土屋京子のレビュー一覧

  • ナルニア国物語5 ドーン・トレッダー号の航海

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    第三作。趣向を凝らし《転》にあたり、(前2作の好評で)自信がでてきて著者の語りたかったことが語られ(平面世界であることが明かされ)ナルニアが存在する世界の意義やシリーズの大団円の構想も見えてきたようだ。帆船の“絵”がアプローチとなり(「結婚祝に贈られた」にも意味がありそう)。異世界転移は前二作の森と一変して海上。世間臭い七つ島の権力交代劇からあとは奔放な空想が繰り広げられるが…『声の島』でアスランがはっきりと姿を見せ寓意性が明らかになる/『星の島』からの先の《世界の果て》は、死後世界または天国の象徴らしい

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    2020年02月09日
  • ナルニア国物語2 ライオンと魔女と衣装だんす

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    フランク王の裔は絶えたらしく英国から新たな人材を求めて…展開が早い。が、ビーバー家の昼食は細かく描写。他にも食事はわりとていねいに描写。人間以外の夫婦の描写も全篇でここだけではないか?(リアルでは家族を作るのは人間だけ)性欲のマイナス評価以外の描写は少ない。/「ファンタジー」というのはかっちりと世界を造形してなくてはならないが、子供にこびてサンタクロース出したりしては破綻していないか??タムナスさんの蔵書のタイトルを見てトールキンは「こりゃダメだ」と見放した。もちろん英語だったんだろう(サンタは英米文化)

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    2020年02月09日
  • ナルニア国物語4 カスピアン王子

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    発表では第2作、『ライオン…』の続編。子ども達(かつての兄弟姉妹4王)は一年後(夏季休暇直後、新学年初日)ナルニアに戻ったが/解説・井辻朱美も「映画のほうが面白い」ようなことを言っている。小説のクライマックスの「アスランが見えないの?私だけでも行かなくちゃ」はカルト宗教にハマった一員を家族が取り押さえかねているような感じ/この巻から(ナルニアを含む平面世界の)現代史に入る。ナルニア(を含む世界全体)の終わりは近い/「歴史教科書のはじめが神話であるのは故無きことではない」民族=nationの基は神話だから。

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    2020年10月06日
  • ハックルベリー・フィンの冒険(上)

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    誰もが一度は耳にしたことがあるであろう作品、「ハックルベリー・フィンの冒険」。これは同じトウェインの「トム・ソーヤーの冒険」の続きにあたる作品である。
    自分は「トム」は読まずに本作を読んでしまったのだが、「ハック」だけでも十分読むに値する作品である。

    時は19世紀半ば、アメリカ南部ではまだ奴隷制が普通に存在した時代。
    主人公のハックルベリー・フィンは、父親の元からの逃避行の途上で、知り合いの黒人奴隷ジムと行動を共にするようになる。
    ハックは、ジムを逃がそうとし、北部の奴隷制の無い自由州へ向かおうとする。
    その道中の物語が本作の内容である。

    今のアメリカで奴隷制を正しいと思っている人はいない

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    2019年12月29日
  • 秘密の花園

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    とても前向きになれるキラキラしたお話だった。
    自分も秘密の花園に入ったら考え方が素直になれるだろうか。
    子供向けではあるかもしれないけど、大人も読んではっと気づくこともありそうです。

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    2019年12月10日
  • ナルニア国物語2 ライオンと魔女と衣装だんす

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    今読み返すと「復活」の瞬間があまりにも近い気がする。それゆえ「喪失」の後の深い哀しみが薄れてしまう気もする。しかも「喪失」の瞬間に立ち会ったのがスーザンとルーシーのみなのもどうしてだろう。作者は敢えてその瞬間を少年達に見せないようにしたのか?謎は深まる。

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    2019年11月13日
  • バタフライ 17歳のシリア難民少女がリオ五輪で泳ぐまで

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    シリアの17歳の少女ユスラと姉のサラがドイツを目指して行く道々に待ち受ける困難に辛抱強く勇気を持って立ち向かう姿に感動した.助ける人たちと騙す人,協力し合う難民達の姿に人間としてのあり方を考えさせられた.難民を助ける前に,難民を作らない世界であったらと思う.

