、公安のイメージとか、今まで読んで感じていたものと全く違うので、新鮮

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    2012年11月01日
  • 警視庁情報官 シークレット・オフィサー

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    黒田警視は エリート コースを歩む ノンキャリアの 警察官
    が かっこよすぎるのだ。

    警視庁に きちんとした 情報収集・分析のセクションを
    つくろうとした 北村・・・・
    そして 北村が 警視総監になったときに
    その本領を発揮する。
    警察の移動の激しさのなかで 長期を見据えて
    物事をやりぬくことの 難しさがある。
    それを 着々と 根回しをして・・・組み立てていく。

    結局は 『人材』 ということに尽きるが
    警察には よく 教育する システムがあるんですね。

    政治家 ゼネコン 汚職 北朝鮮 宗教 麻薬 ヤクザ
    が 一堂に会したところで、徹底して 犯罪を摘発する。

    ダイナミックさは あまりなか

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    2018年03月10日
  • 警視庁情報官 トリックスター

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    通常の活動をしている 代々木教
    そして 反社会的な活動もしている・・・
    二つの宗教団体 キリスト系の 世界平和教 そして 
    日蓮宗の原理主義 研鑽・・・

    二の宗教団体が 提携して 共通の敵 警視庁を 襲撃する。
    その背景には ヤクザがいて 政治家も絡んでいる。
    襲撃させて 一網打尽に やっつけてしまう。

    物語の構想力が 想定以上のチカラを生み出している。
    それに 立ち向かう 情報室室長 黒田警視。

    彼の持つネットワークが 実に幅広い。
    宗教団体の中心人物まで 意見を交わし 情報入手する。
    のんびりした 公安 とは 質が違う。

    世界に暗躍する詐欺師
    ロスチャイルド そして M資金。
    一流

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    2018年03月10日
  • 警視庁情報官 ブラックドナー

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    ネタバレ

    シリーズ4作目。警察小説の中でも「刑事」ものより、「情報」・「公安」ものが好きなワタクシでして、特に濱嘉之の作品にはどっぷりつかっちゃってます(麻生幾なんかも好きだけどね)。
    1作目の「シークレットオフィサー」は「警察組織」の説明が長ったらしくて、微妙だったんだけど、シリーズが回を増すごとに面白くなってったわー。
    さて、今回は「ブラックドナー」って言っている以上、「臓器売買」がテーマなんだけど、そんなかでも「昨今の日本を取り巻く対外関係」(要は近隣諸国から、カモられてる)が扱われていて、すごく興味深い。作者なりの、今の日本に対する不満というか、「こうあって欲しい」ってのが出てるんですよね。

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    2012年10月22日
  • 鬼手 世田谷駐在刑事・小林健

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    ネタバレ

    交番の警察官が、捜査のスペシャリストという設定が話に広がりをもたせていた。こういう着眼点があったのかと目から鱗。

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    2012年10月22日
  • 完全黙秘 警視庁公安部・青山望

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    青森県五所川原でお会いした「すこっぷ三味線」という芸の家元から頂いた本。なんとその家元が登場しているミステリーなのです。近々ドラマ化されるとのことで、家元の出演する箇所の収録も完了しているとか。トリックの種は知ってしまいましたが、どんな風に映像化されるのか楽しみ。
    いわゆるトラベルミステリーものにしては、取り上げるテーマも現代ならではの社会派。細部がやや駆け足で、謎解きのポイントとなる事柄にたどり着く過程や周辺人物の描写、ご当地の様子などなど、もっと詳しく知りたくなってしまう箇所は多々あるけれど、スピード感がある方が良い、という面もあるのかも。
    久々のミステリー、面白かった。

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    2012年09月19日
  • 完全黙秘 警視庁公安部・青山望

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    ネタバレ

    警視庁公安部シリーズ第一弾。『完全黙秘』する現役大臣刺殺実行犯。そこから広がる暴力団、政治家、芸能界、宗教団体の裏社会。巻頭に警視庁組織図が掲載されていますが、これだけの組織がそれぞれの捜査のエキスパートと情報を駆使して実態が明らかになっていく展開はわくわくします。

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    2012年09月09日
  • 政界汚染 警視庁公安部・青山望

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    パターンは前作と似ているものの、安定感のある満足度。日本のインテリジェントを描いた秀逸な作品。
    もう少しインパクトある終わり方でも良いけど、このフェードアウト感も悪くはない。

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    2012年05月16日
  • 鬼手 世田谷駐在刑事・小林健

