濱嘉之のレビュー一覧

  • カルマ真仙教事件(下)

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    オウム真理教による一連の事件を題材に再構成されたフィクション全3巻の下巻。教団本部の強制捜査による教祖阿佐川光照の身元確保、逃亡信者の逮捕の後に次第に一連の事件の真相が明らかになっていく様を描いています。
    本書は文庫書下ろしで2016年12月刊行ですので、つい数年前にあった逃亡信者が大晦日に自首したことや、現天皇陛下の退位を受けて平成の終わりとともにこの事件を俯瞰するシーンが描かれるなど、下巻の後半はつい最近の事象まで言及しています。
    平成の時代を振り返るとき、決して忘れることのできないオウム真理教事件に関するノンフィクションとして読める作品でした。

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    2018年01月18日
  • カルマ真仙教事件(中)

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    オウム真理教が関与した一連の事件を題材に再構成されたフィクション全3巻の第2巻。地下鉄でサリンが散布され多くの死傷者が出た地下鉄サリン事件、圀松警察庁長官狙撃事件と、その間に実行された教団本部への強制捜査などが描かれています。警察庁長官狙撃事件については容疑者が割り出されないままとなっていますが、当時は教団が関与していることが容易に想像できる状況でした。
    次々と凶悪事件が発生し、翻弄される警察の様子が描かれています。
    教団本部への強制捜査の様子はその場に居合わせた著者ならではの描写だと思います。

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    2018年01月16日
  • カルマ真仙教事件(下)

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    中までは面白かったんだけど、下は警察ものにありがちな内輪の人事話に終始。結末も尻すぼみで残念。中までのオウムに関する半ノンフィクションは(自己弁護も散見されるが)ぐいぐい引き込まれた。

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    2017年12月17日
  • ヒトイチ 内部告発 警視庁人事一課監察係

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    警察の人事もリアルに描かれている。

    最初は小さな疑いが、調査を進めて行く中で、更なる闇に当たるのが面白い。

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    2017年11月06日
  • カルマ真仙教事件(上)

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    阪神淡路大震災まで。

    オウム真理教を題材にした書籍は、かなりの量があって、その中で筆者が経た体験とは。
    内部潜入のくだりで描かれた「普通の人は生きていけないような環境」がおぞましかった。
    殺生をしないことから生まれた、劣悪な生活。
    異臭が漂い、呻き声が響き、ゴキブリが這い回る。
    そのことを、厳しい修行と肯定出来るのもまた、人間だということだ。

    救いとは、紙一重のものなんだなぁ。

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    2017年07月15日
  • 警視庁情報官 トリックスター

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    試験のため、しばし中断していた読書再開。
    1冊目は文章がちょっと苦手なシリーズの第3弾。
    今回の敵は「詐欺師」。政界や企業の中に蔓延る詐欺師や、怪しい宗教団体など、ターゲットがたくさん。話が広がり過ぎて、最終的にどこに焦点を当てたいのかが、いまいち分からない。普通の小説ならば、クライマックスになるようなシーンもエピローグで描いてしまうのが、なかなかユニークと言うか…文体に慣れて来たのか、今回はそこまで女性を軽視した発言が多くないからなのか、今までよりはさっくり読めた。

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    2017年07月11日
  • カルマ真仙教事件(上)

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    当時の状況が蘇る。
    物事の背景にある事実は、見えないことだらけなんだと思った。
    続きが早く読みたい。

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    2017年07月06日
  • 濁流資金 警視庁公安部・青山望

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    仮想コインをめぐって政界をも巻き込んだ事件を青山らカルテットが解決していく。
    ネタとしては新しくていいが、いかんせん警察の部署やら階級やら、あまり本筋ではない話題が出てき過ぎて、よく分からなくなる。
    宿敵との戦いは続編に続いていきそうな終わり方。

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    2017年05月29日
  • ヒトイチ 画像解析 警視庁人事一課監察係

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    通称ヒトイチと呼ばれる警視庁警務部人事一課の監察係を主人公にした物語である。
    一般人が考える社会正義と警察内部の考える正義が合致しているときはいい。
    だが、責任問題に発展することを怖れる上司や幹部が自己保身に走ったとき、必ずどこかに歪みが生じることになる。
    そしてその歪みは、一般人が暮らしている社会に影響を与えることになる。
    同じ警察官からも理解を得にくい監察という仕事。
    後ろめたいものを抱えている者も、清廉潔白な生活を送っている者も、監察官が訪れることを歓迎することはないだろう。
    逆に言えば、だからこそ組織としての警察には必要不可欠な部署でもある。

    けっして予断を許さない状況であっても、あ

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    2017年05月03日
  • 警視庁情報官 ハニートラップ

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    3.0 情報官黒田シリーズ第2作。前作より面白かったけど、登場人物が多くて関係を思い出すのが大変でした。

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    2017年04月26日
  • 警視庁情報官 シークレット・オフィサー

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    3.0 物語としての面白さは今一つ。ハラハラドキドキもなく、たんたんと流れていきます。ただ警察組織の描写がハンパなく詳細かつリアルに描かれています。シリーズ化されているので続編も読もうと思います。

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    2017年04月26日
  • 警視庁情報官 シークレット・オフィサー

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    濱嘉之初読み。シリーズ第1弾。
    警察組織の中に情報室が出来るまでと、主人公・黒田が優秀な情報官になるまでの内容で、何となくドキュメンタリーを読んでいるような感覚。
    何故、情報官が必要になったのか、実際にあった事件を元に描いているので、小説を楽しむと言うより、これから始まるシリーズの予備知識的な内容。
    と言うことで、今後の本格的な情報室メンバーの活躍に期待しよう!