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    2019年10月21日
  • 秘密の花園

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    小さい頃に、本棚に入っていた本の一つ。
    ケイト・モートンの『忘れられた花園』がキッカケで、先輩から貸していただいた。

    最初から呆気にとられた。
    両親も、使用人も、バタバタとコレラに命を奪われてゆく中、残ったのは「忘れられた、つむじ曲がりのお嬢様」メアリ一人だった。

    そして叔父に引き取られた後、彼女を中心に話は進むかと思いきや、動物と心通わせる天使のような少年ディコンと、足を悪くした癇癪お坊ちゃんコリンという、非常にチャーミングな二人が加わり、あとはもうエンディングまで一気に突き進む。

    展開としてはハイジ的だけど、この話には悪意を持った人が出てこない所も素敵かもしれない。
    そして、私の好き

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    2019年06月30日
  • あしながおじさん

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    子どもの頃はとっつきにくく敬遠していたが、初めて読んで非常におもしろかった。主人公である孤児の女の子は、卑屈な面がなく明るくポジティブに学生生活を送る。結末もさる事ながら安心して楽しめる。2019.6.27

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    2019年06月27日
  • ナルニア国物語7 最後の戦い

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    井辻朱美の解説はネタバレ
    リリアン王から二百年も経つとナルニアの空気も濁ってきて、(20世紀の執筆当時と同じく)“救世主の再来”と思われた獅子があとで「なんであんなに従順に恐ろしいことをしたのだろう」Tyrantだったりする。王と一角獣が殺人をしたのは良くなかったが劫初から植わっていた〈国の守りの木〉を伐ることは、国家反逆罪に当たる。引き返しで名乗り出たのは最悪だった。“保護者”たるべきルーンウィットはあっさり殺され、地球からの二人が事情がわからないのは同じ。
    偽アスランは早くに正体がバレるが、
    熱望するアスランは姿を見せない。
    魔神は実在した。位相転換した世界で〈ナルニアの友〉はMentor

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    2018年11月09日
  • ナルニア国物語1 魔術師のおい

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    ネタバレ

    以前からナルニア国物語シリーズに興味があり、時系列順で読み始める事にしました。映画は公開当時に鑑賞済み。
    魔術師のおいは最初のお話ということで、本当に冒険に片足を踏み入れたばかりという感じの内容(あっさりと言えばあっさりだし、ナルニアへはなかなか行かず行っても短いですが、序章と考えれば)でしたが、(この先を知っているからこそかもしれないが)これからを思ってわくわくする感覚で読めました。ライオンと魔女に繋がるナルニアの経緯が分かるのも、余計にこの先を楽しみにさせてくれました。
    時系列順で読むと流れはすんなりですが、ライオンと魔女を通ってから読む方がやはり楽しい気がします。

    訳の言い回しが今風に

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    2018年10月30日
  • 秘密の花園

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    児童向けのダイジェスト版では何度か読んでいたが、今回、光文社古典新訳文庫で読んでみた。21章や27章などはとても子供向けとは思えない内容で、作者バーネットのメッセージを強く感じた。晩年の作品であり、色々な思いを込めたかったのだろう。
    解説では、”コリンが、庭師ウェザースタッフや労働者階級の男の子ディコン、植民地生まれの女の子メアリを相手に「科学的発見」に関する「講義」をするというかたちでの<成長>をみせるさまは、この庭を大英帝国という文明化した国家の比喩としてみたて、その繁栄を言祝ぐ場と解釈することをも可能にする。” とあったが、そうした意図までもあったのだろうか…

    私的には、ニグレクトされ

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    2018年10月17日
  • ナルニア国物語6 銀の椅子

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    魔女の催眠術にかかりそうになったとき、パドルグラムが「足を突っ込んで」雰囲気を一変させた。キリスト教的な信仰告白は一番の見どころ。

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    2024年02月22日
  • 秘密の花園

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    ネタバレ

    心が凝り固まった二人の少年少女が、秘密の花園を通して心を開き成長していく様子はすばらしい。
    しかしなぜにメアリは最後の方にあまり登場しなくなるのか。まるでコリンの物語みたいになってしまったではないか。

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    2018年10月15日
  • ナルニア国物語1 魔術師のおい