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    ほぼ、1章ごとに単発の事件や近所の住人とのエピソードが書かれているのでサクサク読める。
    ただ、情報官シリーズや公安部シリーズのように色々な事件が絡み合って、最後に一点に帰結するような感じではないのと駐在警官を主人公にしてるから仕方ないが、エピローグのようなモノも無く犯人を逮捕して終わりで背後関係がどうこうといったモノは全くないのでそこにも物足りなさを感じが短篇集だと思って読むと良いかも。

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    2012年05月10日
  • 警視庁情報官 ハニートラップ

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    主人公の、情報収集能力、分析能力、人脈、行動力、、、色々な面で飛び抜けています。

    このシリーズはいままでにない警察小説だなぁ。二作目だけど。

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    2012年05月08日
  • 警視庁情報官 トリックスター

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    情報官シリーズ 第三作目、書き下ろし。

    相変わらずのテンポの良さです。情報官に必要なのは想像力だそうで、次々と詐欺事件の関連性を突き止めていきます。

    しかし黒田警視くらいモテれば楽しいんだろうな。でもあんなに簡単にモテたりしないよなぁ、一般的に。

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    2012年05月06日
  • 完全黙秘 警視庁公安部・青山望

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    第1200期 古川教場の青山,大和田,藤中,龍の4人が縦横無尽な活躍で,難事件を解決する痛快な物語だ.警察組織の説明がややくどい所もあったが,彼らの的確な仕事ぶりは読んでいて気持ちが良かった.

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    2012年04月20日
  • 警視庁情報官 トリックスター

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    情報官・黒田の三作目。連作がゆえに登場人物の描写が薄く、単体としては勿体無い感じ。せっかく面白いのに。
    しかし、ちょっと完璧すぎ、黒田。

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    2012年02月10日
  • 警視庁情報官 ハニートラップ

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    前作で小笠原署長に赴任した黒田。突然の警視総監による小笠原巡視は黒田を警視庁に呼び戻すためだった。中国へ防衛機密が流出していると。 この人の本は本物。

    インテリジェンス、諜報とは何かがリアリティをもって描かれている。これの前に読んだのが佐藤優の本だったので、インテリジェンスつながりでとても面白かった。

    濱嘉之、佐藤優の本は本物のインテリジェンスに触れることができる。

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    2011年11月21日
  • 警視庁情報官 トリックスター

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    ネタバレ

    自分自身の仕事の取り組み姿勢や考えかたにとても参考になった。
    人脈の構築と幅広い知識と、、、そして点と点を結びつけて線にしていく想像力が重要だと。。。

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    2011年11月21日
  • 警視庁情報官 ハニートラップ

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    前作よりもキャラが引き立ってのめり込むことが出来ました。
    2回は読まないと思うけど面白い

    第三者から見れば明らかなハニートラップも、当人にとっては真剣な恋路であります。わかっていながらワザと罠にかかるケースもあるのです。
    国を動かしているのも所詮は人だということですね。
    日本らしく、ロボット総理もありなのでは?と思ってしまうこの頃。

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    2011年07月12日
  • 警視庁公安部・片野坂彰 伏蛇の闇網

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    相変わらず主要登場人物が優秀すぎて感情移入することは全くないが、世情と絡めた内容はとても興味深い。
    ロシアが日本に攻め込もうとしているというくだりは本当なのだろうか?
    でも日本としてはそういうことも想定した準備をしとくべきだと思うがしてなさそうだなぁ、、、
    そして中国はもはや犯罪国家と言っても過言ではないな。 
    奴らに健康保険や介護保険を使わせるために税金払ってるんじゃないからバカ政治家は駆逐してまともな人に政治を司っていただきたい。

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    2025年09月10日
  • ヒトイチ 画像解析 警視庁人事一課監察係

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    元来濱さんの作品はある意味情報収集の場と思っていたので今回はちょっと違う感じでした。只最後は公安みたいな終わり方でした。

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    2025年09月05日
  • カルマ真仙教事件(上)

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    ネタバレ

    タイトルからしてオーム真理教をテーマにした作品だとわかったが、読んでみたら公安の青年が主人公で読み応えがある作品。中巻へ進む。

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    2025年07月05日
  • 警視庁公安部・片野坂彰 伏蛇の闇網

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    ネタバレ

    あらすじ的書評、片野坂彰が、中国公安が京都に設置した「海外派出所」の情報を入手し、それが在日同胞を脅迫し、マフィアと連携して大規模詐欺に関与していることを確認、精鋭チームが、欧州、中国、中東で情報収集を実施(ここからメンバーの凄い活動が羅列)

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    2025年05月31日