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    2017年04月25日
  • ヒトイチ 警視庁人事一課監察係

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    監察とは、警察職員の規律の保持につとめ、不祥事案の絶無を目的としている。
    いわば警察内部を捜査する役割をもっている。
    新宿警察署組織犯罪対策課・課長代理の三田村洋一は、検挙率も高く署内でも一目置かれている、
    匿名による内部告発で名指しされた三田村に対して、榎本たちは捜査を開始する。

    濱さんの経歴もあって細部にわたって現実味のある物語となっている。
    監察は諸手を挙げて歓迎されるような部署ではない。
    けれど、不祥事が表沙汰になる前に誰かが不正の目を摘まなければならない。
    榎本たちチームは、三田村に関する様々な情報を事細からに集めていく。
    地味な仕事ではあるけれど、警察の自浄といった面から見れば大

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    2017年04月04日
  • ヒトイチ 内部告発 警視庁人事一課監察係

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    普通の警察小説とは違って、警察内部の不祥事もので内容は興味深くて、ストーリーは面白いのだが、何せ警察組織の階級とか組織構成をよくわかっていないので、読んでて難しい。
    どっちが偉いの?とか、どういう立場?とか、一個一個につまずいてしまう。

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    2017年03月25日
  • オメガ 警察庁諜報課

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    警視庁情報官シリーズや公安部シリーズとは桁違いにスケールが大きい。
    だからなのか、まったくリアルさが感じられない。
    よくあるスパイ小説のようなザックリさで物語は進んでいく。
    元公安経験者ということで、知られざる警察内部をリアルに描いたシリーズが人気だった。
    さすがに世界的な諜報活動は経験していなかったらしい。
    現実感がなく、どこかのB級映画のような展開になってしまっていた。
    破壊活動の描写など、ありきたりなものが多く、濱作品でなければ味わえない何かが感じ取れなかった。
    残念だ。

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    2017年03月17日
  • 報復連鎖 警視庁公安部・青山望

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    ネタバレ

    日本はスパイ天国だとよく言われる。
    日本における最高刑は言うまでもなく死刑だ。
    けれども刑法における条文のほとんどには「死刑又は〇〇に処する」か、「死刑若しくは〇〇に処する」と明記されている。
    「外患誘致罪」のみが「死刑に処する」と言い切った表現になっている。
    では「外患誘致罪」とは何か。
    外国と通牒して日本国に対して武力を行使させた者に対する処罪である。
    他国の人間が日本においてスパイ活動を行うのとは根本的に違う。
    似た例は過去にもある。
    戦時中に現在の中国において中国人李香蘭として活動していた山口淑子さんは、漢奸容疑で捕らえられたが日本人であることが証明され国外追放処分となった。
    同時期に

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    2017年03月01日
  • 国家簒奪 警視庁公安部・青山望

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    シリーズ第9弾。時事ネタ満載で,相変わらず中・韓・新米政権滅多切り,返す刀で情けない政治家や果ては大衆までにもの申す。公安寄りで右翼思想ばりばりだが納得できるところも。カルテットが超人過ぎるし展開もマンネリ感あり。次が出たらどうするか…。

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    2017年03月01日
  • 列島融解

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    日本に住んでいながら政治に関してはほとんど知らないに等しい。
    たまにニュースをさらりと眺め、選挙のときには消去法で投票する人を決めていく。
    こんな私のような人間にも選挙権はある。
    硬い!!
    とにかく硬い作品だ。
    読みやすい作品でもないし、小難しい出来事が聞き慣れない単語といっしょに押し寄せ、途中で溺れそうになった。
    でも、その硬さが魅力だ。知らない世界を垣間見れる、ちょっとした好奇心も満たしてくれる。
    何よりも、「考える」きっかけをくれる。
    政治は遠い世界の話かもしれない。
    けれど、政治家が舵をきるその先には、まぎれもなく私たちの日常がある。
    そんなあたり前のことを思い出させてくれた。
    国会議

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    2017年02月28日
  • 鬼手 世田谷駐在刑事・小林健

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    主人公の小林健は、私たちが身近に知っている駐在所にいるおまわりさんとは少しだけ違う。
    暴力団の担当刑事を指導する「全国指導官」であり、同時に山手西署組織犯罪対策課第四係長でもある。
    暴力団関係者からは「鬼コバ」と怖れられ、警察上層部からも一目も二目も置かれる存在だ。
    地域に根づき、住民たちとコミュニケーションをとり、情報の収集を怠らない。
    分析し、把握し、未然に事件を防いだり、発覚していない事件を掘り起こしていく。
    濱さんの他の作品と同じように、やはり小林も徹底したプロの警察官である。
    けっして手を抜かず、奢らず、謙虚に仕事に向き合う姿勢は、他の作品の主人公たちとよく似ている。

    事件に対して

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    2017年02月28日
  • 国家簒奪 警視庁公安部・青山望

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    青山望のファンである。
    今回は 4人(藤中、龍、大和田、青山)の連係プレーということに
    主眼があって、青山望が 鋭く謎解きする部分もあるが、
    いまいち行動力的に ものたらない。
    結婚間近な 青山望への ご祝儀みたいである。
    今の時代の起きていることを公安的視点で読み解く
    ところは おもしろいなぁ。
    EU離脱、トランプ大統領の登場。
    日本と韓国と中国を結ぶチャイニーズマフィア。

    為替と詐欺事件にからむ経済的に巧妙になったヤクザ
    覚せい剤を細かくパウダー化した雪ネタ。
    それは、大学と軍隊が協働してつくった。
    その雪ネタを扱っていたヤクザが プラスチック爆弾とテルミット
    で粉々に なってしまう。3

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    2017年02月27日