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    出版順ではなく年代順に出していくのは作者自身も望んでいるスタイルと、あとがきにあり、へえ、と。でも、『ライオンと魔女』を先に読んでいるからこそ、ああ、あの外灯ってそうなんだ! という感動が生まれるわけで。たんすもね。やっぱりオリジナルの順序のほうがおもしろいような。
    訳は読みやすかった。少し淡泊な感じもして、語りの力はやっぱり瀬田訳かなと思うけど、そこらへんはもう好みでしかない。

    しばらくぶりに(前は瀬田訳で)読んでみて、ナルニア国の創世のあたり、ほんとうに聖書とのパラレルがすごいなと感じた。一歩間違えば説教くさくなりそうだけど、詩的で美しく、聖書に似せながらも独自の世界になっているところが

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    2018年03月16日
  • ハックルベリー・フィンの冒険(上)

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    読み始めたきっかけは特別覚えていないけど、読みながらディケンズの「デイヴィッド・コパフィールド」を思い出した。デイヴィッドの方は一人称の語りだったような気がするんだけど、もしかしたら違うかもしれない。こっちはハックの一人語りだけども。今と比べるといつの時代の昔も純粋だったし素直だったように見えるんだけど、やっぱりそれはそれでねじれてるしこんがらがっている。そんな時代に必死に明るく生きようとした少年の物語っていう、そういうのが僕は好きなのかもしれない。

    時代は1830年ほどらしい。南北戦争前のアメリカ。直接的に間接的に、黒人奴隷の存在が物語の通奏低音になっている。しかしそれを良し悪しいう直接的

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    2017年05月20日
  • トム・ソーヤーの冒険

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    「トム・ソーヤ―の冒険」。マーク・トウェイン。光文社古典新訳文庫。

    読んだつもりで読んでなかった一冊。
    序盤、お話が暢気すぎて?やや乗りきれませんでしたが、トムとハックが殺人を目撃する辺りから面白くなりました。

    ただ、トムって何歳なんだろう?
    7歳~9歳くらいか? いや、9歳~10歳くらい?



    アメリカ合衆国の、ミズーリ州という田舎を舞台に、少年が大活躍をする物語。
    大活躍と言っても、幻摩と大戦したりリングに賭けたり新型モビルスーツに乗りこんだりする訳ではなくて。
    塀にペンキを塗ったり、女子とおしゃべりしたり、プチ家出して川で泳いだりするレベルです。

    本が出版されたのは1878年。

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    2017年03月04日
  • フォーカス

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    中身はパートごとに違う話題になるので、全体的にはまとまりはないが、個々の話は面白かった。マインドフルネスが今流行っているけど、それだけみんなスマホとかが原因で集中できないことが多いんだろうな。

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    2016年11月05日
  • あしながおじさん

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    うーん。くらもちふさこ。
    ラブコメ...うん、ラブコメですね。悪くない。

    なんですが、僕はくらもちふさこさんのマンガは、結構好きです。
    そんなに読んでいませんが。「いつもポケットにショパン」「東京のカサノバ」「いろはにこんぺいとう」「A-Girl」「海の天辺」「千花ちゃんちはふつう」「百年の恋も覚めてしまう」…まあその辺りくらいです。
    あとは「Kiss+πr2」はまあ、別格に佳作だと思いますし、「天然コケッコー」はもう、脱帽するしかない傑作ですね。「駅から5分」あたりも、もうその語り口のめくるめく有り様だけでも、豊饒な酒に目が眩むような味わい。だと思います。
    ...まあ、そんなにくらもちふさ

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    2016年02月21日
  • フォーカス

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    3つのタイプの集中力、自己への集中、他者への集中、外界への集中。テクノロジーが人間注意を奪って、人関関係を断ち切ってしまう。目の前のせ起っている事に関心が向かない。

    脳のトップダウンシステム能動的、ボトムアップシステム受動的。情動をトップダウンで制御することは可能。マインドワンダリングの効用。じっくり自由に考えをめぐらす時間の確保が何より重要。

    脳のおしゃべり止めるための瞑想。注意が疲労した時は休息とること。自然ぼ中に身を置くこと。

    自己認識は極めて重要な集中であり、人生の指針となる内なるこえにみみを傾けること。

    マインドフルネスとリーダーシップ。

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    2016年01月16日