濱嘉之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一時流行った仮想通貨。
億単位の金がパーに。なぜなら、財物に該当しないから、取締も難儀する。
著者自身、警視庁入庁、警備部警備第一課、公安、警備局警備企画課、CIROを経るという経歴を持つ。
その為、組織内の動き方、各所の相方など実に臨場感溢れる。が、リアル過ぎると言うか、物語として読み物としては、もう少々フィクションというか構成が欲しいところ。『ハニートラップ』では、多分に発揮されていたが。
ディテールに関しては、素晴らしい。濱氏の作品はまだ二冊しか目を通していないので、噛みしめたい。構成が起承転結という安定感というか、漫画ちっくなので、ここにキャラが立つと化けるな。
次作へ期待。 -
Posted by ブクログ
★★★☆☆(星:3.5)
著者おなじみの警察小説。
最近の世界情勢を取り込んだ内容となっていてリアルな感じがあるのは良いのだが、著者の世界情勢分析などを登場人物に語らせているような場面が多く、ストーリー展開に動きが少なく引き込まれる感が弱いように感じた。
登場人物を通じて語られる著者の世界情勢分析や日本の情報管理の甘さなどについての考え方自体はなかなかもののだと思う。
ただ、私としては警察小説として楽しみたくて買ったのであって、著者の世界情勢分析やインテリジェンスについての考えを知りたかったわけではなかったので「あれ?」という感じであった。
小説らしくストーリー展開で楽しませてほしかっ -
Posted by ブクログ
初めて読む著者だが、異色の経歴の持ち主。
警視庁入庁。警備部警備第一課、公安部公安総務課、警視庁警備局警備企画課、CIRO、公安部公安総務課、生活安全部少年事件課を勤務。
さて、そんな著者が描く物語。
従来の警察物とは毛並みが違う。
KGBが得意としたハニートラップを軸に展開される。
描かれる主人公が、一匹狼の公安ではなく、組織人としての手腕が素晴らしい。
物事を瞬時に見抜く現状把握力、分析力、また全体像と背景の関係から派生する案件にどの人間を使うことが最善なのか人事力、また、次世代を育てるために自らのノウハウを出し惜しみをしない。
マネージメントに長けた人間がいると組織は安泰だな。
小